東方碧絆録   作:カエル帽子

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知り合いが東方のSS書いたからお前も書けという無茶ぶりの結果がこれだよ!
例によって気紛れ更新でございます。それでもよろしいかた、続きをどうぞ!


僕は誰?人形師と魔法使い

その日、魔法の森で爆発事件が起きた。現場には小規模ではあるもののクレーターができていて、爆発の余波の影響か周りの木々も真ん中からへし折れている状態だ。空から見れば、その部分だけぽっかりと穴が空いていて、隕石が落ちたと言っても信じてもらえるかもしれない。

この爆発事件、3日経った今も実は犯人はわかっていない。夜に光の光線を空に放っている白黒魔法使いも知らないと言っているし。そもそも‘’私‘’と現場に駆けつけたことから違うことはわかってるけどね。だから手がかりはほとんどない。

そう、ほとんどない。じゃあ何がわかっているのかだけれど、

 

「よしよーし♪」

 

「シャンハーイ♪」

 

目の前で‘’私‘’が作った上海人形と戯れている男の子がクレーターから少し離れた所で倒れていたことぐらいね。

 

 

 

 

 

 

「響と上海はホントに仲が良いわね?」

 

ソファーに座って上海人形と戯れていたら、この家の家主さんから声をかけられた。肩にかかるぐらいのウェーブがかった金髪に水色のドレスを着た、お人形さんよりもお人形さんに見える綺麗なお姉さん、‘’アリス・マーガトロイド‘’さんだ。

 

「僕達お友達だもんねー♪」

 

「シャンハーイ♪」

 

上海人形に頭でほっぺをぐりぐりされる、あぁ癒される~。

 

「ふふ、ここまで人になつく上海なんて初めて見たわ。」

 

いま僕に癒しを提供してくれている、どことなくアリスさんに似たお人形さん、‘’上海人形‘’はアリスさんが作ったものだ。アリスさんは人形師で魔法で糸を操り、人形を動かすことができるんだ。今も何体かのお人形さん達が家の中をちょこちょこ動き回って、掃除や部屋のお片付けをしてる。

でも僕が抱き締めている上海人形は他のお人形さんと違って感情表現ができたり、お喋りしたりできるんだ~。

 

「はい、紅茶とクッキーできたわよ。...それでどう?何か思い出せたことある?」

 

テーブルに二人分の紅茶とクッキーを置いて座ったアリスさんが心配そうに聞いてくる。

 

そう、僕には記憶が無いんだ。かろうじて覚えてたのは‘’響‘’(ひびき)という名前だけ。

 

 

 

僕は森の中で倒れていた所をアリスさんと、もう一人の魔法使いの人に拾われたらしく、目が覚めた時にはアリス邸のベッドの上だった。アリスさんに幾つか質問されたけど全部答えられず、そんな自分自身にも戸惑っていると、

 

「それなら、しばらくここにいたらどう?」

 

と言われて、お人形さんと協力して家事をこなしながら、居候生活3日目に突入したわけだ。

 

 

 

「ごめんなさい、何も思い出せないです。」

 

「あ、謝る必要はないわよ!?ゆっくり思い出していければいいから。ただ問題なのは爆発の件よね。留守中に家を壊されるのは困るわ。」

 

爆発現場には目が覚めた次の日に行ったけど、確かにあんな爆発起きたら、この家も半壊は間違い無い。犯人がわかればアリスさんも安心できるのに。

 

「...ごめんなさい、僕が覚えてたらよかったのに。」

 

「だからいいの、貴方は何も悪くないんだから気にしないで。」

 

「シャンハーイ!」

 

「ありがとうございますアリスさん、上海。」

 

でもどうにかしてアリスさんの役に立ちたいな。

 

トントントン。ガチャ。

 

「邪魔するぜアリス!」

 

誰かがドアをノックして誰かが勝手に家に上がり込んできた。でも見知らぬ誰かじゃないのは声を聞いて、すぐわかった。...ノックした意味あったのかな?

 

「よう響!調子はどうだ?」

 

「うん、全然問題ないよ!ねー上海?」

 

「シャンハーイ!」

 

アリスさんの家に堂々と上がり込んできた白黒の魔法使いさん、それは僕を森から運んでくれたもう一人の人物、‘霧雨魔理沙’(きりさめまりさ)さんに他ならない。

 

「おーおー随分と仲良くなってるな。なら私も」

 

「シャンハイ」プイッ

 

「なんでだぜ!?」

 

魔理沙が触ろうとすると途端に機嫌が悪くなる上海。どうにも上海は魔理沙が嫌いらしく、無理に触ろうとすると弾幕をぶつけようとするらしい。

 

「シャンハーイ♪」

 

「あぁこら、ほらちゃんと撫でてあげるから。よしよーし♪」

 

「むー私の方が付き合い長いのになんか納得行かないぜ。」

 

「なら貴方は普段私やこの子達に何をしているのか思い出してみなさいよ。」

 

さらっと僕の隣の席に着く魔理沙にアリスさんが問いかける。

 

「こうやって、いつもお茶もらってるのと弾幕ごっこだろ?」

 

「それがわかってて嫌われないと思ってるアンタにびっくりよ。はいどーぞ。」

 

「サンキュー!ん~やっぱりアリスの紅茶は美味いぜ!」

 

「...ありがと。」

 

そんな魔理沙を気にすることもなく紅茶を用意するアリスさん。性格は真逆にみえるけれど、二人の仲は結構いいのかもしれない。

と、今の会話の中で気になる単語があったので聞いてみる。

 

「魔理沙魔理沙、弾幕ごっこってなに?」

 

「なんだアリス、まだ教えてなかったかのか?幻想郷で生活するなら絶対教えるべきものじゃねぇか。」

 

「そうだけど、今のこの子に弾幕ごっこできると思う?」

 

「え、えっと?」

 

二人の視線がこっちに向く。うぅ、綺麗な人にみつめられるとちょっと恥ずかしくなる。

 

「あー、まぁ厳しいだろうな、妖怪にしては弱いし飛べないし。」

 

「うぐっ。」

 

そう、僕は二人が言うには妖怪らしい。だけど力がまったくと言っていいほど感じられず、外歩いたら1日も持たずに他の妖怪に襲われて死ぬんじゃないか、とは魔理沙談だ。

 

「まぁでも見せてやるぐらいはしてもいいんじゃないか?」

 

「それもそうね。響、今から私たちが弾幕ごっこ、スペルカードルールっていうのを教えてあげる。」

 

「やった!」

 

立ち上がって外へでる二人。僕も後に着いていった。

 

 

 

 

 

「さて、枚数は三枚でいいか?」

 

「異存ないわ。」

 

「オーケー、今日は勝たせてもらうぜ!」

 

「こっちも今日はまけられないのよ。」

 

「ホラァァァァイ!!!」

 

「随分とやる気だな!受けてたつぜ!」

 

 

魔符「ミルキーウェイ」!

 

蒼符「博愛のオルレアン人形」!

 

 

 

 

空へと飛び上がった二人。少し会話してたかと思ったら突然二人からたくさんの光る弾が飛び出した。

 

「これが弾幕ごっこ...とっても綺麗だね。」

 

「シャンハーイ!」

 

空に飛び交う七色の弾幕と星の弾幕。僕はあまりの綺麗さに見惚れて二人の勝負が終わるまで一言も喋れなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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