東方幻憶変 ~Fantasy of Gaia Memory~   作:秋塚翔

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注意:手抜きじゃないよ。


第六話「⑨の妖精/凍てつく氷精剣士」

端的に言うと楽勝だった。

始祖鳥の記憶を取り入れ大きな翼と鋭い爪を持ったバードミスティアは、羽根手裏剣と高い飛行力を持つ以外は少し強いだけのミスティアなので、霊夢のジョーカーパンチに倒れた。

無の記憶を挿入して影絵の様に白黒になったゼロルーミアは全てを無力化する力を持つが、自分を闇で覆っていて標的が定まらず、そのまま樹木に激突し自爆した。

ゴキブリの記憶を得て触覚は後ろに長く伸び、マントが光沢を帯びたコックローチリグルは、自慢の足の速さや粘液を活用する間も無く魔理沙のマスタースパークに破れた。

残るは後ろで控え、現在戸惑いを見せるチルノだけとなった。

 

霊夢「さぁ後はアンタだけよ。さっさとメモリを渡しなさい」

 

チルノ「ば、バカな!?リグル達をこうもアッサリと……!」

 

大妖精「ち、チルノちゃん……」

 

黒い巫女装束になり人差し指を向ける霊夢と仲間があっさり負けて驚くチルノ。そして近くの物陰で大妖精が見守る様に隠れていた。

 

魔理沙「つーか本当に呆気無く倒せたな。メモリを挿してても私の魔砲は通じてたぜ」

 

早苗「どれもWを苦戦させたメモリですけど、能力的に場所と使用者が悪かったんですね(苦笑)」

 

「「「ばたんきゅ~……」」」

 

後ろで苦笑いを浮かべて言う二人。傍には倒されたチルノ軍団(仮)の構成員、リグルとミスティアとルーミアが目を回しつつ折り重なって倒れていた。

 

チルノ「くっ!やるじゃない霊夢!流石はアタイが危険視してただけはあるわ!」

 

霊夢「それはどうも。称賛ついでに諦めてメモリを渡してくれると楽できて良いんだけど?」

 

チルノ「ふんっ!それとこれとは話が別よ!最強の組織のリーダーたるアタイを倒したら渡してやるわ!」

 

チルノは胸を張って言う。小さいだけにやや迫力に欠けるが、その顔は自信に満ちていた。

 

霊夢「そう……なら早くメモリを出しなさい。使い方は判るでしょ?」

 

チルノ「言われなくてもッ!」

 

霊夢に促されチルノはポケットからメモリを取り出した。

天子のウェザーと同じく白い配色のそれを右手に持つと、指で起動ボタンを押した。

 

《アイスエイジ》!

 

地球の囁きと同時にチルノは口を開き舌を出す。するとそこにはコネクタが刻まれており、チルノはそこへメモリを挿した。

即座に変化が始まり、周囲を強烈な冷気が包み込んだ。

 

霊夢「っ……!」

 

魔理沙「うおっ!?寒ッ!」

 

早苗「ひぃッ!?」

 

息も凍りそうな冷気が湖全体を覆う。それが収まると変化したチルノが姿を現した。

 

チルノ「先に言っておく。アタイはかーなーり強い!リグル達より強さは別格だかんね!」

 

全体的に成長して青い短髪は長く、水色のマフラーを着けて氷で造った赤と緑に装飾された大剣を背中に下げている。いわゆるアドベントチルノがそこに居た。

 

チルノ「さぁ行くよ!アタイの氷でカチコチ凍っちゃえ!」バッ!

 

霊夢「……!」

 

言うや否や背中の大剣を手に持ち霊夢に突撃するアイスエイジチルノ。霊夢も一拍遅れて動き、構えた。

 

チルノ「とりゃーっ!」

 

霊夢「!? 危なっ!」サッ!

 

グオンッ!と言う空気を斬る音と共に霊夢目掛けて剣を振るう。だが大振りな為か勢いに驚かれながらも避けられる。

チルノは剣を再度構えて飛び回る霊夢を追い、勢い良く飛び上がった。

 

魔理沙「凄い冷気だぜ……さっきのが収まっても離れたチルノから凍える位の冷気が出てるとはな」

 

早苗「」ガタガタガタガタ

 

冷静に分析する魔理沙にしがみつ何処ぞのたけし宜しく震える早苗。最早話せる程の余裕は無い様だ。

 

チルノ「どっせい!」ブンッ!

 

霊夢「っ!」グレイズ

 

霊夢がチルノの大振りの剣に掠る。メモリが体に馴染んできてるのか、攻撃してくる毎に素早くなってる様だ。

 

霊夢「(こうなったら……)夢符『封魔陣』!」

 

チルノ「きゅっ!?」ビシッ!

 

このままではマズいと悟った霊夢はスペカを発動して封魔陣の本来の使用法である禁縛結界をチルノに張った。そしてチルノは大剣を構えたまま止まる。

 

霊夢(卑怯だけど、このまま動かない内にマキシマムで……)

 

チルノ「こんなもの!」パキパキ!

 

そう考え霊夢が右腰に手を回す前にチルノが動き出した。

結界がチルノの冷気に包まれ、凍ってしまう。

そしてバキィンッ!と言う割れる音と共に壊れ、チルノが動いて大剣を振るった。

 

霊夢「なっ……!?」

 

魔理沙「れ、霊夢の結界が破られた!?」

 

驚愕する霊夢と魔理沙。それを見てチルノがふんぞり返って言う。

 

チルノ「アタイを縛ろうなんて無駄な事よ!何せ今のアタイは超最強だからね!それを見せてやるわ!」

 

今度はチルノが右腰に手を回し軽く叩く動作をした。

 

《アイスエイジ》!

《マキシマムドライブ》!

 

氷河期の記憶が極限を囁き、チルノを再度冷気が包む。

そして剣の切っ先を霊夢に向けてチルノが言い放った。

 

チルノ「さぁ!自分の砕ける音を聞きな!」




どう見てもチルノはアイスエイジ。この組み合わせをしてるSSが無くて書きたかったんです(笑)
リグル達は適合はしてたんですけど自分の能力や弾幕戦のシステム上で相性が悪かったんですね……決して手抜きじゃありませんからねッ!
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