1話目から面白かったのと、デアラをみて創作意欲が少し戻りつつあります
がんばるぞい
「はぁっ…はぁっ…」
精霊の力を引っ込めると同時、体が激痛に見舞われる。
我慢できないほどじゃないけど、ものすごく辛い。
「ルナさん、大丈夫…ですか?」
「大丈夫だよ四糸乃。それよりも…分かったでしょ琴里。万全の狂三がいてすら不覚を取りかけたんだ。本気でぶつかるとなるとこの比じゃないよ?」
「それも込みで考えてるわ。こっちには中津川もいるから、その手の情報戦はこちらにも分があるもの」
あの暗殺者集団を見てもルシフェルを攻略する覚悟は揺るぎないようだった。
さてはて…それなら改めて私も覚悟決めますか。
「…そう。それじゃあ一旦解散しよう。どうせあと今日明日でやれることなんてたかが知れてるし。あ、狂三は私と来て。どうせ年中暇でしょ」
「誰が厨二病ニートですの?」
「そこまで言ってないけど?」
そこからは流れ解散になり士道の元へは他の精霊たちが、私のところに狂三がくる。
外に出してもらい、人気のない場所へゆっくりと歩きながら向かう。
「このような場所で、どのような用事ですの?」
「その話をする前に
「分身体ですわ。
「ま、そうだね。あ、いや、一応根本的な考えは同じなんだっけ狂三たちって」
そう考えると今の狂三で別にいいかも?
辺りを見渡して誰もいないことを確認し、狂三に数枚の紙を渡す。
「……。あの、これは?」
「狂三、今日中に本人にそれを渡して。それで明日までに本人に直接私の元へ来るよう伝えて」
「わかりましたわ。…ああ、ついでにですが1つ…いえ、2つほど質問させて頂いてもよろしいでしょうか?」
「んー。内容による」
「では、答えても良いという内容ならば正直に教えてくださいまし。
いまの精霊の皆様でルシフェルに勝てると思いますの?」
正確にいうならばルシフェル
まぁ…
「実力的な意味でなら可能。実行できるかどうかだと不可能。そんな感じかなぁ」
「その理由とは?」
「だって絶対ラフムを殺す時に躊躇うでしょ?なにより…ルシフェルの力があの程度とは思えない。なんせ『人類悪』を顕現させてるくらいだし?」
「その件ですが…わたくしの方で少し偵察をしてみました」
「へぇ。で、どうだった?」
「ラフムとやらが増える原因については突き止めれましたわ。ただそれ以上のことは…」
「構わないよ。教えて」
「はい。DEM社のビル内の一角、そこにラフムが大量に居ました。わたくしたちが5人ほど総力で以て奥へ突き進んだところ、最奥に一つの肉塊がありました」
「肉塊?」
「その肉塊の至る所に人間の頃の名残がありました。そしてその肉塊の端を手のひらサイズに切り落とし、連れてきていた人間に埋め込む。そうすることでラフムを増やしておりましたわ」
……聞けば聞くほど、例のワカメ兄さんの光景が目に浮かんでしまう。なに、聖杯ならぬラフムの元でも埋め込まれたの?
「切り落とされた部位ですが、異常な速度で再生しておりました。また、その肉塊からはこう聞こえました。『殺してくれ』と」
「自我もあるのか。それは御愁傷様なことで…。狂三のザフキエルで治してあげれる?」
「不可能ですわね。霊力が圧倒的に足りませんわ。この街全ての人間から時間を奪えば話は別でしょうが」
「オーケーやらなくていい。ソレに関してはラフムごと私が消し飛ばすよ」
狂三の情報からして増えるのに必要なのは人間という素体。…哺乳類ならなんでもいけるのかな。一応『新人類』な訳だし、人間からじゃないと作り変えれない?……まだまだ分からないことだらけだ。
「それで、2つ目の質問は?」
「……」
「?」
「ルナさん。まだあの殿方を…マイラ・カルロスを、救いたいとお考えですか?」
「もちろん」
狂三からのよく分からない質問に間髪入れずに返すと苦笑される。
…?そんな変なこと言った?
「なに、なんか文句ある?」
「いえいえ。滅相もありませんわ。……ただ、一つだけ忠告しておきます。ルナさん……いえ、神夏ギルさん。確りと、心を強くお持ちくださいまし」
「……?」
「それではこれにて失礼致します。こちらのお返事は早めにお返ししますので少々お時間をくださいまし」
影の中に消える瞬間の狂三は、狂三のしていた目は
どこか哀しげな目をしていた。
「ま、いいか。それよりも私もやるべきことをやっておかなきゃだし…。
『うむ。覚悟は出来ておるな?』
「この命尽きようとも」
〜次の日〜
「士道、精霊のみんなからの意見は概ね聞き終わったわ。私のも書いてあるから、ルナに渡してきてくれない?」
「わかった」
「ついでに、ルナをデートにでも誘いなさい。ルナの精神を安定させておくのが最重要と言っても過言ではないのだから」
士道は琴里から一枚の紙を渡され、助言通りにルナをデートにでも誘おうと思いマンションへ向かう。部屋の前まで訪れ、インターホンを鳴らす。
「…あれ?まだ寝てるのか?」
だが鳴らして数分経つが全く物音がしない。念のためもう一度鳴らすも結果は同じ。昨日の事もあり少し不安を感じ、悪いと思いながらドアノブに手をかけるとすんなりと開く。
「ルナー?いないのか?」
出かけているのかと思い玄関を見ると靴はちゃんと置いてある。
どうしたものかと思案していると奥から物音がした。
「……ん?」
「あ、ルナ。起きてたのか。てっきり何かあったのか…と……」
「なんだ?我と神夏ギルの判別すら出来なくなったか道化」
「王様?一体何をして…士道?朝早くからどうしたの」
リビングに繋がる扉から出てきたのは、
そのうち士道のことを道化と呼んだ方は風呂上がりなのかほぼ全裸に近く、下はズボンまで履いているにも関わらず上はタオル一枚首にかけているだけだった。
「ごっ、ごめん!」
そこからはとても速かった。一瞬で外へ出て、即座に琴里へ連絡を取る。
『もしもし?どうしたのよ急に。ちゃんとルナを誘えたの?』
「いや、それ以上に、何と言うか見てはいけないものを見た気分だ」
『どういう意味よ?』
「……ルナが2人いた」
「は?」
決戦前日だというのに波乱の幕開けである。
「何しにきたの士道は」
「さてな。大方、例のモノが決まったとかだろう。それよりも神夏ギルよ。疾く朝餉を用意せんか」
「畏まりました。少々お待ちください。……士道のよりまずいとか言わないでくださいよ?」
「貴様の手腕次第だな」
「……死ぬほど頑張らせていただきます」
「はぁ⁉︎え、ちょ、ギルガメッシュ王⁉︎なんでルナの中から出てきてるんだ⁉︎」
「説明すると少しめんど…長いけど」
「めんどくさいって言おうとしただろ?」
「まっさかーはは。……いやマジメにどうやって説明したものか」
士道と合流し、外へ。軽い散歩ついでにさっきの光景について説明を求められる。まあ知ってた。
「士道、私の精霊の力は理解してる?」
「えーと…ギルガメッシュ王を宿す、じゃないのか?」
「半分正解。じゃあ問題。私はどうやって王様を私の中に宿したでしょう」
それについて考えてはいたけどすぐに手を上に上げ、お手上げと言ってくる。
「潔いね」
「まだそこまで詳しくないからな。下手なこと言っていじられるのが目に見えた」
「そんな酷いことしないよ?やってもバカにするくらいだよ」
「どっちにしろだ!」
いいツッコミするようになったね士道。
ちなみに王様は家でくつろいでいます。結局私のご飯よりかは士道のご飯の方が美味しかったそうです。
ちくしょう。
「まず私の精霊の力について、それを確認していくよ?」
「ああ」
「まず私から分離した反転体であるルシフェル。アイツは自分の能力をなんて言ってたか覚えてる?」
「ルシフェルの能力っていうと…人類の敵をその身に宿す、だったか?」
「そ。だけどもっと正確にいうと?」
「…?」
「ルシフェルは自分の力を、どういうふうに説明した?」
「えーと…」
(神夏ギルと殆ど同じだ
『偶像の特徴を我が身に宿すこと』さ
宿せるものには縛りがある。
神夏ギルが宿せるものは『人類にとっての味方』なのに対し私は『人類にとっての敵』)
「そうだ…ルシフェルの力は『偶像を宿す』こと。ルナと殆ど同じだって言ってた。そして宿せるものには縛りがあって、ルシフェルが『人類の敵』であるのなら、ルナは『人類の味方』」
「はい殆ど正解。ルシフェル自身は説明を相当雑にしてたみたいだけど、私の力は…
『偶像の具現化』。つまるところ想像したものを具現化する力だね」
案の定、士道の顔は疑問符で満たされていた。
ま、いっか。別に理解してても出来てなくても関係ないし。
「想像したものの具現化、つまり王様は私の力で具現化させた。そこまではいい?」
「お、おう」
「王様を不相応にも呼び出しはしたけれど、それは王様の『魂』だけって言えばいいのかな。だからその魂を入れておくための依代…入れ物みたいなものが必要だったんだけど。ほら、ちょうど1番近くに、手頃な奴がいたからね」
「ルナの中に…ってことか」
「そういうこと。ここまでが私の中に王様が宿ってた経緯。オーケイ?」
「オーケイ…多分」
自信がないのか少し不安気に答えてきた。はっはっはー、勉強不足じゃないのかね。え?理解する方がおかしい?中津川さんなら理解するよ多分。知らんけど。
「んじゃ続けるよ。王様が私から分離している理由。こっちは至極単純。王様を受肉させてるの。どんな願いでも叶える願望器』を使ってね」
「……はい?」
そして士道は今日1番の素っ頓狂な声をあげた。
「ルナ、なんて言った?」
「だから、『どんな願いでも叶える願望器』を使った」
「……俺の頭が悪いだけなのか?」
「いーや。正常だと思うけど?」
「その願望器とやらで、王様を受肉させた、と」
「そ」
「…ちなみにその願望器は今どこに?」
「
ルナの話が全く理解できず、思ったことを聞き返すとまたもや意味のわからない返答をしてきた。
ルナがここにあると指を刺したのは、ルナ自身の胸。
「なに、貧乳とでも思った?ぶん殴ろうか?」
「思ってねえよ!」
そんなことは思って……思ってない、多分。
「…あっそ。んで私自身を指した理由がよくわからない。そんなところでしょ」
「ああ。まるで自分自身がその願望器かのように言ってるけど…比喩、だよな?」
「残念。士道の考えてることで正解。私自身が願望器だよ」
「…ごめん。聞いた上で意味がわからない」
「霊力に制限がなくなった、くらいに考えておけばいいよ。だから…私を依代にしていた時の比じゃない王様の力が見られるから楽しみにしててね」
「あ、ああ…。って、なあルナ。それって…」
悪戯っ子のように笑うルナに不覚にもドキッとしてしまったが、それ以上踏み込んで聞こうにもはぐらかされてばかりだった。
唯一教えてもらえたのは、王様のおかげで多少は精霊になっても体を酷使せずに済むようになったこと、具現化させるものによってはそれなりのリスクが伴うことくらいだった。
なあ、ルナ。
具現化するものによってはリスクが伴う、って言うのなら
その願望器はどれほどのリスクが伴ったんだ?
「…以上だ」
「どうも」
宗教団体の暗殺者の能力で作り出した分身のうち1人から報告を受け取り、指をパチンと鳴らし消す。
私もここからは霊力を節約しておかないと。
「……神夏ギルや他の英霊どもはどうとでもなる。が、そうなってくると母上は介入してくるだろうな。はぁー厄介ことこの上ない」
「だっははは!俺たちを受肉させてる時点で大して変わらねえだろ!」
「うるっせぇな。人攫い風情が」
「そんな人攫い風情を受肉させたのは何処のどいつだろうなぁ!俺だけじゃねぇ、鬼に人斬りサムライに連続殺人者の怨念!なぁ我らがマスターよ!」
「……ほんっと人選を間違えたな。いやもうどうでもいいか…。おい」
「そんな普通に呼ばなくても名前で呼んでくれや!」
「黙れ。今から30分後に全員をこの場に集めろ」
「おう!酒飲んでからな!」
「今すぐ、いけ」
「おうおう怖いねぇ。そんなに怒ってばっかじゃ寿命縮むぜぃマスター。ああいや!もうそんな寿命残ってねえんだったな!ガハハハ!」
マジでこいつは人選ミスった。まじで。今すぐ殺してやろうか。
……とりあえず英雄王にぶつけて即死してもらおうかな。
それからコイツラが全員集合したのは2時間後。
はっはっは。
まじで全員殺してやろうか。
型月知識がある方はわかるとは思いますが
某ホムンクルスと同じですね
その辺の詳細はほとんど絡まないのであまり出さないですが
型月を知らない方向けに説明すると
どんな願いでも叶える、とは言いますがそこまで万能ではありません
神夏ギルも言っているように、せいぜい霊力に制限がなくなった、程度にお考えください
それでは読んでくださりありがとうございます
感想や評価をくださると嬉しいです
サブタイトルあったほうがいい?
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あったほうがいい
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無くてもいい