設定を組み直すというか、これからの流れをざっくり作っていたら結構時間かかりました
終着点は見えましたので頑張って突き進みます
それではどうぞ
「ルシフェル。いるかい?」
「あん?何の用?」
「五河士道とアロガンこと神夏ギルについてだ」
「……で?」
DEMインダストリーのビルの一室で言葉を交わす2人。うち1人はよほど嫌いなのか不機嫌を顔に貼り付けたかのような表情をしていたが。
「イギリス支部から連絡が入ってね。彼らはイギリスにいるらしい。そして明日には帰ってくるそうだよ」
「…!そう、か。ようやく…ああ、ようやくか」
ルシフェルは嗤う。
己の渇望を満たせると信じて。
「はっはっはっ……」
琴里からルナのことを聞いていても立っていられなくなり、無我夢中に走る。
(ルナは半年以内に死ぬわ。そして霊力を使えば更に寿命を縮ませかねない。それほどまでに彼女の体はボロボロなのよ。今生きているのが不思議なくらいに)
(それも英雄王が精霊の力を縛っているおかげだ。もしそれがなく、更に精霊化をしていたなら一ヶ月と経たずに死んでしまう可能性がある)
(だからこそ私たちラタトスクはルナに戦って欲しくないの。…もしかしたら治す方法もあるかもしれないから)
(それ、ルナもわかっていたのか?)
(……ええ)
「なんでだ…なんでだよ…」
わかっている。こんな考えは俺の我儘だ。
だけど…
ルナが記憶を取り戻したあの日から、これまでに見てきたあの顔が、見せてくれた笑顔が、俺に『託してもいい』と言ってくれた時の何処か安心していたかのような笑顔がチラついて離れなかった。
だからこそ、あの時家で俺に見せたどうしようもなく悲しげで、救いを求めているようにしか見えなかった笑顔を
本当の意味での、心の底からの笑顔にしてやりたいと、そう思っていた。
それに琴里から聞かされたのはルナの身の上だけでなくて、彼女の考えも知らされた。
(ルナは元からルシフェルを止めるために全力を尽くして協力してくれるって話ではあったの。『みんなが笑えるために全力を尽くす。私は君たちが笑って過ごしているのが思っているより好きだったらしいから』って言ってくれていたわ。……体のことがわかったのはその後だったけど)
「ふざけんなよ…」
だからこそ、考えを聞いてよりどこに向けたらいいのかわからない感情が湧いてしまった。
「
…いや、そんなことをいっても意味はないな。
俺が-何よりも怒っていたのは-
「ルナ!」
令音さんに教えられて向かった先はホテルの屋上。そこでは誰かと電話をしていたのかスマホを耳に当てており、こちらへ向かって『シィー』と人差し指を立てる。
俺が黙ったのを見てまた電話を続ける。
『いやだから、隠してたわけじゃないって』
『んじゃ明日紹介しなさい!お母様の代わりに挨拶しておかなきゃ!』
『もう母さんと父さんに2人でしにいったって』
『私が見たいだけよ!』
『だろうと思った。でも明日の昼には飛行機だよ?』
『じゃあ午前中いっぱいはあるわね!それよりもさっきの声の人は?ルナって呼んでたから友達?』
『……あー、まあ、うん』
『まあっ!あのルナにお友達ができるなんて!』
『どう言う意味よ⁉︎』
英語で話していたから内容はよくわからなかったけどしばらく話していた後にルナがスマホを俺に差し出してきた。
「え?」
「士道と話したいってさ」
「でも俺、そこまで英語は…」
「日本語も話せる人だから大丈夫」
そう言われスマホを受け取り、耳に当てると聞こえてきたのは明るい声の女性だった。
「Oh!初めましてシドウ イツカさん。ah…シドウで良い、かしら?」
「え、えと、はい。問題ありません。初めまして。士道といいます。貴女は…えーと…」
「私はルナを引き取った親戚です。ルナからはレインって呼んでもらってる。シドウもぜひそう呼んでちょうだい」
「はい、レインさん。あの、それで話とは……」
「あっその前にスピーカーにしてもらえる?どうせならルナと3人でお話ししましょう」
そう言われて音をスピーカーにするとルナは露骨に嫌そうな顔をしていた。
「レイン叔母さん何。私もう話すことないよ」
「まあまあそう言わず。この子がルナの彼氏ちゃんでしょ?もーっ、何で隠すのよ」
「隠してないんだけど…ていうか何処で知ったの」
「ルナが彼氏ちゃんとお墓参りに来てたって聞いてねー。その時にいた彼氏ちゃん、絶対にルナを裏切らなさそうだって太鼓判押してたわよ!」
「何で太鼓判を押すなんて言葉知ってるの。てかマジで誰から聞いたのそれ」
「シドウ!これからもルナの事よろしくね!」
「話を聞いて?」
「え?あ、はい。もちろんです。何があろうとルナのことは守って見せます」
テンションの高いルナの叔母さんに俺たちは置いてけぼりになりかけていたが突然そんなことを言われるので思ったままに返すとまた黄色い声が上がっていた。
「きゃー!Very cool!I want it for my boyfriend!(かっこいい!彼氏に欲しいわ!)」
「叔父さんいるでしょ。浮気?」
「あらごめんなさいつい。それよりもシドウ。どうやってルナを口説き落としたの?この子かなりの堅物だったでしょ?それにちょっと変わってるし前途多難だったんじゃない?」
「えーあー…はい、そうですね。結構ことある事に…色々と…」
「シャラップ士道。レイン叔母さんも何聞いてんの」
「えーいいじゃない!シドウのこともっと知りたいわ!それとルナの恥ずかしがってる声をもっと聞きたい!とてもレアだわ!」
「
ルナの声なんてあんまり変わってない…なんて思いながらルナを見ると顔が少し赤くなっていた。…珍しいな。
「それでそれで、どうなの?」
「…ルナが一時期、とても辛そうにしている時があったんです。そんなルナをずっと助けてあげたいと思ってました。それでルナが乗り越えるために俺は何でも手伝いたい、力になってあげたいと思いました。…そこからは、その、流れで…」
「……そう」
精霊とかのことを直接いうわけには行かず、ぼかして言うと先ほどまでの高いテンションは何処へいったのかレインさんは静かになった。
「そう…ありがとうシドウ」
「え?」
そして突然お礼を言われる。その声はとても優しく、何かに安堵していた。
「それと、ルナ」
「…何?」
「よかったわね」
「……そう、だね」
「さーて!お若い2人の話を聞けて満足したわ!それじゃルナ!明日会いに行くから場所教えなさいよ!」
「はいはい…メールしておくよ」
「あっ、それと最後にね!」
「…何?」
『ルナ、アナタのご両親はルナを愛してた。絶対にね』
『…うん。分かってる』
『もちろん私たちも愛してるわ』
『うん…』
『だから次こっちに帰ってくる時は事前に言いなさい!結婚の用意だってしなきゃいけないんだからね!』
『はいはい…じゃなくて、結婚とか何も考えてないっての!』
『あはは!まあ元気そうでよかったわ!またねルナ!また明日!』
『うん、また明日』
最後だけ英語で話していたから何を話していたかはわからなかったけど、ルナはとても優しい顔になっていた。きっとレインさんもルナにとっては大事な人なのだろう。
「……ルナ?」
「何?」
「いや、その…」
「? なに、言いたいことあるならいいなよ。破天荒でこっちのことガン無視な叔母さんだったなって」
「そうじゃなくて…」
ルナの目からは一筋の涙が滴り落ちていた。本人はそれに気づいていない様子だったけど。
俺が恐る恐る顔を指すとルナは自分自身の頬に触れ、その理由を理解していた。
「ああ…まだ流せるだけの涙が残ってたんだね…。んで、士道は士道で何やら気分悪そうだけど大丈夫?」
「誰のせいだろうな」
「酷い奴いたもんだね」
あざとい笑みでこちらを見てくるが、それに構わず無遠慮にルナへ近づく。その様子に面食らっていたが何かを察したのか小さく笑っていた。
「で、何かご用?」
「ルナ、何で-」
「『何で教えてくれなかったのか』って?」
俺の言いたいことなんてわかっている、とでも言うように俺に被せて言う。
「元から隠してたつもりはないからね。令音さん達から知らされた時も、『別に隠すような事でもないから言って構わない』って伝えたし。まさか今の今まで伝えて無いとは思わなかったけど」
「ああ、それもあるけど、それ以上に言いたい事がある」
「というと?」
分かっていないのか、それとも分かった上で聞いてきたのかは定かじゃ無い。
でも言わずにはいられなかった。
-分かっている。こんな考え、俺のエゴだって。ルナの体のことなんてルナが1番分かっていることだろう。でも、それでも-
「俺が言いたいのは、お前の、
俺が1番嫌だったのは
ルナが自分の死を受け入れて、生を諦めてたことだった。
確かにルナの力や英雄王の力があれば百人力どころか千人、いや万人力だろう。
でもその果てに来る未来は俺にとって決して許容できなかった。
「私の考え、ねぇ。琴里からどこまで聞かされたかは知らないけどさ。私は案外、君達のいる空間が好ましかった。だから壊されたくない、壊させない為にルシフェルと戦う。マイラももしかしたら救う可能性が出てきたんだ。ならやらないわけにはいかないじゃん?それのどこが不満なの?」
「……っ!お前が死んだら意味ないだろうが!」
ルナは叫ばれると思わなかったのか少し体をビクッとさせていた。だけど更に続けて言う。
「なんで、なんで死ぬのを受け入れてるんだよ!せっかくマイラさんを救えるかもしれないと分かったんじゃないか!マイラさんを救った上で一緒に過ごしたいって、どうしてそう思わないんだよ!なんで自分が死ぬのを受け入れてんだ!
お前は、神夏ギルは、そんなんじゃないだろ!」
だけどルナはちょっとため息をついただけで、俺に真面目な顔で向き合って口を開く。
「寿命のことなんて私にはどうしようもないでしょ。それもこれも、人間にとっては歪で強大な力を乱雑に使ってきた結果だろうからね。むしろ王様と会えて王様に臣下って言ってもらえたから私としてもこの生は満足いくものだった。……そう言えるほどに今の私は満たされたからね」
「じゃあ、全部終わったら俺に任せてもいいって言ってくれてたのとか、あの家での話は…お前の気持ちは…全部嘘っぱちだったのかよ」
「……。うん、そうだよ。ルシフェルとの戦争の結末がどうであれ私は死ぬ。それは分かってたからね。どちらにしろ戦わないとしても半年後には死ぬ運命なんだ。それならやりたい事は全部やったほうがいいじゃん?」
そう言いフッと微笑むルナはきっと、誰もが見惚れただろう。
けど俺の目には全く別のものが映っているようにみえて
嘗て十香が見せた笑み-自らの死を受け入れて、それをしょうがないと諦めていた時のよう-に見えてしまった。
嗚呼、その目は
俺が本当に、心の底から嫌いな目だった。
「っざけんじゃねぇ!」
思わず激情に任せて叫んでしまう。
「俺は、お前にも助かって欲しいんだよ!救いたいんだよ!前にも言っただろうが!俺は、十香たちが安心して暮らせて、普通に暮らせてほしい、そこにお前もいて欲しいって!なのに…お前にとって俺たちはその程度の存在だったのかよ!」
「……」
「俺は前にルナが告白してくれた胸中を、考えを聞いてより一層救いたいって思った。お前だってマイラさんを救いたいって言ったじゃないか!それなのになんだよ!お前の覚悟って所詮その程度なのかよ!」
「…士道」
「寿命のことなんてどうしようもない?わかんねぇだろそんなこと!精霊の力のせいだっていうなら封印できたら変わるかもしれないだろ!なんで『どうしようもない』って決めつけてんだよ!」
「士道」
「こんなのも全部俺のエゴだよ。そんなのわかってるんだ。だけど!あの悲しい目をしたお前を救えずに死なせるなんて…そんなの俺が」
「士道!」
ルナの声に思わずハッとなり口を塞いでしまう。
やってしまったと思ってしまった。
「いや…その、ルナ、ごめ…」
「ありがとう士道」
自分でも醜い様になっていたのはわかっていた。だから何か言われると思ったけどそんな予想とは裏腹に帰って来たのは感謝の言葉。
意味がわからずルナを見ると
その顔は
とても----
「…ん、今の士道ならきっと大丈夫。だから…ちゃんと十香たちを守ってあげるんだよ?……君と逢えて本当に良かったと、今の君の言葉を聞けて心の底から思えた。だから、ありがとう。こんな私と出逢ってくれて。それと…
ごめんね」
その顔を見てしまって
きっと、もう
これまでの精霊達みたいな方法では彼女を救うことはできない、心の底から笑顔にしてあげることはできない、と
そう確信してしまった。
デート・ア・ライブのPS4系列のゲームを全部トロコンしたぜイェイ
……えっ?更新遅くなった理由それだろって?
………
勘のいいガキは(ry
時系列順にやりましたが蓮ディストピアのメインである蓮
あの子いいっすねぇ(性癖ドストライク)
メインストーリー終わったらちょこっとだけ番外編作りたくなりましたね、ええ。
まあ書き終わるまで構想も何も作らないんですが てことで頑張ります(
それでは読んでくださりありがとうございます
感想や評価などくださると嬉しいです。
サブタイトルあったほうがいい?
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あったほうがいい
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無くてもいい