その日の放課後、生徒会は、学園の大会議室を借り、峠道のメンバーを集め、会議を始めた。
そう、メンバーの役職決定会議である。メンバー全員に役職についての資料を配り、会議が始まった。
「集まってくれたのは、ほかでもない。峠道についてだ。委員会が今度の大会に参加するドライバー・通信・計測・調査員等の登録が始まっている。役職について生徒会で、決めさせてもらった。」
「ドライバーには、西住みほ・秋山優花里・角谷杏・冷泉麻子・河嶋桃・近藤妙子・澤 梓で、補欠にエルヴィンに決めさせてもらいました。意見はありますか?」
「最初の5人は、いいけど、後の三人は、大丈夫でしょうか?」
「心配は、いらない、教官にみっちり、叩き込むから」
「搭乗車両ですが、西住さんは、AE-86 秋山さんは、R32 河嶋さんは、FD3S 冷泉さんはスープラA80、近藤さんはランエボⅣ、澤さんは、シルエイティの組み合わせになりました。」
「通信・計測班ですが、通信班長に式部 沙織さん、計測班長に五十鈴 華さんを選ばせて頂きましたが大丈夫でしょうか」
「「問題はないけど、なにするの?」でしょうか?」
「配った資料を読みなさい。」
桃は、二人に注意した。
「班員ですが、河西 忍・佐々木あけび・カエサル・宇津木優季・山郷あゆみのメンバーになります。」
「資料見たけど、備品とか大丈夫ですか?」
あけびが心配そうに質問した。杏は、胸を張って言った。
「心配ご無用、昨日、点検・修理を終えて、生徒会室に保管してある。」
「調査班ですが、班長は、私、小山柚子が担当します。班員は、ドライバー兼務の冷泉 麻子におりょう・大野あやのメンバーになります。」
桃は、忠告をした。
「現地調査は、日帰りだからな。寄り道しないように」
あやは、悔しそうな顔をした。
「誘導・警備については、風紀委員に要請したら、了承してくれた。ネットゲームばっかしている連中には、学校でしているのを見逃す代わりに、メンテナンスアドバイザーをするように言ったらあっさり了承したしね。」
「補給・会計は、調査班長の私が班長を兼務します。補助に磯部典子、丸山紗希を選ばせてもらいました。」
「副会長、一応、結構な仕事の量になるから、生徒会で会計士目指している。大木彩音と購買のプロの斉藤優奈の両名にも参加してもらったからね」
「ありがとうございます。会長、私の発表は以上です。会長お願いします。」
「私からは、学園が管理していた裏の山道 通称学園峠の整備が終えたので、明日からそこで各役職の訓練を行っていくからね。また、週末、車両は貸し出すからドライバーは、どんどん練習するように、遠征するときは一言いうように、あと、教官が来週来るからね。」
「放課後、走りたいものは、自由に走るように、事故だけは絶対にしないように、以上」
会議後、みほたちは、搭乗する車に乗り、AE-86の助手席に沙織、GT-Rの助手席に華が乗り、学園峠を見に行った。そして、夕日がきれいに見える駐車場でジュースを飲んで話をしていた。」
「私が、通信班長…いきなりプレッシャーかかるなー」
「私なんて、計測ですよ。」
「いきなりドライバー…か」
「「「(それは、仕方ないと思う)」」」
「あまり気を落としてもいけませんよ。峠を走る。つまり、公道を走るんですから、通信や計測の役割はドライバーにとって、一戦一戦、全力を尽くすために重要なんですよ。」
「西住さんたちのサポートでしたら、任せてください。」
「みぽりんたちが全力が出せるように、わたしもがんばらないと」
「冷泉さんは、大丈夫ですか」
「問題ない、私も全力を尽くすだけ、」
「この音は、ロータリーサウンド…って、まさか」
「近いよ」
駐車場の入口付近まで走り、二台の車が、バトルをしていた。
「あの赤いFCと黒いFDは、まさか、生徒会長と河嶋さん」
杏と桃が、バトルをしていた。
1時間前 生徒会室
「桃ちゃん、久々にやろうか」
「ももちゃんって呼ぶな!、どうしたんですか、」
「久々に、走りたいなあと思って」
「学園峠のダウンヒル1本で、私が後追いでどうですか?」
「いいよ。じゃあ、行こうか、柚子ちゃん、カウントお願いね。」
「わかりました」
杏の赤いFCの助手席に乗せ、桃の黒いFDはFCについて行き、頂上へ向かった。
みほたちが休憩中に、バトルが始まった。
「3・2・1・GO !」
二台は、スタートをし、FCは好スタートを決めたが、FDとの差は、あまり開いていなかった。
最初のヘヤピンは、前輪を道路の境目をなぞるようにドリフトし、FDも追従するような形となり、ツインドリフトになっていた。
杏は、ルームミラーを見た。
「離れない、やるねぇ、桃ちゃん、ちょっと、本気になろうかな。」
杏は、立ち上がり重視の戦法に切り替えた。
「さすが、赤きロータリープリンセス、私も本気で行こう。」
中速セクションを過ぎ、S字カーブと連続ヘヤピンが続く、低速セクションに入っていった。
桃は、プレッシャーをかけ続けていたが、杏は、何も感じていなかった。
連続ヘヤピンをクリアし、二台ともバックファイアーを出し、長い直線に入り、アクセルを全開に踏み、ギアの変速を3・4・5速と上げていき、ゴールの手前の3連続ヘヤピンに突入した。
3連続ヘヤピンを終え、みほたちがいる駐車場の前を通過した。
入り口で見ていたみほたちは、白熱したバトルを見ていた。
「あの二台は、一体?」
「あの赤いFCは確か?」
「・・・・・・・・・・」
「「ほえーー」」
華と沙織は、ただ唖然とするしかなかった。
ギアを落とし、三連続ヘヤピンの最初のヘヤピンに入っていった。
「これは、しまった。はめられた。」
桃のFDは、タイヤの熱ダレをを起こし、外に膨らんでいた。
「・・・・・」
杏は、真剣モードに入っていた。
残り二つのヘヤピンで、FDは外に膨れていき、FCとの差が開き、ゴールの直線で追いつけず、杏の勝利で終わった。
「桃ちゃん、付き合ってくれてありがとね。」
「だから…どういたしまして、未だに健在ですね。「赤きロータリープリンセス」」
「その通り名、覚えているんだね。そっか、あの時の二着、桃ちゃんだったもんね」
杏と桃は、1年生の時、ジュニアのサーキットの大会で、1度勝負したことがあるのあった。
その一方 駐車場では、優花里が、いつの間に持っていたのかわからないが、双眼鏡でのぞいていた。
「「「(どこに持っていたの?)」」」
「あの走り、思い出したー!」
いきなり、大声で叫んだ。
「どうしたの、ゆかりん、」
「二年前にジュニアのサーキットの大会で、赤いFCを見ました。そのFCのドライバーは当時、生徒会長は、1年生の時、ジュニアのサーキットのレースで大差をつけて優勝したんですよ。そして、つけられた通り名は「赤きロータリープリンセス」。そのレースの二着が黒いFDに乗っていた生徒会広報の河嶋さんでした。その後、ある人にスカウトされ、峠で走るようになったんですよ。」
「そのある人って?」
「走り屋では、知らない人はいない、伝説のチーム「プロジェクトD」のリーダー高橋涼介さんですよ。」
「えっ・・・」
みほは、去年の事故で、診察を担当した医師であった。
「どうしたの?みぽりん」
「私、去年の大会の事故で、救急車で運ばれて、診察を担当した先生だ」
「「「えええー」」」
「高橋涼介さんって、医者だったの?」
「みんなは、驚いていた。」
話を、しているうちに、日が暮れ、車を、赤レンガの倉庫に片付け、下校した。
その一方、生徒会室では、大木彩音と斉藤優奈が峠道の委員会から大量の書類を処理していた。
「お、終わらないよう・・・」
「バイトでも、こんな量を捌いたことはないよ・・・」
弱音を吐いているうちに、生徒会長たちが、帰ってきた。
「やってる?」
「会長、手伝ってください。1日じゃ終わりませんよ」
「無理しなくていいよ。どこまでやったの?」
「車に関する書類と同意書は、ドライバーの印鑑のみです。重要書類は、校長の印鑑と学校印をもらうだけです。」
「わかった。今日は、此処までにしよう。来週は提出できるものは早めに済ましていこう。」
「「わかりました。」」
オリキャラ設定
大木彩音:ポニテールがお似合いの大洗女子学園の二年生で、生徒会会計で公認会計士を目指し、商業系の資格取得に励んでいる。経験を積むため、会計関係のバイトをしており、社員顔負けの完璧な仕事ぶりで、多数の企業からオファーが来ている。生徒会長とは、よく相談する中である。免許を取得しており、よくプリウスを運転している。
斉藤優奈:ショートヘアで、あどけなさが残る大洗女子学園の二年生で、生徒会運営の購買部の部長で、物品管理を完璧にこなし、不足したことがないのである。隣町の学校に彼氏がおり、よく送ってもらっている。免許を取得しており、さまざまな業務に対応できるようにヴァンのエブリーを運転している