デート・ア・ライブ 黄金の精霊   作:紀野感無

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やっぱり戦闘難しいネ(開き直り

それはそうとラフムとかいうやつ調べれば調べるほど意味わからん生物っすねアレ
どうやって組み込んでいくか難しくも楽しいところです

それではどうぞ


71話 光を齎す王

〜神夏ギル side〜

 

「……本当に来てくれるとは思わなかったよ2人とも」

 

近場に降りてきたのは2人の魔術師(ウィザード)、崇宮真那と鳶一折紙だった。

 

「DEM日本支社の近辺でラフムと思われる情報、それに加えて行方不明者多数。ここまで来て信用しないわけにはいかねーです」

「…今回だけ。私達としても、ルシフェルを生かしておくわけにはいかない」

 

「こういうときは君たちの精霊絶対ぶっ殺の心情に感謝するよ。そんじゃ、コレ」

 

英雄王様から預かっていたもの-黄金の鎖を2人に投げ渡す。

 

「これは…」

「…!」

 

「天の鎖。簡単に言えば精霊の力を封じることのできるもの。ソレの先端にある楔を刺す、もしくは鎖で絡めとればいい。楔で刺した上で鎖でぐるぐる巻きにしてやれば確実かな」

 

そうすればいくらルシフェルとはいえ殺すことは容易になる。…できたなら、だけど。

 

「それじゃ、しばらく護衛は頼んだよ?私は精霊の力をロクに使えないから」

 

「…?説明では霊力で満たされているから精霊として全力をだせる、と聞いていやがりますが?」

 

「あー、うん。出せはするよ。だけど精霊の力を使うたびに寿命削っちゃうからあんまり使いたくない」

 

「それよりも、士道はどこ?無事なの?」

 

「うぉい私のことは心配無し⁉︎」

 

「精霊のことを気遣う理由が無い。死んでくれるなら願ったり叶ったり」

 

「相変わらず嫌いを通り越してるようで」

 

ちょっとでも気を許せば首チョンパしてきそうだなコイツ。

 

「士道は単独行動してるよ。その方が彼にとって都合が…」

「どういうこと!士道は死んでも守るんじゃなかったの!」

「兄様をこんなところに1人放置とはどういう了見でいやがりますか!」

 

話を聞こう?

 

 

 

鳶一折紙に胸ぐらをグワングワン揺らされたり、真那に詰め寄られたりしながら、携帯を取り出して士道の番号にかける。

 

数回のコールで出てくれ、すぐにスピーカーにする。

 

『もしもし?ルナ?どうしたんだ?』

「もしもし士道。ちょっと君の安否が不安すぎてやばいお二方いるから安心させてあげて」

『え?』

 

「士道!どこにいるの!すぐに行くから待ってて!」

「兄様!ご無事でいやがりますか!鳶一一曹とすぐに向かいますので待っててください!」

 

『折紙⁉︎真那⁉︎なんでいるんだ⁉︎』

 

その後は2人に携帯を取られたので話が落ち着くまで放っておいた。

 

 

 

 

『えーと…つまり?』

 

「私が呼んだの。少しでも成功確率を上げるためにね」

 

『…そうか。でも2人を危険に晒すわけには…』

 

「その点も散々説明してる。その上で来てるから2人が選択した事だよ」

 

あれから落ち着いたであろう2人から携帯を奪い返し、士道と会話する。

とは言ってもスピーカーにしてるため会話の内容は丸聞こえなんだけど。

 

『モテモテですね士道さん』

『ジャンヌさん、今はそんなことを言ってる場合じゃ…』

 

そんな時に、携帯の向こうから士道でも他の精霊でもない女の声が聞こえる。案の定2人はまたギャーギャー騒ぎ出す。

 

「待って!その人は誰!説明を求む!」

「兄様!その人はだれでいやがりますか!まさかDEMの…」

 

「違う違う。この人は……」

『違うぞ2人とも。この人は……』

 

『マスター、士道さん。自己紹介くらいは自分で出来ますから』

 

凛とした声に、騒いでた2人は自然と静かになる。

それを確認したのか声の主は自己紹介を始める。

 

 

『初めまして。私の名は【ジャンヌ・ダルク】。お会いできて光栄です折紙さん、真那さん。

 

 

ジャンヌという名前が出てきた2人の反応は…

 

「「は?」」

 

うん知ってた。

 

 

 

 

「つまり…【アロガン】の力で過去の英雄を喚び出した」

「他の精霊にも同じように英雄が付いている」

 

「そういう事。本当なら士道は他の精霊と一緒にいてもらう予定だったけど、本人がこの状況を望んだから、苦肉の策でこうなってる」

 

「……信用できるの?」

 

「ジャンヌの事なら心配ない。寧ろ『守る』ことに関してはこの場の誰よりも長けてるから」

『はい。士道さんは何があっても守り抜きますのでご安心ください』

「それと、士道はタイプじゃないだろうし」

『何を言うのですかマスター⁉︎』

 

世にも珍しきジャンヌの焦った声を聞き流しながら通話を切る。

これ以上は面倒くさくなりそうだったし、なにより…

 

 

 

 

それどころじゃなくなった。

 

 

 

 

「ほら、お二人さん。来たよ」

「ッ…」

「これが…ラフム」

 

地面からまるでモグラのように数十体のラフムが湧き出てくる。

この数は…少しマズイな。

 

そう思ってすぐにインカムでラタトスクへ繋ぐ。

 

「もしもし、聞こえる?」

 

『聞こえている、問題ないよルナ』

 

通信に出てきたのは令音さんだった。相変わらず眠そうな声だけど、普段とは明らかに緊張した声になっていた。

 

「私の様子は観測してるんだよね?」

 

『ああ。君の状況も把握している。……()()()()()()

 

「なりふり構ってられませんから。真那と鳶一折紙の2人じゃ…流石にこの数は無理でしょう」

 

グルッと見渡すと、至る所からラフムが出現しており、あっという間に囲まれていた。最低でも100体はいるだろうか。

 

「大丈夫ですよ。こんなところで死ぬ気はないですし。なにより王様に怒られますから」

 

『…わかった。健闘を祈る』

 

通話を切り、改めてあたり一面を見渡す。

普通のラフムならこんな会話とか関係なしに突っ込んできそうだけど、ルシフェルに命令でもされてたのかな?

 

「まいっか。2人とも、準備の程は?」

 

「問題ない」

「同じく」

 

「オーケー。んじゃ……やろう」

 

2人はワイヤリングスーツで浮き上がり、レーザーエッジを構える。

 

 

 

神威霊装・番外(ポース・ポロス)

()い。【光齎王(エゼキエル)】」

 

 

霊力を操り、黄金に煌めき所々に鮮やかな紅で紋様が描かれている、まるで王妃が着るようなドレスの霊装を身に纏う。

 

そして王の錫杖とでも言うような杖と一冊の本を顕現させる。

 

 

「さぁ…開戦だ。私も王様に倣って派手に行くとしよう!」

 

 

本を開き杖を地面に打ちつけることで、雷を辺り一体に落とす。

円状に広がりながら落ちてくる雷にようやく危機感を持ったラフム達は回避行動をとって行く。その様はまるで蜘蛛の子を散らすようだった。

 

半分くらいが焼け死んだのか、黒い煙と焦げ臭い匂いが立ち込める。腕を振るうことで風を起こし、視界と匂いをクリアにする。

 

「その天使は…」

 

「詳しい話は後。行くよ2人とも」

 

今までと違う私の精霊としての姿に2人は戸惑っていたが、そんなことを気にしている余裕はない。

 

一刻も早く終わらせたいがために、2人を無視してラフムを殲滅させにかかった。

 

 

 

 

 

 

〜???〜

 

「…神夏め。もう使ったか」

 

英雄王ギルガメッシュは蟻のように湧き出てくるラフムを一体残らず殺しながら、次のエリアを目指す。

 

「そら、疾く示せ。我も暇ではないのでな」

 

『ちぇっ、少しくらい遊び心を持ったほうがいいんじゃないのかい人類最古の王。折角用意した遊び場なんだよ?もう少しくらい手心を加えて欲しいものだ』

 

ギルガメッシュはたどり着いた広場でイライラしながら問いかけると、ルシフェルの声が響き渡る。

 

「貴様の事情など知らぬ。このような稚拙な箱庭など、今すぐ破壊してもいいのだが?」

 

『はいはい、わかったよ。ラフムを殺し尽くせ。以上』

 

ルシフェルが怠そうに会話を切り上げた瞬間、金切り声のような、まるで怒っているかのように叫びながら大量のラフムがギルガメッシュ襲いかかる。

 

「……」

 

ギルガメッシュが指をパチンと鳴らすと辺り一面に黄金の波紋が現れる。次の瞬間にはその全てから武器が乱雑に発射され、次々とラフムを殺していく。

 

数十秒後にはラフムの全てが生き絶えていた。

 

「…やはり我の知るラフムとは違うらしいな」

 

独り言を溢しながら、現れた扉の先へ迷うことなく進む。

 

ギルガメッシュのたどり着いた先は荒野。辺り一面には何もなく、ずっと地平線が続いていた。

 

「……ん?」

 

荒野を進んでいる最中、とある気配を-酷く懐かしい感覚を抱きながらー感じる。

 

「貴様も出てくるか。今回も関与しないと踏んでいたが……道化がそこまで心配か」

 

そこには誰もいなかった。だがギルガメッシュは確かに()()を知覚していた。

 

『少し聞きたいことがあってね。ルシフェルの考えを教えてくれないかな?』

 

「我が知るはずが無かろう?知っていたとして何故貴様に教える必要がある?」

 

『------』じゃあ、代わりにお願いを聞いてくれ欲しい

 

「我が貴様に従うとでも?勘違いしているようだが、我がこの場にいるのは単なる暇つぶしだ。ルシフェル(アレ)は、神夏らが勝手に動いているだけに過ぎぬ』

 

『相変わらず傲慢だね。彼女の中にいた時よりもさらに傲岸不遜になっているようだ』

 

「ハッ、それが王というものだ!何人たりとも我を縛ることなど不可能よ!理解したなら疾く失せよ」

 

『わかった。…最後に、1ついいかな?』

 

「赦す。述べてみよ」

 

『-----。だから、もし----な時は、あの人を助けてあげて欲しい』

 

「その代価では釣り合わんな。そうさな…-----ならば、貴様の願いを聞き入れてやろう」ラフムの元を貴様が破壊したなら

 

『わかった。それならお安い御用だよ。約束は守ってね、人類最古の王サマ』

 

「貴様も、我との約束を違えた時は…わかっているだろうな?---よ」

 

ギルガメッシュと---は、互いの目的のために歩き出す。

 

 

 

 

 

〜神夏ギルside〜

 

あれから100体は以上のラフムを何とか無傷で倒しきる。だけど…

 

「……」

「アロガン?何を考えていやがりますか」

「んー?いや、なんでもないよ。終わったなら次行こう」

「?」

 

折紙と真那が先に進んだのを確認して、最後にもう一度ラフムを見る。

こう、なんとも言えないけど……違和感が私の中に残ったままだった。

 

「…ゲホッ」

 

だめだ、精霊の力を納めたら死ぬ。確証はないけどその自信がある。

一呼吸するたびに全身が痛い。何度も咳き込んでしまい、血も吐いてしまう。

 

ああ、辛い。死ぬほど辛い。けど…

 

 

「泣き言なんて、言ってられない。マイラを…救わなきゃ」

 

 

それだけが、私が命を費やせる理由なんだから。

 

 

 

 

〜士道 side〜

 

「……」

「やはり心配ですか?」

「あ、いえ!ジャンヌさんを信用していない訳じゃなくてですね…」

「ふふ、わかってますよ。他の精霊の方々やマスターのことですよね?」

「……はい。だって、あまりにもおかしいじゃないですか。これ…」

 

士道の言うことをジャンヌも理解していた。蟻の数ほどいると教えられていたラフムが1()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「マスターから教えられてはいましたが…ルシフェルさんは余程士道さんのことが大事なのでしょう。それを踏まえてもこの状況はおかしいと言わざるを得ませんが…」

「そう…ですよね。今こうしている間にも十香達に危険が迫ってると思うと…」

「なら、一刻も早くルシフェルさんを止めないと、ですね」

 

ジャンヌは士道を先導するように迷うことなく前へ進んでいく。

その背中が頼もしく、士道も自然とジャンヌを信用し、しかし任せっきりにすることなく共に進んでいく。

 

 

 

 

 

 

「……チッ。フランスの聖女…予想外ダネ。アレを殺すのはちと難しいんじゃないのカナ?」

「はぁ、しょーがない。私が出る。それなら安心だろ」

「そうだネ。マスターが出てくれるなら私も思い切り羽目を外せるし!」

「もし私に逆らったらわかってるだろうな?」

「勿論さ!マスターを裏切るなんてとんでもない!」

「…信用できないな」

「酷くないかね⁉︎」

 

 

 

 




さあ、これで神夏ギルの精霊の力、天使の名前も出せて、十香達に付いている英雄たちも出揃いました。
さあここからどんどん楽しくなるぞ!(私が!)

頑張ります


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