東方碧絆録   作:カエル帽子

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はい、皆さんお久しぶりです。またSSの熱に当てられて更新です。久しぶりすぎて書き方おかしくないでしょうか?

※気まぐれにして亀更新なSSです、それを是とする方は続きをどうぞ!



碧の刀、碧の一撃。

黒の奴らを追いかけていると、進行方向から光が見えた。

 

「なんだあれは!?」

 

「でも、とても綺麗な光ね。」

 

色は緑のような青のような、言うなれば碧色。

 

「とにかく急ぎましょう!」

 

無事でいてね、響!

 

 

 

 

光が段々と収まってきて眩んだ視界も少しずつ戻ってくる。そして見えてきた光景、それは。

 

「なっ!?」

 

私たちを囲んでいた黒の集団が何かにぶっ飛ばされたように倒れている姿。そして、

 

「...。」

 

さっきまで気を失っていた子供が青とも緑とも言える、碧色の刀を持ち、私の前に立っている姿だった。

 

「...コロスコロス!」

 

「...!」

 

起き上がった黒い奴の何体かが爪を掲げて子供に襲いかかる。

 

私も応戦しようと動くが、それよりも早く響は動きだし、近づいてきた奴らを全員、碧の刀で切り裂いていた。

 

「は?」

 

一言。速い。あの冥界の半人半霊も剣を使ってはいたけれど、アイツと同じ?それとも上?と思えるぐらいの動きだ。しかも斬られた連中は碧の粒子になって消えていった。間違いなく、あの子は普通の妖怪なんかじゃない。一体何者なんだ?

 

「っと、考えるのは後かしらね。」

 

空から追加で連中が降りてきた、まだ仲間がいたか。あの子を戦力として数えられるなら、まだなんとかなりそうだけど、どうする。

 

 

国符「三種の神器 剣」!

 

 

そこへ聞こえてきたスペルカードの宣言。私達と黒の連中を引き離すように弾幕が降ってきた。

 

「来たわね!」

 

「すまない、待たせた妹紅!」

 

見上げると見知った人物が二人降りてきた。さっきのスペルは慧音の物なのはすぐわかったが、いつかの人形師も一緒だった。名前は確かアリスだったか。

 

「妹紅!私の人形を連れた男の子を知らない!?」

 

「あーそれなら多分...。」

 

さっきの子供に視線を移す。先程の弾幕に驚く様子もなく、冷静に黒の連中を見ていた。

 

「響!?え、一体何が...。」

 

「アリスだっけ、考えるのは後。まずはコイツらをどうにかしよう。跡形もなく消し飛ばせば復活はしないみたいよ?」

 

「そ、そうね、わかったわ。」

 

「後はね、」

 

「オォォォォ!!」

 

私の言葉を遮るように黒いのが動き出す。狙いはやはり、

 

「響!?」

 

「待て!今行くと巻き込まれるぞ!」

 

「何を言って!」

 

「あれを見ろ!」

 

えと、響か。を守ろうと動いたアリスの手を掴んで止めさせる。

 

「...!!!」

 

向かってきた黒の連中が響の間合いに入った瞬間、黒の体に碧の線が入る。そこから黒の体が碧色に徐々に染まり、最後は碧色に霧散していった。もちろん響には傷一つない。

 

「なんだあれは!?」

 

「私が聞きたいぐらいだ。連中は間違いなく響を狙ってること、そして響は連中を倒す力があること、の二つがわかってることね。」

 

「響...貴方は一体?」

 

「オォォォォ!!!!」

 

「なんだ!?」

 

突然、黒の連中が一ヶ所に集まり始める。人の形から丸い塊となり、一つになっていく。

 

「これは流石にまずいんじゃないか!?」

 

「今のうちに私達も攻撃を...っ上海!?」

 

「シャンハーイ!!!」クイクイ

 

「どうしたのアリス!?」

 

攻撃をしようとした所に響にくっついていた人形がアリスの所に戻っていた。必死に何かを伝えようとしている。

 

「響を見ろって...!?」

 

独り言のようなアリスの言葉を拾って響を見る。

 

「...何よあれ。」

 

響の刀が碧色に輝き始めていた。だんだんと輝きは強くなっていってるし、響の周囲を魔力のような物が渦巻きはじめる。私は不老不死だから死ぬことはないけど、これは喰らったらタダじゃ済まないことになるのはわかる。だから、

 

「離れるわよっ!」

 

「あ、あぁそうだな!?」

 

「でも響は!?」

 

「シャンハーイ!」

 

「っ!...わかったわ!」

 

渋るアリスも自分の人形に引っ張られて飛び上がり、全速でその場を離れる。そして少しの間を置いて、

 

ドッゴォォォォン!!!

 

爆音と突風と、眩い碧の光が私達を襲った。

 

「くっ!」

 

「うっ」

 

「...っ!」

 

爆音も突風も光も一瞬で収まった。

 

「慧音!アリス!大丈夫!?」

 

「私は問題ないぞ!」

 

「こっちも平気よ!」

 

「シャンハーイ!」

 

とりあえず皆無事のようね。じゃあ後は。

 

「早く響の所に戻りましょう!」

 

「シャンハーイ!」

 

響の事が心配なのか飛び出していったアリス。あの子、だいぶ大事にされてるな。人形までなついていたし。

 

「待てアリス!妹紅、急ぐぞ!」

 

「あぁ、急ごう!」

 

 

 

 

 

 

元の場所に戻ってみると、そこにあったのは小規模なクレーターと衝撃でなぎ倒された木々、それと。

 

「響!しっかり!?」

 

「シャンハーイ!」

 

クレーターの横で倒れている響って男の子の姿だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー分身達はやられたか、ちょっと甘く見すぎたかね?」

 

私が産み出した分身達の反応が消えた。おそらくは、この世界の実力者に倒されてしまったのだろう。まだ見ることこそは叶わないが、分身達を通して、周りの者達の力を感じとることぐらいはできる。

 

「まぁいいさ、収穫はあったのだから。」

 

この幻想郷なる世界は実力者が数多い。今回は三人ほど相手にしたが、あれぐらいならば私が動けるようになればどうとでもなる。

 

「それよりも、だ。」

 

まさかアイツまでもが、この世界に紛れ込んでいようとは。初めは何の冗談かと思った。しかし最後の一撃で確信した。あの力は、あの碧の波動は間違いなく...。

 

「くははははっ!縁とはホントに奇妙なものよなぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、と。それじゃあちゃんと説明してもらうわよ?」パリパリ

 

「響が無事だったのは良しとしてだ、私を除け者とはどーいう了見だぜアリス?」ポリポリ

 

黒の連中との一戦が終わって人里に戻ることにした私達は一度慧音の家に戻ろうとしたのだけど、今テーブルを挟んで座っている魔理沙と楽園の素敵な巫女こと"博麗霊夢"と合流。霊夢は博麗神社の巫女にして異変解決や妖怪退治を生業としている。

人数も増えたので、慧音の家よりも広い家の方がいいということで、里一番の大きさがある"稗田阿求"のお屋敷にお邪魔して、その一室を借りている状況よ。

 

「どうもこうもないわ、成り行きよ。人形劇をやった帰りに連中がでてきた結果よ。それより妹紅はどうして響と一緒だったの?」

 

「いや、里の入り口に着いたら門の近くがなんか騒がしくてさ、そしたら響が黒いのに襲われてたから戦っただけよ。助けたはいいけどすぐに気絶しちゃってね。あとは慧音達と合流するまでは逃げ回ってたぐらいかしらね?」

 

里の人達から目撃証言は集めてある。が、妹紅が里に来たときに、ということは。

 

「ちょっと、アンタが外から入ってきたんなら、その黒い連中は最初から里の中にいたことになるじゃない。紫の奴が黙ってるとは思えないのだけど。」パリパリ

 

霊夢の言うとおり、人里を妖怪が襲ったりすれば即座に"八雲紫"が手を打つはず。

それに私達が見た連中は里の外にいた。連中は知能をもっているようには見えなかったから、一人で潜入なんて知識がある連中には見えなかったのだけど。

 

「けど里の人達は里の中で連中を見てないんだろ?変じゃないか。」ポリポリ

 

魔理沙の言葉に皆が少し考える。

 

パリパリポリポリ...。

 

「アンタたち食べ過ぎよ、少しは遠慮しなさい!」

 

「いやいや、お茶請けとしてだしてくれてるんだから残す方が失礼ってもんでしょ。」

 

「そうだぜ!ほら、食べないなら私達で全部食べちゃうからな!」

 

まったく、この二人は。少しは自重ってモノを覚えてくれないかしら。

 

トントントントン

 

「ん、誰か来るみたいね?」

 

廊下からの足音が段々と大きくなってくる。やがて足音が止まり障子が開かれ、

 

「シャンハーイ!」

 

「え、えと、失礼しまーす...?」

 

さきほど黒の連中を文字通り切り伏せた人と同一人物とは思えないほどに、おずおずと入ってきた。

その姿を見た途端、私の体は動き出していた。

 

 

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