偏見だらけの帝政ローマ   作:ウンバボ族の強襲

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別名は勝利の女王さん

世界に名だたる大帝国。

またの名を、『世界史を勉強して嫌いになる国トップ10』を一国で独占している超帝国イギリス。

現代社会において最も飯のまずい国。

2000年代に突入しても中東がまだゴタゴタしている大元凶。

そのブリカス伝説の幕開けに出てくる女王様のお話しをご紹介します~~。

 

 

その名はブーディカさん。勝利を意味する『ヴィクトリア』だったりします。

一言で言うとローマに歯向かいおった猛女です。

 

 ただ、ローマ史で定期的に沸いてくる『ローマぶっ殺すマン』なアルプスの将軍ハンニバル、奴隷たちの英雄スパルタクス、カエサルキラーヴェルキンゲトリクス、カエサリオンを認知してほしいクレオパトラ女王陛下等々に比べればワンランク下がります。そもそもこの反乱だってネロちゃんの自業自得……というより神君()クラウディウスの負の遺産でした。

 

 

 

 この後イギリスとか言う飯マズ大国になるとはいえこの時点ではまだブリタニアはこの時点で全くの未開地です。

 ホグワーツが出来るのだってこの後1000年後です。その位昔です。すごく……蛮族でした……。

 けど日本だって人のことは言えません。弥生時代でしたから。ちなみに中つ国はもう後漢。

 

 そのザ・未開地。ブリタニアを征服なさったのが4代目神君()のクラウディウスでした。記念に自分の息子にブリタニクスという名前を付けちゃうくらいハシャイでました。

 だが、しかし。まるで、ぜんぜん。

 ぶっ潰した後の統治を全く考えていなかったのです……。

 そう、オタクには体育会系の人間の考えることは分からないのです。

 ここがオタクの限界でした。

 ティベ様(※2代目です)なら絶対しねぇようなミスをやらかしました。

 現場の人に一任しちゃったのです。

 当然好き放題やるに決まってます。

 

 当然やらかしました。

 

 

 

 ブーディカはイケニ族の王の妻だった。イケニ族ってどこだよ。って思って調べたら(※wikiで)イングランド東部ノーフォーク地方のことでした。

 なんだ、ノーフォークなら仕方ない。あの地方は人間を狂わせる何かがあります。根拠は後にこの地からトラファルガーでナポレオンをボコったネルソンとかいうヤバい人が出てくるからです。あとノーフォーク公にロクなヤツはないから。

 

 

 それはさておき、ブーディカはプラスタグス王と仲良く暮らしてました。

 女の子に二人恵まれて、多分そこそこ幸せでした。

 この旦那様プラスタグス王は中々有能な人物だったと言えましょう。コイツが生きている間は少なくともクソ圧制ではなかったらしいので。

 で、コイツがくたばります。死ぬ前に遺言を残します。

 こうゆう遺言は大抵クソみてぇな遺言……というのがお約束ですが、珍しく今回はマトモでした。

 ただ、詰めが甘いだけで。

 

「俺が死んだら領土3等分にして。

 3分の1ローマにやる。

 残りは娘二人で分ける。

 娘二人はまだ少女なので俺の嫁が摂政になる」

 

 

 だいたいこんな感じです。

 

「ローマに3分の1やっとけば文句言わねーだろ」とでも思ったんでしょう。甘かった。

 帝政ローマは完全なる男社会&実力主義です。

 女なんざが血筋だけで王位に簡単についたエジプトとは違うのです。

 

「皇帝とは即ち男の中の男、血筋だけで王になったカスは皇帝でも殺す」

 これがローマです。

「前の王様の娘さんでしょー? お姫様でも女王様になっていいんじゃないの~~?」

 などと簡単にのたまう蛮族とは『格』が違うのです。

 なので、当然却下されました。それどころか遺言を曲解され全部ローマのものにされました。

 

 だが、ブーディカはここで泣き寝入りする様な女じゃなかったのです。

 娘たちを連れて地方統治者に文句を言いに行ったのです。

「どーゆーことだコラァアア!?!? 話が違うじゃねぇかカスがぁ! 聞いてねぇぞぉおおおおお!!」

 とばかりに。(やめときゃいいのに……)

 

 んなこと知らねぇーよ、とばかりにブーディカはボコボコにされて、挙句の果て娘二人をレイ●されてしました。

 この辺は真実なのかどうかわかりませんが、本人が言ってんだから本当でしょう。

 流石のブーディカも察したようです。

 

「話して分かると思った私が馬鹿だったなぁ……」と。

 

 この時点から女王様は復讐鬼と化しました。 

 

 

 

 

 

 

 

 ……と、言う劇的で凄惨なストーリーが担ぎ出された理由で。

 

 本当の反乱の理由はもう少し別の場所にあったようです。

 

 まずは、ブリタニア全土にわたる調子乗りすぎたローマ人。

 クラウディウス帝が攻略してから間もない時期だったため「征服者」としてふるまいすぎたようです。

 しょうがない、負けたんだから……と、最初の頃は受け入れられてもいつまでも『勝ち面』されてるとムカつくんだよ!とばかりに不満対象でした。

 

 

 その2.カネ。

 

 重すぎる重税というより、「税金を払う為にする借金」の高利がヤバすぎた模様。

 ローマ内部では法律で決められていた金利ですが、属州ではその制限が無かった!!

 そして。最大金利48パーセントにもなる超闇金がのさばりまくり……。

 ……そのラスボスが、ネロの補佐だったセネカだったり……。

「もう限界」と。

 

 というかネロさん……セネカが何か儲けまくってるんだから気づきましょうよ……。

 

 

 ……そんな感じで、ブリタニア人たちは、キレたのです。

 

 

「ちょっとドルイド教殺してくる」とばかりに総司令官がブリタニア中の軍隊を引き連れて出てったので好都合とばかりに反乱軍は決起を始めます。

 怒りに燃えた女王様を担ぎ上げて。

 

 

 

「奴らが狐や兎に過ぎねぇことを思い知らせてやる」

「奴らが主人面していたのが狼だという事を思い出させてやる」

 

 

「高貴な血なんざ知るか、一人の人間として、奪われた自由の為と、鞭打たれた屈辱、そして娘たちの汚された純潔のために、私は戦っている」

「命が惜しくて奴隷になり下がる男とは違うことを教えてやるぁあああああああ!!」

 

 

 ……最終的に合理性にしたがっちゃう男と違ってガチ切れした女性は怖いですね。昔から……。

 

 

 まずは、コルチェスターに居る退役兵たちを強襲することから始めました。

 腰まである長い赤毛を靡かせて、憎悪に血走った眼で10万人近い軍勢を率いる女王。

 対するのは退役軍人たった200……。

 どうあがいても、絶望。

 こいつらを血祭りに上げてテンションが上がった反乱軍は、この鎮圧に乗り出してきたローマ第九軍団を返り討ちにして皆殺しにします。

 

 第九軍団が負けたので、どーっすかなーとなっていたローマでしたが女王様は止まってはくれませんでした。

 ロンディニウム(現在のロンドン)まで進軍なさります。

 ローマ側はこうでした

「あ、無理。間に合わない……」

 

 雑魚ですね。情けない。

 

 

 結果として。

 

 

 大虐殺が。

 

 

 起こりました……。

 

 

 

 

 一般ピーポー(ローマ人)を見捨てたのでとにかくスゲエことになりました。

 ローマ人なら敵は捕虜にして奴隷として売って死ぬまで重労働をさせ、使うだけ使ってボロ雑巾のように捨てますが、ブリタニア人はもう少し慈悲深いようです。一瞬で楽にしてくれるようなので、女子供も関係なくブチ殺しまくりました。標的はローマ市民、特に上流階級の奥様、ついでにローマ人と仲良くやってたブリタニア人まで。

見境ないのかこの人。

 

 合計7万人ぐらい殺ってるみたいです……。

 

 本当かどうかは分かりませんが、特に女性は酷い殺され方をしているみたいですね。串刺しだそうですよ、どこのドラキュラ公だ。

 ローマ人たちは思い知りました。自分たちが起こらせた相手はライダーではなく、女子供どころか同胞までも殺しまくるバーサーカーであったことに……。

 

 

 

 

 ともあれ、ブーディカ様があまりにアレなので、このあたりで母親と一緒に戦ってた娘さんたちの声が聞こえてきそうです。

 

「あの、お母さん……そろそろローマ側に軍使でも送って終わりにしない? もう勝てないよ私ら……」

「寝言は寝て死ね。ローマを殺す。ローマを追い出す。奴らの死か、私の死か、それ以外の終わりなど認めない」

「お母さん……焦土にしてんの国土なんだけど……?」

 

 冷静に考えたらカエサルもレ●プならやってるんだよな。

 その後神対応してるけど。

 そして、そのケツを拭いたのは我等がティベリウス陛下です。

 

 

 

 結論、ローマ軍は本気を出しました。

 大体1万人くらいの軍勢を再編成して「もうこれで戦うしかないよね……」とばかりに決戦へ。

 

 

 で、勝ちました。

 

 何したのかよくわかりませんが、兵器が強すぎた&戦術が上手かったらしく。

 あのタキトゥスさんが珍しく「先祖に恥じぬ戦いっぷりだった」と、ちゃんと褒めてます!!

 

 

 このたった一回の敗戦でブーディカはその辺で毒をあおって死んだそうです。

 うたれょゎぃ……。

 

 

 

 

 

 この後のネロちゃんの対処は上手でした。

 ライン河沿いに展開していた軍を、壊滅させられた第九軍の代わりに派兵したり、野放しにしていたブリタニアの将軍を変えたりしています。

 この対応が正解だったらしく、以降400年間ローマに対して大規模な反乱はもう起きませんでした。

 

 この対処の仕方が良かったのか、民衆からのネロちゃんの人気はここで絶頂となります。

 

 

 

 

 

 ……結論から言うと。

 

 

 女性は、怒らせたら、マジ怖い。

 

 あと、退路はちゃんと用意してから殴った方がいいよね~~ということでしょう。

 

 

 

 

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