美九編も、基本的には主軸が神夏になっているので原作基準の部分はすっ飛ばしたりしているので話の展開はスムーズです。
それではどうぞ
「さて…何かいうことはあるかしら?士道?」
「何もございません…」
現在は士道女装(正確には女体化)計画が発達してから数日が経った頃。
士道はとある理由で正座させられていた。
士道(女の時は士織)はあれから実行委員に行き、順調に精霊【ディーヴァ】である誘宵美九と仲良くなっていた。
だが問題が起こった。それは士道と美九の断崖絶壁とも言える価値観の違いだった。
美九が空間振を起こした際に士道は、慕っている子が死んだらどうすると問いかけたところ、美九は『それは困る。自分好みの子をまた探さないといけない。悲しいけれど、彼女は私のことが大好きなのだから私のために死ねるなら本望じゃないですか?』という言葉が士道の琴線にふれた。
そして言い放ったのだ。
『俺はお前のことが嫌い』だと。
『世界の誰もが肯定しかしないなら、そんなお前を、その行為を俺が否定する』と。
ちなみに女子なのに一人称が俺なのは初動でしくじってしまったからである。個性的と取られた為それで通すとか。
ちなみにこの時は神夏ギルはいなかった模様。四糸乃と仲良くしてました。
「けど…ぶっちゃけ俺だけならいい。でもあそこで神夏まであんなモノ扱いされたら流石に黙ってられなかったんだ。…神夏のことを、何も知らないのに神夏を…」
そう、実は神夏のことも美九は狙っていた。
そしていつかは私のモノにする。私好みなのだから私の側に控える方が嬉しいに決まっている、と。士織として聞いたので本来関係ないはずだが、神夏の事情を知っている、という風で通していた。
「んで、その結果がステージによる勝負?1日目の部門で来禅高校が最優秀賞取れば条件を呑む?勝てる保証でもあると良いのだけれどねぇ。なんて言ったって、相手はプロアイドルの誘宵美九なわけだし」
「……」
そして再度士道は項垂れた。
ちなみにもう女装(女体化)は解いていたりする。
「…イザヨイ?…Who?」
「えー、あー。あれだ、あのホールで会った精霊のことだ」
「ah…彼女、ニガテ。よく、わからなイ。デモ…ニガテ」
フラクシナスでのお説教の後、俺の黒歴史がまた掘り起こされ強制的にバンドをやる事となった。
自分から持ちかけたからには全力で勝ちにはいくつもりだが…詳細は俺の精神衛生上省くが黒歴史を引っ張り出されるとは思いもしなかった。
帰ってから四糸乃と神夏に聞かれ、当たり障りなく、心配をかけない程度に中身をはぐらかして伝えた。すると神夏は美九のことを思い出したのか何故か震えていた。
「彼女、声、ヘン。心が、傾ク」
「傾く?」
「Yes」
傾く…と言うことは、神夏も洗脳されかけた、って言うことか?
…神夏が敵なんて考えたくないな。
いや、でもあのギルガメッシュ王が中にいるんだからそんなことはないか。
けどこの時、俺も、琴里も、みんなが忘れていた。
最悪な事になる予兆は、予測はあったはずなのに。
洗脳されると言うことは他の誰にでもありうること。
そして、それがアレの引き金になり得るということを。
〜天央祭 当日〜
神夏ギルは、当日はひとまずは士道…ではなく士織とともに登校。そして人が多すぎると精神不安定になりかねないとのことで天央祭が始まるとすぐにフラクシナスに戻っていた。そこで四糸乃とずっと部屋にいた。
トランプをしたり、部屋で遊べる遊戯を、神夏はずっと無口なまま、微笑みながら四糸乃としていた。
「あ、あの、神夏さん」
「?」
「その…私と一緒に、天央祭…行きませんか?」
「…」
四糸乃の提案に神夏は首を横に振った。
「だ、大丈夫です!もし何かあっても私が守ります!それに…よしのんも、お祭りには十香さんや士道さんもいますから!」
「そーだよぉ〜。なーに、このよしのんにお任せあれ!」
「…わかっタ」
「…!」
四糸乃は何とか説得を試み、それに渋々ながら神夏は頷いた。ラタトスク側は令音が付いていくという条件付きで許していた。ただし、会場ではより一層四糸乃の腕を痛くない程度に強く掴んでいた。
人に慣れてきたとはいえ、数百人単位の人の数は流石に神夏にとっては恐怖の塊だったらしい。
「…あ!しど…う?さん?」「うん、間違ってないよ。アレはシンだ」「あっははー似合うじゃなーいのー。もういっそ下とって上つけた方が需要あるんじゃない?」「…シドウ、前より、woman、なってる。……あれ?デモ、今日、薬飲んでない?」
「ああ…ちょうど切れてるそうだ…。…い、いやそれよりも、四糸乃?それに神夏も。先に帰ったんじゃ…」
「えっと……あの、その…可愛いですね」
そしてメイド姿の士道…もとい士織を見つけていたが、どうやら性転換云々は聞いていない模様である。
ちなみに今日は単に薬が切れていただけである。英雄王曰く『今は表へ出ること自体が難しいから今日は頑張れ道化』とのお達しである。
「ああっ!やめて!優しい言葉をかけないでっ!汚れた私を見ないでぇぇぇぇ!」
「あ、あのっ、私はそんな…」
「いいかい四糸乃。勘違いしてはいけない。シンはとても崇高且つ誇り高い仕事に従事しているんだ。決して彼の趣味じゃないんだよ」
「そ、そうなんですか……?」
「ああ。ここ最近は女子メイクにも慣れてきて、グロスを塗る時の仕草が女子にしか見えなくなってきたが、決して彼…今は彼女か。彼女が好きでやっているわけではないんだ」
「何を吹き込んでるんですか令音さん⁉︎」
そんな時だった。士織たちに近づいてくる一つの集団があった。
その中心にいるのは、誘宵美九。
周りにたむろしている生徒、テレビクルーを『邪魔です。何処かへ行ってください』の一言で全員を散らばせ、優雅に歩き士織に近づいた。
「…っ、何の用だよ。敵情視察にしては目立ちすぎじゃないか?」
「いえいえー。まさかそんな。ただのデートのお誘いですよぉ。それにしてもメイド姿の士織さんも良いですねぇ。それとあの時みた方も一緒だなんて、これはこれは。良いですねぇ。でも今は…士織さんだけにターゲットは絞ってるんです。寄り道はせずに行きましょう。さ、士織さん。きてくれますよね?」
〜数時間後〜
「楽しみ…ですね」
「(コク)」
あれから士織は美九と共に何処かへ出立した。神夏と四糸乃は令音により特別席からステージを眺めていた。周りにはもちろん誰もいない(単に二階の機材置き場からみてるだけである)
まず最初に歌うは誘宵美九。こちらはプロということもあり四糸乃含め誰もが感動していた。 突如照明が落ちたりしていたが、美九は天使を顕現させ、さも演出のように見せ、会場のほとんど全員を魅了していたが神夏だけ違った。
神夏だけ無表情で眺めていた。
いや、正確には空中を、天井をずっと眺めていた。
「神夏…さん?」
「…」
四糸乃に呼ばれ神夏は再度笑い、四糸乃を抱きしめる。
そうして誘宵美九の次に現れたのは士織に十香。そして八舞夕弦と八舞耶倶矢。どうやらこの四人でバンドをするらしい。
四糸乃はより一層笑顔になり士道たちを見ていた。
神夏はずっと、微笑みながら見てはいたが上から注意をそらすことは一切なかった。
結論から言うと、ステージ部門では士道達は二位だった。だが総合一位は来禅高校となった。つまり、誘宵美九との賭け事に士道達は晴れて勝ったこととなる。
だが、その場がそれですぐに封印、とはならなかった。
美九が駄々をこねた為に。
「------【
他人のせいで負けたこととはいえ、自分が負けたことを認めたくなかった美九は、天使という強硬手段へ出た。
現れたのは、巨大なパイプオルガン。
士道が呼びかけるも、効果はない。
「待ってくれ!話を聞いてくれ!」
「歌え、詠え、謳え------【
美九は両の手で光の鍵盤を叩きつけた。
神夏はとっさに自分の耳を塞いでいた。嫌な予感がしたから。
音が鳴り終わった後の会場は、あまりにも静かだった。
何も音は聞こえず、ざわめき一つ発されない。
それもそうだ。
「あっはっはっは…仲間…でしたよねぇ?士織さんが勝てたおかげの…お仲間でしたよねぇ。美しいですねぇ、素晴らしいですねぇ…。
こんなに壊れやすいなんて」
カラカラと壊れた人形のように笑いながら美九は言う。
それを見て助けたほうがいいと思った神夏は四糸乃の肩を揺するも、
「…?四糸乃?」
「ふふ…うふふ…これで、あなたのお仲間さんは、みんな私のものですよぉ?士織さん、あなたのいう絆とやらは私の指先一つでどうにかなってしまうんですねぇ」
「…っ!」
美九が再度鍵盤に手を触れるとステージにいた出演者達が士道の腕を拘束する。それを見てさらに焦った神夏は四糸乃の肩をさらに強く揺するがそれでも反応はない。
しかしここで大事件が起こる。
今日の士道は単なる女装だ。そう、つまりは性転換していない。
つまりは男のアレもある。
美九は自分のものになったと思い込み、士道の下腹部に触れ、違和感を感じ取って確かめたのだ。
そして、絶叫が響き渡る。
なぜなら、誘宵美九は極度の男嫌いなのだから。
そうとなれば次に取る行動は一つ。
それを感じ取った神夏は四糸乃を置いて士道の元へ駆けた。あたりに暴風を起こし、士道の前へ降り立つ。
「か、神夏!無事だったのか!」
「(コク)…デモ、四糸乃、変。何も…答えてくれない」
「え…?」
「うっふっふ。丁度いいですね。貴方は男じゃないですよね?なら…貴方は一目見た時からぜっっったいに私のモノにするって決めてるんです。さあ…そんな穢らわしいモノから離れて、私の元へ、来てください」
「…No」
「あっはっは!それなら…力付くでやるしかありませんねぇ!」
美九が再度鍵盤を叩こうとしたのを見て、それより先に神夏は
美九の手に着弾すると思われた直前、それは防がれた。
「なっ⁉︎」
「⁉︎」
『んー、ふふ。あーぶないなぁ。そんなことしちゃ駄目だよー?』
「お…お姉様は、わたしが……守り、ます」
「四糸乃⁉︎おまえ、なんで…」
「What…?四糸乃…裏切らない、言った…ナンデ?」
その次の瞬間には暴風が吹き荒れる。
今度は八舞耶倶矢と八舞夕弦による妨害だった。
「お、おまえらまで…⁉︎」
「…ァ、こ、コトリ!助け…」
神夏は、もしどうしても怖くなったら、士道がやばくなったら使えと言われたインカムで、琴里へ助けを求めた。だが返ってきた答えは。
非情で
無情で
神夏にとってはこの上なく最悪なものだった。
『ハァ?何言ってるの?お姉様に逆らった罰よ神夏ギル。そこでミンチにされてなさいよ』
「アハッ、結局、みんな、わたし、裏切った…」
四糸乃、耶倶矢、夕弦による攻撃で精霊だったみんなすら操られてしまった状況で、琴里に助けを求めるも、スピーカー越しに聞いただけですら効果が及んでしまっていて、打つ手なしに近かった。
「神夏!一旦ここは………神夏?」
神夏は、虚空をずっと見ていた。何かおかしいと思った瞬間に、耳のインカムから壮絶なアラームが鳴り響く。
一度だけ聞いたことがある。
琴里から、これが鳴るということは、ほぼゲームオーバーと同じ、と。
それを数秒経って思い出した俺は、すぐに神夏に駆け寄ろうとした。
だが相手はそんなことは関係なしに、四糸乃が、夕弦が、耶倶矢が、観客が俺たちを攻撃してきた。
「う、うわぁっ⁉︎」
一気に襲ってくるであろう衝撃に備え神夏を庇うように覆いかぶさる。だが、次に襲ってきたのはふわりという浮遊感だった。
「…え?」
次の瞬間には神夏と共にステージ上から天井際に沿って伸びたキャットウォークの上に移っていた。
「シドー、これは一体何が起こっているのだ?それに神夏ギルも…」
「と、十香!ありがとう、助かったよ。でも…なんで…。…っ!十香!それどころじゃない!神夏は…」
「神夏……っ!シドー!離れるぞ!こいつは…駄目な方の神夏ギルだ!」
「…ガアッ!道化!疾く我から離れろ…!命が惜しくば下がれ!我だけでは押さえつけられん!」
「ギルガメッシュ王⁉︎」
「夜十神十香!我から其奴らを守り通せ!これは命令だ!」
「う、うむ!」
突如神夏が…正確にはその中のギルガメッシュ王が出てきて叫ぶ。だが、神夏の体からは
「美九!まずい!神夏からみんなを離してくれ!」
「はぁ?なんであなたの言うことを…」
「でないとみんな死んじまう!」
「何言って………っ!【
十香に担がれ、一気に神夏から距離をとる。それと同時に美九も危険性がわかったのか天使を使って一気に神夏から操っている人々を引き離してくれた。
その瞬間に、神夏が黒く光った。
思わず目を覆ってしまった。
その光が収まって現れたのは、十香の霊装を、極限まで色を濃くしたような、まるでドス黒いと言えるような、ドレスを着ていた。形は、なぜか十香とよく似ていた。
金の煌びやかな髪も濃い紫へ変化し、紅い眼は黒い瞳へ変化していた。
まるで、今までの神夏の真反対のような。
「…アッハァ。あっはっはっはっは!あー、感謝するよディーヴァ。君のおかげで…妾は、…いや、私の方がいいかな?どっちがかっこいいだろうね…まあいいか。私はあの鬱陶しい最古の人間の王を抑え込めた。
その御礼に……殺してあげる♪やっほー夜十神十香。久しぶり。存外早く会ったね。それと五河士道。会いたかったよ。ちょっとお話しするのに邪魔だから、この人間たちみんな殺すからちょっと待っててね」
「まっ、待ってくれ!」
「っ!みなさん!」
「こい、【
……面倒やさかい、まとめて溶ろかしてしまおか?」
私は、反転化は性質ごと反転しているものと考えています。
つまりは、能力の性質も反転してます。
しかし、主な…なんて言えばいいんでしょうね。
ほんっっとうにその能力の質(十香の場合は剣)は変わらず、その件で扱える能力が真反対になるようなものだと思ってます。
つまりは……
それはそうと、神夏反転がしっかりと出てきて能力の片鱗が出てきたので、どんなものなのか気がついた人もいると思います。
で、出たからにはタグを入れなきゃと思うんですけど、それを入れたら新たに入ってくれる人やまだ読んでない人に盛大なネタバレになっちゃうじゃないですか。
どうすればいいですかね。アンケ置いておくのでお願いします
読んでくださりありがとうございます
サブタイトルあったほうがいい?
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あったほうがいい
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無くてもいい