人外と魔王が目指す世界最強   作:酢酸Biore

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長くなりすみませぬ

出来るだけ早く仕上げるつもりだったのですが申し訳ない


封印の扉・幽閉されし少女

ナルミとハジメの迷宮攻略は続く。

 

二人が出会ってから迷宮の攻略は驚異的な速度で進んでいた。雑魚の魔物が現れると、ナルミかハジメのどちらかによって瞬殺であった。

 

ナルミの場合、魔物が現れるとラビに命令し王の財宝から剣や槍、様々な武具を放ち相手を殲滅していた。いっぽうでハジメは銃に剣が付いた武器を錬成しており、銃として撃ち抜いたり剣で両断していた。

 

階層ごとに中が変わっており、その間にも理不尽としか言いようがない強力な魔物と何度も死闘を演じてきた。

 

例えば、迷宮全体が薄い毒霧で覆われた階層では、毒の痰を吐き出す二メートルのカエル(虹色だった)や、麻痺の麟粉を撒き散らす蛾に襲われた。常にハジメが所持していた神水を服用してその恩恵に預からなければ、ただ探索しているだけで死んでいたはずなのだから。

 

そんな感じで階層を突き進むが、未だ終わりが見える気配はない。ちなみに、現在のナルミとハジメのステータスはこうである。

 

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神城 成海  17歳 男 レベル:51

天職:逸脱者

筋力:error

体力:error

耐性:error

敏捷:error

魔力:error

魔耐:error

技能:《聖書・聖典》・王の財宝・纏雷・魔力操作・夜目・遠見・気配感知・魔力感知・気配遮断・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性

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南雲 ハジメ  17歳 男 レベル:49

天職:錬成師

筋力:1280

体力:970

耐性:860

敏捷:1140

魔力:760

魔耐:760

技能:錬成〔+鉱物系鑑定〕〔+精密錬成〕〔+鉱物系探査〕〔+鉱物分離〕〔+鉱物融合〕〔+複製錬成〕・魔力操作・胃酸強化・纏雷・天歩〔+空力〕〔+縮地〕〔+豪脚〕・風爪・夜目・遠見・気配感知・魔力感知・気配遮断・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・言語理解

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ナルミとハジメは、この五十層で作った拠点にて銃技や蹴り技、練成の鍛錬を積みながら少し足踏みをしていた。というもの、階下への階段は既に発見しているのだが、この階層には明らかに異質な場所があったのだ。

 

「なあ、ハジメ。いかにもやばそうな雰囲気だよな・・・あの扉」

 

「そうだなぁ、どうせだし入ってみるか?魔物がいても殺して食えばいい」

 

「違いない」

 

『マスター、ハジメ様。この奥に微弱ながら魔力反応があります。そこまで大きくないのでハジメ様の期待は薄いと思われます』

 

「だってよ、ハジメ」

 

「はぁ、期待外れだな」

 

そう言いつつも扉を開け二人は入っていった。

 

それは、何とも不思議な空間だった。

 

脇道の突き当たりにある空けた場所には高さ三メートルの装飾された荘厳な両開きの扉が有り、その扉の脇には二対の一つ目巨人の彫刻が半分壁に埋め込まれるように鎮座していたのだ。

 

「見るからに怪しい空間だな」

 

「だな、どんな希望が入っているんだろうな?」

 

「ハハッ、パンドラの箱のつもりか?なら絶望もおまけで付いてくるじゃねえか」

 

「違いねぇな」

 

『マスター、ハジメ様。さすがに軽すぎですよ。ハァ』

 

呆れたラビに二人はクックと笑い、空間に踏み込んでいく。

 

油断せず、辺りを確認しながら二人は扉の前にやって来た。近くで見れば益々、見事な装飾が施されているとわかる。そして、中央に二つの窪みのある魔法陣が描かれているのが分かった。

 

「なぁハジメ。この魔法陣分かるか?」

 

「?わかんねぇな。結構勉強したつもりだが・・・・・こんな式見たことねぇぞ」

 

「そっか。ラビ分かるか?」

 

『解析します。・・・・・この魔法陣は現代の物ではありません。データベースで検索しましたがどの文献にも載っておらず、相当昔に施された術式だと推測されます』

 

「相当、古いってことか。王国の文献にも載ってない訳だ」

 

二人は扉を調べるが特に何かがわかると言うこともなかった。如何にも曰くありげなので、トラップを警戒して調べてみたのだが、どうやら解読できるものではなさそうだ。

 

「なぁラビ、魔術的なものを無効化する宝具ってあるか?」

 

『ルールブレイカーと言うものがあります。出しますか?』

 

「ああ」

 

ハジメは何を言ってるのか分からない様な顔をしていた、ナルミの少し前に歪が現れ金の紋章から小型の短剣が出された。その短剣は異様な形状をしており禍々しいオーラを放っていた。

 

「ナルミ、さっきのは・・・?」

 

「俺のスキルの一つで王の財宝って言うんだ」

 

「王の財宝ってあの!?」

 

「おう、あの財宝だ」

 

「まさか、ナルミにそんなスキルが発現していたとは、中身も全部同じなのか?」

 

「まったく同じだが、俺の意思では欲しい奴が出せないからラビが制御しているんだ」

 

「ならその短剣って、ルールブレイカーって奴か?実物は初めて見るがすごいな」

 

「そんじゃ解除っと」

 

そう言ってルールブレイカーを術式に突き刺すと、バチッと音がして術式が割れた。その直後に異変が起きた。

 

オォォォオオオオオオ!!

 

突然、野太い雄たけびが部屋全体に響き渡ったのだ。

 

二人はバックステップで扉から距離を取り、腰を落としていつでも戦闘に入れる体勢にスタンバイする。

 

雄叫びが響く中、遂に声の正体が分かった。

 

「まぁ、ベタと言えばベタだな」

 

「やっぱりテンプレだな」

 

苦笑いしながら呟く二人の前で、扉の両側に彫られていた二体の一つ目巨人が周囲の壁をバラバラと砕きつつ現れた。いつの間にか壁と同化していた灰色の肌は暗緑色に変色している。

 

一つ目の巨人の容姿はまるっきりファンタジー常連のサイクロプスだ。手にはどこから出したか四メートルはありそうな棍棒を持っている。未だ埋まっている半身を強引に引き出し無粋な侵入者を排除しようと二人の方にに視線を向けた。

 

その瞬間、

 

ドパンッ!!

ズザザザッ!!

 

凄まじい発砲音と空中から投げ出された槍と剣の弾丸が両サイドのたった一つの目に突き刺さり、そのまま後頭部を爆破させて貫通し、後ろの壁を粉砕した。

 

「おいおいハジメ。初っ端から超電磁砲(レールガン)を発射とか鬼かよ」

 

「ナルミこそ財宝の中にある宝具を躊躇わずブッパしてる奴が言えるのか?」

 

二人は笑っているが、いろんな意味で酷い攻撃だった。二人の経験上隙だらけだったので思わず攻撃してしまったのは当然の行いなのだろうが、あまりに・・・・あまりにもサイクロプスが哀れだった。

 

そして、サイクロプスから魔石を取り除き扉の前まで持って行く。それを窪みに合わせてピッタリとはめ込む。

 

「さてと、扉をどっちが開けるか」

 

「ナルミが開ければいいんじゃないか?」

 

「いや、ここはハジメが開けるべきだろ。」

 

「了解、とりあえず警戒しといてくれ」

 

「あいよ」

 

そう言ってハジメは警戒しながら、そっと扉を開いた。

 

扉の奥には光一つ無く真っ暗闇で、大きな空間が広がっているようだ。夜目と手前の部屋の明かりに照らされて少しづつ全体が分かってくる。

 

中は、聖教教会の大神殿でみた大理石のように艶やかな石造りで出来ており、幾本もの太い柱が規則正しく奥へ向かって二列に並んでいた。そして部屋の中央付近に巨大な立方体の石が置かれており、部屋に差し込んだ光が反射して、つるりとした光沢を放っている。

 

その立方体を注視していた二人は、何か光るものが立方体の前面の中央辺りから生えているのに気が付いた。

 

近くで確認しようと扉を大きく開けハジメに支えて貰おうと声をかけようとした

 

しかし、ナルミがハジメに声をかける前に、それは動いた。

 

「・・・・・・だれ?」

 

掠れた、弱々しい女の子の声。

 

ビクッとして二人は慌てて部屋の中央を凝視する。

すると、先程の生えている何かがユラユラと動き出した。

 

差し込んだ光がその正体を照らし姿を映し出す。

 

「人・・・・・なのか?」

 

「俺に聞かれても」

 

生えていた何かは人だった。

 

上半身から下と両手を立方体の中に埋めたまま顔だけが出ており、長い金髪が垂れ下がっていた。

 

年の頃は十二、三歳ぐらい、随分やつれており垂れ下がった髪で分かりづらいが、それでも美しい容姿をしていることが良く分かる。

 

流石に予想外だったため二人は硬直し、紅の瞳の女の子も二人をジッと見つめていた。

 

 

 

 

 

 

数十秒経ってハジメはナルミを連れて決然とした表情で告げた。

 

 

 

 

「すみません。間違えました、ほら行くぞナルミ!」

 

「グボッ!!」

 

そう言ってハジメはナルミを引っ張り部屋から出て行った。

 




ふう、封印の部屋までやっといけた。
これからいちゃいちゃ書けると思うとにやけてしまう(切実)

ラビがどうしても空気になる(泣)

次回また会いましょう!
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