オリ主で振り返る平成仮面ライダー一期(統合版)   作:ぐにょり

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116 改造手術(対非人間)

でけっ、でけっ、でけっ、でけっ、でけでけっ、でけでけっ、でけでけっ、でっでっでっで。

という訳で、労せずして上級アンデッドの体組織が手に入ったのである。

実際我が子同然とは言わないまでも我が創造物的な配下が友人を危険に晒した結果なので素直に喜ぶべきかは悩ましいところではあるのだが。

それはそれとして手元にやってきた素材を無視するほど余裕がある訳でもない。

使えるものは何でも使う。

そうやって人間は栄えてきたのだ。

俺もそれに習い戦力的にも栄えていこうと思う。

 

そもそも上級アンデッドとは何ぞや、という疑問もある。

高い知能を持ち、人間態に変身可能なのが上級アンデッドである、と考えてもらえれば良いのだろうが……。

ではその高い知能とは。

上級アンデッドは高い知能を備えるとは言うが、これがまずピンキリも良いところだ。

ジョーカーの人間態と常人を間違えるポンコツも居れば、人間を組織単位で洗脳してライダーシステムを製造させようとするずる賢いものも居る。

実際、知性の高さ低さ使い方を無視して戦闘力だけで見ても全員が全員強いのか、と問われると難しいところがある。

 

流石にキングともなると全員ある程度の強さはある、と言いたいところだが、パラドキサアンデッドなど他のキングと比べて戦闘力に疑問がある個体も存在する。

まぁ、そもそもこのカテゴリーにしても恐らくはバトルファイト毎にある程度調整がされているのだろうと仮定すれば、おかしくはない。

そも人間態に変身できる、というのは、ヒューマンアンデッドが勝利者となり人間主体の社会が存在するからメリットになるのであって、そうでない世界なら意味のない能力だ。

 

勝利者が次回バトルファイトでナーフされる、という説が正しかったとした場合、逆にカテゴリー上位の連中は勝利経験が少ないから下駄を履かせられているのではないか。

というのは、流石に情けなさ過ぎるし、上級アンデッドには奇妙なほどに余裕のある自信家が多いので無いと思うのだが……。

まぁ、カテゴリーの振り分けに関してはここでは重要ではないので置いておこう。

 

上級アンデッドは概ね下級アンデッドよりも強く頭が良い。

無論、この頭がよいというのは人間基準の頭がよい、という程度の話で、下級アンデッドの頭が弱いという話ではない。

少なくともカテゴリーAのカリスは上級アンデッドのイーグルアンデッドと戦いの約束をする程度には知性があるし、そもそもアンデッドはアンデッド語なるものを用いて会話が可能である。

あるいは下級アンデッドも喋ろうと思えば人間の言葉を喋る程度の事は可能なのかもしれない。

学習能力がどれほどのものなのかは不明だが、一定の規則性を持つ言語を使用可能な知性がある、という点を忘れてはいけないだろう。

 

それでも、アンデッドの下級と上級にはそれなりに格の違いがある。

時間を止める力を持つスカラベアンデッドが呆気なくコーカサスビートルアンデッドに洗脳され操られてしまっていたり、下剋上は限りなく不可能に近い様に思える。

まぁこれは、先にコーカサスがスカラベを捕捉して戦闘に入る前に洗脳を行った可能性もあるが……。

それでも、上級アンデッドは大体の面で下級アンデッドにスペックで勝る。

 

話を手に入った上級アンデッドの体組織に戻そう。

この体組織の持ち主はピーコックアンデッド。

孔雀の始祖であり、自動追尾羽手裏剣、火球、念動力、洗脳、謎の大剣などを用いて戦うカテゴリーJである。

孔雀の始祖が火の玉を飛ばして剣を振り回して……? どこからそんな要素が……?

羽を飛ばす……? 羽の生えた翼で飛ぶのではなく羽を手裏剣にして飛ばす……?

などと疑問に持ってはいけない。

バトルファイトで戦う以上、元の種族の特徴に囚われて武器が一切ない方が問題があるのだ。

 

実際、上級アンデッドとしては、とてもバランスの取れた能力だと思う。

上級アンデッドの持つ基本的な能力を大体抑えている。

下級アンデッドへの洗脳、つまり脳や精神に作用するテレパス。

言わずと知れた念動力、火球はパイロキネシスの変形だろうか。

 

……後に出てくる上級アンデッドでこれらを使う連中は、大体他にもっと強力な強みや戦法を持っている事を考えると、上級アンデッドの中では最低ラインに近いスペックである可能性はある。

が、その分、他の上級の様に余計な要素が無い為に、これらの能力を素直にトライアルシリーズに載せやすいようにも思う。

何より、上級アンデッドは人間への擬態能力を備える。

 

トライアルシリーズを独自に作る上で問題となったのが擬態能力だ。

基本的に、魔石で強化した生物の細胞と組み合わせても、その生物から大きく外れる形には擬態できない。

十メートルの熊の怪物を三メートルの熊に擬態させる事はできても、人間の姿を取らせる事は難しかった。

何しろ素体は熊なので人間の姿になれと言っても仕方がないし、プラントアンデッドは人間への擬態能力を持たない下級アンデッドだ。

これで人間に擬態させることが出来るとしたらそれだけで大した独自技術になることだろう。

 

しかし、上級アンデッドは能力として人間への擬態を可能としている。

上級アンデッドベースのトライアルシリーズであれば、組み合わせる細胞が人間ではなくとも人間への擬態が可能になるだろう。

人類社会に紛れ込ませていざという時に動かす手駒としてはこれ以上無い都合の良さだ。

 

これらトライアルシリーズの製造は基本的に異能を持たない常人でも可能な技術である為、教え込みさえすればFAGにも可能だし、もう少しAI技術を発展させる事さえできれば純粋機械によるオートメーション化も可能だろう。

現状、俺の自転車操業で動かしている戦力も、これが技術として確立してしまえば、自動的に拡大、強化していく事ができる。

 

また、現状ではトライアルシリーズは細胞レベルでアンデッドと既存生物を融合させて培養し作り上げる人造生命体ではあるが、この技術をもう少し発展させれば改造人間作成技術へ繋げる事も可能になるだろう。

これは戦闘能力を修行などで地道に上げるのでなく、とにかく早急に必要とする人間に対しては非常に画期的な技術になる筈だ。

上級アンデッドベースのトライアルシリーズが人間への擬態を可能とする以上、その頭脳部分を摘出すれば、人間に準じた性能を持つ生体CPUの作成すら可能となる。

戦闘力に関しても、FAGやゾイドの様にアギト由来でない為に無限の進化が可能というわけではないが、それでもそれなりに戦闘経験を積んだBOARD製ライダーとある程度戦える程度の力はある。

スペック不足、という点に関して見ても、それこそ歴代の仮面の戦士の如く特訓なり修行なりで補えるし、再改造で強化する事も将来的には可能になるかもしれない。

BOARDのライダーの戦闘技術をコピーできるのだから、修行無しでもある程度の強化が短期的に可能であると見ても良い。

まぁ、そんなインスタントに手に入れた技術がどこまで通じるかと言われると難しい話ではあるのだが。

 

……というのはあくまでも将来の話に過ぎない。

未だ上級アンデッドのサンプルがピーコックアンデッドのものしかない状態で量産前提の話をするのは早計すぎる。

時間制御技術を突き詰める為にスカラベがほしいという事を抜きにしても、どうせ作るなら小器用な方が兵隊としては便利だろう。

理想をいえば、全てのアンデッドの要素を備えた細胞があればちょうどよいのだが、それが手に入るのはまだまだ先の話。

早急に戦力を整える必要があるのは確かだ。

だが、それでもまったく時間が無いという訳でもない。

まず、一つ一つ、手元にある素材の使い道を探していくのが良いか。

 

―――――――――――――――――――

 

そういう訳で、実験体を幾つか作った。

上級アンデッドの中でもそれほど強い訳でもない個体だが、人間に対する洗脳能力などを考えれば、暴走した時の危険性が高い為、全ての機能を一体に詰め込むのは危険と判断した為だ。

面白いのが、アンデッドとしての機能を限定的に搭載する事で、恐らくはアンデッドとしてのそれではない、種族としての特徴が顕になる場合がある点だろうか。

 

ピーコックアンデッドは羽手裏剣こそ飛ばすものの、翼が無い。

更に言えば顔面形状も鳥モチーフと言われればそうかなと思う程度で嘴らしき部分も目立たない。

が、羽手裏剣を搭載した実験体は羽の搭載場所として翼を獲得し、その他の機能を搭載した個体も何らかの孔雀としての身体的特徴を獲得したのだ。

これは恐らく、集合無意識の実体化であるアンデッドの要素をバラバラにして組み込んだおかげで、本来アンデッドとしては不要なパーツとして表に出なかった特徴が顕現してしまったのだろう。

ある意味では、よりアンデッドから遠ざかったとも言えるだろうか。

バトルファイトというルールのある戦いの軛から解き放たれ、自然に進化した形に寄っているように思う。

 

ピーコックアンデッドなのに火球を出して超能力を操り剣を出すという不可思議さはここにあるのかもしれない。

種族を代表した戦士として存在しながら、勝利を目指して強くなる過程で、どんどん元の種族から掛け離れていく。

何しろ、地球上で発生した全ての生き物は、最初からバトルファイトを勝ち抜く事を目的として進化したことなど無いからだ。

結果的に、バトルファイトに適合するという事は、全ての自然発生的生物的特徴から外れていく事に等しい。

全てのアンデッドの要素を組み込まれたケルベロスが極めてシンプルな、特殊能力らしいものを持たない、飛び道具を放つ力強い怪人でしかなかった。

唯一それらしい機能としてアンデッドの封印吸収能力を持っていたのも、バトルファイトの勝利条件である自分以外の全てのアンデッドの封印というのを単独で行えるように、というものだろう。

 

後のトライアルシリーズが、アンデッド由来かどうか怪しい能力を持っているのも、このアンデッドの要素の分解における能力の再発現を利用した可能性もある。

最も、この時点では天王寺傘下で作られたトライアルシリーズは本当に実戦配備もままならない試作品ばかりなので断言はできないが……。

 

ともあれ、ピーコックアンデッドの体細胞を元にしたトライアル、記念すべき二号が誕生した。

無論、ナンバリングされていない標本行きの個体はもっと無数にあるのだが、その御蔭でこの二号……ニー君の完成度はとても高い。

発話能力は無いが洗脳能力を応用したテレパスで意思表示はばっちりだし、人間への擬態能力こそ搭載していないが、人間社会に紛れ込んでいても不自然でない猫という生物をベースにしている為、どこに居ても怪しまれない。

また、前述の改造人間技術を目指す為に、細胞ベースで既存の生物と融合させて作られたトライアルを材料に、ちょっと田舎の方の国道沿いで拾ってきた死にかけの猫を上手い具合に組み合わせて作ってある。

いわゆる、自然に生を受けた生き物のトライアル化である。

 

実際、トライアルではそういう事例こそ無いものの、後に天王寺が完成させるケルベロスなどは天王寺との融合を果たしていたりする。

人間……生物とアンデッドを融合させる為の機械的システムも存在しており、天王寺などはケルベロスの完成を待つばかり、と言った風情だ。

だが、このシステムもまた完全ではない。

ケルベロスと融合した、アンデッドになったと豪語した天王寺もまた、大ダメージを負う事で変身を解除され、移植したアンデッドとの融合用カードリーダーを破壊されて死んでしまう。

あくまでも天王寺の作り上げたシステムはジョーカーのシステムの延長線上にしかなく、不可逆の完全融合とは言えない。

 

だが、これもまた大きなヒントであった。

そもそも、このシステムのオリジナルであるジョーカーすら、バトルファイトのシステム側の存在なのだ。

そのシステム側の存在である統制者が、ジョーカーに他の封印したアンデッドへの変身能力を与えている。

それはジョーカーのラウズシステムが特別、というのもあるが、アンデッドという存在そのものが霊的存在の一種でもあるという点も重要だろう。

種族の栄えたいという意思、あるいは滅んだ種族の返り咲きたいという無念、その集合体がアンデッドであると、現状のデータは示している。

あれほどの大質量がカード一枚に封印されるのも、元を正せばアンデッドが物理的な存在ではない為だ。

 

トライアルシリーズは製造段階において、アンデッドと通常生物の細胞を組み合わせて培養を行う。

これは、細胞分裂の段階においてアンデッドの、巨大な種族単位での強くなりたい、生き残りたいという念に影響を経て変質していく作用を応用しているのだ。

実際、死にかけの生き物に組み合わせる、というのは、中々に相性が良い使い方なのだろう。

死に瀕するが故に、より強く生存本能が働き、アンデッドに寄せられる種族全体の意思と共鳴できるのだ。

 

バトルファイトの主催は地球の全生命の生き残りたい、強くなって最も栄えた生物になりたい、という意思の集合体。

これにはまだ繁栄している生物の意思も、滅びた生物の意思も含まれる。

ある種のグレートスピリッツの様なものであり、アンデッドというのは、種族全体が巫力を集めて作ったオーバーソウルのようなものと言えばジャンプ読者には伝わりやすいだろう。

これで言えば、トライアルシリーズは胎児に強い悪霊を取り付かせて異常成長させた結果だ。

 

今、天王寺がまともにトライアルシリーズを製造できていないのは、この霊的要素を見落としているからだろう。

トライアルB……コピー広瀬がかなり早い段階から活動できていたのは、それこそオリジナル広瀬の怨念が由来となる。

怨念という言い方は良くない、未練、というべきだろうか。

完成した直後に広瀬が死亡した、という点を鑑みれば、あるいはオリジナルの広瀬の魂が乗り移っている可能性もある。

まぁ、実際どうなのかはトライアルBを破壊して中身にある霊を検分しない事にははっきりとしないが……。

 

トライアルシリーズの製造は最終的に全て科学的な手法で安定して行えるようになるが、ここに呪術的要素を組み込めば完成速度はかなり上がるという事だ。

俺は師匠から反魂の術も教わっている(禁術ではあるがこれは良いらしい。謎だ)ので、この術を応用した。

トライアルシリーズが一種の奇形生物だとすれば、このニー君はズンビー……キョンシーか?

まぁ、オリジナルが死んだわけではないので、どちらかと言えば自らの細胞を元に作り出したホムンクルスと合体して生まれる人型ホムンクルスに近いだろうか。

説明しようとすると大体ジャンプで説明できてしまうのだ。

やはりジャンプには全てが詰まっている……。

 

とはいえ、ニー君も現状では経験不足という事で、ある程度の知識の刷り込みを行った後は、ロードインパルスに預けてウチでのやり方というものを教え込ませている。

一号の様に一定範囲から出ない、ある程度の自衛をする、身を隠す程度の指示なら受け付けるが、市街地で活動させるとなるとまだまだ未熟。

猫型なので俺が引き連れて物事を教え込んでも良いのだが、俺も一応は大学生だ。

常日頃から猫を連れ歩くなどという不思議ちゃんじみた真似をして無駄に人目を引きたくはない。

 

と、そう思っていたある日の事だ。

 

―――――――――――――――――――

 

「居ない」

 

大学の駐車場に停めていたビークルモードのロードインパルスが忽然と姿を消していた。

すわトライク泥棒か車上荒らしか、とも思うも、ロードインパルスにはいざという時の自衛を許している。

通常のエルロードであれば複数相手にしても機動力、馬力ともに圧倒できる上、配下のヘキサギアを召喚すれば集団戦に持ち込め、ヘキサギアで処理しきれないタイプの雑兵が複数現れても他の区域の統率個体であるゾイドに救援を呼ぶ事も可能なロードインパルスを盗む事は容易ではない。

また、電子頭脳も天使の力で強化している半ミラモン、あるいは半エルロードの様なものなので、単純な電子機器へのハッキング能力にも強い耐性がある。

これを誤魔化そうと思ったらそれこそ、昭和の悪の組織首魁レベルの無茶な存在でも無ければ難しいと思う。

 

なんなら生身の人間が悪戯でもしようものならたちまちにビークルモードからゾアテックモードに切り替わりむくりと起き上がり、低めの乗用車程度から小さめのトラックくらいの全高に切り替わり、前足で素早く車泥棒をキャプチャーしてみせる事もできる。

しかも高精度ドライブレコーダーを各部に搭載している為、加害者が被害者ぶろうとしても確実な証拠で殴る事ができ、社会的にも強い対応力がある。

ちなみにナンバープレートは地元で取得した。

色々と起こるのが東京なのでこちらの大学に進学したが、地元愛はばっちりあるのだ。

将来的にはあっちに土地を買って住居として巨大ロボになるタイプの家の一つも……話が逸れた。

 

まさか世話を任せていたニー君が猫質に取られた?

いや、ニー君も小型ではあるが、最新式のトライアルシリーズだ。

細胞提供者が念力浮遊止まりだった所、格納式の翼を用いて高速飛行も可能とし、ギャレンラウザーの構造を簡易化した手持ち短銃身ガトリング羽手裏剣に、ブレイラウザーを参考にしてオリハルコンプラチナとの合金化を果たした大剣を自在に操る。

武器運用術は警察の装甲服部隊の集積しているデータをハッキングにて入手し、これを参考に射撃技術を、剣術に関しては赤心少林拳武器術をインプットし、ブレイドとギャレンのこれまでの戦闘データ、ファイズギアGからいにゅいの戦闘データ、ロードインパルスの電脳から俺のライダーバトル時の戦闘データを、猫の身体に可能な限り最適化した形で搭載している。

普段は通常の猫に擬態させているが、全身には猫の柔軟性を損なわない様にミスリルケブラーで編んだ強化皮膚に、複雑に組んだオリハルコンプラチナの装甲を与えてある。

また、細胞サンプルが上位アンデッドである為に、上位アンデッドからの洗脳にも耐性がある筈。

言わば強めの猫ライダーと言っても過言ではない程度の戦力があるニー君を猫質に取るのは、これもまた至難の業の筈。

 

普段も、常に駐車場に停めている訳ではない。

俺の帰宅時間までに駐車場に戻れば散歩はして良いと言っているし、普段はそうしている筈だ。

発話機能を付ける事は無いにせよ、メールを送るくらいの機能は持たせるべきだったか。

思えばライダーバトル最中は常に近場に待機させていたから、離れている時の通信手段などは考えていなかったな。

何なら変身してアドベントすれば来たし。

 

捜索……は、するまでも無い。

どこに居るのか、という程度であれば、よほど離れなければ気配でわかる。

何しろロードインパルスに限って言えば主観時間でも結構な時間を共に戦ったのだ。

力を与えた眷属でもある。

探しに行くまでも無く、適当な場所で変身してアドベントを使えば呼び出せる。

のだが。

無断で俺の帰宅時間に駐車場を離れている、というのが気になる。

何らかの緊急事態だろうか。

 

ちら、と、横のスペースに停めてある難波さんのレイブレード・インパルス(刀身隠蔽済み)を確認する。

戦闘が起きているというのなら、それこそ救援は最初から呼べるのだ。

戦闘が絡まない緊急事態……?

わからん。

まったくわからん。

とりあえず、ロードインパルスの気配の方向に向かってみよう。

 

―――――――――――――――――――

 

距離があるので、ちょっと走ることしばし。

たどり着いたのは、中々に景観の良い河川敷だ。

桜の木でも何本か植えてあればもう少し人通りがあっても良さそうなものだが、見晴らしの良さを優先しているのか樹木の類は控えめ。

そんな光景を遠くに、ロードインパルスは路肩に身を伏せてスリープモードに入っていた。

違法駐車にならない位置を陣取るのは良いが……何をしてるんだこいつは。

低い位置に来ていた、鼻先に蝶々の止まっている頭部をコンコンと小突く。

 

「ニー君は?」

 

ロードインパルスは俺の問いに、気怠げに首を動かして一方向に顎をしゃくった。

 

「あー」

 

常人の視界では豆粒程にしか見えないだろう。

女性の死体を抱きかかえ、慟哭する青年。

ニー君は少し離れた位置からそれをじっと見詰めていた。

 

「死ぬなよ! 小夜子ぉ!」

 

いやぁ……これは。

なんとも珍しいタイミングに出くわしたものだ。

あるいはこれも、ヒューマンアンデッドの計画の内だったりするのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 





これで原作が十四話くらいである事を示し、同時に時系列を明確に進める事に成功したのだ

☆次回にどんな行動をするかでアライメントが動いたりする
割と、本人の意図しない形で原作のシーンに乱入とかはしないのである意味珍しい事態ではある
アンデッドというかトライアルシリーズの技術発展に力を注いでいるので最近はおとなしめだった
着々と科学、呪術などを学んで吸収していっているので、特定技術に別方向からアプローチして新技術とかも出せるようになりつつある

☆ネオグロンギ首魁特製トライアルシリーズ二号のニー君
あくまでも即戦力づくりでなく新技術の検証の為に作られている為、基本的にはBOARDや天王寺から掠め取った技術をベースに作られている
広瀬パパが知ればケツを差出しても欲しがる死にかけの生物強化システムの結晶
ベースを猫にしたのは普段は適当な場所を徘徊しているという事にすれば出すも出さぬも自由自在にできるから
作劇のカロリーを減らすひと手間
こうして教育段階でトラブルを起こさせる事でイベントを誘発させたりもできる
なんでザヨゴの死体をじっと見ていたかは次回
戦闘時は二足歩行して片手ガトリング片手大剣
翼を生やせばデビルニー君
死にかけのとこを改造手術で助けてもらったのである程度の恩義を感じている
色々言い訳をしたが、ニャンニャンアーミーもどきをSSに出すのに理由など必要ないのだ
今季の使い捨てアニマル枠
使い捨てアニマル枠……?

☆覚醒寸前ダディと死にたてのザヨゴ
放置しても勝手に覚悟して覚醒してくれるから問題ないのだが……?
戦士としては不安定だし、アンデッドを始末するだけなら他の戦士でも良いし
そも劇場版見る限り科学者として優秀だし……?
どうなるかは次回

☆ウルトラマンZ
めっちゃ話作り丁寧過ぎない……?
ブルトンぷよぷよでかわいいーとかやってたら涙腺破壊されたわ
難しい事は言わんから全人類見て♥
見ろ
ニコニコで配信してるのが個人的に強かった
ありがとうウルトラマンN!
とかやってたら最近必殺技でめっちゃZを主張してくるの全て制作側の思惑通りなのではと思えてウキウキが止まらない
あと新OPのキングジョーのポーズがカッコいい
セブンガーの博物館行きとかも絶対終盤出撃フラグだよね……


こういう引きを作る事で次回の冒頭、逃げ場を無くした上で原作と絡めて無理矢理に振り返らす事が可能となる
と、思う
逃げようと思えば逃げれてしまうけど、せっかくだから原作キャラの弱みにつけこみたいよね……
多少なり真っ当な素顔での交流とかしてもいいと思うんだ
そんな訳で今回はここまで
主人公はこのままダディを遠巻きに見て帰るのか
それとも接近して何らかの悪魔の契約をかわさせるのか
全ては次回
そんな次回も気長にお待ち下さい
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