「どうにか間に合ったようだな。」
「あ、あなたは⁉︎」
「来てくれたのね。この人里の守護者が…」
「ここは私に任せてくれ。始符【エフェメラリティ137】!」
妖怪を吹き飛ばした女性がスペルカードを使用した。次の瞬間、大量の魔法陣が妖怪達の足元に散らばり、丸弾が妖怪を襲う。
「凄い!」
「瑠奈、後の妖怪を蹴散らすわよ!」
「わかった!こっちもスペルカードを使うよ!光矢【フォトンアロー】!」
僕のスペルカード、光矢【フォトンアロー】で生き残っていた妖怪達を蹴散らす。
『ギギャアアアアア⁉︎』
そして、妖怪は驚いた逃げていった。
「ふぅ…なんとかなったみたいだね…」
「ええ。」
すると、里の人々が口々に僕にお礼の言葉をかけてくれる。
『ありがとう!慧音さん!あんた達のお陰で助かったよ!』
『お兄さんとお姉さんもありがとうね!』
『人里の守護者と少年少女に万歳‼︎』
『すごーい‼︎』
「みんな、怪我はないか!あったら私にいってくれ!」
さっき来てくれた女性はみんな知っている人らしい。マーガトロイドもさっき、人里の守護者が来たとかなんとか……
「えっ、守護者?」
「そうよ。この人里の守護者であり、里の代表者。人里を変えた半妖よ。」
「ええっ⁉︎そうだったの⁉︎」
「ええ、妖怪を殴り飛ばすなんて人間にできると思う?」
「た、確かに……」
そして、里の人々の安否確認を終えたその半妖の女性が駆け寄って来た。
「二人とも大丈夫か?」
「ええ、問題無いわ。」
「はい…えっと、ありがとうございます。」
「いやいや、礼が言いたいのはこちらだ。君たちが耐えてくれなかったら、人里は悲劇に見舞われていただろう。」
「いえいえ、人として当たり前のことをしただけですよ。」
「二人とも疲れただろう、私の家に寄っていくといい。」
「えっ、でも悪いですよ……」
「いいんだよ、私が来て欲しいと言っているだからな。」
「そ、それじゃあ、お言葉に甘えて……マーガトロイドはどうする?」
「私は……家に帰ろうかしら。魔力を消費したから、家で静かにしておきたいのよね。」
「そうか、なら仕方がない。それじゃあ、君、ついておいで。」
「あ、はい。」
色々あって、この人里の守護者の女性の家にお邪魔することになった。
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
「お、お邪魔します…」
僕が入ったのは立派な日本家屋。なんだか、江戸時代くらいに遡った気分だ。
「狭いかもしれないが、くつろいでくれ。」
「いえ、とんでもない!」
「お茶を入れてくるから、少し待っていてくれ。」
「はい。」
「それじゃあ、自己紹介といこうか。私は上白沢慧音だ。種族は半妖、ここの寺子屋の教師をしている。」
て、寺子屋……江戸時代?
「えっ、教師をしてらっしゃるんですか?」
「ああ、未熟者だがな。」
「み、未熟者って……そんなことないと思いますよ?」
「いいや、まだ改善の余地はあるはずだからな…」
凄い…向上心が…そういう所は自信を持つべきだと思いますけど……
「…じゃあ、次は僕ですね。僕は霜咲瑠奈、17歳、外の世界から来ました。いわゆる、外来人です。外の世界では学生をやってます。」
「ほう、外来人か!そうか…よろしくな、瑠奈。」
「よろしくお願いします、上白沢さん。」
「瑠奈、君は外の世界では学生だと行ったな?外の世界の成績はどうな感じなんだ?」
「まあ、馬鹿では無いと思います。」
「そうか…瑠奈、教師に興味はないか?」
「は?」
「いや…単刀直入に言おう。私と一緒にこの寺子屋で教師として働かないか?」
驚きの言葉を上白沢さんから聞いた。
次回『瑠奈と百鬼夜行の鬼』