東方碧絆録   作:カエル帽子

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おはこんばんちわ。改めて響少年についてです。

人でいう12才ぐらいの男の子。
背は150ぐらい。
妖怪の類いではあるが、何の妖怪かわからない。
上海人形に好かれてる。

といった所です。


人里へ行こう!

「行くよ!上海!」

 

「シャンハーイ!」

 

アリスさんと魔理沙の弾幕ごっこを見てから一週間がが経った。二人の弾幕ごっこはとても綺麗で、今でも僕の目に焼き付いている。いつかは僕だけの弾幕で皆を魅了してみたい、なんて夢を持っていたり。恥ずかしくて絶対に言えないけど。

 

「ん、いい感じ。上海との連携も悪くないし、これなら外にでても大丈夫そうね。」

 

「やったぁ!」

 

「シャンハーイ!」

 

僕と上海は相性みたいなのがいいらしい。アリスさんみたいに糸を作って操れないか試したら、出来ちゃったんだ。もちろん僕の力は弱くてすぐに糸が切れちゃったりしたけど、一週間頑張った結果、5分ぐらいなら操れるようになったんだ。

 

「でもまだ妖怪達と闘っちゃダメよ?あくまでも自分の身を守るためであって、相手を負かすには全然遠いんだから。」

 

「わかりました!アリスさん!」

 

「シャンハイ!」

 

アリスさんが教えてくれたのは、この幻想郷で生き残るための技術だ。弾幕も牽制をするようなもので時間稼ぎして逃げることだったり。僕一人の力はまだまだで、この世界の妖精並みだそうだ。

 

「さぁ今日はもう休みましょう。明日の準備もしなくちゃいけないしね。」

 

「明日何かあるんですか?」

 

「言ってなかったかしら?明日は人里に行って人形劇をしに行くのよ。もちろん、響も一緒よ?」

 

「ほんと!?どんなお話なの!?」

 

アリスさんの人形劇、一体どんな風になるんだろう。でもアリスさんの人形達なら皆にも絶対好評のはず。なんでって?だって皆可愛いんだもん。さすがに和人形で人形劇はなんか怖い気がするし。

 

「それは秘密よ、明日のお楽しみね。ほら、晩御飯の支度するわよ。」

 

「はーい!上海もね。」

 

「シャンハーイ!」

 

 

 

 

 

 

 

「こうして二人は結ばれ、おじいさんおばあさんになっても幸せに暮らしましたとさ。おしまい。」

 

パチパチパチパチパチパチ!!!

 

「皆さん、ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました。」

 

劇が終わり、アリスさんが一礼すると、劇に登場した人形達も皆一礼する。その姿を見て人里の人達からさらに大きな拍手をもらっていた。もちろん僕も拍手してるよ?腕の中の上海も拍手してる。

 

 

 

「アリスさん、今日の人形劇とっても楽しかった!」

 

先程まで人形劇の観客で一杯だった里の広場から離れて、今は里をぐるっと見て回っている。

 

「ありがとう♪それじゃ、響のためにも次の劇はもっといいものにしないとね?」

 

「見るのもいいけど、今度は僕もやってみたい!ね?上海?」

 

「シャンハーイ!」

 

僕の言葉が意外だったのか驚いた顔をするアリスさん。アリスさんの驚く顔は珍しい。

 

「え?やってみたいの?」

 

「うん!だって皆アリスさんの人形劇を見て笑顔になってたもん。僕も皆を笑顔にしたい!」

 

「...そっか。うん、それなら練習もっと頑張らないとね?」

 

「もちろん!」

 

「シャンハーイ!」

 

「なかなか元気がいい子だなアリス?」

 

これからの練習に闘志を燃やしていると僕らに声をかけてきたお姉さん。銀髪のロングヘアーにとんがったカクカクした帽子に青いロングスカートな出で立ちだ。

 

「あら慧音。後で貴方の所に行こうと思っていたのよ、ちょうどよかったわ。」

 

「そうだったか。あぁ、今日も人形劇ありがとう。里の皆も楽しかったと皆が言っていた、もちろん私もな。」

 

「ありがと。来月も皆の期待に答えないとね。」

 

どうやらアリスさんの知り合いらしい。見つめていると僕の視線に気づいたのか、こっちを向いて挨拶してきた。

 

「名乗らずにすまない、私は上白沢慧音。この人里の寺子屋で先生をしている者だ。よろしくな。」

 

「あ、えっと、響です!よろしくお願いします!」

 

そう言って手を差し出してくる慧音さん。もちろん僕も応じてその手を握る。

 

「ん...よろしくな。立ち話もなんだから、とりあえず私の家に行こうか。」

 

あれ、なんだろう。握手した瞬間、慧音さんの顔が少し歪んだような?気のせいかな?

 

 

 

 

「記憶喪失、とはまた。それで今のところ手がかりは?」

 

「正直無いわね。響って名前と魔法の森で倒れてたことぐらい。魔理沙も聞き込みしてくれてるらしいけど、期待は薄ね。」

 

「私も君を探してるという情報は聞いていないしな。今度、妹紅が来たら響のことを聞いてみよう。」

 

話を聞く限りだと僕のことについて聞いてくれているようだ。でも慧音さんも僕のことはわからないらしい。

 

「ありがとう。それと、爆発の件の方はどう?」

 

「そっちについては一つわかったことがある。」

 

「どんなことかしら?」

 

「実は最近、人里の近くで妖怪の目撃情報があったんだ。実際に人が喰われてるらしいしな。」

 

「あー魔理沙もなんか言ってた気がするわね。で、そいつがどうしたの?」

 

「爆発事件後、そいつの目撃証言が消えたんだ。私も夜に見回りしていたが気配が全くなくてな。」

 

そんなことがあったんだ。弾幕ごっこのことばかりで全然知らなかった。

 

「となると巻き込まれた?いやそれとも引き起こしてしまった?」

 

「おそらくは返り討ちにあった結果だろうな。あの爆発を起こす理由がそいつには無いからな。」

 

「わざわざ自分から目立つことをするはずがないものね。とりあえず情報が増えただけよしとしましょう。それじゃ私達はこれで失礼するわね。」

 

「あぁ、少し待ってくれないか?一つ響のことで提案があるんだが。」

 

アリスさんが立ち上がろうとすると慧音さんが呼び止めた。

 

「響のことで?」

 

「響を寺子屋に通わせてみないか?」

 

「寺子屋に?...そうね、悪くはないかも。ただ、毎日ってわけにはいかないわよ?響に力がないのは慧音もわかるでしょ?」

 

「もちろん毎日来いとは言わないさ。一週間に一、二回来てくれればいい。何か思い出すきっかけになるかもしれない。」

 

「どうする響?貴方が決めていいわよ?」

 

僕が決めていいらしい。でもまずはこれを聞かなきゃ。

 

「あの、それなら一つ質問してもいいですか?」

 

「あぁ構わないぞ。」

 

「寺子屋ってなんですか?」

 

「...。」

 

「...。」

 

「...。」

 

「...シャンハーイ?」

 

僕の言葉に二人が固まった。何かおかしなこと言ったかな?

 

「あ、すまない。寺子屋というのは皆でお勉強をするところなんだ。」

 

「へぇ、そうなんですね!僕も行ってみ」

 

「た、大変だ!慧音さん!」

 

いきなり慧音さんの家の戸が乱暴に開けられ、里の人が転がり込んできた。

 

「どうした!?何があった?」

 

「妖怪がまた里の近くに現れたんだ!それも普通じゃねぇんだ!」

 

「普通じゃない?」

 

「まるで何かを探すように徘徊してるんだ!それも何匹も!皆不気味がっていて、どーにかしてくれませんか!

 

「わかった。すぐに行こう。」

 

「私も行くわ。響はここにいてね。上海、響を守ってね?」

 

「シャンハーイ!」

 

「う、うん。気をつけてね?」

 

「えぇ、ちょっと行ってくるわね。」

 

アリスさんと慧音さんは里の人と家を飛び出していった。どうか無事に帰ってきますように。もう一人は嫌だから...。

 

「シャンハーイ?」

 

腕の中にいる上海が声をあげる。無意識に抱き締めている力が強くなっていたらしい。

 

「ううん、何でもない。しばらく抱っこしてていい?」

 

「シャンハーイ!」

 

今は上海が一緒だから、だから大丈夫。




けーね先生インしたお!
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