東方幻憶変 ~Fantasy of Gaia Memory~   作:秋塚翔

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前回、サブタイに局地的緋想天変とか書きながら竜巻しか起こさせてねぇよ俺……orz
せめて拙い文章でもタイトルに沿った描写しろよ!と自分自身にツッコミを入れました。
叩いた胸が痛いです。


第二話「Wの天人/切り札は巫女の手の中に」

天子「ほらほらどうしたの?私に近付けても無いじゃない」

 

霊夢「くっ……!」

 

雷が、竜巻が、冷気が、あらゆる天候の力が霊夢を襲う。

それを回避する為に休み無く飛び回る霊夢と、手を振るい能力を使うだけで全く動いていない天子。どちらが優勢かは火を見るより明らかだ。

 

霊夢「全くキリが無いわね……天気って言うか局地的な天災じゃないこれ」

 

霊夢の言う通り天子は最早天災と言って過言で無い力を有していた。

竜巻や絶対零度に加え、自身の能力である『地面を操る程度の能力』を使い、地震も起こしている。それは天気の力を越えた強さも同然だ。

 

霊夢「雨ですら手痛い攻撃になるし……レミリアでも泣いて敗けを認めるわ」

 

天子「なら貴女を倒した後は紅魔館に行こうかしら。あそこの連中にも借りがあるからね♪」

 

そう言い天子は手を振り上げて熱線を発射した。日照りの力を使ったビームだ。

霊夢はそれを結界で防ぎ、封魔針を天子に放つ。しかし竜巻の壁に遮られ、今度はその竜巻が突進してくる。

それを零時間移動で回避すると懐からスペルカードを取り出した。

 

天子「次でラストスペルよね?ならこれで私の勝ちだわ」

 

余裕の天子。実は先程放った夢想封印系統や陰陽玉はまるで効果が無かったのだ。

見た目は変わらなくとも怪人……ドーパントの強靭さを持ち合わせてるらしく、非常にタフな様だ。

つまりこの『夢想天生』で触れられずに攻撃しても、通じなければ負けたも同然なのである。

 

早苗「霊夢さん……」

 

魔理沙「れ、霊夢っ……」

 

縁側に座る早苗と先程目が覚めて頭を氷で冷やしている魔理沙。どちらも心配そうな表情を浮かべていた。

一方霊夢は真剣な眼差しで天子と向き合った。

 

霊夢「さっきまではそうだったけど、これが効かないかは判らないでしょ?勝手に決め付けないで頂戴」

 

天子「ふふっ、それもそうね。なら私も用心して弾幕を張らせてもらおうかしら」

 

そう言って天子は右手を右腰に持っていき、軽く叩く様な動作をした。

 

《ウェザー》!

《マキシマムドライブ》!

 

と同時に再び地球の囁きが響き、今度は天気の力を極限まで高める声を上げた。

 

早苗「! な、何でスロットも無いのにマキシマムを!?」

 

目を見開き驚く早苗。一方で天子は再び右手を動かし今度は懐からスペルカードを取り出した。

 

天子「とくと見なさい!これがメモリとスペルカードを融合させた弾幕よ!

 

極天『マッドウェザーストリーム』!」

 

天子が高らかに宣言すると雷や竜巻を始めとした様々な天候の力が周囲に渦巻いていく。

雷鳴が轟き、竜巻が吹き荒れ、豪雨が降り落ち、日照りが熱線として飛び交い、冷気が周囲の温度を下げていく。

 

霊夢「ッ!くっ……!?」

 

その力はピークに達する前からまともに立てぬ程に強まり、範囲内に居る霊夢はその勢いをただ顔を覆って防ぐしか出来なかった。

 

魔理沙「ま、まずいぞ!?このままじゃ霊夢がやられちまう!」

 

早苗「で、でも私達じゃどうにも出来ませんよ?これは一対一の弾幕勝負なんですから……」

 

どんなに規格外の攻撃であろうと弾幕ならそれはルール内だ。寧ろ加勢するのが反則なのが弾幕勝負なのである。

しかしそれでも天候を一纏めにした様なこの攻撃を喰らえば只では済まないだろう。

 

霊夢(何か打開策は無いの?あの攻撃を避けて、なおかつアイツを倒せるだけの策は……)

 

考える霊夢。そうしてる間にも天子の弾幕は密度を増し、回避不可能では無いかと思う規模の力の塊を構成していた。

 

霊夢(何か無いの?この状況をひっくり返せる切り札は……!)

ヒューンッ カチャッ!

 

と突如足元で音がする。

霊夢はそれとなく見下げると足元に小さな何かが落ちていた。

 

霊夢「! これは……!」

 

それはガイアメモリだった。天子とは対照的な黒く、歪な形のアルファベットが装飾されていた。

霊夢はそれを拾い上げた。

 

霊夢「……!?」

 

と同時に頭に何かが流れ込んでくる。

帽子を被った青年が二人で、或いは一人で正義と平和を守っていると言うものだ。

 

霊夢(これは……メモリに入ってる記憶の中にある記憶?)

 

霊夢の勘が働く。同時にメモリの使い方や能力も頭に流れてきて突如として勝機を見出だした。

 

霊夢「……どうやら切り札は私の手の中にある様ね」

 

誰に聞かせるでも無くそう言うと霊夢は頭に入ってきた情報通りメモリの起動ボタンを押した。

 

《ジョーカー》!

 

地球が切り札の記憶を囁く。

そして霊夢は右腕に現れたコネクタにメモリを挿し入れた。

黒いオーラが身を包み、それが収まるとそこには黒い巫女装束を纏った霊夢が居た。

 

天子「なっ……!?」

 

早苗「あれは……!まさか霊夢さんもメモリを!?」

 

魔理沙「く、黒い霊夢……」

 

その変化に気付き驚く三人。

そして霊夢は天子に指を指しながら言い放った。

 

霊夢「……さぁ、アンタの罪を数えなさい!」

 

 




霊夢がジョーカーなのは単純に主人公で某ニコ動作品が完結した事を惜しんでMUGENの禍霊夢にしたかったからです。
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