東方幻憶変 ~Fantasy of Gaia Memory~ 作:秋塚翔
綿月依姫vsブラックRX
……何故だろう。同じチートなのに依姫が勝つイメージが浮かばない。
ヒート妹紅とトリガー鈴仙タッグと2対2の勝負をする霊夢と魔理沙。二人は妹紅達に苦戦していた。
妹紅「うおりゃあッ!」ボワァァァッ!
鈴仙「LOCK ON」ズキュウンッ!
「「うぐッ……!?」」ズザザザーッ!!
近接格闘で炎を纏う拳を振る妹紅と少し離れた位置から狙撃する鈴仙。絶妙な連携を取っていた。
霊夢「全く、コイツらも厄介だわ」
魔理沙「片方を攻撃しようとすれば片方がフォローして手が出せねぇ。八方塞がりだぞコレじゃ」
お互いの短所を補って長所を生かすヒート妹紅とトリガー鈴仙タッグ。意外に相性が良いこの二人は天界の矛盾コンビとはまた違った最強さを露にさせて霊夢達を圧していた。
妹紅「そうだ。私を倒さない限りは指一本鈴仙に攻撃ができねぇし逆もまた然りなんだよ私達の戦法は」
鈴仙「近距離で妹紅さんが相手して危なくなれば私が援護射撃する……この完璧な布陣を壊せるかしら?」
余裕綽々な表情を浮かべる妹紅達。それでも互いに危険が及ばない様に油断せず攻撃を続けている。
魔理沙「それならコイツだ!」スチャッ
《スチーム》!
ブシュウーーーッ!
妹紅「おっと、そうは行くか!」スッ
ボワアァァァァァッ!!
魔理沙「! な、何だとぉ……?」
煙幕で撹乱を狙う魔理沙だが妹紅は表情を崩さず背中の炎を噴き出す。放出された火炎は途徹も無い温度で煙幕すらも蒸発させる。
霊夢「なら力押しよッ!」ダンッ!
スチャッ
鈴仙「そう簡単に行くと思う?」
ズキュウウウウウンッ!
霊夢「ぐあっ……!?」バシュッ!
魔理沙「! れ、霊夢!」
今度は霊夢が妹紅に頭上から襲う。しかしスコープを覗く鈴仙が的確に肩を掠めて地上に叩き落とす。
鈴仙「日の目を見る事無かったけど私は月に棲んでた頃に玉兎の中でも一番射撃が上手いのよ」ガシャッ!
妹紅「それじゃタカが知れてるな。この先には進ませられない」
「「くっ……!」」ジリッ
調和した連携に気圧される霊夢達。すると妹紅達は追い討ちをする様に新たな行動に移った。妹紅は空中に炎を発して何か形を形成し、鈴仙はライフル銃を消し去って傍の竹藪に両手を突っ込み何やら探る。そして二人の手に姿を現れたのは───
妹紅「大剣カタストロフ」ジャキンッ!
鈴仙「ゴク、マゴク」チャキッ!
「「……ッ!」」
知識の無い霊夢達でも判る威圧感。絶望から出でし不死鳥とデータより生まれた存在の武器を手に妹紅達は容赦無しとばかりに襲い掛かった!
レイセン「たあああッ!」ドガッ!
早苗「くうっ!?」ズザーッ!
こちらも早苗はラビットレイセンに一撃すら与えれず翻弄されていた。兎の武器たる脚による跳躍や蹴りで徐々にダメージを負っていく。
早苗「くっ……!聞いていた以上に手強いですね。参りますよ」
レイセン「お姉様程では無いですが私もそれなりに鍛えてますからね。玉兎兵隊の隊長ですし」
早苗「ほう、それは意外でしたね。てっきり癒し系要員なのかと」
レイセン「……仲間は隊長格なのに愛でてきますから合ってはいます」
遠い目をするレイセン。仲間達にはある意味彼女は人望がある様だ。
レイセン「けどココでは違います。妹分としてお姉様の手助けする為に私はそれを捨てる!」グッ
握った拳を向け意気込むレイセン。それに対し早苗はモリアローを構え改めて臨戦態勢を取った。
早苗「意気込んでる所を悪いですが私も諦めて退く事は出来ませんので勝ちに行かせて頂きますッ!」
シュバババババァッ!
レイセン「っ!」グレイズ!
モリアローから矢を射ちレイセンは反射神経で避ける。的の外れた矢は竹や地面を突き刺さっていく。
早苗「兎に矢は当たりませんか……ならば接近戦で勝負です!」スチャッ
遠距離攻撃では埒が空かぬと見るや矢だけを構えレイセンへと振るう。対してバックステップしレイセンは矢の猛攻も楽々避ける。
レイセン「伊達に鍛えてませんよ?振るだけでは当たりません」ヒョイッ
早苗「くっ……!」ブンッ!ヒュンッ!シュッ!
余裕の笑みでレイセンは回避する。一方で攻撃する早苗は汗が滲み出しどちらが劣勢かは一目瞭然だ。
レイセン「今度はこちらの番です!とことん教えられた依姫様仕込みの格闘術を受けてみなさい!」バッ!
ヒュッ!ガッ!ビシッ!ドゴォッ!
早苗「うくふっ……!?」ドザーッ!
矢を振ってよろけた早苗の隙を狙い一瞬姿を消したレイセンは懐へ潜り腹部へと幾つもの打撃を叩き込む。その衝撃に早苗は息を全て吐き出し有り得ない距離へ吹き飛んだ。
早苗「う、ぐっ……!」ズズズッ
それだけの衝撃を受けても気絶せず立ち上がろうと試みる早苗だが……下半身に充分な立つ力が入らない。痛くは無いが麻痺していた。
レイセン「私も軍人の端くれなので格闘技術のイロハは学んでいます。特に相手を行動不能にさせる技術は実戦が浅いのを補う為に良く勉強し熟知してるんですよ♪」
放っていた銃を拾い肩に掛けながら手を構えてレイセンは言う。彼女もメモリの力だけに頼らず自らの技も交えて戦う強敵の様だ。
早苗「っ……貴女も侮れませんね。私はお二人より楽かと思ってたのは間違いだった様です」ムクッ
レイセン「何時迄も今迄のままでは隊長は務まりません。半人前ながら私だって成長してるんですよ」
まだ力が入り切らないながら上体を起こし起き上がる早苗。レイセンが手加減をした為か麻痺し放しで無く徐々に回復をしていた。
早苗「そうですか。それは軽視して済みません……でも私も同じです。甘く見ないでくださいよ?」チャキッ
足を未だプルプルと震えさせながら懐から何かを取り出す早苗。それは黄色い色のロックシードであった。
レイセン「? それは……?」
早苗「貴女に勝つ為の私の力です。にとりさんに一つしか貰ってないと何時から錯覚していた?」カチッ
《スターフルーツ》!
施錠を開きハンガーを開く。そしてミラクルフルーツの時と同じ手順でドライバーに装着した。
《ロックオン》!
再びハンガーを閉じ脇のブレードを動かして星形の果物を割った。
《セイヤッ》!
小粋な音声と共に頭上にジッパーがジイッと開き星形の装甲が降りる。それが早苗の頭に被さると変形して胸元と肩に黄色い鎧が着けられた。
《スターフルーツアームズ》!
《マッハ・デ・瞬速》!
鎧が装着し終わると星形の兜を被り尖った肩当てと胸当てを纏う早苗が悠然と現れた。手には星の形をしたモーニングスターが握られている。
早苗「この力で貴女を倒しますよ!輝く星の奇跡をご覧なさい!」
レイセン「……ッ!」グッ
新たな力を纏った早苗は不敵に笑いラビットレイセンへ立ち向かった!
最初に勢いで考えた展開を出したら凄い違和感が……何故カタストロフとゴク・マゴクがあるのかは何の伏線でも理由も無く単に出したかっただけです(苦笑)
そして漫画版ケロロを読んだ事のある人は馴染みがあるであろうスターフルーツのロックシードです。実はにとりに貰ったのは一つでは無いんですよ……後々に考えた設定ですが(笑)
ちなみにレイセンがやたら強い感じなのは作者がレイセンを好きだからで特に元ネタは無いです。レイセンやパルスィとかを主役にした作品を書きたいな……(遠い目)