東方幻憶変 ~Fantasy of Gaia Memory~   作:秋塚翔

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前回天子が何故かメモリを出しましたが、スペカ戦で使うと言うくだりを書くのを忘れてました。気付いて気になってた方は、魔理沙の八卦炉や妖夢の白楼剣と同様にメモリをスペカ戦で使うのだと思っていてください。


第一話「Wの天人/局地的緋想天異変」

早苗「頑張ってください魔理沙さん!あ、天子さんも加減して頑張ってください!」

 

霊夢「早く終わらせなさいよー」

 

相対する魔理沙と天子。

先に動いたのは天子の方だった。

 

天子「さぁて始めるわよ!精々私を楽しませて頂戴よね?」

 

そう言い天子は手に持つ白いメモリの起動ボタンを押した。

 

《ウェザー》!

 

地球の囁きが叫びとして聞こえ、一瞬驚く魔理沙を尻目に天子は首筋に浮かんだ生体コネクタにメモリを押し当てた。

するとメモリが体内に吸収され、同時に天子の体が白いオーラに包まれていった。

そしてそれが収まるとそこには白くなった天子が現れた。

 

「「なっ……!?」」

 

霊夢「…………」

 

驚く魔理沙と早苗、眉を寄せて真剣な眼差しになる霊夢。一方天子は、自分の姿に自慢気な笑みを見せていた。

鮮やかな服装や青い髪は白が基調となり、手足に同じく白い装甲が装着され、首には風神を彷彿とさせる袋の様な飾りが着けられていた。

その変化に驚く魔理沙。しかし早苗は別の事で驚いていた。

自分の観たメモリの怪人とは違い、天子の姿は本来のままメモリを取り入れたからだ。恐らく見た目的にもメモリに内包された力も取り入れている事だろう。

兎に角、自分の知識は全て当てになる訳じゃないなと思った早苗であった。

 

天子「どう?凄いでしょ。見た目だけじゃ無くて能力や強さも変わったのよ?」

 

魔理沙「ああ、流石の私も驚いたぜ……これが早苗の言うガイアメモリって奴の力か」

 

天子「これだけじゃないわよ?今それを見せてあげるわ!」

 

魔理沙に向かって走り出す天子。魔理沙は箒を剣の様に構えてそれを迎えた。

 

バシッ……ドガァッ!

 

突き出された手を一瞬受け止める魔理沙。だが危険を察知するとそれを受け流す。そして地面を叩いた手は簡単に地面をヒビ割らせた。

 

魔理沙「……!」

 

早苗「凄い!弾幕でも抉れないここの地面を容易く……!」

 

霊夢「ちょ、加減してよね?誰が境内掃除すると思ってんのよ?」

 

三者が別々の反応をする。一方天子は地面を叩き割った手をそれとなく見詰めた。

 

天子「……凄いわね。地面を殴っても全然痛くないわ。これは良い物を拾ったわね♪」

 

魔理沙「私からしたら何て物を拾ってんだ?だぜ。こりゃあ一発でも喰らうと満身創痍だぜ」

 

冷や汗をかく魔理沙。しかしその表情は強い者を相手する時に見せる不敵な笑みで、箒を持ち変えるとそれに跨がり空中に浮かんだ。

 

魔理沙「だから一発も喰らわず逆に一発KOしてやるぜ。そっちがパワーならこっちはもっと強いパワーだ!」

 

帽子を脱ぎ、中から愛用の魔具『ミニ八卦炉』を取り出すとそれを箒に装着する。そして魔力を充填すると、溜めた魔力を解放した。

 

魔理沙「私は流星となる!喰らいな!ブレイジングスター!」

 

後方へ放たれた八卦炉の魔砲を推進力に空を翔る魔理沙のスペルカードだ。魔法使いの乗る天翔る魔星が天子に襲い掛かる。

だが魔理沙は一つ勘違いしていた。

天子……いや、言うなればウェザー天子の強さが地面を叩き割る強さだと思った事である。

 

天子「甘いわ!ハアッ!」

 

迫る魔星に天子が手を翳す。すると天子の前に突風が渦巻き、高密度の竜巻として魔理沙に立ち塞がった。

 

ドガアッ!

魔理沙「ぐはっ!?」

 

激突する魔理沙と竜巻。しかし堪らず魔理沙が吹き飛ばされた。そして勢いを失わずにそのまま樹へ激突した。

 

早苗「! 魔理沙さん!」

 

霊夢「魔理沙ッ!」

 

魔理沙「」

 

駆け寄る二人。魔理沙は竜巻と自分の技のぶつかり合いと樹に激突した衝撃で気を失っている様だった。

 

天子「あ、ゴメン大丈夫?まだ加減が難しくて威力間違えちゃったわ♪」

 

遠くから覗き込む様に見る天子。申し訳無さそうだが、その顔は勝利の笑みを浮かべていた。

それを見て眉を潜める霊夢。魔理沙から離れると天子の前に立った。

 

霊夢「早苗、魔理沙をお願い。次は私がやるわ」

 

早苗「あ、はい!」

 

魔理沙「」

 

霊夢「油断したわね魔理沙。それは仕方無い事だけど敵討ち位は親友としてしてあげるわ」

 

天子「ちょっとー。それじゃ私悪役になっちゃうじゃない」

 

霊夢「言葉の綾よ。まぁでも、どうにせよ魔理沙に代わって私がアンタを倒すわ」

 

天子「……願ってもないわ。今日こそは私が勝たせてもらうわよ!」

 

早苗「気を付けてください霊夢さん!今の天子さんは天候を攻撃手段として自在に操る事ができます!」

 

霊夢「成程ね。じゃあさっきの風は竜巻って訳?また緋想天異変でも起こす気かしら」

 

天子「アンタを倒したらそれを考えないでも無いわ。来なさい霊夢!」

 

霊夢「上等よ。ブッ飛ばして体からメモリ引っこ抜いてやるわ!」

 

御札を構える霊夢と満面の笑みで迎え撃つウェザー天子。

そんな相対する二人の居る神社の下で黒いメモリが適合者に反応し目覚めた事に、まだ誰も気付かない……

 

デンデンデン♪




幻想郷各地で気候が変わった緋想天異変と天候を攻撃手段に使うウェザーの天気繋がりで天子がこのメモリです。
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