東方幻憶変 ~Fantasy of Gaia Memory~   作:秋塚翔

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ミニティラを見た時、似合わずときめいた俺に罪は無い筈である。


第十一話「Qの妖精/空を翔る巫女は高速の蹴りを放つ」

ルーミア「夜符『ナイトバード』!」

 

ミスティア「夜盲『夜雀の歌』!」

 

リグル「蛍符『地上の流星』!」

 

バカルテット三人の弾幕が大妖精に放たれた。ルーミアとミスティアの盲目コンボにリグルの弾幕が直撃する。

しかし喰らった彼女は全く動じず、寧ろ驚いた表情でリグル達を見た。

 

大妖精「……何で私に攻撃したのリグル君?ミスティアちゃん?ルーミアちゃん?私の邪魔する気?」

 

リグル「いや!?霊夢さんに脅されて仕方無くやったんだよ!(汗)」

 

ミスティア「決してこれは私達の意思じゃないからね!?(苦笑)」

 

ルーミア「そ、そうなのかー(焦)」

 

汗をダラダラ流して弁解する三人。それを見て大妖精は全てを許すかの様な微笑みを浮かべ……

 

大妖精「ならリグル君達も敵だね。ダッタラ容赦シナイヨ?(黒笑)」

 

「「「すみませんでしたぁぁぁぁぁッ!!」」」ダダダーッ!

 

私を攻撃する奴は邪魔なんだよ、と言わんばかりの威圧に逃走するリグル達。霊夢達に協力して実に数分の出来事である。

 

霊夢「ちょっ!?アンタ達!幾ら何でも逃げるの早過ぎでしょうが!」

 

早苗「仕方無いですよ。今の殺気はあれだけで必殺技ですもん(汗)」

 

やがて三人は見えなくなる。そして大妖精は再び霊夢達の方を向いた。

 

大妖精「やっぱりリグル君達は私とチルノちゃんの味方でしたね♪では引き続き殺りましょうか?」

 

「「っ……!」」

 

本人の口から『殺る気』が出る程に殺気満々なDIE妖精。数分とは言えリグル達の協力でも何の勝機も見出だせず絶望を肌で感じた。

しかし、ふと先程まで空気だった魔理沙が口を開いた。

 

魔理沙「……まぁリグル達のお陰で倒す手筈は整ったけどな」

 

「「えっ?」」

 

振り向く巫女二人。見ると魔理沙の手には愛用する魔具『ミニ八卦炉』が握られていた。

 

魔理沙「さっきからコイツに魔力を充填してた。これで霊夢の攻撃に速さを加えられるぜ」

 

早苗「ど、どうやってです?」

 

魔理沙「ブレイジングスターの応用だ。靴底にコイツを装着してマスパを撃てば凄いスピードでアイツに攻撃できる」

 

そこまで言うと霊夢達も理解した。要するに八卦炉のパワーで霊夢の攻撃にスピードを付加しようと言う事らしい。

 

魔理沙「何処かの喧嘩師が言ってたろ?握力×体重×スピード=破壊力だって。生憎握力と体重は無いが攻撃力×スピードでも充分ある筈だ……後はお前の力量次第だぜ霊夢」ポイッ

 

八卦炉を投げ渡す魔理沙。霊夢はそれを掴むと口角を上げた。

 

霊夢「まぁ打開策が無いしアンタの案を採用するわ。有り難く使わせてもらうわね」

 

魔理沙「後でちゃんと返せよ?」

 

霊夢「アンタじゃないんだから」

 

そう言って靴底に八卦炉を着ける。同時に八卦炉から魔力が放たれんばかりに漏れ出す。

 

霊夢「さぁ、行くわよッ!」

 

助走をつけ霊夢は跳ぶ。八卦炉からマスタースパークが放出され、一気に飛翔した。

そうしてギュオンッ!と空を切り、爽快なスピードで大妖精の元に辿り着くと……その脇を通り過ぎた。

 

「「えっ!?」」

 

大妖精「……?」

 

それに唖然として驚く魔理沙達に何が起きたのか判らず思考がフリーズする大妖精。全員が霊夢が攻撃を外したと思ったが……

 

グインッ!

 

霊夢はスピードを保ったまま旋回して大妖精に足を突き出した!

 

霊夢「切符『ジョーカーマッハキック』!」

 

ドガァァァンッ!!

速度が加わり強化された蹴りの衝撃が大妖精の体を貫いた。

 

大妖精「……ッ!?」

 

余りの威力に悲鳴にならぬ大妖精。霊夢は反作用を利用してジャンプし、地上に降りた。

 

早苗「お、脅かさないでくださいよ霊夢さん!」

 

魔理沙「ヒヤヒヤしたぜ……失敗したかと思ったぞ?(汗)」

 

霊夢「⑨正直に行っても防がれるでしょ?だから卑怯だけど後ろを狙ったのよ」

 

冷や汗を流す早苗と魔理沙に薄笑いを溢す霊夢。誰もが今の一撃に勝利を確信していた。だが……

 

大妖精「う、うふふふ……」

 

「「「!?」」」

 

大妖精「この位で……私を止めれたと思わないでくださいよォ?」

 

まだ大妖精は動けていた。満身創痍ながら未だ金色の姿を留めたままである。

 

大妖精「次は私の番ですよ?」スッ

 

《ケツァルコアトルス》!

《マキシマムドライブ》!

 

再び蛇神の記憶が極限を告ぐ。続いて大妖精が両手を天に翳すと空気の塊が形成された。

 

魔理沙「ま、まだあんなの作る力があるのかアイツ……!?」

 

霊夢「まずいわね……もう私でも倒せる自信は無いわ」

 

早苗「あわわ……!」

 

驚愕する三人。それに対し大妖精は満面の笑みを浮かべた。

 

大妖精「少し惜しいですが、これで終わりです……私の大切なチルノちゃんを虐めた罪は痛いですよ?」

 

そう言い空気の塊をハンマーの様な形に構成する。そして、それを霊夢達に振り下さんと大妖精は両手を降ろそうと構えた。

 

だが、その時大妖精の目の前に青い影が立ち塞がった……!

 

 




大妖精の繰り出した空気のハンマーとは古代アステカ文明の神話で兄弟であるテスカトリポカを打ち倒したケツァルコアトルの武器をイメージしました。
ちなみにテスカトリポカとはテラードラゴンのモデルだそうです。
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