東方幻憶変 ~Fantasy of Gaia Memory~ 作:秋塚翔
仮面ライダーディケイド
海賊戦隊ゴーカイジャー
さぁ、役者は揃った。
映画化しようか。
魔理沙「やったな霊夢!」
早苗「やりましたね霊夢さん!」
霊夢が体内からメモリをぬき、元の紅白巫女に戻ると魔理沙と早苗が駆け寄ってきた。
霊夢「当然の決着よ。一面で躓いてちゃ博麗の巫女は務まらないわ」
勝って当たり前といわんばかりな霊夢。そんな彼女らしい態度に二人は苦笑いを浮かべる。
霊夢「で、アンタは大丈夫なの?かなり強く蹴っちゃったけど」
ふと思い出した様に振り向く霊夢。そこには地に伏していた天子がムクリと起き上がっていた。
天子「いった~……やるわね。力押しかと思いきや瞬間移動で後ろを取るだなんて」
服に付いた砂埃を叩きつつ立ち上がる天子。その顔が恍惚に見えるのは気のせいだろうか。
霊夢「アンタが能力と併用してたのを真似たのよ。要は頭脳の勝利ね……じゃあ約束通りコレは回収させてもらうわ」
そう言い霊夢は足元のウェザーメモリを拾い上げた。すると一瞬、反対の手に握っていたジョーカーメモリが震えた。
「?」と疑問符を浮かべる霊夢。彼女は知らないがジョーカーはウェザーが嫌いな様である。
魔理沙「しかしこれで一個目か……過程と報酬の割りが合わないぜ」
霊夢の手にあるウェザーを見詰めて魔理沙が呟いた。
霊夢「同意見だわ。早苗、このガイアメモリって全部で幾つ位あるの?」
早苗「ん~、デザインはT2だから二十六本ですが……私の知る知識と同じとは限らないので判らないですね」
下手をすれば四十本以上あるかも、と落ち込んだ口調で言う早苗。しかし霊夢は何て事は無いと言う顔で言った。
霊夢「それだけ判れば充分だわ。三十や四十あるならそれだけ集めれば良い話だからね」
持ち前の暢気さで気楽に言って霊夢は口角を上げて笑う。それを聞き魔理沙は一瞬キョトンとした顔をすると、帽子の鍔を下げて小さく笑った。
魔理沙「へっ、お前らしい悠長な考えだな……確かに集めりゃ良いだけだ。大した問題じゃ無いZE☆」
早苗「! ……ふふっ、そうですね。お二人の言う通りです♪」
魔理沙も持ち前のポジティブ思考で自信満々に言う。それに釣られて、早苗もニッコリ笑った。
霊夢「ただ一つ問題があるとすれば全部何処にあるのか、ね。必ずしも人や妖怪の手に渡ってるとは思えないし、探す手間が出来るわ」
魔理沙「そうだな……草むらや川底にあったら見つけ難いぜ」
早苗「ナズーリンさんに協力を仰ぎますか?チーズをチラつかせれば探してくれますが……」
新たな問題に考え込む三人。それを蚊帳の外だった天子が助言を入れる。
天子「なら心配無いわよ。多分他のメモリも誰かの所にあるわ」
霊夢「? どうしてよ」
眉をしかめて振り向く霊夢。天子は言葉を続けた。
天子「私のも、まるで私を狙ったかの様に降ってきたからね。私に拾われる為に地上から飛んできたみたい」
魔理沙「何だそりゃ?コレって実は生き物か何かなのか?」
二本のメモリをつつきながら魔理沙は聞く。それに早苗が答えた。
早苗「ガイアメモリと言うのは、あらゆる地球の情報を詰めた道具ですから同じ地球に生きる人間や動物と運命的に引き合うんですよ」
適合する法則性が判れば早く見付けられるんですがね……と付け加える早苗。それを聞いた霊夢は少し考え込むと、決心したかの様に頷いた。
霊夢「よし、ならまずは紅魔館に向かうわよ。運命と言えば、あそこの小さい主だし」
魔理沙「安直な発想だな……お前らしい決め付けでもあるが」
早苗「ですが犯人もメモリ所有者も判らない以上、目ぼしい所に向かうのは賛成ですね」
苦笑いして言う魔理沙と納得する早苗。三人が次に向かうべき場所は決まった。それを見届けた天子は要石を呼び出して腰掛けた。
天子「んじゃ、私はお役御免な様だし帰らせてもらうわ。後はアンタ達で頑張りなさいよ~」フリフリ
霊夢「そう。じゃあね」
天子は手を振り、そのまま天界へと帰っていった。
魔理沙「……さて!そんじゃあ早速紅魔館へ向かうとするか!」
早苗「そうですね。善は急げと偉い人は言ってましたし♪」
霊夢「じゃあ行きましょうか。さっさと片付けて宴会でもやりましょうか」
「「おーっ!」」
こうして地球の記憶……ガイアメモリを巡る幻憶異変が本格的にその幕を開けた。
果たして霊夢達にどんな困難が待ち受けているのか。それはまだ誰にも判らない───
一つのガイアメモリを回収する為に三話も使うとは……完結が遠いのは確定的に明らかですね。