東方幻憶変 ~Fantasy of Gaia Memory~ 作:秋塚翔
新しい力を手に入れると戦法の幅が広がってアイデア尽きないね♪
妖夢「はあああッ!」ギギギギィンッ!
魔理沙「っ……うおらッ!」ブォンッ!
妖夢「甘い!」ヒラリ
剣と剣の攻防戦が繰り広げられる。だがそれはほぼ一方的で、素早さでナスカ妖夢が優りアクセル魔理沙は売りであるスピードで妖夢の剣技に遅れを取っていた。
魔理沙「言い訳を言う訳じゃ無いが剣は初めてで慣れないぜ……」
妖夢「ええ、見ていれば判ります。握りも脇の締めも甘い……それでは剣技で私に勝るのは無理ですよ?」
余裕な表情の妖夢。彼女の言う通り剣術勝負で魔理沙に勝ち目は無い。何せ『剣術を扱える程度の能力』とナスカメモリの力を併せ持つ妖夢は今や幻想郷一の剣豪と呼ぶに値する実力を持ってるからだ。
つまり速さと言う強みを失わされた魔理沙はエンジンブレードを放って戦わないと勝てる見込みは無い……しかし魔理沙はブレードを構える。我を通す為でもありダチのにとりが自分にくれた力だからだ。
魔理沙「だったらそれも振り切る。そして幽々子のメモリを頂くぜ♪」
妖夢「っ!さ、させない!」パシッ
その一言に何故か慌てた妖夢は手を右腰に運んで叩く動作をした。
《ナスカ》!
《マキシマムドライブ》!
妖夢「神速剣『颯天・蜂禽斬』!」
シュバッ!と空気を切る音を立ててスペカを宣言した妖夢は姿を消す。そして瞬時に魔理沙の背後に現る。
ガキィンッ!
魔理沙「うぐっ……!?」ザザザッ!
振るわれた斬撃をブレードで防ぐ。不発と判るや妖夢は再び姿を消して今度は正面から強襲してきた。
ガキキキキキィンッ!!
これが何度も繰り返されて魔理沙は段々疲弊し出す。その最中で早苗が大声を出して魔理沙に助言した。
早苗「魔理沙さん!帽子に入れてる銀色のメモリをブレードに!」
魔理沙「あぁ……?これか?」チャキッ
言われて帽子からにとりに渡されたメモリを出した。そしてブレードを半分に開きそれを装填する。
妖夢「ウェイッ!」ブンッ!
魔理沙「っ……!」ガキインッ!
直後正面に妖夢が現れて攻撃する。それをブレードで防御すると同時に取っ手の引き金を引いた。
《エレクトリック》
バリバリバリイイイッ!
妖夢「くぁwせdrftgyふじこlp!?」
すると、メモリの効果が発動されて刀を伝い妖夢は電撃を浴びた。
魔理沙「おお凄え!もう一回!」
《ジェット》
面白がり再度引き金を引く魔理沙。今度は別の音声が鳴り、剣を振ると真っ赤なエネルギー弾が放たれた。
ドドドドドォンッ!
妖夢「……!」ズバババァンッ!
それは弾幕と化して妖夢を襲った。辛うじて剣で捌き切るが一発一発の威力に妖夢は一瞬気圧される。
魔理沙「ほう、コイツは面白いぜ。こう言う変わり種が欲しかった♪」
装填したメモリ……エンジンの力にご満足の魔理沙。それに対し妖夢は真剣味を帯びた表情をする。
妖夢「……流石は魔理沙さんです。これは私も少々本気を出さなければ負けるのは私の方ですね」
魔理沙「あん?本気?」ピクッ
妖夢「そう、ナスカの本気を」メラッ
そう言うや妖夢から炎の様なオーラが立ち昇り全身を包み込む。真っ赤なそれは妖夢を赤く染め上げ───
妖夢「はあッ!」ボウッ!
手を振るってオーラを吹き飛ばすと赤い服に身を包んだ妖夢が現れた。
その名も……Rナスカ妖夢!
「「!」」
妖夢「更にこうです!半霊!」
半霊「」ビュンッ!スタッ
Rナスカ妖夢の号令で彼女の半霊が実体を持って横並びに降り立った。但し楼観剣を構えるその服装は先程の妖夢と同じ青……ナスカ半霊妖夢として姿を現した。
早苗「! ダブルナスカ……!?」
魔理沙「ほう、二体に分身したか。お前も中々の変わり種があるな♪」
赤と青のナスカ妖夢達に驚く早苗と面白気に口角を引き上げる魔理沙。対峙してる妖夢と半霊妖夢は白楼剣と楼観剣、それとお互いにナスカブレードを持ち二刀流で構えた。
妖夢「さぁ、第二回戦です!」チャキッ
半霊「」ジャキンッ
魔理沙「何回戦だろうと構わない。私はいつでもフルスロットルだ!」
ブオオオオオンッ!
一際大きなエキゾースト音を蒸かして妖夢達へ突っ走る魔理沙。エンジンブレードとナスカブレードが再びぶつかり合い火花を散らせた───
半霊を使ったダブルナスカ……我ながら良いアイデア思い付いたな。
これで尚まだアイデアがあるんだからナスカって弄り易くて好きだわ。