オリ主で振り返る平成仮面ライダー一期(統合版)   作:ぐにょり

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119 キャット・ファイト

アンデッド同士の戦いに決まりきったセオリーというものは存在しない。

それは太古の昔に同胞たる恐竜を戦力としてカウントしたリザードアンデッド……あるいは、リザードアンデッドになる前の別のアンデッドが証明している。

勝てば良い。

卑怯という概念は犯してはならないルールがあってこそ初めて存在できる。

他者を利用するというのは当然、利用価値がなくなったなら即座に敵対する、或いは何らかの罠に嵌める。

これができる知恵というものも強さの一種であると言える。

やっていけない戦法など存在しないのが原初の戦い。

だが、それはバトルファイトという大きな戦いの中での話だ。

 

ルールが無い、定石も無ければ、作法の類も無い。

そして、バトルファイト、という呼び名でこそあれ、勝ち残ったものが勝利者ですらない。

生き残ったもの……最期まで封印されずに残ったものが勝利者となる。

多くのアンデッドが封印されずに残っている段階であれば、戦わない、というのも十分な戦略足り得る。

 

アンデッドを狙わず、それ以外を殺すというのも選択肢の一つだろう。

アンデッドという存在が、その種族の願いの集合体であるというのであれば極論、その種族を一匹残らず根絶やしにすれば、弱体化させる事も不可能ではないかもしれない。

或いは、バトルファイトに関係の無い生き物を殺そうとするアンデッドの残虐性はその事実を無意識の内に理解してのことかもしれない。

 

その点に置いて、アンデッドから狙われない、標的足り得ないと判断されるのは非常に難しい。

或いは、一種の自然現象とも言える魔化魍などは、アンデッドに個体として認識すらされないという可能性もあるが……。

少なくとも、ドラゴンフライアンデッドの目の前にある猫、トライアル式改造動物シリーズ二号一型、『ニー』は、アンデッドに無視されるような存在感ではない。

 

アンデッドとして、戦士としての視点で見るなら、敵と見るにはあまりにも小さすぎる身体。

日本国内で一般的に生息している猫と比べて大きくも小さくもない。

力比べになればまず負けようも無い。

そう見える、だが……。

 

ぎゃぎゃぎゃ、と、斜めに落とされた大剣の切っ先が、アスファルトで舗装された道路を削る。

早い。

それは、広い視野角を持つドラゴンフライアンデッドだからこそ見切れたと言っても過言ではない。

更に言えば、ニーが構える大剣が的を大きく見せているからでもあるだろう。

 

通常、猫の平均時速は48㎞程度であると言われている。

無論、延々この速度で走れる訳でもない。

身体全体をバネとして使い走る猫にとって、初速が全て。

着地の際の衝撃で身体を再び縮め、再射出する様な形だろうか。

それでも、全力まで力を溜めて走り出す瞬間に比べれば減速は免れない。

スタミナの問題もあるだろう。

 

まして、ニーは猫の骨格を……少なくとも構造上は殆ど変化させる事すらせずに二足で立ち、大剣を両前足で引きずるようにしてそのまま走っている。

全身をバネにした猫特有の走法は使えないし、使えたとして明らかに重量があり過ぎる大剣を抱えたままではまともに動ける筈もない。

 

しかし……。

ドラゴンフライアンデッドがダガーを構え──る事無く、その場を大きく跳ねる。

稲妻の如きジグザグの軌跡を描いて接近したニーが振るう大剣は、その突進の勢いを回転力に転化し思い切り横薙ぎに振り払われた。

 

跳躍した足下を通り過ぎる大剣。

安堵する間もなく円の斬撃軌道が上方向への螺旋を描きながら再び追撃。

ドラゴンフライアンデッドが空中でしゃがむ様に足を畳んでいなければその脛から先は見事に切り落とされていただろう。

 

明らかに早い。

二足歩行で歩く猫が出して良い速度ではない。

無論絡繰がある。

 

一見して二足歩行で歩いている、走っているように見えるニーではあるが、その走行方法は実際の猫とそう変わらない。

立ち上がり、上半身……前方向の胴体と前足を武器の保持に使用しているのは見ての通りだ。

だが、その高速機動時の脚部が、まるでキョンシーの様に跳ねているのが見て取れるだろう。

この時、ニーの足先に接続されるようにして足元には、念動力由来の幽体、猫として正しい姿で走る自分の肉体が形成されている。

実際に形成されている訳ではなく、念動力による浮遊に対し、猫であるニーなりに理屈を付けて運用しているに過ぎないのだが……。

結果として、ニーは猫としての機動力を損なう事無く、前足二本による武装の運用を可能としている。

 

これに対し、ドラゴンフライアンデッドは攻めあぐねる。

当然だろう。

アンデッド同士の戦いにおいて、極端な体格差というものは本来存在しない。

これが、念動力や炎弾、或いは植物使役による擬似的な触手による遠隔攻撃を備えるアンデッドなどであれば話は変わってくる。

しかし、ドラゴンフライアンデッドの持つ武器は両刃のダガー。

そしてその他の特殊能力と言えばまともに攻撃能力を持たない同族である蜻蛉の使役に飛行能力。

小さな獲物を仕留める為の武器も技術も持ち合わせていないのだ。

 

この事態に、ドラゴンフライアンデッドは、迷わず逃げの一手を打った。

敵わない……というより、単純に戦い難い相手に辟易したと言っても良い。

回避のための跳躍から既にホバリングを開始していた為に、飛行までの隙を狙われるという心配も無い。

 

──くるるる……

 

威嚇音を鳴らすニー。

降りてこい、と言っているようにも見えるだろうか。

だがそれを受け入れる理由はドラゴンフライアンデッドには存在しない。

やっていられない、と言わんばかりに空に飛び立っていく。

 

──クルルル……キュルル……キュィィィィ……!

 

背後で鳴る威嚇音を気にもとめない。

意識を割くことすらしない為に、威嚇音がいつの間にか別の音に変わりつつあるのにも気づけない。

そんなドラゴンフライアンデッドの背に、どすどすどす、と、重い着弾音と共に何かが突き刺さる。

それは輝く青い羽根。

射出機構を科学的に強化された、ピーコックアンデッド由来の能力の一つである羽手裏剣ガトリング。

だが、それを受けてもドラゴンフライアンデッドが地に落ちる事はない。

来る、と分かっていれば我慢できない程の威力は無いのだ。

それは、一度至近距離から頭に打ち込まれたからこその理解。

だが──

 

轟音。

 

着弾した羽手裏剣が爆発する。

射出装置をガトリングガンに変えた時点で、ニーに与えられた幾つかの特性は効率的な形で統合されている。

羽手裏剣と火炎弾もその一つだ。

パイロキネシスの変形である炎弾の射出は、着火、炎の着火点からの切り離し、射出、という三段階の工程を経るために、超能力を扱う上で多めのリソースを取る。

ニーに搭載された能力の一つである羽手裏剣。

炎弾発射のプロセスの切り離しと射出を省き、着火点を羽手裏剣の軸に固定。

相手に突き刺さった羽手裏剣を燃やす事でゼロ距離で炎弾を発生させ、命中精度を高めているのだ。

 

ドラゴンフライアンデッドが、スローモーションの様にゆっくりと地面に落下する。

羽手裏剣が着弾し爆発炎上した背部が、ごっそりと抉れているのが見えるだろう。

炎だけの威力ではなく、それは羽手裏剣の生成時に羽軸内部に充填される特殊な薬品によるものなのだが……。

そんな事を、ニーが気にする事はない。

大事なのは、彼の放つ羽手裏剣……ガトリング羽手裏剣が、相手を仕留めるに足る威力であるか否か。

その結果は、目の前に倒れ伏すドラゴンフライアンデッドを見れば明らかだ。

 

ニーがガトリングを再び胴体スリット内部にしまい込み、片手に下げた大剣をゆっくりと逆手に振りかぶる。

この際にニーの両腕が伸びているのは、単純にこの瞬間のみ彼の腕部が伸長しているというだけの話。

うつ伏せであるために見えないが、既にアンデッドバックルの開いたドラゴンフライアンデッドは抵抗すらできない。

背の半ばに当てられた大剣の切っ先が、グッ、グッ、と、体組織を押しのけて突き入れられていく。

ドラゴンフライアンデッドに声を出す余力があれば絶叫していただろうか。

ずず、ずず、と、大剣を突き刺され、地面に貼り付けにされるドラゴンフライアンデッド。

正しい手順を知らぬままに作られた拙い昆虫標本の様な有様だ。

 

大剣を突き刺された痛みからか、緑色の体液を撒き散らしながらぴくぴくと蠢くドラゴンフライアンデッド。

その横で、変身を解いたニーが、耳先が黒く、口元が白い生ネコの姿で座り込む。

待つことしばし、待ち人である彼の主が、鎧を着込んだままその場に現れた。

 

「お、ちゃんと仕留められたな、偉いぞ」

 

──なう。

 

うなずく様な一鳴き。

だが、ニーは猫だ。

犬の様にけしかけられ、主の為に獲物を取ってきた、というのとは訳が違う。

気に入っている知り合いが獲物を仕留めそこねていたので、狩りの仕方を教えてやったのだ。

総合的に見ればそういう意味合いが込められているのかもしれない。

そして、無論ニーは猫ではない。

自分の知らない筈だった武器の取り扱い、狩りではない戦いのセオリー、それらが目の前の人間の教え込んだものである事は理解している。

だが……それは人間の戦い方だ。

犬の様なヤツの戦い方もあるにはあったが、自分は猫だ。

違うのだから教えられた通りにはできない。

だから自分はこうするぞ。

そんな思いの籠もった鳴き声が『なう』であった。

 

「好きにしな」

 

主、或いは命の恩人、或いは寝床を提供する人間の許可の声。

 

──おあぁん……。

 

これは、ご飯をくれ、という思いの籠もった鳴き声だ。

命を救ってもらい、五体満足に治して貰い、便利な力をくれた相手ではあるが。

(戦い)をやって見せたのだから、餌の一つも出せ。

それは少なくともニーにとって、紛うことなき正当な要求だった。

 

「後でいいのやるから、今はこれ齧ってな」

 

目の前に投げ出された鶏ささみに齧りつく。

その瞬間のみ、ニーは与えられた理性をかなぐり捨てて、空腹を満たす動物的快楽に身を窶すのであった。

 

―――――――――――――――――――

 

ドラゴンフライアンデッドの体組織、そして、ジョーカーかカリスの体組織ゲッツ。

ドラゴンフライの飛行能力は鳥系の飛行能力とは少し趣が異なるので無駄にはならないだろうが、本命はジョーカーかカリスの体組織だ。

大太刀は既にロードインパルスに回収させ、地下研究施設に運び込ませている。

ドラゴンフライアンデッドの能力は無駄にならないというレベルではあるが、カリスであれジョーカーであれ、トライアルの材料として見れば貴重なものだ。

 

ジョーカーの能力を複製できればアンデッドの封印の目処が立つし、カリスの能力をコピーできれば、頑丈な戦士の量産が捗る。

後は……。

 

「来たか」

 

バイクのエンジン音を響かせながら、カリスとブレイドがやってきた。

カリスの方はもうなんか……めっちゃ興奮状態だ。

大太刀を外した状態ではちょっと相手をしたくない。

このスーツはまだ俺の奥義に耐えきれる程の強度が無いのだ。

最悪、桜花や桜花派生の抜き手系は打った瞬間スーツを残して突き破り、生身の腕が露出してしまう可能性すらある。

 

バイクを降りたカリスの無言のカリスアロー連射。

掌に念動力の膜を張り、微妙に着弾点をズラして放たれた三発をはたき落とす。

 

「何っ」

 

「やめてくださいよ。スーツが汚れる」

 

親指で背後、地面に縫い付けられたドラゴンフライアンデッドを指し示す。

 

「うっ……」

 

ドラゴンフライアンデッドの状態を見た剣崎……ブレイドが口元を抑えて一歩後ろに下がる。

ビルの上で切り落とした断片だけでは足りない可能性も考えて、手足を背中の羽、肩周りの装飾などを切除して回収させて貰っているので、少し欠損が多い。

が、アンデッドを研究していた場所の職員なのだから、破損したアンデッドなり、培養された一部なりは見慣れているのではないのだろうか。

 

「もう逃げられませんから、封印の方、お願いできませんか」

 

「なんで……」

 

「そういう機能は搭載していませんので」

 

ブレイドの問いに応える間にも、カリスはわずかに葛藤した後、ラウズカードを投げる。

封印されるドラゴンフライアンデッド。

ハートスートのカテゴリー4、フロートの完成だ。

見た限りでは特に封印されたカードに異変は見られない。

バックルが割れるギリギリのダメージで封印されるのと、実体が失せるギリギリレベルまで体組織を採取した後で封印されるのに違いは無いらしい。

良い発見だ。

 

「あんた、一体……」

 

「秘です」

 

「なに?」

 

「あなた、仕事中にジャーナリストが取材してきたとしてペラペラ喋っちゃうタイプですか? っていう話なんですけど。もしかして守秘義務とか無い?」

 

「う……」

 

住処を提供することと引き換えに取材受けちゃう人なんて居るわけ無いよなぁ?

と、剣崎さんと話していると、その間にもカリスが警戒を強めている。

動き……というか、警戒心の出し方がストレート過ぎる。

これは間違いなく今の操縦者はヒューマンアンデッドではなくジョーカーであると見て良いだろう。

戦闘が終わったんだから、穏便に済ませる為にも前面に出てきてくれてもよかろうに。

カリスアローを構え、未だに警戒を解かないカリスに手を向け制止の意思を伝える。

 

「俺は貴方のアンデッド封印を邪魔するつもりもありません。先んじて戦わせて頂く場面はあるかもしれませんが……封印作業に関係ないなら構いませんでしょう」

 

「信用すると思うか?」

 

「信用しなかったとして、如何なさいます?」

 

念動力の盾を掌に二枚。

突き、殴りなどの勢いがあり過ぎる動きはスーツが付いてこられないので打てない。

攻撃を弾きながら、ゆっくりめの掌底で張り倒すか、発勁でも叩き込むか、掴んで握りつぶすか……。

ヒューマンアンデッドが味方をしない、カリスのカードは揃っていない。

このスーツでも倒そうと思えば倒せる。

封印に関しても、()()()()()()()()()()()()どうにかなる。

最後に封印すべき相手だが、やりすぎと判断すればブレイドが止めるだろう。

 

「やめろ! アンデッドは封印されただろ!」

 

「どけ剣崎!」

 

俺とカリス、その間に割って入るブレイド。

こういう、無駄な争いは極力避けさせるために躊躇いなく身体を張れるとこ、真正のヒーローって感じがして良い。

良いのだが、それを強く発揮され過ぎると計画通りのルートに進む事ができない。

困った話だ。

性格自体は嫌いじゃない。

ともすれば一生涯に渡って人類の敵対種族と戦い続けてくれそうな辺りは特に良い。

だがそれを微調整して特定の行動をさせようとすると途端に難しい。

やはり黒幕みたいな立ち位置は向いていないなと痛感する。

とりあえず、カリスと俺の間に丁度ブレイドが配置されるように位置を微調整する。

盾になってくれるならそれはそれで助かる。

無為な戦いではあるからな。

しかし……。

 

ちら、と、空を見る。

一面の曇り空。

しかし、雨雲というには白すぎる。

もうそろそろだとは思うのだが……。

海辺のあの場所ではないから、辿り着くのに時間が掛かっているのだろうか。

 

──んに。

 

ニー君が足元に寄ってきて尻尾を叩きつけてきた。

鶏ささみを食べ尽くしてしまったのだろう。

もっと出せ、か、もっと良いのよこせ、か。

お前、もっと仕事してた頃のロードインパルスだってそこまで露骨に催促しなかったぞ。

 

「……一旦解散にします? ちょっとこいつに餌やらないと」

 

「すると思っているのか」

 

「アンデッドは居ないでしょ」

 

「そうだぞ、俺達が戦う必要なんて」

 

それはあるっちゃあるのだけど。

と、空気が僅かに弛緩しかけた時。

空模様が変わり始めた。

さっきまで薄曇りで見えなかった太陽が顔を出したかと思えば、上空ではどれほどの風が吹き荒れているのか、恐ろしい勢いで黒雲が立ち込めてきている。

 

異様な気配と共に、こつ、こつ、と、足音を高く鳴らしながらそれはやってきた。

緑を主体とし、金の装飾に彩られた、クラブと蜘蛛の意匠を施された、BOARD系列、ジョーカーをモデルとした変身システムの中ではスペック上では現状最強である筈のライダー。

仮面ライダーレンゲル。

 

「貴様か。とうとうあらわれたって訳だ」

 

走り出す。

既知の敵である為か、最初に声を上げたからか、まずはカリス。

一直線に駆け、カリスの顔面に拳を叩き込む。

倒れ伏すカリスから視線をブレイドに向けそのまま立ち蹴り。

 

「ぅっ、うあぁ!」

 

後頭部から見事に倒れた。

二人はまず位置が悪かった。

仮にも人間が操縦しているであろうライダーが無言で襲い掛かってくるとは思っていなかった、という油断もあるのだろう。

真っ当に、敵である、という判断が出来ていればああいう不意打ちは受けない筈だ。

仮に二人が連携が取れるほど信頼しあっていればそのまま挟み込んでなぶり殺しにも出来ただろう。

残身、一呼吸分程。

こちらに意識が向き、走り出す。

カリスにも打った拳。

だが。

 

「残念」

 

「!?」

 

掌で抑える。

走り出す瞬間も、こちらに意識を向ける瞬間も、拳を繰り出す為の初動も。

全て見えているのだから、そんなものが当たる筈も無い。

まして、今は中身の人間ではなくスパイダーアンデッドが操縦している事も知っている。

そもそもどういう意図で動いているか理解できているのに、不意を撃たれる程愚かではない。

 

掴んだ拳を放し、しかしまだ掌に当たったままの拳を、螺旋状の回転を加えた掌底で押し戻す。

力の伝わり方を制御する技術の応用で、対象を狙った形で破壊する事が可能な、黒沼流玄海流問わぬ基礎技術だ。

スーツのおかげで速度は出ないが、効果は目に見えて発揮された。

拳を放ったレンゲルの腕がねじれる様にしてひしゃげている。

中身が常人であれば激痛で悲鳴を上げてもおかしくない。

が、流石一番融合係数が高い生体パーツをカテゴリーエースが直々に操っているだけあって、そういう無駄な行動は一切挟まない。

 

まぁ、カテゴリーエースのご加護で、多少肉体強度も高い筈だ。

うっかり殺す、という事も無い筈。

ベルトを頂くとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 





現れた謎のライダー、レンゲル
カリスとブレイドを圧倒するその実力、決して油断はできない……!
手足の三本か四本は一時的に失う覚悟が必要になるだろう
頑張れライダー!

という、決して嘘ではない文章は作っていて中々楽しい

☆手足の三四本は奪っても後で直して上げられるからへーきへーき
心理的影響?
まぁライダーというかアンデッドとの戦いに巻き込まれて死んでない時点で普通に悪運は強いからなんとかなるだろ
くらいの考えで次回久しぶりの対ライダーバトル

☆一芸一報酬の現金な二号一型
二一が転じてニー君っていう話にしたのは
後々、周囲に居た猫が集まって一斉に変身してニャンニャンアーミー大集合をやりたいが為の布石
でも猫だからどんだけ増えても喋らない
ニャンニャンアーミーの名乗りは好きなんだけどね
ピクシブでニャンニャンアーミーの公式アフターとかも見れるし
飯食ったばかりだし、偉そうに人に指示だしてくる人間の実力を拝見しようじゃ無いかって感じ
羽手裏剣ガトリングガンは実質ガトリングガンではなく流星ミサイルマイトみたいな武器になった
まぁミーくんでなくあくまでニー君だから……

☆対戦相手が筆者のライブ感で猫からンに格上げされた可愛そうなスパイダーアンデッド専用アーマーとその生体パーツ
最初圧倒してるのって初登場補正を除けば、カリス側とブレイド側の戦力分析失敗にあると思うんだよね
多分実際に性能を知った上で戦ってれば普通に勝てるんじゃないかな……
次回、倒れても倒れてもスーツの中が何度なめろうみたいになろうと何度でも立ち上がる不屈の闘志を見せる仮面ライダーレンゲル!
負けるな、仮面ライダー!
この勝負の行方は如何に!

☆大体対戦相手が悪いがそもそも武器も悪いドラゴンフライアンデッドの標本
素手と大差ないリーチのダガーしか武器無いとかいくらなんでもあんまりではないだろうか
これじゃ相手が猫サイズじゃなくてもまともに打ち合えんぞ
というくらいの戦闘力だから色々人質とったり頑張ったりしてたんやろうなぁ
今後はトライアルシリーズの材料としてがんばります

☆ライダーワープ問題
平成ライダーにありがちな、作中のキャラの移動速度のムラ
カリスがドラゴンフライアンデッドと共に東京湾らしき場所を少し跨いで結構な距離を移動してレストランで激闘を繰り広げるのであるが、そのわずか数十秒後に海の向こうのビルの屋上に居た筈の剣崎がレストランに辿り着く
土地名に言及しないのである程度の誤魔化しは効くが、それならそんな長距離移動した描写を挟まないで欲しいと思う一幕
飛ばずにドラゴンフライアンデッドの羽切り落として一緒にビルから落下、下の方にあったレストランで戦う、とかでも良かったと思うのだけど、飛行系アンデッドと一緒に空を飛ぶ的な派手な場面が欲しかったんだな……という共感もある
でも後の作品の料理対決が終わって戦闘になるといつものスタジアムに何の説明も無く移動するのはホント許さねぇかんな?

☆現場ブレイド
どうして……
とは
どうして自分で封印しないんですか
ではなく
どうしてそんなになるまで痛めつける必要があるんだ!
である
剣崎はライダーとしての戦闘のプロだから、封印に不必要なまでのダメージを与える非効率な戦いに疑問を挟んできたんだねたぶんね
プロ意識が高いの好きだよ♥
だから最期までプロとしての仕事を真っ当させてあげるからね♥
おらっ劇場版ルート行け! 記念だぞ!


短めな上に言ってしまえばまだ原作の十六話からはみ出てすら居ないのだ
次回冒頭でレンゲルバックル回収したら話は結構進むかも
レンゲルエピソードを省略すると話が早く進むからね
今回ばかりは大どんでん返しの無いエピソードになるのだ
そろそろ完全な形での勝利をしても良い頃合いだとおもうからね
ぐにょりが途中で変な事思いつかない限りはブレイド編は特に波乱も無く平和に終わります
まぁここで盛り上がりどころ作らなくても最悪来年の響鬼はいくらでも被害規模大きくできるから
そういう雑な展開のSSでも良いという方々は、次回の更新も気長にお待ち下さい

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