ハーメルンやらカクヨムやらニコニコやら大変ですね……
かくいう私はこの話の半分くらいが消し飛んだわけなんですが
自動保存バンザイ…
さあ前話を見て予想してた人は当たっているのかどうか、答え合わせも込みでお楽しみください
それではどうぞ
〜決戦5分前〜
「で、どうなったの?」
「……」
「あーはい、察した」
琴里の顔は未だ晴れていない。と言うことは士道の作戦を採用することになったということかな。
そう……強いね士道は。
「士道、最後に確認するけど本気でやる気なの?少なくとも君以外の全員がその作戦に反対だけど?」
「もちろんだ」
「……。はぁ、ほんっっとに…。琴里もいいの?」
「…少なくとも、この程度でやめてくれるなら説得できてるわよ」
「ごもっとも」
勇気があるというか、蛮勇というか…。
自分の命を勘定に入れてない人間ってのは本当…。
「琴里、私の方も少し予定変更。
「え?」
「その代わり、私のを
「……いいの?」
その顔は、少し安堵していた。本当なら琴里本人が横にいたいけど、それを押さえて私の提案を飲んでいるんだろう。司令官としての才能はピカイチなんだろうね。
「その方がまだ安心でしょ。だけどルシフェルと出会ったら1対1にするために離れることになるけど」
「十分よ。士道も、それでいい?」
「ああ、勿論だ。とても心強い。だけどルナが…」
「私のことは心配しないで。とにかく士道はルシフェルをどうにかすることだけに集中して」
『やぁ、人生最後の談笑は済んだかな?』
各自の端末からルシフェルの声が響き渡る。
『うん、良い顔つきだ我が運命人。それに我が宿主神夏ギルもね。それじゃあ各自スタートする場所を端末から選んでくれ。時間がくればワープさせてくれる。無論、
「……バレてたのね」
『そりゃね。それだけ霊力があれば嫌でもわかる。今回のルールにはもちろん違反していないから安心してくれ。
それと最後に。この中で君たちは霊力を十全に使えるようにしてある。だからわざわざ霊力の逆流現象なんて起こさなくても君たちは完全な力を扱えるはずだ。思う存分、生死をかけたゲームを楽しんでくれ。
それじゃあ、生きていたならまた会おう』
端末にはタイマーが表示される。【5;00】と表示され、カウントが進んでいく。
それを見計らったかのように、人類最古の王は全員の前に降り立つ。
「んなっ、え、英雄王…様⁉︎」
「そう怯えるな道化。少し貴様らへ王の叡智を施してやろうと言うだけだ」
ギルガメッシュが指をパチンと鳴らす。すると全員が感じたのは、己の内から力が湧き上がる感覚で、まるで何でもできるかのような錯覚に陥った。
その正体はギルガメッシュの持つ能力のうち一つ『カリスマA+』。
全員の力を底上げし、耐久力などもあげてくれる力だった。
「流石は王様。私のせいでランクダウンしてるのにこれ程とは…」
「貴様と道化の示した覚悟の対価だ。だが…これでようやくスタート地点だと言うことを忘れるな。あと100歩は必要だろうが……根を上げるでないぞ?」
ギルガメッシュは不敵に笑い士道達を見て、そしてどこかへ消える。
だが消える瞬間に、どこか良いものを見たかのような清々しいものに、そしてどこかワクワクしているかのように笑みを浮かべていた。
「時間よみんな」
残り3分をきったところで琴里が全員を見、号令をかける。
「目標は神夏ギルから分離した反転体【
そしてラフムに関してだけど出来うる限りの殲滅をすること。仮に人間を作り変えられていたとしてもね」
全員が頷く。最初こそ人殺しになるかもしれないことを不安に思っていたが、ラフムの実物を見たことで全員が同じ覚悟を持っていた。
「全員に最初に出すべき指令はただ一つよ。
死なないこと。
それだけは何があっても厳守してちょうだい」
琴里が言いたいことを言い終え、今度は士道がみんなの前に立つ。
「みんな」
士道が全員へ向き直る。
「ルシフェルを攻略するのに、俺だけの力だけじゃ無理だ。だから…みんなの力を貸してくれ」
士道の言う言葉は、言い換えれば死地へ友に向かってくれというのと同意義。
だけど精霊たちはそんな士道の言葉に力強く応える。
「もちろんだ!シドーは私を救ってくれた。だから今度は私の番だ!」
「ま、任せて…ください!」
「呵呵!颶風の巫女に任せるが良い!」
「愚問。私達ならば余裕です」
「だーりんの為ならばたとえ火の中水の中、ですよぉ!」
「ラタトスクからも全力で支援するわ。何としてでも攻略するわよ」
「今回の発端は元はと言えば私が原因なんだ。だからラタトスクの気の済むまで協力するよ」
「今回は単なる利害の一致。全力で士道さんたちに協力はいたします。ですが…わたくしたちはルシフェルを殺すつもりでいること、努お忘れ無く」
覚悟は全員十二分だった。
「みんな、俺たちの
地獄への入り口は、開かれた。
〜神夏ギルside〜
「……」
端末が光ると同時、周りの景色が変わる。学校があって、近場に公園もある。
神夏ギルはその場所が何処なのかすぐに理解する。間違えようもない、己自身が通っていた学校なのだから。
「ふむ、万全の力が使える、というのもあながち虚言ではなさそうだな」
「そうですね。これなら…」
感傷に浸っていた神夏ギルの横に黄金の甲冑に身を包んだ英雄王ギルガメッシュが現れる。
そして神夏ギルは精霊化しようとするがギルガメッシュに止められる。
「貴様は出来うる限り精霊の力を使わぬことだ。志半ばで死にたくないのならな」
「…承知しました。では、王様はコレからどうされますか?」
「我の好きなようにやらせてもらう。…そら、早速お出ましだ」
ギルガメッシュが学校の方を見て、神夏ギルもつられてそちらを見る。
そこから出てきたのは一体の異形の存在。
濃い紫色の体表。節足動物と深海棲のヒトデと人間の口を掛け合わせたような生理的嫌悪感を放つ見た目、蜘蛛のような脚が特徴的な生物だった。
「ラフム……」
「コイツだけではないな。おおよそ100体…といったところか」
更に奥から同じ形をしたラフムがゾロゾロと現れ、神夏ギルとギルガメッシュの眼前に広がっていく。
「ふははは。よほど我を警戒しているらしいな。が……
「どうされますか?」
「折角の開戦の合図だ。派手に決めようではないか」
だが2人は余裕の態度を一切崩さない。
ギルガメッシュが浮かび上がり、ラフムがそれに気を取られている間に神夏ギルは出来うる限り距離を取る。
巻き込まれないために。
ギルガメッシュは黄金の波紋を展開する。
コレまでのように10数個の小規模ではなく、100を超える規模で。
黄金の波紋から顔を出している武器、そのどれもがギルガメッシュの持つものの中では最高ランクかそれに近しいもの。
傲慢ではあるが、一切油断をしていなかった。
ギルガメッシュが指を鳴らすのを合図に、黄金の波紋全てから武器が絶え間なく放たれる。
事の重大さにようやく気づいたラフムは、とある個体は逃げ、とある個体はギルガメッシュへ向い、とある個体は防御の構えをとる。
だが結果としてはどれも変わらず、全てのラフムが串刺しにされ動かなくなる。
ギルガメッシュが地上に降りてくるのを見計らい、神夏ギルも横に戻ってくる。
「我を真っ先に狙うその豪胆さは評価するが…この10倍は持ってくるべきだったな。さて…神夏よ。我は先に行くぞ」
「ハッ、お気をつけください」
そのままギルガメッシュは透明になり何処かへ消えた。
神夏ギルはそれを確認し、右耳にインカムをつけ連絡を取る。
「こっちはスタートしたよ。王様は先に進んでる」
『確認してるわ。それじゃあルナも進んでちょうだい。方向は…』
『ギルガメッシュ王が進んだ方向とは真逆に行こう。彼はどの方角へ?』
琴里ともう一人の男の声の指示を聞き、ギルガメッシュの進んだ先を伝える。
「マップで言うと、ルシフェルがいる側を正面として左側かな」
『ふむ…』
『ルナは一度誰かと合流しましょう。いくらなんでも単独は危険すぎるわ』
『そうだね。1番は時崎狂三とが最善だが…そう簡単に通してくれないと思われる。私の考えが正しいなら…もうすぐ現れるだろう』
「だろうね。私ができてルシフェルができないわけがないし。けど、ここで色々と考えても無駄だろうから、狂三の方に向かうよ」
『ええ、それでお願い』
『精霊化するときは一言連絡をくれたまえ』
「了解」
神夏ギルも、目的のために歩き出す。
「お母さん、もう行っても良い?」
『さあ?アイツに聞けよ。私は好き勝手やってるから』
「むー…。だってあのおじさん、言ってること意味わかんないんだもん」
『出身地同じだろう?通じる所も多々あるはずだけど。……けど、同意はする』
『Oh,no!そんなふうに言わないでくれよレディ!』
『うっるさ。んじゃあと任せた。私は切るよ』
「おじさん、もう行ってもいい?」
『キミたち、私の扱い酷くない?まあまあ、もう少し待ちたまえリトルレディ。やるとしたら-------の時だ』
「うん!わかった!解体…して良いんだよね?」
『勿論だとも、連続殺人鬼の怨霊よ。思う存分楽しんでくると良い』
〜十香side〜
「ここは…」
「どうやら市街地のようですね。十香」
「うむ。転移したらまずは霊装を顕現、そして琴里達に連絡、だな」
あらかじめ決めておいた事を一つずつ確認し、十香が霊装を顕現させるまでの間、共に転移していた一人の金髪の女性は周囲を警戒する。
「琴里、私だ。私たちは無事出来たぞ」
『分かったわ。ありがとう。そこからは…そうね。まずは……』
「十香、琴里。申し訳ありませんが先にやることができたようです」
「む?」
『大丈夫、見えてるわ』
十香達の前に現れたのは、数十体のラフム。予め知識を与えられていた金髪の女性は臆することなく剣を構え、十香は一瞬恐怖したがすぐにソレを振り払い
「まずは、こ奴らを蹴散らせば良いのだな?」
「ええ、私たちならば余裕でしょう」
「うむ!それではよろしく頼むぞ。『アルトリア』!」
「此方こそよろしくお願いします十香」
「んで、ワシはどうすればえい?」
『そこで待機ダネ。おそらく彼女たちは味方と合流しに向かうだろうから、そこで待っていれば向こうからやってくるさ』
「殺してえいのか?」
『無論だとも。だが夜十神十香とやらは殺してはダメだよ』
「わかっちゅう」
『ならばヨシ。時が来たら君の剣の才能を見せつけてあげたまえ。四大人斬りの1人、剣の天才よ』
「任せい」
〜四糸乃side〜
「ほ、ほんとうに別の場所に…」
『むっふー、ラタトスクに劣らぬ技術じゃないのー』
四糸乃達が飛ばされたのは病院が近場にある場所。そこそこ大きな病院で、あたりにも様々な店が並んでいる。
「二人とも感心するのはその辺にしておきなさいな。まずはすべき事からやりましょう」
「は、はい…!」
『それじゃあよしのん達の華麗な変身をとくとご覧あれ!』
四糸乃はそばにいる白髪の女性から注意され、改めて集中し霊力を纏い始める。
「ギィギィ!」
それを好機と見たラフムが10体ほど飛び出し、四糸乃へ襲い掛かる。
だが、白髪の女性はそれに気づいていないわけがなく、四糸乃を守るために右手をラフムに向ける。
「凍りなさい」
その瞬間手のひらから氷が生まれ、瞬く間に広がっていきラフムを飲み込んでいき、ものの数秒でラフム達を氷漬けにする。トドメと言わんばかりにラフムの背後から黒い人形らしきものが現れ、巨大化。無造作に腕を振るって氷を粉砕する。
「す、すごい…」
それが終わる頃には四糸乃も霊装を纏っており、巨大なウサギの天使【
「霊装は纏えたみたいね。それじゃあ行きましょう四糸乃、よしのん」
「は、はい!よろしく…お願いします!『アナスタシア』さん…!」
「ロシアの皇女に氷を操る精霊ですか…。ああ、あのような少女たちを……本当によろしいのでしょうか」
『皇女はともかく、ウサギの子は勝手に殺すとマスターに怒られちゃうんじゃないカナ』
「心配無用。私めがやるのは……鮮度の良い恐怖を、絶望を。彼女らへ届けるだけです」
『君の魔術に必要な生贄はその辺にたくさんいる。好きなように使ってくれたまえ。それと我らがマスターからは……氷の精霊は念入りにヤレと、そう言われているからね。殺されるほうがマシだと思わせてあげようじゃないか』
「おぉ…素晴らしい!」
『それでは期待しているよ。ペロー童話の猟奇殺人者『青髭』君』
〜狂三side〜
「神夏さん、こちらは問題ありません。そちらは如何ですか?」
『問題ナッシング。そんじゃ早いとこ合流しようか』
「ええ」
狂三はルナとの通話を切り、辺りを見渡す。
そこは狂三とルナが初めて会った高層ビルが立っており、辺りにもいくつかのビルが立っている。
記憶が正しければここでルナは反転しかけ、純白の精霊を殺した場所。
「
とはいえ感傷に浸っておる余裕などなく、すぐに切り替え100体以上の分身体を呼び出す。
「
今度は虚空へ話しかけると、空中に1人の女性が現れる。純白のフードを被っていて手には光で形作られた槍を持っていた。
「貴女の調子のほどはいかがでしょうか?」
「問題ありません。マスターからも霊力のパスを除き全ての権限を時崎狂三へ譲渡されています。好きなように使ってください」
「それはそれは。ありがたいですわね。では早速ですがあなたの分身体を呼び出してくださいませんか?」
「わかりました」
純白のフードを女性も狂三と同じく分身体を100人以上作り出す。
「あらあら…実際に目にするとこれまた…」
「…?あなたとほとんど同じはずですが。どこに驚く要素が?」
「わたくし以外にこのような能力を持っている方に出会ったことがありませんので。それでは僭越ながら…共に踊りましょう。大神オーディンの娘、戦乙女ワルキューレさん」
「時崎狂三、私達は『ワルキューレ』という個体の一部ではありますが、私自身の個体としての名前はオルトリンデと言います。呼びにくいと思いますのでそちらをご使用ください」
「そのようなところまで私とそっくりですのね。わかりましたわオルトリンデさん。では私も『時崎狂三』と呼ぶのではなく狂三とお呼びください」
「承知しました。それでは早速ですが狂三」
「ええ、わかってますわ」
数には数を
ビル群の間から蟻の群れのように現れたラフムたちを見ながら彼女らは空へと飛んだ。
「……少々分が悪いな」
『ンン、そのようだね。しょうがない。ラフムをもう少しそちらへ割くとしよう』
「助かる」
『にしてもマスターも酷なことを命じるものだ』
「構わない。
『マスターの命を遵守するのは結構だが、君に死なれると私としても困るのでね。間違っても最前線に出ないように』
「わかっている」
〜琴里side〜
琴里が選んだ場所は『あるもの』が置かれているエリア。
そこは神夏ギルのかつての家であり、その中に置かれている『あるもの』がどう言ったモノなのかを確認し、外へ出る。
「ラタトスク、こちらの様子は見えてる?」
『問題ないよ。琴里の方はどうだい』
「全く問題ないわ。本当にルナには感謝しないとね」
琴里は右腕につけたブレスレットを見ながらそう呟く。ブレスレットには破壊衝動を抑える魔術が込められており、それを着用することで精霊化した時の暴走を防いでいた。
「ミス・琴里。準備はよろしいかな?」
「勿論よ。貴方と肩を並べることができるなんて光栄だわ」
「はっはっは。私はただの探偵さ。そこまで畏まる必要は無いよレディ」
『世界最高峰かつ探偵の始祖とも言えるような人がただの探偵…?』
「おっとミスター中津川。それ以上はいけない。マスターも言っていただろう?本来なら謎解き専門だが今回は単なる司令塔として召喚されている。いわばチェスの打ち手のようなものさ。それとは別の要件もあるが…今は、君たちの要望に応えルシフェルを攻略し、私のライバルを打ち倒すことに専念するとも」
『ライバル…ということは』
「イェス、ミス・令音。貴女の想像の通りだ。更に言うならば、『彼』がルシフェル側にいるからこそ私が呼び出されたのだろうね」
探偵は、楽しそうに笑う。
「…おや、こちらにもお出ましだ」
「そうみたいね」
近くの物陰からはラフムがゆっくりと増えていく。それを見た琴里は巨大な戦斧の天使【
『およそ10体弱といったところだ。琴里達なら問題ないだろう』
「ええ、それじゃあ行くわよ『ホームズ』!貴方の手腕を特等席で見させてもらうわ!」
「あまり期待しないでくれたまえよミス・琴里」
「さあさあ…!今夜こそ君を打倒して見せようホームズ。互いに持てる手札全てを使い、持てる知恵全てを総動員し、素晴らしいゲームにしようではないか!」
犯罪界のナポレオンは、マスターからの命令すらもコマにし、楽しむため己の知識を総動員させる。
そう、反転した精霊がたかだか一体など、何の面白みもないのだから。
〜耶倶矢、夕弦side〜
八舞耶倶矢、八舞夕弦は2人同時に飛ばされていた。
霊力が同じだから1人の精霊と判断されたのか、ルシフェルの気まぐれなのか。
2人が飛ばされていたのはスポーツジムが近くにある場所。スタジアムらしきものもあり、スポーツ系の建物が中心に賑わっていた。
「まずは霊装だっけ」
「肯定。その後にラタトスクへ連絡です」
「お2人は霊力を纏うのに専念してください。その間の警護は請け負いましょう」
カサカサ…と言う音と現れたのは一体のラフム。
耶倶矢達は思わず飛び退き、2人と共に転移していた腰に刀を差し、戦国時代の鎧を極限まで軽量化したかのような鎧を纏っている女性はラフムの前に立ちはだかる。
「…」
そこからは一瞬だった。
女性が強く踏み込み、ラフムの横を通り過ぎると同時、ラフムは一刀両断されていた。
「「おお…!」」
その光景に耶倶矢達は目を輝かせていた。
なんせ2人にとっても、いや、全日本人からしても有名すぎるその人と共に肩を並べられていることへの感激だろうか。
「さ!お二人とも進みましょう!」
「うむ!」
「首肯。よろしくお願いします」
「こちらこそ!我が主人のため、この『牛若丸』、全力を尽くしましょう!」
八舞の2人は【
牛若丸は一本の刀を構え、2人と共に駆け出した。
「へぇ?これもあんたの采配かえ?」
『ノンノン。たまたま近くに配置したらこうなっただけサ。私の指示は『1番近くにいる精霊へ向かうこと』だからね』
「ふーん。ま、ええわ。ほらいくで茨木」
「ま、待つのだ酒呑!これを食べてから…」
「はやくしぃ。でないとマスターはんにお菓子もらえへんよ」
「そ、それは困る!ヤツの事は信用できんがヤツの献上する菓子はなくてはならぬ!」
『……仲良いネ』
〜美九side〜
「ここは…」
「音楽ホールのようだね」
「私たちにピッタリですね!ああ、だーりんがいれば独占ライブが出来たのに…!」
「その時は僭越ながらボクが演奏をしようじゃないか」
「いいんですか⁉︎」
「もちろんさ世界が誇る歌姫。…私の愛するマリア程じゃないが」
美九ともう1人はどこかの館内に飛ばされていた。近くに設置されていたグランドピアノなどからそこが音楽ホールであることがわかる。
美九の横には指揮棒のようなものを持ち、白い髪をオールバックに、その上から紫色のシルクハットのような物を着け、まるでオーケストラの指揮者のような格好をした男性がいた。
男性恐怖症を多少は克服したものの、士道以外には基本見向きもしない美九がこの男性には尊敬の念を持って接していた。
「おやおや。お客さんが入ったようだ」
「ヒッ…」
観客席には、ゾロゾロとラフムが入ってくる。およそ50体前後だろうか。
「落ち着きなよレディ。まずは霊装とやらを纏うんだ」
「は、はいっ!」
美九が集中し、霊力をまとい始める。
そして顕現させたのは巨大なパイプオルガンの天使【
「おお、素晴らしい…!」
その神々しさに男は感嘆の息を漏らし、美九は満更でもないかのように照れていた。
「音楽の神様にそう言っていただけるなんて…感激です!」
「おやおや、私に感激するのはまだ早いんじゃないのかい?さあ、ここに音楽家と歌手がいるんだ。やる事といえば、一つだろう?」
男は、指揮棒を持ち美九を見る。
「はい!よろしくお願いします『モーツァルト』さん!素晴らしい曲を届けましょう!」
「もちろんだとも!素晴らしい歌を特等席で聞かせてもらおうじゃないか!」
「おっ!いいねぇいいねぇ!俺ァ好きだぜ!」
『やる気は出たかい?』
「おう!特にあの歌姫の方!ありゃぁ売っ払えばいい金になるぜ!もし売れなくても俺の船の中で歌わせりゃ、良い娯楽になる!」
『…それをする前にちゃんとマスターに確認をとりたまえよ?』
「大丈夫だろ!どうせマスターの元に届けたら殺しちまうんだ!なら生かして使ったほうが有意義ってもんだろ!」
『マ…好きに動くといい。だが最低限私からの指示には従ってくれるカナ?』
「断る!俺は俺のやりたいようにやる!」
『ハァ…』
どうでしたか?予想してた人は当たっていましたか?
近いうちに神夏ギル達が持っているマップの地図を、簡易的なものにはなりますがアップしておきます。
ちなみに現在の状況はこんな感じ
琴里&ホームズ
『あるもの』が置いてあるエリア 1番右端列の中央スタート
十香&アルトリア
琴里の左側スタート
四糸乃&アナスタシア
十香の二つ左スタート
美九&モーツァルト
四糸乃の二つ左スタート
八舞姉妹&牛若丸
琴里の右側スタート
神夏ギル
八舞姉妹の二つ右スタート
狂三&ワルキューレ(オルトリンデ)
神夏ギルの二つ右スタート
士道&???
琴里の前方スタート
さあ頑張ってバトルシーン描こうか^^(吐血
…本気で頑張ります
それでは読んでくださりありがとうございます
感想や評価などをくださると嬉しいです
サブタイトルあったほうがいい?
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あったほうがいい
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無くてもいい