オリ主で振り返る平成仮面ライダー一期(統合版)   作:ぐにょり

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117 橘朔也の転機

深沢小夜子は死んだ。

橘朔也は医者ではないが、発見した時点での彼女が既に長くないと判断する事ができる程度には医学知識を備えている。

服の上からではわからないが、抱きかかえた感触が既にそれを理解させていた。

ぐにゃりと頼りのない手応えは、健常な人間であれば身体を支えていたであろう骨格が砕けている事を嫌という程に実感させてくる。

 

上位アンデッドの念動力。

ピーコックアンデッド──伊坂が小夜子に向けて無造作に放ったそれは、人を吹き飛ばして転ばせる程度の生易しいものではない。

伊坂は、ライダーとしての橘朔也を傀儡として操るのに邪魔な存在として、心の支えである深沢小夜子を確実に抹殺しようとしていたのである。

放たれた念動力の勢いたるや、走行中のトラックに真正面から激突したのと比べても遜色無い。

僅かな時間であっても、死に際に橘と言葉を交わす事ができたのが奇跡と言って良いだろう。

 

橘朔也は研究者であり、科学者でもあり、精神状態さえ整っていれば優れた戦士ですらある。

あるいは設備さえ整っていればちょっとした手術すら可能かもしれない。

しかし。

既に死の確定した様な人間を、何の装備もなく救えるような、常識はずれの存在ではない。

小夜子は既に言葉を発する事すらできない。

橘は、ただ死に行く想い人を抱きかかえ、慟哭する。

抱き抱えられる小夜子の意識もまた、橘の呼び声すら聞こえぬ無明の闇に沈みつつある。

 

これが現代のバトルファイト。

一万年前、禄に人間が文明を持たない時代、あるいは、人類が勝利者ですら無かった時代では見られない光景。

ほんの少しの不幸と、アンデッド側の動き次第では幾らでも起き得る、ありふれていても可笑しくない悲劇。

この状況はただ、アンデッドによって犠牲になった人間の一人が、橘朔也の、仮面ライダーギャレンの知人であった、というだけのものだ。

 

バトルファイトというのは、生易しい戦いではない。

地球上に存在する無数の種族が地上の覇権を賭けて戦う生存競争なのだ。

そこに巻き込まれただけの一被害者に慈悲や奇跡が与えられる様な事はありえない。

 

「もし、そこのお方」

 

ふと掛けられた声に、橘が顔を上げる。

自らのせいで戦いに巻き込まれた想い人、その死を悲しむ中でも、何故か耳にするりと入り込み、脳を刺激する奇妙に落ち着いた声。

そこに居たのは、奇妙な程に背景に溶け込む、剣崎一真よりも年若い少年の姿。

 

「ひどい怪我をされているご様子。よろしければ、力になれると思うのですが……」

 

この悲劇に対して救いが与えられるとしたなら。

それは慈悲から地獄に垂らされた蜘蛛の糸か、あるいは弱みに付け込む悪魔の囁きか。

 

―――――――――――――――――――

 

橘朔也という人間は、その経歴と能力を知れば知るほどに、どういう人間かがわかりやすくなっていく。

BOARD製ライダーシステムの欠陥の為に内心にある恐怖を増幅されて弱体化するというのも、彼が元を辿れば優秀な研究者としてBOARDに入社したという経歴を考えれば無理からぬ事だ。

彼は融合係数の高さ故にギャレンの装着者として抜擢されたが、本来は戦いではなく研究が本職である。

無論、ライダーシステムの完成までにアンデッドに関する研究も重ねており、その能力、不可思議な生態への理解度は高い。

封印する手段こそあれ、決して殺す事はできず、既に一度封印から逃れたことのある頂上存在達。

それと戦い、そして封印したカードは自らが管理する。

これに恐れ、恐怖を抱くのは自然な感情の作用であると言えるだろう。

 

敵の脅威度というものを、BOARDの生き残りの中で最も正確に把握しているのは彼を置いて他にないと言っても良い。

研究者としての知識、そして机上ではわからない、ライダーに変身し敵として戦った時の経験。

これを併せ持つのは数多く居たBOARD職員の中でも彼一人なのだ。

 

彼が強敵との戦いの中でこそ力を発揮できるのは偏に、強敵との戦いの中ではそこまで深く考えを巡らせる余裕が無いからだ。

戦力的余裕があり、実力を正当な形で発揮できる場面において、彼の頭の中は凄まじい速度で『もしも』が駆け巡っている。

そも彼がライダーシステムに不審を抱くのは当然のことなのだ。

後にBOARD壊滅後に欠陥ではないとして伝えられた恐怖を増幅する副作用という致命的な欠陥を抜きにして考えても、BOARDは封印状態で発見されたアンデッドを一度開放してしまっている。

カード化されたアンデッドはライダーシステムによって安全に運用可能である、という前提そのものが、ライダーシステムが設計製造運用されている時点で崩れた後なのだから。

 

実際アンデッドの最初の封印からの解放は人為的なものなので、そこまで心配するような事はないのかもしれない。

しかし、確実に言える事は一つ。

人類はラウズカードを利用した可能性こそあれど、人為的にカードに封印されたアンデッドを解き放つ技術を持つ。

そしてそれが純粋な技術である以上、誰がアンデッドを封印解除する技術を悪用し始めても可笑しくはないのだ。

 

ラウズカードに封印されたアンデッドは、何かしらの拍子で封印から解き放たれ、自らに、そして人類に牙をむく可能性がある。

そして、戦い方次第では自分を殺す事も可能で、逃してしまえば一般人にも多数の被害を出すであろうアンデッドと戦うには、そんな不安定なラウズカードを力の源とするライダーシステムを使わなければならない。

 

彼、橘朔也がこのライダーシステムの構造を誰よりも危惧していたのは後の歴史、ジョーカーが封印された後の世界線で作られた新世代ライダーシステムの構造を見ても明らかだ。

三体のライダーのチーム運用、それぞれのライダーは変身の為のカードを一枚持つのみで、攻撃にもこれのみを使用する。

特殊な能力こそ持たないが、それ故に装着者の意思一つでアンデッドを解放するような危険なカードを自由にさせる事も無い。

何らかの外的要因でメンバーの内の誰かのカードが封印解除され、中に封印されているであろう量産型ケルベロス(三枚ある事から、天王寺を封印したものとは別に人造アンデッドを再生産した可能性もある)が解き放たれても、残りの二人がかりでどうにかできる。

応用力を捨てて火力を取ったような新世代だが、全ては安全性、安定性を取った設計とチーム構想だったのだろう。

メンバーの選定段階でアンデッドが紛れ込む辺り、人を見る目はそんなに無いようだが……。

 

ちなみに二人のカードが封印解除されたり、最悪三人全員のカードが解き放たれた時のバックアップはどうするか、というところまでは流石にどうにも出来なかったものと思われる。

そこに対処するために予備チームを作るとかすれば、その予備チームのカードが解き放たれたら?という話になるし、そこまで来るともはやいたちごっこねずみごっこだ。

 

彼は常々、情緒不安定な雑魚にも負けるボスキラーの味音痴の愛妻家のサッカー中一人遊びセルフ骨折の天然ボケの愛されキャラなどという謂れのない誹りを受けている。

しかし、その根底にあるのは、平和と正義を愛する、頭の回転が早い善良な研究者としての姿だ。

 

この世界の、現代で起きる偽りのバトルファイトは、今の所、全てのアンデッドを封印した後、ジョーカーを封印する流れに向かう形で進める、という事になっている。

ジョーカー自体が優れた戦闘力を持ち積極的にアンデッドの封印に努めてくれる上、彼を実質操ることが可能なヒューマンアンデッドの戦闘力もおそらく本来なら現代のジョーカーを圧倒出来るほどのもの。

人類に長きにわたる平穏を、というのが本当にヒューマンアンデッドの本心であれば、このルートはもはや既定路線だろう。

ジョーカーを二体に増やして、出逢えば本能的に殺し合い、どちらが勝っても人類が滅びる、なんて状態に持っていく事はしない筈だ。

 

だから、最終的にアルビノジョーカーが現れて暗躍し始めるだろうし、アンデッドも再び封印を解除されてしまうだろう。

モノリスが管理状態にあった中でアルビノジョーカーの出現に気が付けなかった辺り、モノリスとは離れた位置でアルビノジョーカーはスポーンする可能性がある。

これははっきり言って、起きてから対処するしかないし、対処自体はそれほど難しくない。

 

だが、そこに至るまでの新ライダーシステムの製造、ケルベロスの量産などをまたぞろ秘密結社よろしく裏でやられるのは面倒極まりない。

天王寺という黒幕を始末した後であれば、むしろそれは公的機関と組むなりして表立って計画を進めてほしくもある。

そも、天王寺という一応の金持ちの大物がスポンサーから降りてからの独自の新ライダーシステムの研究は、資金面の問題で難航していたのではないだろうか。

 

天王寺の残した施設や研究資料などを流用していたとしても限度がある。

だからこそ、そう、これは善意からのお話になる。

 

―――――――――――――――――――

 

人工呼吸器をつけた深沢小夜子が、オメガリアクターの構造を応用し、トライアルシリーズの細胞培養技術と組み合わせて製造した細胞培養槽に沈んでいる。

申し訳程度に設置された心電図は、弱々しくも彼女の生存を知らせる電子音を鳴らし続けている。

 

「大したものだ」

 

設備を置く場所を提供してくれた嶋会長が唸る。

 

「凄いとしたら、これの基礎技術を作り上げた連中ですよ」

 

「だとしても、だ。データを元にこれを作り上げたのは君自身だろう。自信を持っていい」

 

「自信はありますよ。少なくとも、この女性が今すぐ死ぬ事は無い。それだけは断言できます。だけど……」

 

振り返る。

そこには、椅子に座り、憔悴した顔を晒す橘さん。

 

「何時目覚めるか、となると、こればっかりは保証できません。何しろ、物理的には完全に回復していると言っていい」

 

「……そうか」

 

がっ、と、

 

「ありがとう……!」

 

座ったままながら腰が折れるんじゃないかという勢いで頭を下げてくる橘さん。

 

「君の助けが無かったら、今頃小夜子は」

 

「その礼はこの女性が目覚めてからにして貰いたい。最悪、何週間、何ヶ月で済まないという可能性だってあるんですから」

 

「だとしても、死ぬよりは、良い」

 

赤く泣きはらした目を隠しもせず、橘さんが細胞培養槽に縋るように両手を当て、沈む小夜子さんを見つめる。

今は触れ合うことこそ出来ないが、完全に希望が潰えた訳ではない。

……逆説、今の橘朔也にはある程度の余裕がある、と言っても過言ではない。

 

この状態の橘さんが戦士として見て使い物になるか、というのは、俺にとって未知数の話だ。

科学者タイプが追い詰められて戦士として覚醒する……。

理詰めで深く考える余裕をなくす……怒りなどの激しい感情に囚われる事で余分な思考を排除。

脳の機能を短期的な判断能力に回すことで驚異的な先読みを可能とし、結果的に優れた戦士としての振る舞いを行える様になる。

普段は恐怖心を抱かせるばかりのアンデッドのデータも、戦闘時に敵戦力と行動パターンを判断する為にのみ使われるようになるのだろう。

短期的に深く物事を考えないバカになる事で研究者、学者としての脳の回転を戦士としての判断力に置換しているのだ。

 

実際、俺が橘さんの恋人、深沢小夜子を助けたのは、戦士としての橘さん、ギャレンの力が欲しかったからという訳ではない。

一応、俺がイクサのテスターの一人として籍をおいている素晴らしき青空の会に、優秀な研究者として所属していて欲しいというふとした思いつきからのものだ。

 

会長である嶋護には、既にアンデッドとそれが繰り広げるバトルファイト、それを研究するBOARDという組織、そして全ての黒幕に関しての説明を済ませている。

彼ならば、今年の偽りのバトルファイトが終わった後の橘さんや烏丸所長の受け入れ先として立派に機能して、新システムの為の資金援助に関してもある程度は工面してくれる筈だ。

 

「バックルに関しても整備しておきました。以前よりも挙動はスムーズになっている筈ですよ」

 

「助かる」

 

バックルを手渡すと、それを素直に受け取る。

バックルを持ち変身する事にすら抵抗を示していた時期を考えれば飛躍的な進歩だが、この段階ではまだシュルトケスナー藻の効果が多少なり残っていた筈だ。

問題は、この効果が完全に切れた後。

 

「ライダーとして戦うのは、もうおやめになった方がよろしいのではないでしょうか」

 

「何……?」

 

向けられる視線は、猜疑。

なぜそんな事を言われるのかわからない、という風だ。

 

「俺は一応、ああいう手合のやり口を良く知っています。弱みがあれば付け込む。勝利を目指す、というのであれば、当然のようにやってくるでしょう。今回、俺が通りかかり治療しましたが、もし彼女が目覚めてまともに生活できるようになったとしても、再び狙われる危険性を考えれば、戦いに戻るのはあまり良い選択ではないかと」

 

「ああいう手合……?」

 

横から嶋さんが口を挟んでくる。

 

「全身に渡る、部位によるムラの少ない粉砕骨折と筋繊維断裂、内臓破裂、凶器は間違いなく指向性のある強力な念動力ですよ。無意識の自己防衛などで放つそれとは明らかに違う、相手を単純に害する為の、生き物を殺そうとして振るわれた形跡があるように思います」

 

発射点Aから作用点Bまでを移動する衝撃波と異なり、AからBまでの空間をまるごと揺さぶる様な形で作用させた念動力にありがちな損傷だ。

ざっくり殺そうとしたのだろうな、というのはわかる。

そう説明すると、嶋さんは納得したのかなるほどと口にして引っ込んだ。

まぁ、怪我の状態からでもここまでの推測はできるし何なら下手人が誰かというのも知っているのだが。

それでも、この小夜子さんの怪我の状態だけでも、敵がどういう存在か、知らないフリをしながら推理してみせる事はできる。

 

「少なくとも、人間の超能力者でこの規模の念動力を使える者はそういません。改造人間でなければ、あるいは、そもそも人間ではない何者か」

 

嶋さんが、ファンガイアか……? みたいな顔をしているが、事前に説明したよね……?

そのファンガイアに対する異様な執着なんなの。

 

「そのシステムを運用するのが貴方だけ、というのであれば、こうは言いません。しかし、同種のシステムを運用する戦士の目撃情報はこちらにも上がっています。最悪、警察の装甲服部隊とでも協力して、袋叩きにするのが最適解でしょう」

 

ちら、と、橘さんが手にしたギャレンバックルにわざとらしく視線を送る。

 

「それは、戦う為の力です。しかし……守るための力にはならない。貴方が脅威の一つと戦っている最中に、遠方で襲われる大事な人を守る役に立つものではない」

 

「かもしれない……いや、確かにそうだ。だけど」

 

一瞬、バックルを握る手が緩み、しかし、しっかりと握り直す。

ちら、と、培養槽の中の小夜子さんに優しげな視線を向けた後は、部屋の出口へ向け、振り返りもしない。

 

「ライダーとしてできた因縁は、ライダーとして決着を付ける」

 

―――――――――――――――――――

 

背中越しに向けられた格好の良いセリフを受け止めつつ、部屋に残される。

 

「それで」

 

嶋さんが口を開いた。

 

「彼女は何時目覚めるのかね?」

 

「明日にもなれば意識も戻ると思いますよ」

 

ちょっと悩みどころではあったのだ。

愛する人が生き残って、意識も戻って、となれば、それこそ精神的余裕から研究者としての橘さんの側面が顔を出して弱体化してしまう。

では、一命は取り留めたが意識は戻らないだろう、というのは流石に残酷過ぎるし、楔としては弱すぎる。

何時目覚めるかわからない、最悪の場合は長くなる、というのが良い落とし所だろう。

 

「常々思うのだが、君はイクサのテスターより、私の様な立場に向いているんじゃあ無いか?」

 

「褒められて悪い気はしませんが、過大評価が過ぎますよ」

 

様々な思惑を持つ人間の集まった組織の長とか、幾ら無限に回復できたとしても胃が持たない。

俺が欲しいのは優秀な部下ではなく、使える手駒なのだ。

優秀な人材は、真面目に組織運営をしているクリーンな組織に投げるに限る。

 

―――――――――――――――――――

 

さて。

その後の顛末で、語るべきところは少ない。

この時点で俺が確保しているのはプラントアンデッドのみで、他のアンデッドは順調に封印され続けている。

橘さんの手札にも変化は無く、愛する人を意識不明の重体にしてしまったのは上級アンデッドに操られてしまった弱い自分の心のせいと、けじめを付ける為にピーコックアンデッドに立ち向かった。

結果的に戦力、精神状態ともに俺の知る戦いと大差なく、やはり知識からそうずれる事のない程度の戦力しか無かったピーコックアンデッドの末路は変わらなかった。

 

ギャレンのピーコックアンデッド撃破戦における独白を聞けばわかる様に、橘さんはピーコックアンデッド、伊坂に対して復讐戦を挑んだ訳ではない。

愛する人を失った事でようやく覚悟が決まり、研究者橘朔也の知識を戦士ギャレンが順当に運用する事で掴んだ、ある意味では当然の勝利。

あの戦いで封印したのは伊坂、ピーコックアンデッドではあったが、橘さんはあの戦いでここまでの弱い自分を打倒したのである。

まぁその後も精神的余裕がでる度に余計な事を考えてか戦績を悪くしてしまう場面が見られたりするのだが……、この戦いの前後ではやはり安定感が変わってくる。

 

俺は、俺の手元にではなく、俺が仮に所属する組織の一員として、研究者としての橘朔也を欲した。

そのための前払い報酬、恩の押し売りが深沢小夜子の生存である。

だが……強い戦士としてのギャレンを引き込める、というのであれば、それはそれで良い。

素晴らしき青空の会も、それほど戦闘員に余裕がある訳でもない。

 

「お見事」

 

ピーコックアンデッドを封印したラウズカードを手にしたギャレンに拍手を送る。

それに気づいたギャレンがこちらに近づいてきた。

既に、ギャレンに搭載されていた監視装置はオミットしてある。

ここまでの戦闘でギャレンは散々に嬲られていたのだ。

なにかの拍子に壊れていた、と判断してもおかしくはないだろう。

 

「聞かせてくれ。小夜子を救った、その見返りを」

 

善意で救ってくれた、とは、さすがの橘さんも思わない。

いや、さすがの、という注釈は不要だろう。

今、橘さんの頭は研究者としての冷静さを正常に発揮している。

 

無理に操る必要も、思考を誘導する必要もない。

反逆されるような悪事を働く事も無い。

BOARDは既に、天王寺がそれだけの事をしている。

少し、隠されていたBOARDの真実を教えるだけで、外部の協力者を必要とする様になる。

対して素晴らしき青空の会は、完全に所属になるには不便に思うほど、嫌になるほどクリーンな組織だ。

橘さんにとってみれば、それなりに居心地の良い職場になるだろう。

今回俺のやった事なんて、転職先の案内をしているに過ぎない。

 

「新しい職場で、今度こそ、世界を救って(人生棒に振って)みませんか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 






でもダディだからケンジャキに情報おもらししちゃうだろって?
ミッシングエースとか周りみる限り、結構ダディも秘密主義っぽいとこあるんだよねこれが
秘密主義というとあれだけど、説明を省きがちな二号ライダーの習性と見ればたいして可笑しくもないのですが

☆思ったほど暗躍もしていないし、思ったほど素晴らしき青空の会にどっぷりという訳でもないけど、良く行くファミレスくらいには便利に思っている人間ハロワ
実際優秀な研究者には裏に潜られるくらいなら手近な組織で研究していてもらいたい
監視の目からは逃れつつ動いてるので今回珍しく素顔
懐かしの(アギト編以来の)木野薫マスクをつけてニセ外科医ごっこという手もあったけど、まぁ、毎回顔を隠すのもね……

☆実は素晴らしき青空の会の中で唯一主人公の年上のお姉さん大好きな優秀なイクサのテスター以外の黒幕面を知る嶋会長
合理主義ではあるけど人が秘密にしたがっている事を変にぶちまける人でもないから割と暗躍場面を垣間見ていたりするのかもしれない
でもマルダムールの監視装置に関しては一切知らない
実際次のイクサ装着者として期待していたりするが、素直に手元に残る質の人間じゃないなぁ、と、一定期間のバイトを終えてさっそうと辞めていった主人公のママンの事を思い出す会長嶋なのであった
おそらく作中で家族を除いて一番ママンと主人公の人格の素に近い部分を見てきた人間だったりする

☆大事な人の命と引換えに悪魔に魂を売り渡した橘さん
おまけに本編後に天王寺の遺産以外に潤沢な資金と研究環境をあたえられる事が確定しているので、もしかすれば勝ち組になれるのか……?
実際小夜子が好きだという事を自覚した時点で小夜子が生存しているのでおそらく原作よりは容易に幸せになれる
なおTV版ルートの延長線上と思しき超全集の小説『たそがれ』では、ラメネちゃんが老衰寸前という時期でも元気に研究を続けていたりするらしいが
これは自らの身体を実験台として様々な生体実験を繰り返した結果であるらしいので、大事な人が居る状態だと普通の身体で天寿を全うする為に少し寿命は縮むかもしれない

☆ピーコックアンデッド(故)
実は最初は警察の装甲服部隊を兵隊として使おうとしていたが、ほぼタッグで行動を共にしているアギト部隊に察知されかけたおかげでそっちには手が出せずにすごすごと逃げ帰ってきたという行動履歴
他の組織に関してはそも情報を掴めなかったが……
猛士→呪術系の技術が残っているため洗脳に対抗する術があると思われるので無駄
ゼクト→ネイティブの戦力がどれくらいのものかしらんが組織形成できる程度だから単独では落とせないし洗脳できるかも怪しいので無駄
素晴らしき青空の会→野良のンがたまり場の一つとして使っているので超地雷
と、実は即戦力にできる組織は大体どうにもならなかったりした

☆ニー君
書いてから書いてないのを思い出したので次回はこいつを起点に話を進めようかなとも思う
ほら……ムッキーが無駄な被害を出す前に動かなくなるまで叩かないといけないけど、主人公がやるとほんとに動かなくなっちゃうし……

☆ミッシングエース
上手いことジョーカーを封印した場合に起こるサブシナリオ
アルビノの発生場所も条件も不明
取り敢えず作中時間で考えると発生時期はキバの年
だから最悪BOARD製ライダーが一人欠けててもイクサなりキバなりで補えそう




このSS龍騎を経由してるじゃないですか
だから、明確にひとさまに迷惑をかけるライダーを廃する事にはもう一切抵抗が無いのです
あ、ギャレンの事じゃないですよ
アンデッドにまんまと乗っ取られてキメキメスーツにキメキメキャップでキメてオシャレバーをキメる後の就職難民のことね
彼がそもそもデッキを手に入れないか、デッキを手に入れると酷い手段で奪取される上、原作であった精神的成長とかも没収される展開になる可能性もあるので
予定は未定ですが
彼のファンはご注意くださいヤツの名を
ヤツ……?
赤いアイツ……?
皆勤賞のアイツ……?
あっちこっちー(^o^三^o^)
千早なのか龍驤なのかアンジュなのか
ちなリナ・インバースは昔々の公式であの世界の平均値が高いだけでこっちの世界準拠だとCカップはあると明言されてるから除外な
なんでリナ・インバースの名前を出したかと言うと怪しげなラノベキャラ大集合な大ゴケしそうなアプリに登場予定だから
何ヶ月持つかな?
何ヶ月持つにしてもその時間を他に分けてやれ
お願い、二人に時間を
ウルトラマンZにも時間を
でも2クールで綺麗にまとまりそうで余計な時間不要そうではある
あのNのマークをあんな使い方するとか誇らしくないの?
そりゃご唱和させたくなるわなんだあの誇らしい名前はよう
まぁ財団がそんな事を許しはしないだろうけど
それでも、そうあれかしと願う事は大事なんだなって思う
ウルトラマンZ無限に布教したい
全人類全生命体はウルトラマンZを見よう
次回の放送まで時間があるから、その暇つぶしにでもなれればと思う
次の話が放映されるのが先か、次の話が投稿されるのが先か……
そんなSSでよろしければ、次回も気長にお待ち下さい

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