向かい合った僕と霧雨。
そして、博麗が弾幕ごっこの開始を告げる。
「それじゃあ、始め!」
「よし、先手必勝だぜ!」
霧雨はいきなりたくさんの弾幕を一気に放ってきた。
「うわっ!数が多過ぎるよっ⁉︎」
命中率が高いらしく走って避けたら、さっきまでいたところに弾幕が十発ぐらい当たっていた。
「あ、危な……」
「まだまだだぜ!」
「うわぁっ!は、早い早いっ⁉︎」
今度も走って避けて、先読みして前から来た弾幕は転がって避ける。
「おおー凄いな。初めてとは思えないぜ!」
「ううっ!危な過ぎるって!」
こんなのを日常的にやってるんだとしたら、本当に尊敬するよ!
「んー……当たんないな……よし、じゃあスペルカード一枚目だ!」
「ふぇッ⁉︎す、スペルカードいくのっ⁉︎」
「魔符【ミルキーウェイ】!」
霧雨は早くも1枚目のスペルカードを使った。宣言した瞬間、霧雨の周りから綺麗な赤、青、緑の色とりどりの弾幕が一気に現れ、周りに飛んでいく。もちろんほとんどが、僕狙いなわけで……でも、すごく
「綺麗……」
一瞬、感動しちゃった。でも、このままじゃ当たる…だから
「僕も使わせてもらうよ!」
「おっ!来るか?」
「スペルカード、光剣【フォトンソード】!」
僕のイメージした通りになってるなら、いけるはず…
すると、白い弾幕が出て来て、集まって細長い形に収束していく。
「おお⁉︎なんだそれっ!」
そして、僕はそれを掴み、霧雨のスペルカードの弾幕に向かって振り下ろし
「ハァッ!」
ズバッ
霧雨の弾幕を斬った。
「なっ⁉︎う、嘘だろっ⁉︎」
「……そういうこと……うまいわね…」
僕が持っていたのは光でできた剣。ぼやけていた輪郭もしっかりして来た。本当の剣のように見える。形としては片手で持てる、長剣。ワンハンド・ロングソードっていうところだ。
「まだまだ行くよ!」
僕はそう言って霧雨の弾幕を大量に斬って行く。
「ま、マジかよ!そんな、妖夢みたいなことが出来るなんて……予想外だぜっ!」
「……弾幕自体の形を変えたのね…しかも、輪郭があそこまではっきりするなんて……」
何十回目か、弾幕を斬った時、霧雨の弾幕が消えて、出てこなくなった。
「くっ、スペルブレイクしちまったぜっ!」
「こ、攻略出来た!」
「くそっ、まだ終わってないぜ!光撃【シュート・ザ・ムーン】!」
霧雨が連続でスペカを使って来た。何か、魔法陣のようなものが飛んで来て、後ろについて来た。一定時間空けなきゃいけないとかじゃ……
「ええっ⁉︎連続でスペカってありなの⁉︎」
「ええ、普通にありよ。常識は通用しないって何回言ったら分かるの?」
「そんなの聞いてないよっ⁉︎」
霧雨の周りから大量の黄色い星型の弾幕が、僕の後ろから赤と青のレーザーのようなものが飛んで来た。
「これ、全部弾くのは無理かな!」
とにかく避けて、スペルカードが終わるのを待とう。
「言っとくが、勝たせる気は無いぜ?」
「あっ、しまっ………がッ⁉︎」
弾幕が当たったけど……これ、結構痛いよ⁉︎
「な、なら、僕も使わせてもらうよ!」
「おっ!来るか⁉︎」
「スペルカード、光矢【フォトンアロー】!」
2枚目のスペルカードだ。イメージしたのは、大量の矢。ってことは……
「うおっ⁉︎弾幕で出来た矢が大量にっ⁉︎」
「イメージ通り!」
白い弾幕で出来た矢が霧雨にめがけて飛んで行く。
「行けっ!」
だが、
「でも、甘いんだぜ?」
と言いながら、箒にまたがり、飛んで避けて行く。
「あっ、霧雨が飛べるのを忘れてた……ぐがッ!」
霧雨ばかり見ていたせいか、星型の弾幕が背中に当たり、2回目の被弾。
「周りをちゃんと見ないとな、瑠奈?」
すべて躱され、スペルブレイク。霧雨のスペルカードも終わったようで、弾幕が止んだ。
「うーん……結構凄いな!初見で結構避けてるし……しかも弾幕を斬るとはな!驚いたぜ!」
「流石、経験者だね……結構きついよ。」
「じゃ、これで終わらせるとするか!」
「……余裕だね、霧雨?」
「よし、行くぞ!それっ!」
霧雨はラストスパートと言わんばかりに弾幕を放って来る。
「負けたくない、な!」
僕もそれに対抗するように弾幕を打つけど、量が違いすぎる……僕は一気に打てて3発、霧雨は10発はいってるかも……
剣で弾幕を弾きながらも、近づくけど、霧雨の弾幕が多過ぎて下手に近づけない……
その時だった。
「それじゃあ、ラストだ!恋符【マスタースパーク】‼︎」
最後のスペルカードを使ったのは。
懐から何か八角形の何かを取り出し両手で持って前に構えた。
僕は直感で不味いと思い、横に転がりながらも避けようとする。
が、その八角形の物体から発射された極太光線はすでに僕を捉えていた。
「うわああああッ‼︎⁉︎」
次回『瑠奈と七色の人形使い』