デート・ア・ライブ 黄金の精霊   作:紀野感無

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筆が乗ったので早めの投稿です。
感想で反転体神夏のことについて質問?のようなものがあったのですが、それに関しては後書きにて。

そしてアンケの回答皆さんありがとうございます。
一応タグの方は少し追加しました。ネタバレにならない程度にですが。


そして、ルシフェルのイメージ図です 試作につき、ちょくちょく変わる可能性あり


【挿絵表示】


それではどうぞ


41話

「ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ。いや、風の精霊は一と数えた方が宜しゅう?まあええわ。()()()()がこーんなにおるなんて、珍しいわぁ。さぁて、人間が大量に来られてもめんどいだけやさかい。さぁ…特製のお酒や。たぁんとのみぃ」

 

神夏は…いや、名前…は、ルシフェルという名前をつぶやいた神夏だったモノは大きな盃をどこからか取り出した。その中には、液体が溜まっていた。

 

「【千紫万紅・神便鬼毒(せんしばんこう・じんぺんきどく)】。骨の髄まで楽しんでな?」

 

盃を傾け、そこから液体が流れ落ちた。かと思うと、その液体は地面を伝ってどんどん広がっていった。

 

「何ですかぁ?それ?そんなもの…」

「お姉様!ダメだ!アレは触れてはならぬ!吸ってもな!」

「え?」

「【颶風騎士(ラファエル)】!」

 

「おお、さすがは風の精霊。出来損ないとはいえ、この程度は防げて当然か。でも…残念。人間たちはみぃんな、私の虜だ。ま、人間なんぞ虜にしたところですぐ殺してしまうが…まあこの際は良しとしよう」

 

「なっ…なに言ってるんですか!みんなは私の…」

 

美九はそう言いながら再度鍵盤を打ち付けるも、観客のみんなは何も反応をしなかった。逆に神夏が「みぃんな何処かへ行ってまえ」と言うと即座に解散していった。

 

「な、なんで…」

 

「さあ?どんな気持ちだいガブリエル。君が操ったと思い込んだ人間どもが、私に奪われる気持ちは。君のような半端ものの精霊の力なんて、所詮この程度さ。

君の生死なんてどうでもいいが、これからのことを考えると……うん、死んだ方がいいな!というわけでだ…死んでもらうよ。いや、さっき言ったな。そうだ、殺すのは確定事項なんだ。うーむ、どうやって殺そうか。

そうだ!ひとまず君に…君達にこれでもかと苦痛を与えようじゃないか!あ、サドギエルの子だけは別ね。君はまた別で可愛がってあげるよ」

 

「ひっ…」

『こらー!四糸乃を虐めるのは許さないぞ!』

 

「そんな化け物を見る目で私を見ないでくれよ。半端者とはいえ君達も同じ化け物なのにサァ。

 

君達は五河士道という存在のおかげで忘れてるかもしれないけど、人類史からみたら君達は十分に化け物であり、人類史を脅かす存在だ。

まぁ、違うといえば自発的に発生しているものか人為的か、くらいかな?

でも私とて鬼じゃない。そーだなぁ、物理的な苦痛が嫌なら…精神的な苦痛でどうかな?例えば…ラファエルのつがいなら」

 

「危険。耶倶矢!」

「え?きゃっ⁉︎」

 

「夕弦⁉︎」

 

神夏は、黒い稲妻のようなものを発生させたかと思うと、それを耶倶矢に向けて放った。だけどそれは耶倶矢には当たらず、耶倶矢を庇った夕弦に直撃した。そして稲妻はまるで縄のように夕弦を捕らえ、手元に引き寄せた。

 

「うんうん、そういう人間特有の動き方、実にいいよ。予定通りに動いてくれてありがとさん♪さぁて…コレ、どうすれば君の心に傷を負わせれるかな?

 

 

君達が我が宿主にやったようにな」

 

 

「夕弦!あんた、夕弦に手を出してみなさいよ!殺すわよ!」

 

「手を出す?手を出すっていうのは…例えばこういうことかな?」

「苦痛。あぐぅ…」

「夕弦!離しなさ…」

 

神夏は夕弦のお腹を思い切り踏みつけた。夕弦は苦しそうに呻く。

それを助けようと耶倶矢が間合いを詰めるも

 

 

神夏は夕弦を盾にした。

 

 

いきなり真正面に夕弦が出てきたことにより耶倶矢は攻撃の手が止まった。

 

「こうすると攻撃できないもんね。君達は」

「か…神夏!お願いだ!やめてくれ!頼…」

 

そして無慈悲に、黒い稲妻が周囲を覆うように落ちた。

それは俺と十香以外の全員に、直撃した。

 

耶倶矢、夕弦は地に伏せ、美九と四糸乃はギリギリ守っていたのか立っていたがそれでもかなりのダメージを負っていた。しばらくは戦闘できないと思われるほどの。

 

「やめないよ。これは罰なのだから。私とて、私の依代である神夏ギルはとても大事なのだから。だから傷つけたモノは必ず殺す。

 

私は、最古の人間の王ほど優しくはないからね。

さぁて、次は君だザドギエル。いや…四糸乃、かな?君は…

 

…っと。邪魔をする気かい?サンダルフォン」

 

「お前の中にいる金ピカに言われたからな。お前から皆を守れと。言うことを聞くのは癪だが…それでも貴様を止めねばならないのはわかる。お前の力も…よくないと言うのはわかる。何なのだ、その力は」

 

「私の力かい?神夏ギルとほとんど一緒だよ。幾度と見てきただろう?」

 

神夏は、四糸乃に手を伸ばし更に電撃を走らせようとした途端、いつの間にか距離を詰めていた十香に攻撃を仕掛けられた。

それをふわりと飛んで避け、距離を再度とる。

 

 

 

 

 

こんな時に何もできない自分に、こんなにも腹が立つのは初めてだ。

 

 

俺は、皆がいなければ何もできない、ただの無力な人間だ。

今日この時ほど、それを実感した日はない。

 

 

 

 

 

 

「ふーむ…ならばどうしようか。私としてはこっちの半端者達ならともかく、君という同胞(はらから)にはあまり手を出したくないんだがね。これでも私と君は数少ない存在なのだから」

 

「私はお前と同胞ではありたくないのだが」

 

「おっとこれは辛辣」

 

「それに同胞だというなら四糸乃達もそうではないのか?」

 

「まっさか!冗談でもこんな奴らと同類にされるなんて願い下げだね。

 

君は今、人間と猿を同類だと言ったようなものだよ?

私から見たらこの出来損ない達はそんな程度さ。

 

……話が逸れた。さあ、どうする?私と一戦、交える気かい?ロクに力の全てを扱えてない君が。ああ!勘違いしないでくれよ。馬鹿にしてるんじゃない。心配してるだけさ。殺さないように努めはするけど、誤って殺してしまっては嫌だからね」

 

「無論。貴様を止めてみせる。私をなめるなよルシフェル」

 

「あっはは!はー、笑わせてくれる。それは私のセリフだサンダルフォン。夜十神十香。本来の力じゃない君ごときが私を止めようなんて…

100年早い」

 

「⁉︎」

 

神夏はいきなり消えたかと思うと十香の後ろから現れ、いつの間にか手元に持っていた鎖のついた杭のような短剣で肩を狙って突いた。それを間一髪で避けていた。

 

「ふふ…流石にこれは避けますか。まあいいです。貴方は…優しく嬲ってあげます」

 

神夏はまた口調が変わった。ものすごく丁寧な物言いだが、言っていることが物騒なことには変わりない。そして視界を布?のようなもので隠していた。

そしてまた消えたかと思うと今度は十香の頭上から現れた。

これも防がれていたが、弾き飛ばされると同時に飛ばされた先の壁を使って跳ね、四方八方から十香を襲っており、あの十香を防戦一方にさせていた。

 

「…やはり力を失っているとはいえ面倒ですね。先手必勝です」

 

そう言いながら神夏は目隠しを取った。

 

「…?っ⁉︎」

 

「あら?その危機感は流石と言わざるを得ませんね」

 

十香は神夏が目を開いた瞬間にその場から離脱、20メートルほど距離を取っていた。

 

「でも、片腕は潰せました。さあ続きです。頑張って…生き残ってみよ」

 

今度は神夏の体は黒いローブのようなものを着た状態になった。そして右腕が異様に赤…いや、オレンジ色に光り()()()

 

「精霊とはいえど入れ物が人間など飴細工よ。しかし貴殿を殺したくはないのでな。代わりに()()()()腕ではない方を、我に楯突いた代償としてもらうとしよう」

 

「ふん、やれるものなら…」

 

 

 

「ああッ!」

 

 

 

「っと」

「ぐ…」

 

 

「お二人ともぉ、私を、忘れないでくれませんか?ひっじょーに、不愉快です」

 

「黙っておれガブリエル。他人の力を借りねば何もできないくせしてよく吠えおる。知っておるか?それを人は負け犬の遠吠えと呼ぶ」

 

「ふざけ…」

 

その瞬間だった。天井が十字に切り裂かれた。

そこから一人の機械の鎧をまとった少女が入ってきた。

 

一瞬、ラタトスクから助けが来たかと思ったが今あちらは操られていたはずで。

それに顔に見覚えがあった。

 

「新しい客の登場か。今宵は宴か?」

「ベイリー達は結局失敗しましたか。…まあいいでしょう。想定内です」

「な…あやつが何故こんな所に」

「エレン…メイザース」

 

もう最悪な状況だというのに神様はさらに追い討ちをかけたいらしい。

神様はとことん俺を嫌っているのか?

 

「---目標、夜十神十香、五河士道…の反応の女生徒、及びアロガンの反転体と思われる精霊を発見。これより捕獲に移ります」

 

「捕獲とな!笑わせてくれる。道化の素質があるのではないかエレンよ。最古の人間の王にすら手も足も出なかった貴様が我を捕獲とな!」

 

「正確には貴女はついてきてくれるというのが理想なのですがね。いくら私でも貴女を片手間に相手などしたくはない」

 

「かっかっか!我についてこいとな!我を殺そうと企む貴様らについていかねばならぬ理由がどこにある?」

 

「…まあそういうとは思っていました。ですが、今日の目標の最優先はあくまでもプリンセスなのです。邪魔をしないでもらいますよ?」

 

「戯けが、逆だ。貴様が我の邪魔をするでない。だがまぁ…今宵は特別だ。夜十神十香は貴様に譲ってやろう。我はやるべきことが他にあるのでな?なぁ、ガブリエルよ、逃げることなど許さんぞ?」

 

神夏とエレンは軽口を叩き合い、そして別れた。

 

エレンがこちらを向き、神夏は美九の方へ向き直る。

 

「シドー!逃げるのだ!いくら何でもこれは私では無理だ!」

「に、逃げるったって…」

「く…」

 

そうこうしてる間にエレンはグングンと距離を詰めてきた。

十香は焦れるように喉を震わせると俺の腕を強く掴んで外へ放り投げた。

霊力が十分ではないとはいえ精霊だ。その膂力は人間のソレどころではない。抗えるはずもなく俺は会場の外へ放り出された。

 

 

 

 

 

 

「あらあらあら」

「どうされますかわたくし」

「これは予想外過ぎましてよ」

 

「…しょうがないですわね。あれ以上暴れられてはこちらとしても不都合ですし。わたくし達は神夏さんに襲われている精霊の味方をしてくださいな。わたくし達だとわからないように。神夏さんにはすぐにばれそうですけれど。わたくしは士道さんの元へ赴きますわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほぉ?やはり半端者とはいえ精霊は精霊。もう復帰しおるか」

 

私が電撃でダウンさせていたはずのラファエルの(つがい)はいつの間にか復活していて、ガブリエルを守るようにザドギエルと共に立ちふさがってきた。

 

ふーむ、これだと暗殺に持ち込むのは少々部が悪いな。

 

 

「なら…手札を変えるとしよう」

 

 

暗殺者から、別の、殺人者へと変えるとしよう。

 

 

かの有名な、ロンドンの殺人者にね。

ジャック・ザ・リッパーと言うと聞いたことある人がほとんどじゃないかな?

 

ジャック・ザ・リッパーは諸説がありすぎるからなぁ。

ここは、宿主の好きな作品に則って、あの説のものを使うとしよう。

 

 

 

「さあ……解体するよ♪」

 

逆手ナイフを右手に持って、私は目の前の精霊達に向かっていった。

 

 

 

 

 

まあ結論から言うとしくじった。明らかに変な方向から攻撃されてアイツらの動きもありえないくらい早くなった。

…いや、違うな。私が遅くなってしまったと言う方が妥当か?

 

「…ザフキエルか。成り損ないが、面倒なことをしてくれる」

 

ま、いっか。それより久方ぶりの外だ。しばらくは楽しませてもらおうじゃないか。

 

「…いつつ、やっぱり取っ替え引っ替えはちょっと体に来るね。神話系統をまだ呼び出してないとはいえ、ちょっと力をセーブしないとな」

 

英雄王の力の源泉はほとんどないから今はいいけど、アイツは何をするか分かったものじゃないし、警戒をしておくのと同時に力をそっちにすぐ割ける用意はしておくに越したことはない。




今回で4人ほど出てきましたね(4人?4種類?)

感想にて貰ったのですが
酒呑童子というのも、あながち間違いではありません。てかほぼ酒呑童子のような存在だという認識で大丈夫です。

つまり、今回でなっていた神夏は酒呑童子でもあったし○○○でもあったし××××でもあったし☆☆☆でもあったというわけです。
実はこの四人、ある共通点(一人は正確にはわかりません)があります。

まだ本編にはイッッサイ出ていませんが神夏の力の詳細もちゃんと決めておりまして、そこから反転させています。

読んでくださりありがとうございます

サブタイトルあったほうがいい?

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