もしもバーン様が逆行したら?   作:交響魔人

1 / 14
勇者側では無くて、たまにはこういうのも有りだと思って書きました。


お気の毒ですが、バーン様が逆行しました。

 余が…敗れる?悲願達成の直前に…

 数千年かけた、計画が…三か月、で?

 …太陽を、我が…手…に……

 

 そこまで考え、魔界の神と呼ばれた大魔王バーンは、意識を失った。

 

 

 だが、消えたはずの大魔王バーンは、何かの声を聞く。

 徐々に意識が戻っていく。触覚、聴覚…そして、視覚。

 目の前の光景を見て、呆けた顔をする大魔王バーン。

 

「…偉大なる大魔王バーン様、今ここに邪悪の六芒星を司る最強の精鋭達が揃いました。

この鬼岩城を拠点とし再び世界を暗黒に染め、バーン様に献上する所存にございます」

 

 これは、何だ?覚えて居る、鬼岩城完成、そして軍団長が集った日。

 暴魔のメダルを授けようとした際に、氷炎軍団長フレイザードが取った日だ。

 

 信じられないが… 時が、巻き戻った?鬼岩城完成の時、に?

 

 

「??バーン様?」

 

 困惑した声を上げるハドラー。

 

『……実に。実に頼もしい顔ぶれだ、ハドラー。余は大変満足しておる……』

「ハハーーッ」

 

 恭しく頭を下げるハドラー。

 

 時が逆行しているのか、夢なのか分からぬ。

 もしも。もしもここで暴魔のメダルを取れるかどうか、余のメラで試さなかったら、どうなる?

 

『お前がかつて成し遂げられなかった、地上征服の野望を果たすが良い』

「ハハーーッ」

 

 …変わった。やはり、間違いない。自分は時を逆行した。

 三か月前、に。

 

 

 他の軍団長が下がった後、バーンはミストバーンを呼ぶ。

 即座に駆け付けた忠臣に、バーンは告げる

 

「ミストよ…余は。夢を見ていた。」

 

 夢を見ていた、太陽を取り戻す夢なのかと思っていたミストバーンだったが。

 

「余が、地上の人間に打倒される夢だ。」

「なっ?!」

「…余を討ったのは、デルムリン島にいる、勇者ダイと魔法使いポップ、そして…神の涙」

「か、神の涙ッ?!あれがデルムリン島に?!」

「…この後、ハドラーを送り込む予定であったが…変更だ。ミスト、ついて参れ。

奴らは三か月で余を打ち倒す程強くなる。ここで…終わらせる」

 

 にわかに信じられない事だったが、忠臣は素直に従う。

 主君の言葉こそ、最も優先されるのだから。

 

 

 

『…ハドラーよ、勇者アバンはデルムリン島に居る』

「ハッ」

『だが、余とミストも共に赴く。仕留めねばならぬ相手が居る』

 

 大魔王が直々に動いて仕留めないといけない相手が居る?

 それほどの強敵が、と思いつつもハドラーに反対する権限など無い。

 

 

「わかりました」

『では。行くとしよう』

 

 

 こうして、デルムリン島、レベル1のダイとポップ、ゴメちゃんがいる所に、

 大魔王バーン、ミストバーン、ハドラーが襲撃するのであった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。