なんとかブルーの魔の手から逃れレーザーはロブスターギ
ルティと対面する。もう一方ではレッドとブルーが対峙している。
先程テイルブルーに鷲掴みにされた胸がまだヒリヒリ痛む。どんだけ強い力で握ったんだアイツと思わず貴理矢は悪態をつく。
「じゃれあいは済んだか?」
「言ってくれるじゃねぇかテメェ...」
腕を組こちらを見下ろすロブスターギルティにレーザーは負けじと睨み返す。しかしこのエレメリアンやたらデカイ。体格だけなら映像で見たドラグギルディに匹敵するのではないだろうか。
「クソデケェガタイしやがって首が疲れるだろうが」
「ふん。当然だ。何故なら私は谷間属性のロブスターギルディ!女性の谷間を見るために執念の試練を積んだ成果がこの体よ!」
...偉そうに言ってるがとどのつまり女性の谷間を見るために身長を伸ばしたらしい。あまりの下らない理由にコケそうになるがレーザーはガシャコンスパローをカマモードに変形させロブスターギルティに突っ込む。
「さっさと終わらせてやるぜ!!」
レーザーが凪ぎ払うように振ったガシャコンスパローがロブスターギルディに当たる瞬間。カァン!!という甲高い音と火花を散りスパローの一撃は弾かれる。
「んなッ」
ならばとスパローをさらに振りかぶり攻撃を続けるが全てロブスターギルディの甲羅の前に弾かれてしまう。
「かった!!硬いな!」
「ふははは!!当然だ!谷間を見るということは正面に立つこと!何者にも邪魔されない防御を持つのは自然のことよ!!」
どうやら身長だけでなく防御力も極限に鍛え上げているらしい。悔しいがレーザーにはレッドやブルー程の瞬間火力はない。不利な相手と当たっちまったとレーザーは顔をしかめる。
「先程から貴様の胸の狂喜乱舞する様を見せて貰ったが...わずかに物足りぬと思ったが中々どうして...予想以上に良い。思わず絶頂するところであったわ!!」
「ストレートにキモいな!!」
とは言ったものの状況的に不利であることに変わらない。大人しく援護を求めようかと二人の方を見るが。
「ふははは!!これは素晴らしいうなじだ!!まさしく美の結晶!」
「うわぁぁぁぁ!!変態だぁぁぁぁ!!」
やたらすばしっこく動くクラブギルディにあちらも苦戦しているようだ。
これでは援護は見込めないだろう。
「さぁどうしたレーザーとやら!もう終わりか!」
「な訳ないだろ!」
正面からの攻撃では恐らくロブスターギルディの装甲は抜けないと踏んだレーザーはガシャコンスパローを連結させ弓モードにすると上空に向けて矢を放つ。
「ふん。どこを狙ってる!!」
「秘密だよ!」
レーザーは今度は矢をロブスターギルディに向けて放つ。しかし予想通りと言うべきか全てにべもなく弾かれてしまう。
「無駄だ!お前の攻撃では我の甲羅は砕けんよ!」
ロブスターギルディも反撃に転じそのハサミを振り下ろすがレーザーはヒラリとそれを回避する。軽装になった分レベル3と比べて機動力に優れているようだ。
目標を失ったハサミは地面を砕く。レーザーはそのままお返しと蹴りを放つが甲羅を砕くには至らない。
「かった!!」
「効かんよ!!」
あまりの固さに思わず怯んでしまったところにロブスターギルディの腕が伸びレーザーはベアハッグのように捕まってしまう。
「しまっ!?」
「捕まえたぞ!さぁじっくりと谷間を観察させてもらおうか!」
ロブスターギルディがなんとか抜け出そうともがくレーザーを押さえながら谷間を見ようと首を傾けた瞬間。
後頭部に衝撃。意識外からの一撃にロブスターギルディはよろめく。
「なっ...!?」
「見下ろすのは慣れてても見下ろされるのには慣れなかったみたいだな!」
先程レーザーが初擊で放った矢が重力に引かれ落ちてきたのだ。ロブスターギルディの拘束が緩んだ瞬間にレーザーはその腕をはね除けヤクザキックをかますとそのまま後ろな下がって距離を取りながらガシャットをガシャコンスパローに差し込む。
「悪いが自分は高くつくぜ!!」
《ガシャット!キメワザ!ギリギリ!クリティカルフィニッシュ!!》
ガシャコンスパローから放たれた大きな矢は上空に飛ぶと弾けて数千の矢となり頭上からロブスターギルディを襲う。
「ぬぅおぅわぁぁぁぁぁぁぁ!!?き、巨乳に栄光あれぇぇぇぇぇ!!」
頭上から降り注ぐ数千の矢にロブスターギルディは貫かれそのまま爆散する。
「ふぃ~。あー、終わった....」
『お疲れ様です貴理矢様。』
へたりこむレーザーにナフェールから通信が来る。
「あれ?ナフェールちゃん今まで何してたの?」
『すみません。トゥアールを止めようとしたのですが逆に止められてしまっていて...』
ナフェールが申し訳無さそうに言う。だろうな、と貴理矢が思っていると。
「うなじぃああああああ!?」
クラブギルディが悲痛な叫びと共に爆散する。どうやらあっちも終わったらしい。
レーザーは大きく息を吐くと大の字にゴロンと寝転がってナフェールに言う。
「悪いけどナフェールちゃん転送してくれ。疲れた...」
『は、はい今すぐ。』
転送の光に包まれながらレーザーは目を閉じて思考にふける。さぁどうやってトゥアールの奴にお仕置きしてやろうか。
「やっば!ゲンム見た!?女の子になってたよアイツ!」
「...なんだアレ」
きゃっきゃっと笑いながらパラドがバシバシとヒロトの肩を叩く。新しいゲームが欲しいとパラドがごねたのでお忍びでコッソリと地上に降りていた二人はたまたまエレメリアンの襲撃に巻き込まれつつツインテイルズvsエレメリアンの戦いを観戦していたのだ。
「あー、面白いなぁ!早く参戦したいよー!!」
「君のはまだ完成まで程遠いからしばらく待ちたまえ」
ヒロトがそう言うとパラドはぶーと不満げになる。そんな彼女を見てヒロトは彼女に言う。
「君には君の舞台に出るタイミングがある。楽しみに待つのも手だ。」
「...主役は遅れてやってくるって奴だね!」
その言葉に向かい合って二人はニヤリと笑みを浮かべる。底の見えない野望を燃やしながら。
To be continued....
短いですが