東方幻憶変 ~Fantasy of Gaia Memory~   作:秋塚翔

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やはり幽々子はこのメモリでしょ!


第三十九話「Aの神降ろし/天からの使い」

霊夢「だから悪かったってば妖夢。そんな拗ねないでよ謝るから」

 

妖夢「…………」ムスッ

 

頬を膨らませて妖夢はそっぽ向く。その額にはタンコブが目立つ。

 

魔理沙「私でもあれはやらないぜ?ソイツが怒るのは当然の結果だ」

 

早苗「真剣に勝負して敗北した所を横からジョーカーパンチですもん。暫く霊夢さんと喋りませんよ」

 

霊夢「ったく、心が狭いわね……」

 

まぁ普通殴られればそうなる筈だ。ちなみに異変を解決させた数日後に彼女達は仲直りしたそうな。

 

魔理沙「それで話を戻すけど妖夢?お嬢様の所へ案内してもらうぜ♪」

 

妖夢「うっ……はい、こちらです。私に着いてきてください(泣)」

 

観念した様に魔理沙達を主人の所へ案内をする涙目な妖夢。暫く歩くと一角の障子をガラリと開けた。

 

幽々子「あ、妖夢お帰り~♪勝敗は巫女達の勝利みたいね?」モグモグ

 

その部屋には西行寺幽々子が居た。白玉楼の主である威厳台無しな顔で何かを口一杯に頬張っている。

 

霊夢「いきなりだらしが無いわね。今日は何を食べてんのよ?」

 

幽々子「今はプレーンシュガーよ♪そろそろ別のが食べたいわね」チャキッ

 

そう言うと体からメモリを抜き取り別のメモリを出して起動した。

 

《エッグ/チキン》

《オヤコドン》!

 

緊張感の出ない地球の囁きが鳴るとコネクタが現れた右頬へと挿した。すると卵と鶏のマークが虚空に現れそれらが合体すると幽々子の服装が黄と白の配色へ変化する。

背中に鶏の真っ白な翼が生えて卵を彷彿させる配色の服を着た幽々子は空の丼に右手の扇子を翳すと……

 

幽々子「いただきま~すっ♪」パッ

 

「「「っ!?」」」ズルッ

 

手品の様に親子丼が丼に出現する。それを目の当たりした霊夢達三人は拍子抜けし漫画宜しくコケた。

 

魔理沙「何だよそのメモリの能力!?ふざけ過ぎてんだろ!」

 

幽々子「えぇ~?良いと思うわよ?幾らでも食べられるもの♪」

 

モグモグゴックン!ユ・ユ・サマーノヒッサーツ!

 

喋りながら女性とは思えない一口で親子丼を頬張り二噛みで飲み込む。後に流れた歌は気にするな。

ちなみに最初に抜いていたメモリはスイーツメモリでこれも原作と違い食べ物を作り出す能力の様だ。

 

妖夢「……幽々子のお腹の許容量は白玉楼の備蓄限界を越えています。故にそれらのメモリの能力は屋敷を助ける救世主なんですよ(半泣)」

 

ふと霊夢達が隣を見ると妖夢が目を更に涙で滲ませ呟いていた。彼女がメモリに異様な反応を示してたのはこれが原因だったのだろう。

 

霊夢「……まぁ理由は何であろうとメモリは回収させてもらうわよ」

 

幽々子「それは困るわ。折角自分で自由に食べれるのに~」ブーブー

 

橘「我が儘は良くない幽々子さん。彼女達の言う通り渡した方が良い」

 

と襖を開け橘が部屋に入ってきた。手には辛味噌を乗せている。

 

橘「外の世界で後輩に聞いた話だがそのメモリとは危険な道具らしい。俺もライダーシステムで体がボドボドになったから危険な物の恐ろしさは充分理解している」

 

早苗(いや、それ思い込み……)

 

橘「だから貴女も同じ様になってほしくない。俺も大切な人を守れなかったと後悔したくないんだ。だから彼女達にそれを渡してくれ」

 

真剣な眼差しで幽々子へと迫る橘。すると幽々子はフッと笑った。

 

幽々子「……貴方がそう言うのなら従いましょう。親子丼も甘い物も流石に飽きたしね。久し振りに夜雀の頭に被り付きたいわ♪」チャキッ

 

メモリを抜いて霊夢に渡す幽々子。こう言ったのと霧の湖で夜雀が悪寒を感じたのはほぼ同時刻である。

 

魔理沙「ふぅ、まさか最後の最後でこんなオチだなんてな(苦笑)」

 

霊夢「でも別の見方をすれば戦わないで終われたわ。お陰で楽できた」

 

冥界での回収は終わったと一息吐き安堵の表情を浮かべる霊夢達。しかし幽々子は口に扇子を当てて笑う。

 

幽々子「……最後?それはどうかしら。次の方が外で待ってるわよ?」

 

早苗「はいっ?」キョトン

 

霊夢「……!」ガラッ

 

そう言われ博麗巫女の勘が働き霊夢は障子を開ける。そこには……

 

衣玖「ああ、どうも」ペコリッ

 

待っていたかの様に竜宮の使いこと永江衣玖が羽衣を纏い立っていた。そして礼儀良くお辞儀する。

 

霊夢「あら、先に来てたのね。この後行く予定だったのよ」

 

衣玖「知ってますよ。でもその前に挨拶してこいと総領娘様から命令を受け馳せ参じました」ニコッ

 

笑顔を向ける衣玖はその顔のまま懐からメモリを取り出す。そして起動ボタンを押した。

 

《エナジー》!

 

衣玖「ですから先鋒ならが貴女方のお相手をさせていただきます♪」

 

押した後に左手の甲に現れた生体コネクタへとメモリを挿す衣玖。瞬間彼女の周囲に雷が放出された───




はい、ガッカリした人は挙手して?まさかの親子丼メモリでした。
二次創作ではミスティア食ってるし大食いだからこうした♪スイーツはオマケみたいなもんです。本来は早苗が持ってる予定なんですがドライバー持たせたもんで……

衣玖は電撃技を使うんでエナジー。ラスボス(笑)メモリですね。

ちなみに個人的にはダディ×幽々子を想定して書いてます。誰得だ(笑)

次回は漸くメモリ募集したテンコとよっちゃんのターン!刮目せよ!
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