オリ主で振り返る平成仮面ライダー一期(統合版) 作:ぐにょり
安全とはなんだろうか。
それは夢幻というには身近にあるようで、その実、今日から見た明日の様なものなのだと思う。
寝て起きて朝が来れば明日が来るだろう。
しかし、目覚めてしまえば、そこにあるのは明日ではなく新しい今日だ。
待っている時間が一番楽しいとは良く言ったもので、実際時が来て自らの手に収まってみれば、どうしても期待通りとは行かない。
隣の芝は青い、だが、その隣に住んでみればそのまた隣が青く見えるし、元いた場所すら青く見えるものだ。
安全とはなんだろうか。
……漠然とし過ぎているな。
もっと範囲を絞ろう。
この世界で安全な場所とは何処だろうか。
例えば人類の文明圏から離れた場所はどうだろう。
他人から被る害は、人の群れから離れる事で比較的簡単に避けることが出来る。
しかし、文明から離れたが故の一定以上の不便さはそのまま危険に繋がると考えていい。
密林地帯であれば虫を媒介にした未知の感染症。
寒冷地であれば、寒さはそのまま生命安全の危機に直結する。
砂漠地帯、問題外だ。乾燥、熱、夜には寒さも訪れる。
そして、自然が溢れているのなら、そこには魔化魍が居るかもしれない。
例えば、人類以外の未知の知的生命体、魔族が密かに根城にしているかもしれない。
或いは世界を作り出した神に類する存在は、秘境に逃れたとしても刺客を放ってくるかもしれない。
では、人類の文明圏に限るとしたら何処だろうか。
意外と、海外なんかは安全である可能性がある。
何しろ、情報を集めれば集めるほど、世界中で『仮面を付けた正義の味方』の噂話が実しやかに囁かれている。
……そう考えるのは素人だけだろう。
正義の味方が居るから安全、というのは論法としてありえない。
何しろ、世界中で正義の味方が目撃されているという事は、彼等が世を忍ぶ仮の姿で居られない時間が多く存在する、すなわち、倒すべき巨悪が世界中に存在しているという事になる。
しかもその組織に関して、俺は一切の知識を持たない。
知識がなく、対処のしようがないというのは一番厄介だ。
では、もっと身近に、今住んでいる国、すなわち日本の中で安全な場所というのは何処だろうか。
日本の、この世界の日本の中で、何処が安全地帯であるか。
…………。
ああ、何を馬鹿な。
スマートブレイン、鴻上ファウンデーション、ユグドラシルコーポレーションという、日本三大なにやってるかわかんない企業が存在している日本で。
恐らく魔化魍発生率ナンバーワンな日本で。
ファンガイアの王族が蔓延る日本で。
宇宙から人間を殺して立ち位置を乗っ取る異星起源種が落ちてくるかもしれない世界で。
「なんだぁ、お前」
こうして、道すがら、ちょっと人通りの少ないトンネルで、いきなり色素の無い人類の進化し損ないに、通りすがりに殺されそうになる世界で。
安全などと、誰が保証できるというのか。
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白い触手を心臓の前で握りしめた少年が目を細める。
まばらに電灯の灯ったトンネルの中、目に見える範囲には、白い、或いは白に近い灰色の怪物を除けば少年しか居ない。
監視カメラの類も無い事を確認し、手にした触手を乱暴に払いのける。
油断なく手を前に、手首を合わせ掌を相手に向けたまま、呟く。
「変身」
少年の腹部に、宝玉を嵌め込まれたベルトのバックルが浮かび上がり、唸るような異音と共にその姿が変貌する。
短い金の角、黒く固く靭やかな黒い肌、キチン質にも似た白い装甲。
見るものが見れば、その体躯すら大きく変化している事に気がついただろう。
肉体を変異させる神秘の霊石、アマダムの力が、その肉体を一時的に拡張しているのだ。
常人に異形の姿と怪物じみた筋力を与える超常の力、モーフィングパワーがあればこその変異。
「なんだ、お前もなのか?」
「はい。俺以外では初めて見ましたが」
戦意を解いた白い異形に、少年が変じた異形がゆっくりと歩み寄る。
なるほど、白い異形と、少年が変じた姿は確かに似ていなくもない。
黒い肌、金の飾りなど、細かな違いはあれど、彼が知る異形は自分達以外に存在しない。
元々一人として同じ形が居ないのだから、多少色が違う程度は誤差と考えたのだろう。
「ふうん、じゃあ、何で殺されそうになったかはわかんねえのか」
「はい、何か事情があるのであれば、お聞かせ頂ければ幸いです」
歩み寄る。
無手で、手を下ろして何気なく歩いてくる少年の姿に戦意を感じる事はできない。
いや、そもそも白い異形に、他人の戦意を感じ取る程の機微はない。
白い異形、オルフェノクにとって、力を振るう、人を殺すというのは戦いではなく、狩り、いや、作業でしかない。
「いいぜ、お仲間を増やせって話だからな。ちょっと時間がかかるけど、いいか?」
「はい、俺も、同じ様な体質の方とは、一度話をしてみたかったので」
相手が殺すべき相手、人間でない事を確認したからこそだろうか。
白い異形がその輪郭を崩し、人の姿へと変じる。
何処にでも居そうな、少しだけガラの悪い青年。
「ちょっと待ってな……、今、会社の方に」
懐から携帯電話を取り出し操作を始め、視線を少年から外す。
瞬間。
宙を舞う青年の生首が最後に目にしたのは、装甲を赤く染めた異形が、片刃の剣を振り抜いた姿だった。
―――――――――――――――――――
ぼう、と、蒼白い炎を上げながら灰になる死体を見つめ、もう一度神経を研ぎ澄ませる。
超越感覚に、不自然な電波や音波などは引っかからないのを再度確認。
焼け焦げた遺留品を一纏めにし、手に触れる。
モーフィングパワーを流し込み、これを箒の様な形に変える。
遺留品から作り出した箒で灰を側溝に流し込み、箒も粉々に変化させ同じく流し込み、変身を解く。
完全犯罪成立だ。
一度死に、人で無くなったオルフェノクに殺人罪が適用されるかは知らないが。
「この手に限る」
オルフェノクに関してそれほど深い知識を持たない末端の兵隊からすれば、人間から変身する白っぽい異形は大体の場合彼等の同類、オルフェノクだ。
この様に、グローイングフォームに変身して、可能な限り困惑した様な演技で近寄れば、油断を誘う程度は訳のない話になる。
……という、仮説の通りに事を運べたのは運がいい。
こんな片田舎で人間狩りをさせられている様な下っ端だから通用した様なもので、一定以上の立場のオルフェノクには通用しないだろう。
が、オルフェノク自体はそれほど問題ではない。
遭遇率自体がそれほど高くない以上、危険性は魔化魍やそのブリーダーである童子と姫よりやや劣る。
危険性、被害の大きさ、避けられ無さ、という意味で言えば、やはり、今年から来年に掛けて開催される、古代種族によるゲームが最悪と言える。
……地球外生命体や不死身の起源種達もまた厄介ではあるのだが、そこは今気にしても仕方がない。
安全面で言えば、日本の片田舎というのはそう悪く無い。
下手にキャンプや登山や釣りに行かなければ自然の中のスローライフほど魔化魍に遭遇せず、都市部よりも人間の中に潜んで人間を襲う怪物と遭遇し難い。
都市部よりも人間同士の繋がりが強い田舎ならば、人が一人消えるというのは大事件になる。
人間を捕食するタイプや、人間になり変わるタイプ、人間を殺して同種を増やすタイプには住み難い。
住み難い筈、なのだが、今年ばかりは安全であるとは言い難い。
今最も危険な、ホットな人類の危機。
グロンギによるゲゲル。
それ自体は都心をメインに行われる筈なのだが。
一番、それこそ、その他一般グロンギを一纏めにしたよりも危険な存在が、その間に何処で何をしていたか、誰にも分からないのだ。
特に殺す必要がないであろうタイミングで、戯れに三万人を一夜に、いや、数時間の内に、或いは数十、十数、数分の内にも殺してみせた最悪の生物。
ン・ダグバ・ゼバ。
その動向が掴めない以上、この日本は須らく平等に、一瞬で地獄絵図へと変わりかねない危険地帯でしかない。
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現状維持がベターな選択だ。
何しろベストな場所なんて現時点では何処にも存在しない。
二千の技を持つ旅人さんに心をすり減らしながら頑張ってもらい、その果てにダグバを殺して貰う。
それを待つのがベスト。
引っ越しはせず、可能な限り神経を尖らせて危険な、具体的には魔石の気配を探りながら生活し、ダグバが気まぐれに田舎町を蹂躙しないように祈り、万が一近づいてきたら全力で逃げる。
可能であれば家族もどうにか連れて逃げたいけれど、説得して、というのは難しい。
いざとなれば変身して当身して無理矢理抱えて全力で逃げる程度か。
……現実的に考えれば、魔石ゲブロンが近づいてきているかを正確に把握出来るかはわからないし、逃げに徹した相手にダグバが何をするかもわからない。
更に言えば、追われれば逃げ切れない可能性だってある。
古代においてゴウラムに乗ったタイタンフォームに全員封印されたという経緯があるらしいが、現代においてはグロンギ側にも鉄の馬、バイクがあるし、何より極まったモーフィングパワーを持ったダグバに高速移動手段が無いなど考えられない。
などと、格好つけて色々と考えてはみたけれど。
「ごはんよー」
「はーい」
考え事のせいで途中で止まっていた宿題をそのままに、椅子から立ち上がる。
未だ未成年どころか義務教育すら終えていない俺にとって、引っ越す自由も何もなく、仮に安全と言いきれる場所があったとしてもどうにもならない。
できる事と言えば、時たま気配を感じる魔化魍や童子や姫が人里にむかったりしないように注意を引き、猛士の皆様に匿名で連絡を入れて現場に急行して貰うか、先日の様に人類に敵対的なオルフェノクを出会い次第不意打ちで始末する程度。
生まれ育ったこの地が東京でも長野でも無かった事だけは、宇宙創生神以外の何かしらの神に感謝してもいいかもしれない。
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「最近学校はどう?」
「んー、ふつう」
「彼女の一人くらい紹介してくれてもいいのよ?」
「紹介できるものなら俺もしたいなぁって思うよ」
母さんと二人での食卓は、それほど会話が盛り上がるという訳でもないが、気まずくなるほど静かという訳でもない。
一般的な同年代の男子と較べても反抗的ではないし、逆にマザコンと言われるほどべったりでもない。
意外かもしれないが、人間、ちょっと小さい頃から神童のような振る舞いをしても、親がある程度落ち着きのあるタイプであれば、ちゃんと子供として見て貰えるらしい。
成績に関しては問題なく適度な位置をキープできているので、護身の為に空手や剣道などを習いたいという希望もすんなりと通った。
……こうして、再び誰かの子供として庇護下に置かれて生活して思うのは、親の性格というのは生活環境に密接に関わってくるし、子供ではどうしようもない部分があるという事だ。
真っ当に自分を育てる事ができる環境に生まれ落ちたのは間違いなく幸運だろう。
「そういえば、父さんはまた遅くなるって?」
テーブルの空席に置かれた夕ご飯を見ながら聞いてみる。
飲み会か、それとも単純に仕事が長引いているのか、
今日は父さんが夕飯に居ない。
忙しく、時間が来たからそこで仕事を中断して直ぐ帰る、という真似ができないのは、それだけ父さんの仕事が世間にとって重要だ、という事だろう。
……いや、重要だろうがそうでなかろうが、この時代の仕事というのは定時ぴったりに帰れる事がそうないというのは、前の一生で身に沁みて理解しているつもりなのだが。
ようはあれだ、子の欲目、というやつだろう。
自慢の親だ。
危険はあるが安定しているという以上に、立派な仕事に就いているのだ、と、そう思いたい。
「あぁ……そうねぇ、何で遅くなるかは聞いてないけど……」
ご飯を食べる手を止めずに、でも、少しだけ心配そうにしている。
場合によっては荒事にもなる仕事だ。
しかもこの田舎町の土地柄を考えれば、野獣(先輩ではない)……熊などが現れたなら、その相手をしなければならない場合もあるらしい。
万が一の事を考えて、熊対策用のスプレーなどを実費で用意しているというけれど、危険である事は間違いないだろう。
「なんでも、東京の方に暫く出張に行く事になるかもとか、そんな話をしていたわねぇ」
仕事の引き継ぎでもしてるのかしらねぇ、と。
呑気な事を言う母さんの声が、耳から耳へ抜けていく。
「それ、何時の話? どういう仕事で行くみたいな話はしてた?」
「そこまでは聞いてないわよぉ。守秘義務があるもの」
「だよ、ね」
かろうじて、見た目に何の変化も出さずに済んだ、と、思う。
平静を装い、おかずを摘んで口の中に運ぶ。
美味しかった筈の夕ご飯は、粘土でも食べているかの様に、味を感じなくなっていた。
―――――――――――――――――――
大丈夫、といえば、まだ、大丈夫な筈だ。
恐らくだが、父さんの出張に合わせて家族全員で引っ越すという事はない。
どれだけの期間の出張になるかわからないし、家は新築一戸建ての夢のマイホーム。
父さんの性格からして、家を空けるのを勿体なく思うだろうし、俺の受験やら地元での交友関係も尊重してくれる、筈だ。
東京に行くのは父さんだけ。
……タイミングを考えれば間違いない。
基本的に他県への異動などが無い警察官である父さんが、よりにもよってこのタイミングで東京に出張となれば。
未確認生物対策班。
そこが父さんの暫くの職場になる。
そして、俺の記憶が確かならば、警察が標的にされる事はあっても、その身内がピンポイントで狙われる、という事態は無かった。
だから、俺と母さんは、俺は、まだ、安全。
「安全、そう、安全、な、筈」
代わりに。
間違いなく、父さんは安全ではない。
いや、これから暫くの間、父さんの職場の中……警察の中では、一等危険な仕事に着任することになる。
怪我くらいは覚悟するべきだろう。
最悪は死ぬことだって十分にありえる。
勿論、職務内容を考えれば、普段から怪我を覚悟しなければならない仕事ではあるのだけれど。
でも……でも、あんまりじゃあないだろうか。
あんまり、そう、あんまりだ。
父さんが、ではない。
父さんは警察という仕事に誇りを持っている。
市民の安全を守るという、極めて真っ当な意義を持つこの仕事は父さんにとって天職と言っていいかもしれない。
そこで齎される危険をもって父さんの運命を嘆くのは筋違いだろう。
勿論、母さんでもない。
母さんは父さんが警察である事を理解した上で結婚している。
勿論、殉職なんていう可能性はかなり低く見積もった上での婚姻だったのだろうけど、それなりに覚悟は出来ている筈だ。
あんまりだ、と、思うのは。
何故、そんな自己犠牲を省み無さそうな人が俺の親なのか、という事だ。
何故、そんな死にやすそうな人が俺の親なのか、という事だ。
何故、何故、何故!
何故!
俺は、彼等に可能な限り死んで欲しくないと思える程の情を持って育ってしまったのか!
俺が! 俺が何か悪いことをしたとでも言うのか?!
「落ち着け、落ち着け……」
激しても現状が変わる訳ではない。
理由も説明せずに、父さんに出張を断ってくれ、などとは言えない。
引き継ぎをしていると仮定して、既に出向は決定していると見ていい。
俺の身体を、変身能力を見せて説明するにしても限度がある。
異形の存在を示せたとして、ゲゲルの内容云々はソースを示す事ができない。
それにこの世界は自分が異形の肉体に変わったことを説明して受け入れてくれる人間ばかりという訳ではないし、仮に受け入れてくれたとして、それでも父さんが警官としての使命を果たすために東京に向かう可能性は十分ある。
順に、考えよう。
まず、間違いなくゲゲルは始まっている。
未確認出現のニュースは流れていた。
母さんは呑気だから気にしていなかったが……というか、現時点で謎の怪物が一年間に渡って人殺しのゲームを続けるなんて誰も考えようがないから仕方がないか。
ゲゲルは始まっている。
止めようもない。少なくとも、今の俺では。
……が、ゲゲルの被害を抑えるとか、妨害するとか、そういう全体の流れは無視していい。
俺の知らない人が何人死のうが知ったことではないし、そも気にしている余裕はない。
気にしてしまうとすれば、父さんと母さんくらいか。
友達は……、仮に、この1年の間にうっかり東京観光に行って死んでしまうのであれば、諦めるしか無い。
なら、やりようはある。
この1年に渡るゲゲルの中で。
警察が露骨に被害を受ける特定のゲゲルにのみ、どうにかして介入する。
危険は最小限に、死にそうになったなら、逃げる。
その上で、出来る限り、父さんが死ぬような事態は避ける。
知識にある分しか、手伝う事はできないだろうけれど。
「それも、できれば、の、話か」
やらねばならない、訳ではない。
できればやりたくない。
この田舎町に引き篭もっていたい。
同時に、できれば、父さんにも母さんにも死んで欲しくない。
そして、たぶん。
俺には、それができる。
それで、絶対にどうにかなる訳ではないけれど。
「やろう」
どうせ、最初から命懸けだ。
少しだけ、欲をかいてもいいだろう。
☆オルフェノク詐称騙し討マン
とある地方に出没するんだって、怖いね
メイン戦術は仲間のフリからの居合斬首
めっちゃ感覚研ぎ澄ましてちゃんと意識が自分から逸れてるか観察した上で斬るのに便利な超越感覚の赤(直前まで白)は正面戦闘なんて大嫌いマンにも好評
クウガ側としては変身ポーズとんないのでフルオートでグローイング
ただし性能はだいぶアギト
変身先の混ざり具合は展開によって調整入るかもしれない
アギト化が進むとポーズ無し変身でグローイングでなくグランドフォームになる可能性もあるので不意打ちは何時まで続けられるか
父親は警察
対策班って実際どんな範囲で人員集めてるんだったかはあやふやな記憶だより
でも今ヒーローズでやってる漫画で明らかに警察向きでない危険人物を招いてるから優秀で名前が売れてる人はとりあえず呼んでそうって事に
父親が警官で武道やってるから主人公に戦う才能とか学ぶ環境があるとか言い訳すれば直接戦闘力が多少あっても許されるかもしれないと思った。主人公を現場に引きずり出せる動機にもなるし
両親大事マンにしておけば殺した時に何らかの転換期にしやすいなーってワイトも思います
時系列あやふやなので指摘とかあると嬉しいです
度々作中時系列とか、特に序章のベルト取った時期とか修正入るかも
次はたぶん戦闘とか主人公以外の視点とか入れる事になるのでだいぶ先になるかも
次回、マッハ全開借りパクバイクトルネイダーで東京乗り入れマン。殺グロンギまたは殺グロンギ未遂事件をお楽しみに