閑静な郊外で人類の希望であるテイルレッドと仮面ライダーレーザーは大ピンチに陥っていた。
「絵本を読んであげましょう....おやおや甘えん坊さんですねぇ...。」
「てっめぇ....!」
とろけるような甘い声で狂気の沙汰を繰り広げるフォクスギルディ。何が凄いってその克己心だ。いくら本物そっくりの人形とは言え、あそこまで人前で戯れるのは完全に壊れなければならないと不可能であるのに、確固たる己を持って妄想を真顔で繰り出し続けている。
「どはっ...!!」
精神攻撃によって膝をついてしまったレッドの横にレーザーが倒れ込む。
「れ、レーザー!?」
「や、ヤベェライダーゲージが...」
貴理矢はレーザーについての説明欄でライダーゲージが0になれば安全面から強制変身解除をしてしまう事を思い出す。残りライダーゲージは後僅かだ。
《どうした?もう終わりか。》
ゲンムが右腕の紫色のユニットを構えたまま、余裕たっぷりにゆっくりと近づく。
「へ、へへ...コイツは大ピンチって奴か...。」
「うっ...。」
二人が半ば絶望しかけたその時だった。突如稲妻のような轟音が辺りに響き渡る。
「そこまでよ変態!!」
「ぬっ?」
《....》
「へっ?」
「いやなに変態に反応してんだお前。」
自分が呼ばれたのかとうっかりするテイルレッド。蒼い光が天と繋がったままレーザーとテイルレッドの前に現れ、そして光が収まるとそこには一人の少女がいた。総二と貴理矢に見覚えがある、あの少女が。
「あい...か....?」
「おまっなんで...。」
まさかの幼なじみである津辺愛香の参戦に二人が驚愕する中、フォクスギルディが乱入してきた少女に啖呵を切る。
「おのれ!何者です!?」
「私はブルー。テイルブルーよ!」
未だに総二の中で戸惑いのあるそのコードネームを愛香、ブルーは力強く、雄々しく、迷いの無い瞳で宣言した。
《テイルブルー...まだ戦力を隠していたのか。》
「おおお...これはまた、素晴らしい....命の際に追い詰められたと言うのに何故でしょう、高鳴る鼓動を抑えられない!」
「...ったく、ホントにそっくりで気味の悪い人形ね。でも!」
愛香は左腕左腕に装着された手甲パーツから薄緑色に光る石を取り出す。
「属性玉変換機構!属性玉...人形属性!!」
言葉にすると同時に属性玉変換機構が作動する。
「そ、それはリザドギルディの!?」
「さっ、おとなしくしなさい人形ちゃん。」
テイルレッドの形をした人形が途端に存在感を無くしていく。あれほどリアルに感じた人形ももはや顔写真をマネキンに張り付けたように不自然になり、フォクスギルディの精神攻撃からテイルレッドは解放される。
「ほいっと。」
そして間髪入れず、無抵抗の人形にフルスイングの拳を叩き込む。哀れ、人形は砂糖細工のようにアッサリと砕け散る。
「何してくれちゃってんの!?」
「ば、馬鹿な!?何の躊躇いもなく破壊するとは!貴女の大切な仲間を模したものですよ!?」
「仲間ならここにいるじゃない。ね?」
抗議の声をブルーはあっさり受け流し、レッドにウインクする。大切な幼なじみを戦いに巻き込んでしまったと感じ、頭が真っ白になっていたがどうやらそれは身の丈を越えた気遣いだったようだ。積み重ねてきた万の言葉を越える確かな信頼と絆がここにはある。
「お、おのれ...ですが、どうやらツインテール属性はレッドよりは弱いようですね!ならば貴女の属性力を頂くまで!まずはそのデカリボン、いざ頂戴します!!」
「冗談!」
テイルブルーの周囲に展開したリボンをブルーは即座に握り拳で叩き壊す。そのまま頭部のリボンに触れ、レッドと同じように武装を呼び出す。光が弾け、再び集まるとそこには一本の三叉の長槍、ウェイブランスが形成されていた。愛香には総二と違い、普段の喧嘩慣れの分迷いはない。行動に躊躇いはない。確実にトゥアールが言ったように一気に片付けるつもりだ。
《まずい。》
その非情さを知ってか知らずかゲンムがテイルブルーに標的を変え、妨害しようとした瞬間だった。
「おっとそうはさせねぇぜ!奥の手!!」
レーザーはレベル1の固有能力でエネルギーを纏い回転しながらゲンムにぶつかる。ゲージが減少するデメリットはあるものの威力は確かであるらしく、不意を突いた事も手伝ってゲンムを思い切り吹き飛ばす。
《ぐおっ...!?》
「へへっ...ざまぁみやがれってんだ...!」
レーザーがゲンムを足止めしているなかブルーは水の槍、ウェイブランスを構える。
「戦いは新参でもね...!」
完全解放(ブレイクフリーズ)。ブルーから発射された円柱状に変化した水流、オーラピラーがフォクスギルディを拘束する。
「ぬっ、ぬぅぅぅぅぅぅ!?」
「ツインテールはあたしの方が大先輩、なんだからッ!」
次元を穿つ刺突。<エグゼキュートウェイブ>が、フォクスギルディを貫いた。
「ぐあああああ!?さ、最後に夢を...!また、服を着ないで...風邪を引いてしまいま...成る程。リボンにはそんな使い方が....アーッハハハハ」
爆散。彼は最期の最期まで、彼の中のテイルレッドに服を着せないままだった。
《チッ...撤退するか...。》
ゲンムも三対一は不利と感じたのか姿を消す。
「ふぅー、撤退したか...。」
レーザーは一人地面に座り込む。仮面ライダーゲンム、かなりの強敵だった。あのまま戦っていたら確実にレーザーは倒されていただろう。
「ようし、取材だ!テイルレッドと、あれ?もう一人いる!?」
戦闘が終わった途端、いけしゃあしゃあとどこからこの場所を掴んだのか取材陣が現れる。
思わずテイルレッドは身構えるが、ブルーはカメラを構える報道陣の前で三本指ピースで微笑んだ。
「あたしも今日から参戦しま~す、よろしくねっ。二人揃って『ツインテイルズ』ってことで!」
そしてすぐにレッドを抱き上げ空高く跳躍する。
「お、おい!?」
「いーのよ。“絵”は提供したんだから。」
再びブルーは属性変換機構を発動させる。属性玉、髪紐属性(リボン)。今しがたの戦いで得た能力を勝手知ったるとばかりに使用する愛香。するとテイルギアのリボンからさらに鋭くパーツが伸び、重力から解き放つための巨大な翼になった。
「おお、これ使えるー!空飛べるみたいよ!」
そんなブルーに思わずレッドは目を奪われる。いつも間近で見ていたはずの愛香のツインテールが、空の蒼を受け、一際輝いて見えた。
「ん、どしたの?」
「いや....その、愛香...ごめん。俺が不甲斐ないばっかりに。」
俺は馬鹿だ。とレッドは感じた。芸能人のように、手慣れた引き際だった。僅かな間でも、十分に写真や映像は撮られただろう。負担や奇異の目が自分だけに行かないよう、敢えてそうしたのだ。今朝の弱音を覚えていたのだろう。
「勘違いしないで。ちゃんと自分で決めて変身したんだから。....あんな変態達、見てるだけってのもストレス溜まっちゃうからさ。」
「愛香...。」
幼なじみの気遣いにレッドが胸を熱くさせている中、一方その頃。
「ちょっ、ちょっとオーイ!?自分!自分忘れてるよ!というか二人揃って『ツインテイルズ』って自分は!?入ってないの!?そりゃノリが悪いってオーイ!」
叫びながら必死でピョコピョコ走っているレーザーがいた。
戦闘から帰還した三人だったが、帰還してそうそう先程の戦闘からは及びつかない半死半生となった女性と隅で怯える女性を目の当たりにした。
「あわわわわ....」
「どうしたの!?トゥアール!まさか...そーじ、アルティメギルの刺客がきちに侵入したのかもしれないわ!トゥアール...仇はとるからね!」
絶対お前だろという言葉を総二と貴理矢は飲み込んだ。今愛香を刺激すれば何されるか分かったもんじゃない。
「そ、総二様...気をつけて下さい、世の中には...幼なじみを騙る凶悪な山賊がいます...慣れないかっこいい台詞まで言って感動的な場面を演出したのに、有無を言わせずに強奪の大...悪党...。」
ゴッと鈍い音がする。トゥアールは白目を剥いて意識を手放す。
そんな蛮勇を振るっておきながら愛香は思い出したように自分と総二の手首...赤と青を交互に見比べ、柔らかくはにかんでいた。総二も見比べ、そして貴理矢も引きつった苦笑いを浮かべる。
何て事だ...。確かに人類は滅びの時を迎えるかもしれない。今、一番力を手にしてはいけない人間がオーバーテクノロジーを手にし、救世主を得たようでその実破壊神が降臨したのだから。
「何なのよこれぇぇぇぇぇぇぇ!!」
次の日の朝早くから破壊神の咆哮が響き渡る。
「俺が聞きてぇよ...また変な紹介をされてる...。」
ニュース、ネット、諸々のメディアで特集されているのは怪物にいじめられてへたりこむ幼女の姿がほとんどであった。ブルーの紹介はおまけ程度、レーザーと謎の敵、ゲンムに至っては丸々カットである。しかもブルーに関しては。
『成る程。つまりこの少女は敵か味方か分からないと?』
『えぇ。今の段階で判断するのは早計でしょう。笑っていてもひどく暴力的な目が気掛かりです。』
「このコメンテーターさん中々鋭い観察眼をお持ちじゃない。」
「せい!」
「たわばっ!?」
愛香の正拳突きが貴理矢に炸裂する。ブルーの評価通りの行動である。等見ていると突然涙目のレッドが大写しになり、ワイプ画面で笑顔のキャスターが映る。
『いやぁ、テイルレッドは今回も可愛らしいですねふひひ』
おい、発言に気を付けろよ偉そうな肩書きのオッサン、と総二は思った。どれもこれもチャンネルはレッドの事ばかり取り扱っている。総二が頭を悩ませていると、別ベクトルで悩ませている愛香が言う。
「あっちでもこっちでもレッドばっかり、どうして!?同じ正義の味方なのにどうしてあたしはこんなに評判悪いのよ!テレビでもネットでも爪弾きにされてるわ!」
「ネット?お前ネットまでチェックしたのか?」
やけにでかいくまを目の下にこしらえていると思いきや徹夜ネットサーフィンの産物かと推測する。この状況でよくもまぁ自分からエゴサしようと思ったものだ。
「ネットで嫌な思いをしたから、テレビなら...って思ったのよ!ネットって悪口の方が多いから仕方ないって...そしたらこれよ!」
「...そんなにひどいのか?テレビでも結構アレだったけど...。」
「ひどいんだから。掲示板でブルーを絶賛するコメを書くと音速で『自演乙』ってレスが飛んで来るのよ!」
「お前はどこの掲示板に入り浸ってるんだ。」
「仕舞いには動画サイトで私のIDブロック推奨って晒されたされたのよ!?酷いわよね!?」
たった一晩でどれ程の激闘を繰り広げたらそうなるのであろうか。
「いーじゃねぇーか、評価されてる分マシだろ。自分なんて見ろ。評価すら無いぞ。」
貴理矢は不貞腐れたように言う。そもそも貴理矢、レーザー単体での評価はネットにはあまり無い。精々バイク等を取り扱っているサイトからあのバイクどうなってんの?位だ。ぶっちゃけ低評価よりモヤモヤする。
「あらあら愛香さん?もしかして『私の方が可愛いのに、キー!』とか思っちゃってます?」
昨日ナフェールに巻いて貰ったコルセットも痛々しく、ナフェールに車椅子を押してもらいながら、トゥアールは邪悪な笑みを浮かべ、居間に入ってきた。ナフェールが凄い申し訳なさそうな顔をする。
「テイルブルーも人気者には間違いありませんよ、ほら。」
トゥアールは手に持ったノートPCのタッチパネル画面に指を走らせ、ウィンドウを表示する。
・胸がまっ平なのに胸元が空いたスーツ着るとかマゾなの?マゾの人なの?
・一瞬色っぽいと思った。違った。
・貧乳なのにセクシー衣装で顔面テイルブルーwww
等の温かいコメントが寄せられていた。しかもスクロールしても下にたどり着かない程ぎっしりと。
「全国のどこの誰が書いたのか特定しなさい!殴り込みに行くから!」
「個人情報は保護されなければ」
「あたしの身体的悩みも保護しなさいよ!というか何であたしは変わらないのよ!巨乳になるのが前提のスーツじゃないの!?」
「おそらくテイルギアの核の力よりも、愛香さんの貧乳の属性力が勝ってるんでしょぷー、クク」
どうやら本人が歓迎しかねる身体的特徴まで属性力と定義されるらしい。
「こっ、の....!」
「あ~っ!愛香さん、そうやってすぐ手を出すんですか!?危険な目つきしてるって言われたばかりなのに!」
「ぬぐぐ」
プルプルと愛香が震える。今までの鬱憤を晴らすようにトゥアールはねちねち言い始める。
「愛香さんのそういう正義っぽくないところが、世界中の人に見透かされてるんです。悔しかったらまず何かある度に人を殴る癖をどうにかしましょう。直る頃にはきっと皆さんもブルーの事を認めてくれますよレッドの引き立て役としてプププー」
よくまぁこんなすらすらと人を煽る言葉が出てくるものだ。愛香は笑顔でピースをするとその二本指を思い切りトゥアールの可愛らしい瞳に突きいれた。
「ギニャーーー!!」
「言ったそばからお前!」
「しょうがないじゃない!」
「いやしょうがなくはねぇよ!?」
暴れだす愛香を総二と貴理矢は押さえつける。果たしてホントに大丈夫なんだろうか。ナフェールは四人のやり取りを見ながら思った。
「ぬぅ。フォクスギルディがやられたか。」
「タトルギルディに続いて三人目、ですな。」
アルティメギル達は次の刺客を送り入れるための会議を開いていた。様々な姿の怪人達が討論する。
「しかし、このテイルレッド....。」
画面一杯に映し出された赤い髪の束の幼女を見ながら怪人達は呟く。
「しかし、テイルレッド。しなやかで繊細。まとめ方も洗練されている。」
「まるで芸術品のような趣のツインテールだ。」
「神が生み出した偶然としか言い様があるまい。」
「確かに。これはどう考えても...一番似合うのはスク水だな。」
「いやいやナース。」
「やはり甘ロリははぜせぬ」
等と真剣な面持ちで会話している。凄いシュールな光景である。ちなみにテイルブルーとレーザーに関しては議論の槍玉にすら上がってない。
等と議論の後、一人の犬のような見た目の戦士が立ち上がる。
「ならば次はこの我!我が行かせて貰おうか!」
「おぉ。ドーベルギルディ。指属性(フィンガー)のお前が行くか。」
「待て。」
次の刺客が決まってさぁ会議が終わるぞという流れの中で先程から一言も発さなかったドラグギルディが口を開く。
「どうされましたかドラグギルディ様?」
「...隠れても無駄だ。出てこい。」
その言葉にドラグギルディの視線の先に全員が視線を向ける。
《フッ。気づかれていたか。》
会議室の扉が開き、そこには紫色の装甲を纏った赤い瞳の黒の戦士、仮面ライダーゲンムがいた。
「貴様は!?」
「フォクスギルディの手助けをした...」
「いやそれよりどうやってここに入ってきた!?」
全員が身構える。敵の本拠地で見つかってしまったと言うのにゲンムは身動ぎ一つしない。
「...ここの基地に来た目的はなんだ?」
ドラグギルディの問いにゲンムは答える。
《要望は一つ。“アルティメギル”に私を加入させて貰えないだろうか》
「何...?」
《勿論只でとは言わん。手土産もある。》
するとゲンムは掌からキューブ状の箱をを取り出すと近くのエレメリアンに投げつける。
「こ、これは!?」
「エ、属性力...!?」
そう。箱にはエレメリアンにとって必要不可欠で欲してたまらない属性力が詰まっていた。それをこんな大量に。こちらは三人投入して一つも手に入らなかったのに。
《戦闘にもそれなりの自信はある。どうだ?悪くはないと思うが。》
「ふむ。」
「お、お待ち下さいドラグギルディ様!このような素性の分からぬ男、“アルティメギル”に参入させる訳には参りませぬ!!」
そう言うと、先程名乗りを上げたドーベルギルディがゲンムの前に立ちはだかる。
「何を考えているかは知らぬが余所者は出ていって貰おうか!」
《ふっ...丁度良い。私の実力をお見せ致しましょう。だが。》
ゲンムはドーベルギルディに指差して言う。
《貴様一人では役不足、レベル2で勝てる。そうだな...五人がかりで掛かってきてもらっても構わんぞ。》
「貴様我を愚弄する気か!!ならば身をもって思い知るが良い!」
そう言うが早いかドーベルギルディがゲンムに襲い掛かる。ドーベルギルディは大きく振りかぶってゲンムに拳を繰り出す。
《ふん。》
だがゲンムはその拳を受け流すと反撃と言わんばかりにドーベルギルディの鳩尾にカウンターの拳を叩き込む。
「がっ...!?」
《フッ!》
よろめいたドーベルギルディにゲンムは追い討ちの上段回し蹴りでドーベルギルディを蹴り飛ばす。ドーベルギルディはそのまま壁に激しく打ち付けられ、気絶する。
《この程度か。拍子抜けだな。》
「ば、馬鹿な...!」
「あのドーベルギルディをたった二発で...!」
ドーベルギルディがあっさりと倒されて驚愕する一同にゲンムは手をこ招く。
《なんならここにいる全員を相手してやっても良いんだぞ。》
「貴様...!」
その言葉にエレメリアンの四人がゲンムに飛び掛かる。だがゲンムはその四人の攻撃を受け流し、時には反撃をしながら互角以上に立ち回る。
《フッ。そうだ。そうでなければコイツを試せないと言うものだ。》
ゲンムは一旦下がると腰のホルスターからガシャットを取り出し、起動させる。
『シャカリキスポーツ!』
すると軽快な音楽と共にゲンムの後ろにスクリーンが浮かび上がり、そのスクリーンから一台の自転車が現れる。
「な、なんだ...?」
《グレート3...》
『ガッチョーン!ガシャット!ガッチャーン!』
一旦レバーを閉め、そしてガシャットを挿しもう一度開く。
『レベルアップ!マイティジャンプ!マイティキック!マ~イティ~アクショ~ンX!アガッチャ!シャカリキシャカリキ!バッドバッド!シャカっとリキッとシャカリキスポーツ!』
次の瞬間自転車、シャカリキゲーマーが変形し、ゲンムの上半身を覆うように装着される。さらにゲンムの頭部にはスポーツヘルメットのような装甲も追加される。
《仮面ライダーゲンムレベル3...スポーツアクションゲーマー...》
「なんだコイツ...!」
「自転車を...?」
「どうせこけおどしだ!」
襲い掛かるエレメリアンに対し、ゲンムは右肩の車輪、トリックフライホイールを投げつける。トリックフライホイールは一人でに紫色のエフェクトを放ち、回転しながら襲い掛かるエレメリアン達を追尾し、ぶつかっていく。
「ぐあっ!?」
「うおっ!?」
「ぐあぁ!?」
「な、なんだ」
《どこを見ている。》
『チュ ドーン!』
「ぐわぁ!?」
仲間を襲うトリックフライホイールに気を取られたエレメリアンをゲンムは右腕のユニット、ガシャコンバグヴァイザー、ビームモードで狙い撃った。
《...さて。まだやるか?》
ゲンムが他のエレメリアンに振り返るとドラグギルディが答えた。
「いや、お主の実力は良く分かった。我が加入を認めよう。」
《ほう。》
「だがしかし。我らに仇なる行為を取ればどうなるか、分かっていような?」
眼力だけでこの威圧。対象ではないエレメリアン達も肝を冷す中睨まれたゲンムは飄々としたまま答えた。
《勿論。分かっているとも。》
ゲンムの赤い瞳が妖しく輝いた。
See you Next Game....
今回のBANは蛮族の蛮ともかけてあります。