東方幻憶変 ~Fantasy of Gaia Memory~   作:秋塚翔

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●前話の間違いのお知らせ●
レミリアの使った紅魔『スカーレットデビル』ですが、自分の中でオリジナルスペカとして扱ってました。
後でスペカの一覧を見たら一字一句違わず存在してたので、弾幕の表現に違和感を感じた方は誠にすみませんでしたm(_ _)m


第十九話「最終禁忌妹F/決着は互いの全力で」

レミリア「紅符『ブラッディマジックスクウェア』!」

 

霊夢「境界『二重弾幕結界』!」

 

二つの弾幕が空中でぶつかり合う。

単発でも強力な弾同士が相殺し合い虚空を爆発音と、それに伴う発光で眩く鮮やかに彩っている。

そんな中でレミリアは平淡な表情に何処か楽しそうな色を浮かべた。

 

レミリア「素敵ね……色とりどりの弾幕達が明滅して、まるで咲いては散る花火の様じゃない?」

 

霊夢「生憎とアンタの詩的な表現にコメントする余裕は私に無いわよ?本気過ぎだわアンタの弾幕」

 

レミリア「最近は動いてなくて体が鈍ってたから、まだまだストレスを発散させてもらうわよ?」

 

霊夢「お手柔らかに……ねッ!」

 

激しい弾幕戦の渦中で平然と会話する黒い巫女と吸血鬼の女王。霊夢は一際大きな弾幕を放ち後退ると弾幕範囲内から外れた。

 

霊夢「宝具『陰陽鬼神玉』!」

 

そして再び別のスペカを発動する。巨大な陰陽玉が現れレミリア目掛け勢い良く突撃した。だがレミリアは至って落ち着いた動作でスペカを取り出す。

 

レミリア「紅符『不夜城レッド』」

 

ドンッッッ!!

 

宣言と共に両手を横に広げたレミリアが十字架に似た紅いオーラに包まれ陰陽玉の衝突を阻んだ。

しかし切り札の力により身体能力が高まり、体内で生成される霊力も上がった霊夢の陰陽玉は、そう簡単に引き下がらず鍔迫り合いとなる。

 

グググググッ……バァンッ!

 

レミリア「!」バッ!

 

軍配は陰陽玉に上がった。だが勢いを削がれた事でレミリアに間一髪回避されてしまう。

 

魔理沙「チイッ!惜しいぜ!」

 

早苗「頑張ってください霊夢さん!霊夢さんなら絶対勝てます!」

 

それを見て残念がる魔理沙と声援を送る早苗。二人は強者二名の激しい戦いに参戦する気になれず、再び観戦に回っていた。

そして強者二名である霊夢とレミリアは向かい合って互いに微笑んだ。

 

レミリア「フフフッ、楽しいわね♪もっとこの愉快を味わいたいけど、生憎と今の私は淑女さが欠けてる様だわ……メインディッシュを食したくて仕方が無いもの♪」

 

霊夢「そう。なら来なさいよ。私の全力を心行くまで見せてあげるわドラキュラガール」

 

人差し指をレミリアに向けて言う霊夢。そのレミリアも言われなくてもと言う様に右腰を手で二回叩いた。

 

《バット・クイーン》!

《《マキシマムドライブ》》!

 

二つのメモリがレミリアの体内で極限を告ぐ。そしてレミリアが空中に手を振り上げると紅い波動が出現する。

その波動は、すぐさま変化を始めて一本の大きな槍と化した。

 

レミリア「───幻槍『ドラキュリア・ザ・グングニル』」

 

いや、槍と呼ぶにそれは余りに生き物染みている。見た者によっては巨大な蝙蝠や竜に見えるそれは、紅い身体を躍動させて力強い威圧感を放っていた。

それは正にドラキュリア(竜・悪魔の子)と称すに適した武器であった。

 

霊夢「……なら私はこれよ」スッ

 

《ジョーカー》!

《マキシマムドライブ》!

 

対する霊夢は切り札の極限を発動させる。更に……

 

《ジョーカー》!

《マキシマムドライブ》!

 

更なる地球の囁きが霊夢から響く。そしてスペカ『夢想封印』を取り出すと全身を色とりどりの鮮やかな弾幕が包み込んだ。

 

霊夢「───極黒霊『切札封印』」

 

紫を基調にした赤や緑や青の光弾が衛星の様に回り、槍に負けず劣らずの威圧感を醸し出していた。

 

早苗「メ、メモリの重ね掛け!?」

 

魔理沙「凄ぇ……レミリアもさる事ながら霊夢も凄い迫力だぜ」

 

目新しい戦法に驚愕する早苗と二人の取って置きの弾幕に目を輝かせつつも肝を冷やす魔理沙。常人なら心臓の動かし方も忘れてしまいそうな緊迫感が周囲を包み込んでいた。

 

レミリア「楽しかったわ霊夢。こんな機会は今後滅多に無いだろうけど出来たらまたしたいわね」

 

霊夢「私は御免よ……でもまぁスリルがあって良かったのは認めるわ」

 

今生の別れかの様に言う二人。まだ雌雄は決してないが強者なりの決着前の挨拶みたいなものなのだろう。黒い巫女と紅い吸血女王は構えを取ると力強い眼差しで互いを見据え───

 

ダンッ!!

 

「「はあぁぁぁぁぁッ!!」」

 

自分の全力を込めた武器と共に相手に向かって突撃した。

バットクイーンレミリアはメモリ二本分のエネルギーを込めた槍を振るい霊夢にその切っ先を向け、ジョーカー霊夢はマキシマム二回分のエネルギーと夢想封印のパワーを足に集中させた蹴りをレミリアの槍の切っ先に放つ。

刹那、互いの攻撃が衝突する瞬間がスローに感じられる。そして───

 

ドガァァァァァンッッッ!!

 

凄まじいエネルギー同士が衝突し、それに伴って相応の爆発と爆音が部屋中に響き渡る。

その数瞬後、魔理沙達の目に映ったのは片膝を突く紅白に戻った霊夢と

 

爆風に飛ばされ、二本のメモリを排出するレミリアの姿であった───




マキシマムの重ね掛け、命名デュアルマキシマムはツインと同じく肉体に負担を掛けると思うので無理そうですが、ジョーカー単体時の翔太郎が本編最終回で続けざまに二回マキシマム使ってたので可能かなと考えて出しました。
まぁ霊夢ですし、これは新型ガイアメモリな上に使ってる場所が常識に囚われない幻想郷なので何でもありだと思ってください(笑)
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