東方幻憶変 ~Fantasy of Gaia Memory~   作:秋塚翔

29 / 61
今回コラボ回第一弾も書きました。
ただ先に読むと魔理沙がアクセルを扱うシーンがあるので先にこちらをお読みくださいませm(_ _)m

しかし思うんですが……
鎧武の敵怪人ってグングニルを持つオーディンで有名な西欧神話の怪物や神の名前だと思うんですよね。ユグドラシルとかヘルヘイムの森とかそれに出てくる単語ですし。
マジでグングニルとか出そうだな。


第二十八話「白狼のF/加速する魔法使い」

《アクセル》!

ブオンブオンブオォォォンッ!

 

加速の記憶が眼を醒ます。山全体に響き渡る爆音は幻想郷に存在しないバイクのエキゾースト……魔理沙が聞いた謎の音だ。それが轟くと共に右脚から生体コネクタが浮き上がり魔理沙はそこへメモリを挿した。

凄まじい熱気が体を包み、魔理沙を真っ赤に染める。そしてその輝きが手で吹き飛ばされると───

 

魔理沙「……これがメモリの力か。中々私に相応しいパワーだぜ♪」

 

白黒の服は赤くなり、胸や手足には同色の装甲とグローブが覆われる。靴はローラースケートの様に車輪が装着されAのエンブレムが輝く……加速の魔法使い、アクセル魔理沙が颯爽とその姿を現した!

 

早苗「魔理沙さんがアクセルを!?」

 

にとり「流石は盟友。やるじゃん」

 

文「あやややぁ……遂に霊夢さんと魔理沙さんの色が逆転しましたね」

 

霊夢「それはそうと重たいんだから早く私の上から退きなさいよ」

 

その変化を目の当たりした霊夢達は皆一様に驚く。その中で地獄姉妹は卑屈な目で変化した魔理沙を見る。

 

静葉「次はアンタが私達に輝くの?眩し過ぎて眠れやしないわ……」

 

穣子「主役は良いよなぁ。土壇場でそうして新たな力が手に入るんだ。本当に羨ましいよ……!」

 

疎みと妬みで満ち溢れる地獄姉妹。対する魔理沙は不敵な笑みを浮かべ挑戦的に臨戦体勢を取った。

 

魔理沙「そんなに私が眩しいんなら消してみろよ?お前達の闇でな」スッ

 

静葉「……良いだろう。闇に堕ちて手にした力を見せてやる」ダッ!

 

穣子「その光を汚してやる!」ダッ!

 

アクセル魔理沙の挑発に乗り同時に駆け出すホッパー秋姉妹。拳と脚を見事な連携で魔理沙に撃ち込む……

 

魔理沙「おっと!」ヒュバババッ!

 

「「……!」」

 

だが迎え撃つ魔理沙に当たらない。目にも止まらぬ二人の攻撃を上回る超スピードで回避したのだ。

 

魔理沙「おお、こりゃ結構速いな。文も追い抜けるかも判らんぜ♪」

 

「「くっ!」」バババババッ!!

 

愉悦する魔理沙に地獄姉妹は手数を増やして攻撃する。しかし彼女にはグレイズすらも叶わない。

 

穣子「だったらこれで……!」

 

《ホッパー》!

《マキシマムドライブ》!

 

業を煮やした穣子がドライバーからメモリを抜いて右腰のスロットに挿し直す。挿したメモリは飛蝗の極限を囁く。

 

穣子「蝗拳『ホッパーパンチ』!」

 

鋭い拳が魔理沙目掛けて飛ぶ。腕のジャッキを利用して相手に強烈な打撃を与えるこのパンチは常人なら避けられず直撃しただろう。だが……

 

魔理沙「お、危なっ」ヒョイッ

 

穣子「何ッ!?」

 

加速の力を手に入れた魔法使いには軽口を叩ける位遅い攻撃だった。

 

魔理沙「速いのは充分に判ったぜ。お次はパワーだ!」ブオンッ!

 

そう言い魔理沙はエンジン音を噴かすと今まで間合いを詰めてきた姉妹の間合いを逆に詰める。そして体を180度スピンさせると……

魔理沙「アクセルキーック!」ブンッ!

 

ドガァァァンッ!!

 

穣子「がはっ!?」バキャッ!ドサアッ!

 

静葉「! み、穣子!」

 

即興で安直な技名と共に回し蹴りを繰り出す。蹴りは穣子のドライバーに直撃して彼女が倒れるとメモリを排出してドライバーは壊れた。

 

早苗「い、一撃でブレイクした!?」

 

にとり「試作だけに装甲は硬いけど肝心要のドライバーは脆いからね。そこが次回の改善点か……」

 

それでも圧巻的な力に唖然とする。そして本人も予想を越えるパワーに度肝を抜かれていた。

 

静葉「……お前、良くも妹をッ!」

 

倒れた穣子を見て静葉が憤怒する。ドライバーからメモリを引き抜くと右腰のスロットへ挿す。

 

《ホッパー》!

《マキシマムドライブ》!

 

静葉「飛蝗『ホッパージャンプ』!」バッ!!

 

飛蝗の極限が唸る。同時に静葉は脚に力を込めて飛び上がり樹木の幹に張り付く。

 

魔理沙「そう来るなら私もだ!」

 

《アクセル》!

《マキシマムドライブ》!

 

それに対抗して魔理沙は右腰を叩き加速の記憶を極限させる。そして静葉が樹木から離れて蹴りを放つと共に同じく脚を振るった。

 

静葉「蝗蹴『ホッパーキック』!」

 

魔理沙「パワーアクセルキック!」

 

ドゴオオオオオーンッ!!

 

凄まじい衝突音が響く。とても蹴り同士がぶつかったとは思えぬ爆音と舞った砂埃が辺りを包み込んだ。

 

「「「「…………」」」」ゴクリ

 

傍観する他の者達は見えない戦況を固唾を飲んで見守った。暫くすると砂埃が風に飛ばされて現状が露となる。そこには───

 

静葉「」

 

魔理沙「…………」

 

気を失ってるのだろうかピクリとも動かぬ元の姿の静葉と同じく動かずとも立っている赤色の魔理沙がそこに居た。魔理沙は倒れた静葉を見下ろし再び不敵に笑って漸く口を開いた。

 

魔理沙「敗北が、お前のゴールだ」

 

その終わりを見た霊夢達……いや、何者であろうと誰が勝利したのかは一目瞭然であった。




先週放送のキョウリュウジャーでのデーボ・アキダモンネの負け台詞。

「もう立冬だもんねーーーっ!」

秋姉妹「……どうせ私達なんて」

レティ「立冬キターーーッ!」

と言う訳で秋終了のお知らせと共にホッパーズも負けさせました。
正直台詞回しが辛くなってきたんでアクセル魔理沙の活躍の犠牲にして次に進もうかなと思いまして(汗)
もう少し激闘でも良かったんですがそれはファング椛戦に回します。
ちなみに魔理沙の技名が安直なのも椛戦を控えてるからです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。