今回から完全なオリカを登場させました。とりあえず3枚ほど。
オリカが嫌いと言う方も、出来れば読むだけ読んでください!
デュエルの指摘などがありましたら、遠慮なく仰ってください!!(出来ればオブラートに包んで……)
感想お待ちしております!!
旧・ブルー寮に現れた『闇のデュエリスト』を名乗る男・タイタンとデュエルすることになったレイジ。
そしてそんなレイジの目の前には……2体のシンクロモンスターが存在していた。
「シンクロモンスターが……2体!!?」
初めて目撃するシンクロモンスターに、レイジだけでなく、千代達も驚愕する。
「そんな……たった1ターン…たった3枚のカードでシンクロモンスターを2体も並べるなんて……なんてタクティクスだ」
「レイジ君……!!」
レイジ
LP:4000
憑依装着―ヒータ(ATK:1850)
伏せカード:2枚
手札:2枚
タイタン
LP:4000
蘇りし魔王 ハ・デス(ATK:2450)
デスカイザー・ドラゴン(ATK:2400)
アンデットワールド(発動中)
伏せカード:1枚
手札:3枚
「ゆくぞぉ……蘇りし魔王 ハ・デスでヒータを攻撃! ヘルズ・フィスト!!!」
『ぐあぁぁぁああ!!』
「ヒータ!! ぐぅ…うわぁぁぁあああ!!」
ハ・デスの振るった拳の前に、ヒータは抵抗できずに破壊された。
そしてその時に発生した衝撃がレイジを襲い、後ろに大きく吹き飛ばされた。
レイジ
LP:4000→3400
「な…なんだ今の衝撃は? ソリッドビジョンじゃないのか!?」
「ふははははははっ! そう…このデュエルで発生する衝撃は全て実体化される。勝者だけが生き残り、敗者が消える……それこそが闇のデュエルだぁ!!!」
「っ……!!」
タイタンの言う『消える』と言う事は、すなわち『死』を意味する。それを理解したレイジは冷や汗を流しながら立ち上がる。
「まだ私のバトルフェイズは終わっていない。デスカイザー・ドラゴンでダイレクトアタック!! デス・ブレス!!」
続けてデスカイザー・ドラゴンの腐臭を纏ったブレスがレイジを襲う。
「罠発動!!『ガード・ブロック』!! 戦闘ダメージ計算時、俺への戦闘ダメージを0にし、デッキからカードを1枚ドローする!!」
「ふん、凌いだか。カードを1枚セットして、ターンエンドだ」
タイタン
LP:4000
蘇りし魔王 ハ・デス(ATK:2450)
デスカイザー・ドラゴン(ATK:2400)
アンデットワールド(発動中)
伏せカード:1枚
手札:2枚
「俺のターン、ドロー!!
(ヤツの場には2体のシンクロモンスターがいる……だが、倒せない相手じゃない!)
俺は『憑依装着―エリア』を召喚!!」
『行くわよっ!!』
憑依装着―エリア
魔法使い族→アンデット族
LV:4
ATK:1850
「さらに装備魔法『魔導師の力』をエリアに装備!! 俺の場の魔法・罠ゾーンのカード1枚につき、攻守を500ポイントアップさせる!! 俺の魔法・罠ゾーンには2枚のカードがある…よって攻撃力1000ポイントアップ!!」
憑依装着―エリア
ATK:1850→2850
「エリアでデスカイザー・ドラゴンに攻撃!!!」
『アクア・バースト!!!』
「ぬうぅぅう!!!」
エリアの杖から放たれた水の魔法が、デスカイザー・ドラゴンを飲み込み、その衝撃がタイタンを襲う。
タイタン
LP:4000→3550
「(よしっ! 1体だけだが、シンクロモンスターを倒した……)
俺はこのままターンエンドだ」
レイジ
LP:3400
憑依装着―エリア(ATK:2850)
魔導師の力(装備中:エリア)
伏せカード:1枚
手札:2枚
「私のターン、ドロー! ふふっ…私は魔法カード『死者蘇生』を発動!! 蘇れ、デスカイザー・ドラゴン!!!」
タイタンがそう叫ぶと同時に、地面が割れ、そこからデスカイザー・ドラゴンが這い出てくる。
デスカイザー・ドラゴン
LV:6
ATK:2400
「くっ……せっかく倒したのに、また出てきやがったか」
「不死のアンデットは何度でも蘇ることができる。さらに特殊召喚したデスカイザー・ドラゴンの効果発動!! このモンスターが特殊召喚に成功した時、相手の墓地に存在するアンデット族モンスター1体を、私のフィールド上に特殊召喚できる」
「なっ、なんだと!!?」
「私は貴様の墓地に存在する、アンデット族となったヒータを特殊召喚する」
『レ…レイジ!!』
タイタンがそう言うと同時に、タイタンの場に、本来は味方であるヒータが現れる。
憑依装着―ヒータ
LV:4
ATK: 1850
「そしてこの瞬間、リバースカード『王墓の罠』が発動する!! 相手の墓地に存在するアンデット族モンスターが私のフィールドに特殊召喚された時、フィールド上のカード2枚を破壊する!! 貴様の魔導師の力と伏せカードを破壊!!」
「くっ…だったらその効果にチェーンして、罠発動!『威嚇する咆哮』!! 相手はこのターン、攻撃宣言をする事ができない!」
「だが、魔導師の力が破壊されたことにより、貴様のエリアの攻撃力は元に戻る」
憑依装着―エリア
ATK:2850→1850
「このままターンを終えるのもいいがぁ、まだ通常召喚を行なっていなかったな。私はヒータをリリースし、『
真紅眼の不死竜
LV:7
ATK:2400
「レベル7のモンスターを1体のリリースで召喚しただと!?」
「真紅眼の不死竜は、アンデット族モンスター1体をリリースするだけで、アドバンス召喚できるのだぁ。ターンエンド」
タイタン
LP:3550
蘇りし魔王 ハ・デス(ATK:2450)
デスカイザー・ドラゴン(ATK:2400)
真紅眼の不死竜(ATK:2400)
アンデットワールド(発動中)
伏せカード:0枚
手札:1枚
「俺のターン…ドロー……エリアを守備表示に変更」
憑依装着―エリア
DEF:1500
「さらに魔法カード『迷える子羊』を発動。俺のフィールドに、子羊トークン2体を守備表示で召喚する」
子羊トークン×2
LV:1
DEF:0
「カードを1枚セットして、ターンエンド」
レイジ
LP:3400
憑依装着―エリア(DEF:1500)
子羊トークン×2(DEF:0)
伏せカード:1枚
手札:1枚
「ふん、逃げの一手だなぁ。私のターン、ドロー……バトル! レッドアイズでエリアを攻撃!! アンデット・フレア!!!」
『きゃあああああっ!!!』
「エリア!!」
レッドアイズの口から放たれた紫の炎が、エリアを破壊した。
「この瞬間、真紅眼の不死竜の効果発動。戦闘でアンデット族を破壊し墓地へ送った時、そのモンスターを私のフィールドに特殊召喚する」
「なんだとっ!!?」
ヒータに続いて、エリアまでタイタンの場に召喚された事に驚愕するレイジ。
「ハ・デスとデスカイザー・ドラゴンで子羊トークンを攻撃!! サタン・フィスト!! デス・ブレス!!!」
そしてハ・デスとデスカイザー・ドラゴンの攻撃により、子羊トークンは呆気なく消滅した。
「ククク……さぁ、貴様の主人をその手で攻撃するがいい!! エリアでプレイヤーにダイレクトアタック!!」
『レイジ……ゴメン!!!』
「エリア……ぐあぁぁああああああ!!!!」
無情にも、エリアの攻撃はレイジに直撃した。
レイジ
LP:3400→1550
「ぐっ……うぅ……!!!」
身体中を走る激痛に、レイジは肩膝をつく。
「「レイジ君!!」」
「レイジ!!」
そんなレイジに、千代達が心配そうに声をかける。
「大丈夫だ…ぐっ……」
「ククク…苦しいか? 苦しいだろうな……だが、私があの闇の中で味わった苦しみはそんなものではない!!!」
「ぐぅ…!! どういう……意味だ……?」
レイジは痛みに耐え、フラフラと立ち上がりながらそう問い掛ける。
「……私は昔…とある奴からの依頼でこの学園にやってきた。学園の生徒の1人を退学に追い込むためにな。その者の名は……『遊城十代』」
「なっ……十代先生!!?」
「お父さんを!!?」
それを聞いたレイジは驚愕し、同じく彼の娘である千代も愕然とする。
「ほう……奴はこの学園の教師になり、娘を持ったのか。どうやら私が闇に堕ちて、相当な時が経っているようだな」
そう語るタイタンの表情は、どこか悲しげであった。
「私はその依頼を実行し、この廃寮の地下で遊城十代とデュエルで戦った。だが私はそのデュエルに敗れ、この廃寮の地下に潜む闇に引き擦り込まれてしまったのだ。そこは暗く…冷たく…生きる事も死ぬ事もできぬ世界……そんな暗闇の中で、私は今まで過ごしてきたのだぁっ!!!」
「っ……!!」
タイタンの威圧感の篭った叫びに、レイジは怯む。
「だが今は違うっ! 誰かは知らないがぁ、何者かが私を闇から引き摺り出してくれたぁ!! そして決めたのだっ!! 私が経験したあの苦しみを……この学園の奴等にも味わせてやろうとなぁ!!!」
「ふ…ふざけんなっ!! んなモンただの八つ当たりじゃねぇか!!!」
「黙れぇ!! まずはこのデュエルに勝ち、貴様を闇に静める!! 阻止したければ、私を倒すことだなぁ!!!」
「言われなくてもやってやる……お前は俺が止める!!! 罠発動!!『ダメージ・ゲート』!! 自分が戦闘ダメージを受けた時、受けたダメージの数値以下の攻撃力を持つモンスター1体を自分の墓地からフィールド上に特殊召喚する! 戻って来い、ヒータ!!」
『よっしゃあ! さっきの汚名返上してやるぜ!!』
憑依装着―ヒータ
魔法使い族→アンデット族
LV:4
ATK:1850
「ふん……ターンエンドだ」
タイタン
LP:3550
蘇りし魔王 ハ・デス(ATK:2450)
デスカイザー・ドラゴン(ATK:2400)
真紅眼の不死竜(ATK:2400)
憑依装着―エリア(ATK:1850)
アンデットワールド(発動中)
伏せカード:0枚
手札:2枚
「俺のターン!!
(ここで起死回生のカードが来なかったら、俺だけじゃねぇ…千代や凛、クリス達にも被害が及ぶ……絶対に…負けるわけにはいかねぇ!!!)
ドロー!!!」
勢いよくデッキからカードをドローするレイジ。そしてドローしたカードを見て、ゆっくりと口角を吊り上げた。
「……来たな…相棒!!」
そう呟くと、レイジはそのカードをディスクにセットした。
「『憑依装着―ダルク』を召喚!!」
憑依装着―ダルク
魔法使い族→アンデット族
LV:4
ATK:1850
「さらに手札から魔法カード『闇霊術―「
『闇霊術―「貪」!!』
ダルクが杖を振るうと、レイジのデッキが黒く輝き、それを確認したレイジはデッキから新たにカードを3枚ドローする。
闇霊術―「貪」
通常魔法
本作オリジナル
自分フィールド上に闇属性モンスターが存在し、手札がこのカード1枚の時に発動できる。
デッキからカードを3枚ドローし、このターンのエンドフェイズ時に自分の手札を全て捨てる。
「……よし、俺はカードを2枚セットして、ターンエンド。そして闇霊術―「貪」の効果により、エンドフェイズ時に、手札を全て捨てる」
レイジ
LP:1550
憑依装着―ヒータ(ATK:1850)
憑依装着―ダルク(ATK:1850)
伏せカード:2枚
手札:0枚
「私のターン、ドロー! 私は永続魔法『奇跡のピラミッド』を発動
タイタンがカードを発動すると同時に、彼の頭上にピラミッドが逆さまの状態で出現する。
「私のフィールド上に存在するアンデット族モンスターは、相手フィールドに存在するモンスターの数×200ポイント、攻撃力をアップする。貴様の場には2体のモンスター……よって400ポイントアップする!!」
蘇りし魔王 ハ・デス
ATK:2450→2850
デスカイザー・ドラゴン
ATK:2400→2800
真紅眼の不死竜
ATK:2400→2800
憑依装着―エリア
ATK:1850→2250
「ふふふ……どれ、仲間同士で戦わせてやろう。エリアでヒータに攻撃! アクア・バースト!!!」
『くぅ……レイジ!!』
タイタンに攻撃宣言をされ、悲痛な叫びを上げながら杖を振り上げるエリア。
そんなエリアに対し、レイジは安心させるように微笑む。
「安心しろエリア……今救ってやる!! 俺は永続罠『革命―トリック・バトル』を発動!!!」
「トリック・バトル!?」
「このカードがフィールド上に存在する限り、バトルを行なった攻撃力の低いモンスターは破壊されず、攻撃力の高いモンスターが戦闘によって破壊される!!」
「なんだとっ!!?」
革命―トリック・バトル
永続罠
アニメ・ゲームオリジナル
自分フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスターと相手フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスターが戦闘を行う場合、攻撃力の低いモンスターは戦闘では破壊されず、攻撃力の高いモンスターが戦闘によって破壊される。
「エリアを救え!! ヒータ!!」
『おうよっ!!!』
レイジの言葉にヒータは力強く答え、杖を構えて迎撃体勢をとった。
『ちょっとアチィけど、我慢しろよ!!』
『えぇ……お願いヒータ!!』
『プロミネンス・フレア!!!』
ヒータの放った炎がエリアを襲い、エリアは破壊され、レイジの墓地へと戻った。
「ぬうぅ……だが、バトルの戦闘ダメージは受けてもらうぞ!!」
「残念だが、それもなしだ。俺はさらに永続罠『スピリットバリア』を発動!! 俺のフィールドにモンスターが存在する限り、俺への戦闘ダメージは0になる!!」
「くうぅ……小賢しいマネを……!!」
そう言ってタイタンは悔しそうに拳を握り締めたあと、自身の手札を見直した。
「(ヤツの場にトリック・バトルとスピリットバリアがある限り、攻撃は無意味……無駄にモンスターを破壊するだけだ。だが今の私の手札に除去カードはない……ならば……)
私はカードを1枚セットし、ターンエンドだ」
タイタン
LP:3350
蘇りし魔王 ハ・デス(ATK:2850)
デスカイザー・ドラゴン(ATK:2800)
真紅眼の不死竜(ATK:2800)
アンデットワールド(発動中)
奇跡のピラミッド(発動中)
伏せカード:1枚
手札:2枚
「俺のターン、ドロー!! よしっ、魔法カード『壺の中の魔導書』を発動! お互いのプレイヤーはデッキからカードを3枚ドローする!」
壺の中の魔術書
通常魔法
漫画オリジナル
互いのプレイヤーはデッキからカードを3枚ドローする。
「行くぜ、カードドロー!」
「……ドロー!」
レイジは勢いよくカードをドローし、それを見てタイタンもデッキからカードをドローする。
「俺はさらに魔法カード『死者転生』を発動! 手札を1枚捨て、墓地に存在するモンスターを手札に加える。俺は手札の『D・ナポレオン』を墓地へ送り、墓地のエリアを手札に加え、そのまま召喚!!」
憑依装着―エリア
魔法使い族→アンデット族
LV:4
ATK:1850
『ただいま、レイジ!』
「おう! アイツに一泡拭かせてやろうぜ!」
『うん!!』
「バトルだ!! エリアで真紅眼の不死竜に攻撃!!」
『アクア・バースト!!!』
エリアの攻撃が、レッドアイズを襲う。
「トリック・バトルの効果により、エリアは戦闘で破壊されず、逆にレッドアイズが破壊される!」
そしてそのまま攻撃はレッドアイズに直撃し、レッドアイズは破壊された。
「くぅ……!!」
「そしてスピリットバリアの効果により、俺に戦闘ダメージはない。続けてヒータでデスカイザー・ドラゴンに攻撃!!」
『喰らいやがれ!! プロミネンス・フレア!!!』
「ぐぅうう!!!」
今度はヒータの炎がデスカイザー・ドラゴンを飲み込み、そのまま破壊した。
「ダルクでハ・デスを攻撃!!」
『ダークネス・ロンド!!!』
最後にダルクの闇の魔法が、ハ・デスに襲い掛かる。
「ハ・デスは破壊させん! 永続魔法『奇跡のピラミッド』のもう1つの効果発動! 私の場のアンデット族が破壊される時、代わりにこのカードを墓地へ送り、破壊を免れることができる」
タイタンがそう言うと同時に、ダルクの魔法はピラミッドへと軌道を変え、ハ・デスの代わりにピラミッドを破壊した。
「全滅は出来なかったか……ターンエンドだ」
レイジ
LP:1550
憑依装着―ヒータ(ATK:1850)
憑依装着―ダルク(ATK:1850)
憑依装着―エリア(ATK:1850)
革命―トリック・バトル(発動中)
スピリットバリア(発動中)
伏せカード:0枚
手札:1枚
「私のターン、ドロー!
(くっ……除去カードが来ない……ならばこのカードで……)
私はモンスターをセットし、カードを3枚セットして、ターンエンドだ」
タイタン
LP:3350
蘇りし魔王 ハ・デス(ATK:2450)
リバースモンスター:1体
アンデットワールド(発動中)
伏せカード:3枚
手札:0枚
「俺のターン、ドロー! 俺は永続魔法『守護神の宝札』を発動! このカードを発動した時、手札を全て捨てることで、デッキからカードを2枚ドローする」
残った1枚の手札を墓地に捨て、2枚のカードをドローするレイジ。
守護霊の宝札
永続魔法
アニメオリジナル
このカードの発動時、自分は手札を全て捨て、デッキからカードを2枚ドローする。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、自分がドローフェイズに引くカードを1枚追加する。
「(今の俺の手札にモンスターカードはない……だがヤツのモンスターは2体……このまま一気に勝負を仕掛ける!!)
ヒータでハ・デスを攻撃!!」
『プロミネンス・フレア!!!』
ヒータの炎がハ・デスを焼き尽くし、破壊する。
「チィッ……!!」
「エリアでセットモンスターを攻撃!!」
『アクア・バースト!!』
続いてエリアの放った水流が、セットされたモンスターを襲う。
「セットされたモンスター『メタモルポット』のリバース効果発動! お互いのプレイヤーは手札を全て捨て、その後デッキからカードを5枚ドローする!」
「手札交換か……」
そう呟きながらも、手札を墓地へ送り、新たにカードをドローするレイジ。
「だがこれで、お前の場にモンスターはいなくなった!! ダルクでダイレクトアタック!!!」
『ダークネス・ロンド!!!』
「ぬうぅわぁぁぁあああ!!!!」
ダルクの闇の魔法が直撃し、後ろに吹き飛ばされるタイタン。
タイタン
LP:3550→1700
「俺はカードを3枚セットして、ターンエンドだ」
レイジ
LP:1550
憑依装着―ヒータ(ATK:1850)
憑依装着―ダルク(ATK:1850)
憑依装着―エリア(ATK:1850)
革命―トリック・バトル(発動中)
スピリットバリア(発動中)
守護神の宝札(発動中)
伏せカード:2枚
手札:3枚
「私のターン、ドロー……ふははははっ!!!」
ドローしたカードを見た瞬間、突然タイタンは笑い声を上げた。
「闇のデュエリスト相手によく頑張ったと言っておこう。だがこのデュエル、私の勝ちだ!!」
「なにっ!!?」
「私は手札から永続魔法『ミイラの呼び声』を発動。私のフィールドにモンスターが存在しない時、手札からアンデット族モンスター1体を特殊召喚する事ができる。私は『ファラオの化身』を特殊召喚」
ファラオの化身
LV:3
ATK:400
「さらに私はリバースカード『リビングデットの呼び声』発動し、墓地に存在する『ゴブリンゾンビ』を特殊召喚!!」
ゴブリンゾンビ
LV:4
ATK:1100
「そして手札からチューナーモンスター『ペインペインター』を召喚!!!」
「っ…チューナーモンスターだと!?」
ペインペインター
LV:2
ATK:400
「ペインペインターのモンスター効果。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、カード名を『ゾンビキャリア』として扱う。そしてもう1つの効果発動! 1ターンに1度、私のフィールドに存在するこのカード以外のアンデット族モンスターを2体までのレベルを、エンドフェイズまで2にする事ができる。ファラオの化身とゴブリンゾンビのレベルを2に変更!!」
ファラオの化身
LV:3→2
ゴブリンゾンビ
LV:4→2
「レベルを調整しやがった……ってことは……!!」
「その通りだ!! レベル2となったファラオの化身とゴブリンゾンビにレベル2のペインペインターをチューニング!!!」
ペインペインターは2つの光の輪となって2体のモンスターを包み込み、フィールドは眩い光に満たされる。
「亡者の魂が怨念の叫びを上げる時、地獄の底より最強の悪魔を呼び覚ます……シンクロ召喚!!!」
☆2+☆2+☆2=☆6
「現れよ『アンデット・スカル・デーモン』!!!!」
アンデット・スカル・デーモン
LV:6
ATK:2500
「さらにこの瞬間、シンクロ素材となったファラオの化身の効果発動! このカードがシンクロ素材となって墓地へ送られた時、私の墓地に存在するレベル4以下のアンデット族モンスター1体を選択して特殊召喚する事ができる。私が召喚するのは『ボーンクラッシャー』だ!!」
ボーンクラッシャー
LV:4
ATK:1600
「ボーンクラッシャー? そんなカード、いつの間に墓地へ……」
「ふふふ……最初のターンで貴様が発動した『手札断殺』の効果で送っておいたのだよ。そしてボーンクラッシャーの効果発動。このカードがアンデット族モンスターの効果によって墓地から特殊召喚に成功した時、相手フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を破壊する事ができる!!」
「なにっ!!?」
「トリック・バトルを破壊だぁ!!!」
「しまった!! トリック・バトルが!!」
トリック・バトルを破壊され、レイジの顔に焦りが浮かぶ。
「そして、墓地へ送られたゴブリンゾンビの効果により、私はデッキから守備力1200以下の『酒呑童子』を手札に加える」
タイタンはデッキからカードを抜き取り、そのまま手札に加えた。
「まだだ!! 私はさらにリバースカード『ロスト・スター・ディセント』を発動! 私の墓地に存在するシンクロモンスター1体を表側守備表示で特殊召喚する! だが、モンスター効果は無効化され、レベルが1つ下がり守備力は0となり、表示形式も変更できない。蘇れ『デスカイザー・ドラゴン』!!!」
デスカイザー・ドラゴン
LV:6→5
DEF:1500→0
「そして私は最後のリバースカードは発動する……見るがいい『バスター・モード』!!!」
「バスター・モード?」
「このカードは、自分フィールド上のシンクロモンスター1体をリリースすることで、リリースしたシンクロモンスターのカード名が含まれる『
タイタンがそう宣言すると同時に、デスカイザー・ドラゴンは地面に引きずり込まれるように姿を消した。
「屍の鎧をその身に纏い……今こそ復活の雄叫びをあげよっ!!!」
タイタンがそう叫びと、彼のフィールドの地面から、新たな姿となったモンスターが出現する。
「『デスカイザー・ドラゴン/バスター』!!!」
デスカイザー・ドラゴン/バスター
LV:8
ATK:2900
「な…なんだコイツは……!!!」
新たな姿となったデスカイザー・ドラゴンの姿を見て、レイジは驚愕に顔を染める。
「ふははははっ!! 終わりだ!! /バスターとなったデスカイザー・ドラゴンの効果発動!! 特殊召喚に成功した時、自分または相手の墓地からアンデット族モンスターを任意の数だけ選択し、効果を無効にして私のフィールド上に特殊召喚する!! 蘇れハ・デス!! 真紅眼の不死竜!!!」
蘇りし魔王 ハ・デス
LV:6
ATK:2450
真紅眼の不死竜
LV:7
ATK:2400
「っ………!!」
4体もの大型モンスターがタイタンの場に並んだのを見て、レイジはもはや、言葉を失った。
「ふふふ……せめて苦しまず、一思いにやってやろう。私は魔法カード『ライトニング・ボルテックス』を発動!! 手札1枚をコストに、貴様のモンスターを全て破壊する!!」
タイタンがカードを発動すると同時に、雷鳴が鳴り響き、空からの稲妻がダルク達を襲う。
「っ……リバースカードオープン!! 速攻魔法『我が身を盾に』!! ライフを1500ポイント支払うことで、相手が発動した『フィールド上のモンスターを破壊する効果』を持つカードの発動を、無効にして破壊する!!!」
レイジがそう言った瞬間、稲妻は軌道を変えて、レイジに直撃した。
「ぐあぁぁああああああああ!!!!!」
レイジ
LP:1550→50
レイジの叫び声がその場に響き渡り、あまりの激痛に、レイジはその場に倒れた。
『『『レイジ!!!』』』
「レイジ!!!」
「「レイジ君!!!」」
ダルクや千代達がレイジの身を案じて彼に呼び掛けるが、レイジは動かない。
「バカなマネをしたものだ。どの道このターンで敗北は決まっていたと言うのに……まぁどちらにせよ、デュエル続行不可能で、私の勝ち──」
「待てよ……」
「っ!!?」
タイタンが自身の勝利宣言をしようとした瞬間、それはレイジによって遮られた。
「まだ…デュエルは……終わってねぇ……!!!」
そう言いながらゆっくりと起き上がるレイジ。だがその表情からは、動くのも辛いと言うことが見て取れた。
「ほう、まだデュエルを続ける気力があるか。貴様の敗北はすでに決定しているというのに……」
「デュエルはどちらかのライフが0になるまで…何が起こるかわからない……まだ俺のライフは0になっちゃいねぇ……勝手に終わらせんじゃねぇよ……!!!」
「強がりを……ならば終わらせてやろう!! アンデット・スカル・デーモンでダルクを攻撃!!! 魔降雷!!!」
スカル・デーモンの攻撃が、ダルクに襲い掛かる。
「罠…発動!『攻撃の無敵化』!! バトルフェイズ時…2つの効果のうち1つを選択した発動する……1つはフィールド上のモンスター1体は、バトルフェイズ終了時まで、戦闘及びカードの効果では破壊されない。もう1つはバトルフェイズの間、戦闘ダメージを0にする……俺は1つ目の効果を、ダルクを選択して発動!!!」
『おぉぉおお!!!』
ダルクの前に見えない壁のようなモノが発生し、ダルクを破壊から守った。
「さらにスピリットバリアの効果で戦闘ダメージは0……残念だったな」
「ぐうっ……ならばハ・デスでヒータを攻撃!! ヘルズ・フィスト!!!」
『ダルク!! あとは任せたぜ!!!』
ハ・デスの拳がヒータを殴り飛ばし、ヒータはそう言い残して破壊された。
「続けてデスカイザー・ドラゴン/バスターでエリアを攻撃!! デス・バースト!!!」
『レイジ…負けないでね!!!』
デスカイザー・ドラゴンの攻撃に飲み込まれながら、エリアもそう言い残して破壊された。
「私はこのままターンエンド。そしてこのエンドフェイズ、デスカイザー・ドラゴン/バスターの効果で特殊召喚されたモンスターは破壊されるのだが、アンデット・スカル・デーモンがいる限り、私のフィールド上のアンデット族モンスターは、カードの効果では破壊されない!!!」
タイタン
LP:1700
アンデット・スカル・デーモン(ATK:2500)
蘇りし魔王 ハ・デス(ATK:2450)
デスカイザー・ドラゴン/バスター(ATK:2900)
真紅眼の不死竜(ATK:2400)
ボーンクラッシャー(ATK:1600)
アンデットワールド(発動中)
ミイラの呼び声(発動中)
伏せカード:0枚
手札:1枚
「俺の…ターン……ぐっ!!!」
カードをドローしようとするレイジだが、先ほどのダメージで体が言う事を聞かず、腕が持ち上がらない。
「諦めるんだな。すでに貴様はデュエルが続けられる状態ではない」
「うる…せえ……んなモン、テメェが勝手に決めんなっ……!!」
タイタンの言葉にも耳を貸さず、カードをドローしようとするレイジ。だがやはり、腕は持ち上がらない。
「なぜそうまでしてデュエルを続けようとする? もう諦めて楽になってしまえば良いものを……」
「諦めるか……諦めるかよっ!! 言っただろ……お前は俺が止める!! このアカデミアに手出しはさせねぇ!!!」
そう叫びながら、レイジは言葉を続ける。
「俺はこのアカデミアに入学したばっかりだが……この学校には、大事な約束をしたヤツ等がいるんだよ……」
「約束?」
「そうだ……このアカデミアには、引き分けて再戦を約束した友達がいるっ!!!」
「っ!!?」
「負けて……リベンジを誓った友達がいるっ!!!」
「レイジ君……!!」
「いつか戦うことを約束した親友がいるっ!!!」
「レイジ……」
レイジの言葉を聞いて、上からクリス、千代、凛の3人が反応を示す。
「そしてっ……決着をつけると約束したライバルがいる!!!」
そう叫ぶレイジの脳裏には、以前デュエルした蓮の姿が浮かぶ。
「俺はその約束を絶対に果たす!! 闇のデュエリストだか何だか知らねぇが、お前ごときに邪魔されるワケにはいかねーんだよぉ!!!!」
レイジが渾身の力でそう叫び、持ち上がらなかった腕を持ち上げ、デッキに指を掛ける。
「ドローーー!!!!」
そして勢い良くカードをドローしたその時……
キィィイイン!!
「っ…なんだ!!?」
突然レイジの腰のデッキホルダーが輝きだす。それを見たレイジはデッキホルダーを開けて、中身を確認すると、空だったハズのデッキホルダーの中に……1枚のカードが存在していた。
「な…なんだこのカードは……!!!」
そのカードを手に取って確認してみると、レイジは驚愕する。
「………よくわかんねぇけど、今はコイツに賭けてみるしかねぇ」
そう決心したレイジは、そのカードをホルダーに仕舞い、デュエルを続行した。
「永続魔法『守護神の宝札』の効果により、ドローフェイズにもう1枚カードをドローできる!」
デッキからもう1枚のカードをドローすると、レイジは「よしっ」と小さく声を漏らし、手札から1枚のカードを抜き取った。
「俺はさらに『マジック・プランター』を発動。俺の場の永続罠1枚を墓地へ送り、自分のデッキからカードを2枚ドローする。俺はスピリットバリアを墓地へ送り、カードを2枚ドロー!」
「俺は手札から速攻魔法『サイクロン』を発動し、アンデットワールドを破壊する!!」
レイジがそう言うと同時にサイクロンが吹き荒れ、周囲の不気味な空間を一掃した。
「これでダルクは、本来の種族に戻る」
憑依装着―ダルク
アンデット族→魔法使い族
「それがどうした! アンデットワールドが破壊されようと、私の勝利に代わりはない!!」
「それはどうかな? 俺はさらに手札から『黙する死者』を発動し、墓地に存在する通常モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。俺が召喚するのは『D・ナポレオン』!!!」
D・ナポレオン
LV:2
ATK:800
「そんなザコモンスターを復活させて、何をしようと言うのだ?」
「こうするのさ……俺は手札から『ワン・フォー・ワン』を発動! 手札からモンスター1体を墓地へ送り、デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する!! 俺は手札の『ギゴバイト』を墓地へ送り……デッキからチューナーモンスター『エフェクト・ヴェーラー』を特殊召喚!!!」
「なにっ!? チューナーモンスターだと!!?」
エフェクト・ヴェーラー
LV:1
ATK:0
「(俺のデッキホルダーの中に入っていたあのカード……それは……!!!)
レベル4の憑依装着―ダルクとレベル2のD・ナポレオンにレベル1のエフェクト・ヴェーラーをチューニング!!!!」
エフェクト・ヴェーラーは1つの光の輪となってダルクとD・ナポレオンを包み込み、フィールドは眩い光に満たされる。
そしてレイジは、頭の中に浮かんできた言葉を口ずさむ。
「闇の精霊の力を操りし者よ……精霊王の名の下に……真の力を解放せよっ!! シンクロ召喚!!!!」
☆4+☆2+☆1=☆7
「現れろっ!!『闇の霊王 ダルク』!!!!」
光が止むと同時に現れたのは、先ほどまでの少年の姿とは違い……立派な青年の姿へと変わったダルクであった。
闇の霊王 ダルク(オリジナル)
属性:闇
種族:魔法使い族・シンクロ
LV:7
ATK:2500
DEF:1800
チューナー+『ダルク』と名の付いたモンスター+闇属性モンスター1体以上
「なにぃ!!? シンクロ召喚だと!!?」
シンクロ召喚を行なったレイジにタイタンは驚愕する。そしてそれは、観戦している千代達にも言えることであった。
「シンクロ召喚!!?」
「レイジ君……シンクロモンスターのカードを持ってたの!!?」
「いや、レイジはシンクロモンスターのカードなんて持っていなかったハズだ……それにさっきレイジのデッキホルダーが光ってたのも気になる……一体どうなっているんだ?」
クリスの質問に答えながらも、凛はワケがわからないと言いたげな表情をしていた。
そして召喚されたダルク自身も……己の姿を見て驚愕を露にしていた。
『この力は……そうか…完全ではないが、ついに目覚めてしまったんだな……レイジ』
そう呟くダルクの顔には、どこか寂しげな表情が浮かんでいた。
「だ…だが、たかが攻撃力2500のシンクロモンスターを召喚したところで、私の不死のアンデットモンスター達には……」
「甘く見んなよ……タイタン」
「っ!!」
「今のダルクは、全ての闇属性モンスターの頂点に立つ……『霊王』だ!! 俺は手札から魔法カード『闇霊術―「滅」』を発動! ライフを半分支払うことで、このターン…俺のフィールドに存在する闇属性モンスター1体は、全体攻撃ができる!」
闇霊術―「滅」
通常魔法
本作オリジナル
ライフポイントを半分払う。
自分フィールド上の闇属性モンスター1体を選択する。
このターン、選択したモンスターのみが攻撃可能になり、相手モンスター全てに1回ずつ攻撃する。
この攻撃で破壊された効果モンスターの効果は発動しない。
レイジ
LP:50→25
「ダルクでデスカイザー・ドラゴンを攻撃!!」
「バカなぁ!! 自滅する気かぁ!!?」
「んなワケねぇだろ!! ダルクのモンスター効果発動!! このカードが攻撃する時、墓地に存在する闇属性モンスター1体に付き、攻撃力を300ポイントアップさせる!! 俺の墓地にはダルクとD・ナポレオン…2体の闇属性モンスターがいる……よって攻撃力600ポイントアップ!!」
闇の霊王 ダルク
ATK:2500→3100
「デスカイザー・ドラゴンの攻撃力を上回っただと!!?」
「行けっ! ダルク!!」
『闇霊術……〝滅〟っ!!!』
ダルクが放った強大な闇魔法がデスカイザー・ドラゴンを貫き、そのままデスカイザー・ドラゴンは爆散した。
「ぐぅう!!」
タイタン
LP:1700→1500
「だが、デスカイザー・ドラゴン/バスターが破壊された時、墓地からデスカイザー・ドラゴンを……」
「無駄だっ! 闇霊術―「滅」の効果を受けたモンスターの攻撃で破壊された効果モンスターの効果は発動しない!!」
「なんだとっ!!?」
「ダルクの攻撃はまだ終わっていない……行けダルク!! アンデット・スカル・デーモン、ハ・デス、レッドアイズ、ボーンクラッシャーに攻撃!!!」
『究極の闇魔法……エンド・オブ・ダークネス!!!』
レイジがそう叫び…ダルクがそれに答えるように杖を掲げ、そこから放たれた強大な闇魔法が、タイタンのモンスター全てを破壊しつくした。
「ぬうわぁぁぁぁぁああああああああ!!!!」
タイタン
LP:1500→0
―勝者―
神谷玲路
◆◇◆◇◆◇◆◇
「……へへっ…俺の……勝ちだっ!!!」
「やったぁ!!」
「レイジが勝った!!」
「レイジくーん!!!」
デュエルが終了し、レイジは高らかに勝利宣言をする。それと同時に、観戦していた千代達がレイジに駆け寄る。
「まさか……私が負けるとは……!!!」
あの状況からの敗北が信じられないのか、呆然と立ち尽くすタイタン。すると……
ズゾゾゾゾッ……
「「「「!!?」」」」
突然足元にまるでゼリーのような形状をした、不気味な黒い何かが出現した。
それを見たレイジ達が驚愕している間に、ソレはタイタンの方へと向かっていった。
「また……あの暗い闇の中に戻るのか……今度は何年…何十年……!!」
足元に迫るソレに何の抵抗もせず、空を仰いだままそう呟くタイタン。
そしてソレは段々とタイタンの身体を飲み込んでいく。
「タイタン!!!」
「小僧……よく見ておくといい。これが……闇のデュエルで敗北した者の末路だ!!」
そう叫ぶと同時に、タイタンは完全に闇に飲み込まれ……消えていった。
そんな現場を……呆然と見つめるレイジ達。
「これが……闇のデュエル……ぐうっ!!」
「レイジ!!」
「「レイジ君!!?」」
先ほどのデュエルのダメージが残っていたのか、レイジは胸辺りを押さえてその場に倒れて気を失ってしまった。
「レイジ君!! しっかりしてレイジ君!!!」
「千代ちゃん落ち着いて!! とりあえず寮に戻ろう、レイジは僕が運ぶから!!」
「そうだね、行くよ千代!」
「……うん!」
気絶したレイジを凛が背中に背負い、3人は急いでその場から立ち去って、レッド寮へと帰っていったのであった。
そして……凛達が去ったあとの廃寮前。
そこへ、1人の男性がやって来た。
「まだ片鱗だが、精霊王の力が目覚めたか……レイジの力が完全に覚醒するのも時間の問題だな」
そう言うと、その男性はその場に膝を折り、地面にそっと手を置く。そしてその瞬間、男性の手の周りにゼリー状の闇が出現する。
「目覚めろ……タイタン!!」
そう言って男性は地面に出現した闇の中に手を突っ込むと、なんとそこからタイタンの身体を引っ張り出した。
「ぬ…ぬぅ……ここは?」
「よお……タイタン」
「っ!!? 貴様は……!!」
目が覚めたタイタンは、男性の姿を見て驚愕し、その男性の名を叫んだ。
「遊城十代!!」
それを聞いて男性……十代は口角を吊り上げて笑った。
「さっきの感覚……そうか……私を闇から引き摺り出したのは貴様か、十代」
「まぁな。俺には少し、特別な力ってヤツがあるからな」
そう言うと、十代の瞳は青とオレンジのオッドアイへと変化し、すぐに元に戻る。
「なるほど……その力を使って私を闇から引き摺り出し、先ほどの小僧を手紙でここに呼び、私と戦わせるように仕向けたと言うことか」
「そういうことだ。悪いな、利用するようなマネをして」
「ふん……それより、再び私を闇から引き摺り出してどうするつもりだ?」
「あぁ……タイタン、お前の中の闇の力を取り除く」
「っ!!?」
十代のその言葉に、タイタンは驚愕する。
「そうすれば、お前は普通の人間に戻れる」
「……本当か? 私はあの闇から……解放されるのか?」
「もちろんだ。だけど……」
「?」
「お前は闇の中に長く居続け過ぎた……闇を取り除けば、お前はこの世から消滅してしまう。それでもいいか?」
「……………」
十代の言葉を聞いて、押し黙るタイタン。そしてしばらく沈黙のあと、ゆっくりとその口を開いた。
「……頼む、遊城十代! 私を闇から……解放してくれぇ!!!」
「……いいんだな? 本当に?」
「元より数十年経ったこの世界に私の居場所はない……ならばいっそ……楽に逝かせてくれ」
「……了解だ。行くぜタイタン!!!」
タイタンの願いを聞き入れた十代は、再び瞳をオッドアイへと変化させる。
そしてその瞳から発せられる淡い光がタイタンを包み込むと、彼の身体から黒い霧のようなモノが噴出し、そのまま消滅していった。
「……これで、元通りだ」
瞳を元に戻してそう告げる十代。
「ありがとう…これでようやく私は……あの暗闇の世界から解放される」
そう言うと同時に、タイタンの身体がまるで砂のようにゆっくりと崩れ始める。だがタイタンは気にした様子もなく、言葉を続けた。
「さらばだ……遊城十代」
そして最後にそう告げると、タイタンは完全に砂となって崩れ落ち、その砂は風に吹かれて散っていった。
「……ガッチャ……安らかに眠れ、タイタン」
そう言い残して、十代は踵を返してその場から立ち去る。
『今回は随分と無茶な決断をしたね、十代』
すると、彼の隣にまるで悪魔のような姿をしたモンスターが半透明の姿で現れた。
「ユベルか」
十代は歩みを止めず、自身の精霊……『ユベル』へと視線を向けた。
『今回のタイタンとレイジのデュエル……もし彼が負けていたらどうするつもりだったんだい?』
「その時は俺が割り込んで、デュエルを中断させたさ。それにアイツは遅かれ早かれ…闇のデュエルを経験することになる。だったら早い内に経験させて、その危険性を知らせた方がいいからな」
『なるほどね……よく考えているじゃないか、昔のキミからは想像がつかないよ』
「バカにしてんかよ?」
『褒めているのさ。一応ね』
「一応かよ……」
そんなやり取りをユベルと交わしながら、十代はレッド寮へと歩みを進めたのであった。
つづく
オリカ紹介
闇霊術―「貪」
通常魔法
自分フィールド上に闇属性モンスターが存在し、手札がこのカード1枚の時に発動できる。
デッキからカードを3枚ドローし、このターンのエンドフェイズ時に自分の手札を全て捨てる。
闇霊術―「滅」
通常魔法
ライフポイントを半分払う。
自分フィールド上の闇属性モンスター1体を選択する。
このターン、選択したモンスターのみが攻撃可能になり、相手モンスター全てに1回ずつ攻撃する。
この攻撃で破壊された効果モンスターの効果は発動しない。
闇の霊王 ダルク
属性:闇
種族:魔法使い族・シンクロ/効果
LV:7
ATK:2500
DEF:1800
チューナー+『ダルク』と名の付いたモンスター+チューナー以外の闇属性モンスター1体以上
1ターンに1度、自分フィールド上に存在するこのカード以外の闇属性リリースして発動する。自分はデッキからカードを2枚ドローする。
このカードは相手モンスターに攻撃する場合、ダメージステップの間、自分の墓地に存在する闇属性モンスターの数×300ポイント攻撃力がアップする。
また、フィールド上のこのカードが破壊された時、自分の墓地の「ダルク」と名の付いたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。