『名前を!名前を教えてください!』
『て、テイルレッドで...うわっちょっ』
『素敵です!お姉様と言わせて下さい!』
『妹に決まってるでしょハァハァ』
『一緒に着替えっ子しましょう!』
『わぁーん!もうおうち帰るー!』
タトルギルディとの戦いから時は流れ次の日の朝。その朝のニュース番組で変身した総二の特集が組まれていた。一昨日とは比較にならないほど鮮明な映像がテレビで流れる。今流れているのは涙目になりながら手足をばたつかせるも女子生徒にもみくちゃにされるツインテールの幼女と女子生徒に足蹴にされるバイクの姿だ。
「なんで動画まで撮られてるんだよぅ....」
「いーじゃねーか総二。自分なんて踏まれてるぞ。」
リビングには当たり前のように総二の他に貴理矢と愛香がいる。愛香はテレビの映像を見る度に段々と顔が険しくなっていく。
「そーじ...昨日あんな事されてたの?女生徒のおっぱいに顔埋めて...喜んでたのね...。あっちにもこっちにもおっぱい...貧乳が一人もいないじゃない!」
「そこかよ!」
「いーじゃねーか。その胸の無さが他の女子にはないお前のアイデンテ」
「フンッ!!」
「がふっ!?」
貴理矢の腹に愛香の掌底が叩き込まれ、血ヘドが舞う。そんな中、総二は自分の顔面を手のひらで覆い、憂鬱な言葉を吐き出す。
「まさか男の身で盗撮ネット流失に怯える日が来るなんて...。」
「アルティメギルの宣戦布告って全世界に配信されたのよね?」
「ええ。今頃どの国も小騒ぎでしょうね。」
「あ、NASAが出てきましたよ。」
ナフェールが指差す先にはNASAの偉そうな肩書きの人物が何やら語っていた。
「宇宙人と間違えたのかしら...?」
「早めに...一気に片付ければ問題無いと思ったのに...。」
段々と大事になってきたことで総二が頭を抱える中、親である未春はどこ吹く風と言わんばかりにテレビのニュースを見て微笑む。
「フフフ。可愛いわねぇテイルレッドちゃん♪」
「やかましー!!」
中二病真っ盛りの母からすれば息子と娘の晴れ姿だから感慨深いものがあるのであろう。そんな総二の母への反抗期までへのメーターが一目盛り増えたところでパソコンをいじっていたトゥアールが総二に話し掛ける。
「総二様!総二様!見てください!テイルレッドちゃんのまとめブログやWikiが出来てますよ!」
「しかもファンサイトや考察ページもありますね。ネットもこの話題で持ちきりです...。」
トゥアールとナフェールがパソコン一杯に広がるサイトを見せてくる。まだ二回しか変身してないのにすごいラインナップである。
「れ、レーザーのは?」
貴理矢が内心ワクワクしながら聞くと途端に二人は顔を反らし、小声でボソッと呟く。
「...て、テイルレッドのまとめの一項目にちょろっと...書いてありますね...。」
見れば“仮面ライダーレーザー”とテイルレッドの膨大なデータの中にちょこんと書いてあり、これまたシンプルに“テイルレッドを支援するためのデバイスと思う”と書いてあった。
「人間扱いされてない...だと...?」
「そりゃバイクに変形するなんて普通思わないでしょ。」
「うっ!?」
只でさえサイトの項目で膝に来るくらいダメージを受けていた貴理矢に愛香の非情な会心の一発が入り、貴理矢は膝からガクリと倒れ込んでしまう。
等やっていると未春が突然立ち上がってどこから取り出したマントを纏い、トゥアールに問い掛ける。
「...トゥアールちゃんちょっと。総ちゃんがまだ童貞のままのようだけど...」
「面目次第もございませぬ。」
すぐさまトゥアールも反応し、膝をついて頭を垂れる。
「私がどれだけ寛大でも三度も四度も失敗を許す慈悲は持ち合わせていなくってよ....?」
「はっ、今夜こそ必ずや!!」
その後嬉しそうに互いに抱き合う二人を見ながら母さん楽しそうだなぁと思う総二であった。
「あ、そう言えば。トゥアールとナフェールが作った秘密基地、すんごい中二臭かったわねぇ。無駄に壁に計器とかついてるし。」
「あぁ。何故か喫茶店の奥にエレベーター作ってたし。」
愛香の言葉に貴理矢が反応する。総二は工事をすると言った夜、地下から妙な工事音が聞こえた事と、武器開発室で「アンチアイカシステム」なる文字を見つけた事を思い出しかけたが、忘却の彼方に追いやる事にした。
「この前は準備不十分であれほどの被害になりましたが、今後はすぐにエレメリアンを探知できますので“現れたらすぐ倒す”を徹底しましょう。」
「警察や軍隊と動いてるみたいだけど....。」
「...どのみちテイルギアとゲーマドライバー以外では通用しませんので....。」
総二はふと脳裏にちらついた不安を全員に吐露する。
「...出来るのかな...世界規模で攻め込んでくる相手に...。」
総二がうつむいているとナフェールが総二の手を取り優しい声音で言う。
「その為の秘密基地です。これからは地球の裏側でも一秒でもいけます。それに総二様と貴理矢様は私達が全力でサポート致しますので。」
その言葉に続くように貴理矢が総二の首に腕を回す。
「お前は一人で戦ってるわけじゃねぇ。自分もお前と共に戦ってんだ。」
「そうですよ。ですから元気出して下さい総」
「何してんだ!!」
服を脱ぎながら総二に迫ろうとしたトゥアールに愛香のアッパーカットが決まる。そんな光景に総二は思わず吹き出す。自分だけ不安がって馬鹿みたいだ。取り敢えずはトゥアールの言う事を信じ、やれるところまで戦おう。
総二は再びそう決意した。
「って、決意したはいいけど。」
テイルレッドに変身した総二は叫んだ。
「なんで律儀に毎日毎日一体ずつ出てくるんだテメーらはァァ!!」
「あぁ。ようやくお会い出来ましたねテイルレッド!」
あの後学校に行って帰宅したらエレメリアン出現の報告を受けて地下基地から出撃したのだ。まるで狙いすまされたかのような絶妙なタイミングに恐怖を覚える。
「くそっ、やるしかない!」
今回貴理矢、レーザーは来ていない。部活を観て回ると言っていたので少し遅れて来るらしい。炎の剣、ブレイザーブレイドを出そうとリボンを叩くと目の前のエレメリアンが自己紹介をしてくる。
「私はリボンに魅せられし者、フォクスギルディ。どうかお見知りおきを美しき女神よ。」
「誰が覚えるか!!」
狐を思わせるシャープな外観。今まで筋骨隆々だったのが連続して来ていたので少し新鮮な気持ちになる。しかもこれまた良い声してるのがイラッとする。
「フッ....可憐でありながら力強い素敵なリボンだ。見ているだけで心がとろけますよ。」
もう問答無用。さっさと倒させてもらおう。ブレイザーブレイドに力を込める。しかしフォクスギルディはその炎の剣を突き付けられても不気味な程落ち着き払っていた。
「屈強な同胞達を倒した剣がリボンから生まれしものだったとは。運命を感じます。」
そしてフォクスギルディは何処からともなくリボンを取り出し、宙に投げつける。新体操の演技のようにくるくると輪を描いてテイルレッドの元に飛来するリボン。レッドも警戒するが、レッドの周りを何周か回るとすぐにフォクスギルディの元に戻る。
「....?」
「おお...これほどのものとは....ぐぉふっ」
突然吐血するというオーバーリアクションを見せるフォクスギルディ。もうぶった斬ってしまおうか、とテイルレッドが思った瞬間。
「ハァ、ハァ...!結晶せよ!我が愛!」
フォクスギルディの体から放たれた属性力が所在なさげに宙を待っていたリボンに注ぎ込まれ、リボンが変形し始める。
「お、おお?」
リボンは徐々にその姿形を変え、とうとう一人の人間、しかも少女の形となった。
「何だこりゃ...ってよく見たら俺じゃねーか!!」
それはまさしく....テイルレッドの等身大フィギュアであった。
「リボンとは結ぶもの...特にツインテールを引き立たせるには無二の存在。貴女のその神々しいツインテール属性...僭越ながら私の属性力にて結ばさせて頂きました。」
「お、俺の力をコピーしたのか!?」
「まさか。鏡に映した程度の事。ただの人形です。まして、リザドギルディ程の強大な人形属性(ドール)を持たぬ私では自ら動かすことも出来ません。ですが外見だけでならほら、この通り。」
壊れ物でも触るかのようにそっと、人形に触れるフォクスギルディ。その瞳はまるで戯れる孫をそっと慈しむ老人のそれである。あまりにも優しい、そしてだからこそそれはテイルレッドにとって。
「ひ、ひいいいい....」
あまりにおぞましい光景であった。
「今回はどうやらあのバイクのお邪魔虫もいないようですし...はっ!!」
気合い一閃、つま先立ちで回転したかと思うと、恭しくフィギュアの手を取り、ダンスを踊り出す。確かにツインテールとダンスの親和性は高い。まるで自分があの怪人と踊っているように思える。だからこそ...気持ち悪い。
「うっぎゃあああああああ!!!」
思わずテイルレッドは悲鳴を上げる。だが、悲鳴をあげてもその凶行は容赦なく続く。寧ろ悪夢が幕を開けた。
「ふっ。これ、走ってはいけません。まだ身体が拭き終わってないのですから、湯冷めしてしまいますよ。」
「想像の中で俺に何してんだてめぇぇぇぇぇぇ!!」
溶け込んではいけない妄想という名の自然と調和したフォクスギルディにテイルレッドは叫ぶ。百パー彼の妄想の中でのテイルレッドは服を着ていない。
「ああ、お待ちなさい!せっかくお風呂に入ったのに、アイスキャンディーでそんなにべたべたにしてしまって、いけない子てすね、ふふ。」
「ぬごあッー!!」
尚も続く狂気の産物にテイルレッドは頭を抱えて地面を転がる。そんな様を見兼ねたのかトゥアールから通信が入る。
『総二様!そんな、紛い物、構わず粉々にしてしまえば良いんです!』
「あ、ああ....。」
『今こそ属性玉変換機構(エレメリーション)を使うときです!属性力で作られたそれは人形、なら初戦で回収した人形属性(ドール)が有効なハズです!』
確かにあの人形を破壊すればこの生き地獄から解放されるであろう。奴が言ってた通りリザドギルディの人形属性の方が強力であるハズだ。
「破...壊...」
奴の繰り出す狂気の沙汰を直視すれば精神が蝕まれる。だがあの人形のツインテールを見た瞬間、テイルレッドの呼吸が荒くなる。奴は外観は完璧と謳うだけあって見事なツインテールの再現度だ。本物の輝きには及ばないだろうが、それでも十分過ぎるほど美しい。
「ぐっ...!」
足が震え、身体が動かない。あんな人形、指一本で破壊出来るのに。
「う、うおおおおおお!!出来ねぇ!俺にはあのツインテールを壊す事は出来ねぇぇぇぇぇ!!」
偽物だと。頭で分かっていても破壊することは出来なかった。あれはツインテール。ツインテールに罪はない。それを裁こうとするのはあまりに傲慢に思えた。
「やはり貴女は本物だ。」
「何...。」
「これはただの人形です。ですが貴女は破壊出来ない。ツインテールを愛する者...最強のツインテール属性を持つ貴女には、ツインテールを破壊出来ないんですよ!」
「くっ...!」
「ああ。そうかい。なら自分の出番だな!」
次の瞬間フォクスギルディの周りの地面が弾ける。見ればテイルレッドの後ろに仮面ライダーレーザーレベル1がいた。
「レーザー...。」
「悪いが、自分はテイルレッドと違ってツインテールを破壊するのに躊躇はねぇ。」
レーザーはフロントユニットの銃口をフォクスギルディに向ける。
「おのれお邪魔虫め...。」
「悪いな。コイツのサポートが自分の役目なんでね。」
「レーザー、ツインテールは....」
「分かってる。でもこうしなきゃお前がヤバい。」
レッドの悲痛な視線を受けながらも、レーザーが非情に徹し、引き金を引こうとした瞬間だった。
『レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチュアネーム!アイム ア 仮面ライダー。』
突然横から何者かがレーザーに襲い掛かる。乱入者の蹴りがフロントユニットを蹴り飛ばし、銃弾はあらぬ方向に着弾する。
「何...!?」
「えっ...!?」
その乱入者は黒いはね上がった髪のようなヘッドフォルム、鋭い目付きを除けばボディデザインはほぼレーザーと同一であった。何より腰にはゲーマドライバーが装着してある。
「もう一人の...仮面ライダー...?」
「何だお前...!?ぐあっ!」
突然の乱入者はレーザーの質問に答えず痛烈な回し蹴りでレーザーを吹き飛ばす。そしてそのままその乱入者はフォクスギルディの方を向き、加工音声で言う。
《コイツは私が受け持とう。君は君が為すべき事をしたまえ。》
「....誰かは知りませんが一応感謝はしておきましょう。では、続きを...。」
「んのやろっ...!」
レーザーがフロントユニットとリアユニットを構え、乱入者に向ける。すると乱入者はレーザーの方に振り向き、ゲーマドライバーのレバーを開いた。
『ガッチャーン!レベルアップ!』
『マイティジャンプ!マイティキック!マイティアクショ~ンX!』
レーザーが放った銃弾は全てパージされた装甲に弾かれる。弾かれた弾が地面に突き刺さり、土煙を上げる。そして土煙が晴れるとそこには紫色の装甲に包まれたスマートな人型になった乱入者がいた。
《私は仮面ライダーゲンム。》
そう言うと、乱入者...ゲンムは先程に比べ、遥かに素早いスピードでレーザーに近づくと、勢いそのまま飛び膝蹴りをレーザーにお見舞いする。
「仮面ライダーだと....!?じゃあなんでエレメリアンの味方なんぞ....!」
《答える義理はない。》
『ギュッ イーン!』
ゲンムの右腕に着いている紫色のユニットが回転し、チェンソーのような刃を展開すると力任せにレーザーに叩きつける。火花が散り、レーザーがよろめく。反撃にとリアユニットを繰り出すが避けられ、カウンター気味に膝蹴りを叩き込まれる。
「ぐおっ!?」
《さぁ私を楽しませろ。》
「ああもう!どうなってんのよ!総二の奴はこんな時にツインテールこじらせるし!変な乱入者は来るし!というかあれ、ゲーマドライバーじゃないの!?」
「た、確かにその通りです。けどなんで....!?」
その頃基地では突然の不測の事態に大慌てになっていた。テイルレッドは敵の精神攻撃で動けず、レーザーは乱入してきた敵の相手に手一杯だ。そんな状況をトゥアールは沈痛な面持ちで見ている。
「き、基地からミサイルとかで攻撃出来ないの?このままじゃ二人ともやられちゃう!!」
『ぎゃああああああ!?やめろぉぉぉぉぉ!!』
『いでっ!このっ、どわっ!?』
モニターではテイルレッドは敵の精神攻撃に苦しみ、レーザーは乱入した敵の猛烈な攻撃に大苦戦を強いられている。まさしく大ピンチである。
「...こうなっては、仕方ありません。」
「...トゥアール?」
トゥアールら先程と打って変わって深刻そうだが、冷静な面持ちで愛香に向き直る。
「愛香さん。頼みがあります。」
「な、何?あたしに出来ること!?二人を助けられるならなんだってやるわ!」
「変身してくれませんか。」
「....へ?」
予想だにしないトゥアールの言葉に愛香は固まる。
「トゥアールさん、それは....」
「ナフェール。貴女は静かに。ここは私に」
ナフェールが思わず抗議しようとしたが、トゥアールの有無を言わさぬ口調に黙ってしまう。
「前に言いましたよね?この世界にもう一人テイルギアを装着出来る人。それが、愛香さんなんです。」
「嘘...だって世界に二人しかいないんでしょ?それが...総二とあたしなんて...出来すぎじゃない。」
「同じツインテール属性を持つものだから引かれあった。そういう運命だったのかもしれません。」
運命。その言葉が総二と自分を結びつけるように思え、愛香は思わず顔を赤くする。だが、愛香はふと前にトゥアールが言っていた発言を思い出す。
「....あんたもう一人は蛮族で、渡したら世界が滅びるとか言ってなかったっけ。」
「え?事実でしょう?」
トゥアールの顔面にパンチがめり込む。だが愛香はそれでも覚悟を決めたように言う。
「そうね。あたしは蛮族かもしれない。でもそーじを助けることは出来る!」
「な、なんかかっこいい事言ってる...。」
「あたしだってあんな変態達と戦うのは嫌よ!でも戦力は多い方が良いでしょ!?それなのに....」
愛香の抗議にトゥアールは顔を伏せ、告げる。
「愛香さんを危険に巻き込みたくなかったんです。僅か数日で何度も殺されかけましたけど。愛香さんは...この世界で出来た...大切な友達ですから....」
「で、本当の理由は?」
「テイルギアの力を維持するためには云々とか嘘ついて総二様といかがわしい事するつもりだったので、テイルギア渡すと愛香さんにも同じ事しないといけないじゃないですか。」
「このド変態女がぁぁぁぁ!!あんたはなんでいっつもそうエロいことばっか考えてるのよ!」
愛香は怒りと共にトゥアールの頭を掴むと思い切り床に顔面を叩きつける。だが、押さえつけられながらもトゥアールは反論する。
「メスがオスに発情して何が悪いんですか!?」
「開き直るにしても言葉を選べェ!あたしが嫌いなのはよーく分かったわよ!でも今はそーじと貴理矢を助けたいの!お願い!」
「...別に嫌いなんて思ってませんよ?大切な友達、それは嘘ではありません。」
先程とは打って変わってこちらの目を見つめる真剣な言葉に思わず愛香は力を緩める。
「...何よ。」
「この世界を守るためとは言え、これは私達の復讐です。直接関係無いお二人に戦いを強いるだけども胸が張り裂けそうなのに、そのご友人を巻き込んでしまったとあれば、お二人はさぞお恨みになるでしょう...優しい方達ですから。」
トゥアールの言葉に、ナフェールも顔を俯かせる。愛香はその言葉に嘘偽りは無いと感じた。だからこそトゥアールに言う。
「あたしだってツインテールよ。あいつらの標的でしょ。なら、自分から戦える方が安全じゃない。あたしはそーじ程他人を守るのに親身になれないだろうけど。」
「...総二様と違って貴女のツインテールは貴女自身の為のものではないでしょう?命と同じ位大切にされてきたツインテールを賭けられますか?ブレスをつければもう後戻りは出来ませんよ?」
トゥアールの最後の忠告だった。大切な友人に踏みとどまるチャンスを与えたのだ。だが、愛香はフンッと鼻を鳴らし、トゥアールを見つめ返して言う。
「あたしは自分の決断に責任を持てないほど子供じゃないわよ。」
「....分かりました。ナフェール。」
「....はい。」
愛香の真摯な眼差しにトゥアールはとうとう折れ、ナフェールから青いテイルギアを受け取り、愛香に差し出す。
「愛香さん。約束してください。何があってもー」
愛香は真摯な態度で頷く。
「総二様の初めての女になるのは、私に任せて貰えると。」
「おい。」
「時間がありません!いいからウンと言ってください!でなければこれは渡しません!は、まさかこれからヒーローになろうという方がまさか私達を力ずくで倒して奪っていくとでも!?」
「えっ、ナチュラルに私を巻き込まないで下さい。」
次の瞬間愛香の一撃がトゥアールに炸裂し、トゥアールは顔面を地面にめり込ませ倒れる。隣で涙目で震えるナフェールを無視し、テイルギアを装着すると叫んだ。
「テイルオンッ!」
次の瞬間そこには青いツインテールの新たな戦士が誕生した。変身した愛香は直ぐ様転送装置へと向かう。
「待っててそーじ、貴理矢!いつまでたっても危なっかしいんだから...私が側にいてやんないとね!」
新たな戦士は苦戦する友を救うために戦場へと向かうのであった。
See you Next Game....
前半終了!後半へ続く!