真夏の森。
神社の境内を、煌々と燃える篝火が照らしている。
拝殿に射し込んでいるのは淡い月光。
季節を忘れるほどに冷たく張り詰められているのは、社を包む結界のせいだろう。
騒がしかった虫たちの鳴き声も今はほとんど聞こえない。
二人の少女が無言で、広い拝殿の中央に座ってる。
正面にある御簾の向こうには三人分の人影がある。
彼らは三聖と呼ばれる獅子王機関のトップである高位霊能力者たちである。
その三聖より呼び出しを受けたのである。
少女は無意識に制服の袖口を強く握りしめている。
と、そして―
「名乗りなさい」
と三聖の一人が言った。
少女達が名乗る。
「姫柊です。姫柊雪菜。」
「折紙。鳶一折紙」
「姫柊雪菜。それと鳶一折紙。あなた方には任務についてもらうことになりました」
三聖が静かに告げる。
そこで雪菜が疑問を口にする。
「あの、その話が私のような見習い剣巫の任務とどんな関係が…?」
「ええ、姫柊雪菜それに鳶一折紙。貴方が剣巫になるにはあと約半年の修行をしてもらう必要があります。しかし、事情がかわりました―座りなさい、姫柊雪菜それに鳶一折紙」
「さあ、本題に入りましょう」
「はい」「分かった」
「いい返事です。まずはこれを」
その言葉とともに、御簾の隙間から何かが現れた。それは一羽の蝶だった。
音もなく羽ばたいて雪菜と折紙の前に着地すると蝶は2枚の写真と変わる。
写っていたのは、高校の制服を着た2人の男子生徒。友人たちと談笑している姿を誰かが隠し撮りしたものらしい。無防備で隙だらけの表情だ。
その写真を見た直後、折紙の目が輝いた。
すると雪菜が喋りだす
「この写真は?」
「暁古城というのが彼の名前です。知っていますか?」
「いえ」
「もう一人の彼が宝生零という名前です。知って…いるんですね…鳶一折紙」
そう言うと折紙は無言で頷いた。
その後三聖が静かに告げる。
そして大まかな説明をした。
第四真祖と仮面ライダーが日本に現れたこと。
第四真祖は暁古城だということ。
仮面ライダーは宝生零だということ。
第四真祖と仮面ライダーは東京都絃神市―魔族特区にいるということ。
「それが今日貴方達を呼んだ理由です、姫柊雪菜、鳶一折紙。獅子王機関三聖の名において貴方達を第四真祖の監視役に命じます」
「私が・・・・第四真祖の監視役を?」
「私が・・零の監視役?」
「さぁ、受け取りなさい姫柊雪菜、鳶一折紙」
「これは・・・」
「獅子王機関が誇る秘奥兵器、七式突撃降魔機槍「シュネーヴァルツァー」です。銘は雪霞狼。真祖が相手ということで、本来ならばもっと強力な武神具を渡したいところですが、これが我々が現時点で渡せる最強の武神具です。それとゲーマードライバーとタドルクエストというガシャットと言ってこれを使えば仮面ライダーブレイブになれます。受け取ってくれますね?」
「はいもちろんです」
「分かった」
「それでは二人とも、頼みましたよ」
三聖の気配が消えた。
次回は零と折紙そして、古城と雪菜の邂逅ですかね…
それでは次回もお楽しみに