オリ主で振り返る平成仮面ライダー一期(統合版) 作:ぐにょり
仮面ライダーBLACKRX、創世王候補、世紀王ブラックサン、南光太郎。
彼が歴代ライダーにおける最多殺人数のレコードホルダーであるかどうか、というのは議論の余地のある話だ。
確かに結果的に見れば彼の行動、クライシス皇帝の抹殺がクライシス帝国、ならぬ怪魔界の50億人の民が星ごとまるっと死ぬ事になった原因とも言える。
俺の結論を述べておくと、臣民を殺したのは間違いなくクライシス皇帝ということになる。
もっと言ってしまえばクライシス50億の民は南光太郎の知らないところで知らない因果によって勝手に死んだのだ。
最終決戦時にクライシス皇帝は帝国の民を生かしておく、或いはRXに手を緩めさせ自らを延命させる手段があった。
クライシス帝国、怪魔界は自らと融合しており、私を殺したらその瞬間に星は粉々に爆散、貴様を助けた善良な一般人も諸共に死ぬ事になるだろう。
そう言われれば少なくともその場でRXが皇帝を殺すことは出来なかった筈だ。
民草を哀れに思うならば殺さないでくれ、などと哀願してもいいし、貴様の手によって侵略に加担したわけでもない無辜の民までをも殺したいと言うのであれば私は構わんがな?と皮肉を飛ばしてみるのもいい。
唐突に怪魔界が地球からの汚染で滅びかけてるとか言い出して精神攻撃はしてくる割に、こういう手段は取ってこないのが詰めの甘いところだ。
勝てる根拠は無いのに勝てるつもりの輩はこれだから困る。
だから滅んだ。
星と一体化した皇帝にとって、怪魔界に住まう生き物は部屋で飼ってるペットのようなものだ。
外で何者かに殺され、部屋に戻ることが無いならペットはそのうち死ぬだろう。
だが、ここでペットが死ぬのは家主が戻らなかったからであり、家主を殺した誰かの罪は家主一人分の殺人罪でしかない。
家主は、自分に何かあることを想定して予め誰かにペットを預けても、現行法では犯罪だが野生に解き放っても、或いは保健所に連れて行くこともできた。
そういう考え方で見れば、南光太郎のキルスコアは平凡な一般ライダーとそう変わらない。
そもそもの話として、地球に50億人の難民を受け入れられるだけの余裕は無いし、そういう話になったとして決断を下すのは地球の各国首脳であり責任の所在もそちらにある。
よくデウス・エクス・マキナとして取り上げられるキングストーンフラッシュであるが、あれは大体の場合敵を倒す事、自らの窮地を脱する事にしか使い所のない力であり、滅びゆく星の土地改良や難民の受け入れ先を作るような力はない。
フラッシュ違いのキン肉マンのフェイスフラッシュの方がまだやれることの幅が広い、或いは生産的だ。
仮に皇帝がRXに怪魔界との命の繋がりを示唆して人質に使うルートを取った場合に限り、RXの眼の前に居る皇帝にキングストーンフラッシュを浴びせて命の繋がりを切ることで怪魔界生存ルートも産まれた可能性はあるがそれは皇帝の言動の方向性からして希少なルートだろう。
そもそも原因がクライシス皇帝の強引な政策のせいだろうと地球からの汚染であろうと、移住先を求める50億人なんて火種として大きすぎる。
なんとなれば、伝聞の情報でしか無いがこの世界ではシャドームーンが生存しており、なおかつゴルゴム或いはその後継組織が現在進行系で活動している。
クライシス皇帝との決戦時に彼等が南光太郎の隣に居たのなら、怪魔界住民の生存ルートに繋がらないように誘導していたのではないだろうか。
そこんところの真相は俺には価値のない情報なので知的好奇心以外では知りたいとも思わないが。
南光太郎が世紀王から正式に創世王になりゴルゴムを継いでいればまた別のやり方はあったかもしれない。
先の仮定でゴルゴムが妨害したかもという話も、ゴルゴムの行動方針を左右できる立場に居れば話は変わっていただろう。
だが悲しいかな、南光太郎は世紀王ブラックサンから仮面ライダーBLACKに、そしてRXになってしまっている。
多少の仲間こそあれ、本質的にただ一人戦う戦士でしか無い。
動かせる力は極大ではあるが極少で、大きな仕事をこなせる訳では無い。
積み重ねた力は敵を倒すものであり、それが結果的に誰かを助ける結果に繋がりこそすれ、誰かを救う為のものではない。
古い言葉にもあるとおり。
人間の自由を守るために戦うのが仮面ライダー。
救いをもたらす救世主ではないし、神様という訳でもない。
俺が最後の希望、と歌ったあんちゃん(なんと現時点では高校すら卒業していないのである!)も居たが、魔法みたいな力どころか魔法そのものを使えるような男ですらそれは変わらない。
敵が死ぬと連動して死ぬ無数の一般人の命までどうこうしよう、というのなら、一人の戦士という枠組みは余りにも小さい。
戦士として戦場に出た時点で、敵を殺すことで味方を脅威から守る、という方法論で動くことになってしまう。
敵の正しさを殺し、自らの過ちも殺す。
これまさしく善悪相殺。
悪は(正義であると肯定される要因を殺されたのでその存在や生存の正当性ごと)滅びた!
と、そういう結論を出すことしかできないのである。
相手が密かに命を共有していた相手を救えないなんて!と、そんな事を一戦士に過ぎない仮面ライダーに望むのはお門違いにも程がある。
なんなら、そんな事は仮面の戦士ならぬ伝説の戦士であるプリティでキュアな連中ですら殆ど出来ていない。
そんな力があるならまっさきに居候先の家の人達を守っていただろう。
ただ、クライシス皇帝の巻き添えで死んだ連中が哀れであることは間違い無い。
彼等の死は一瞬の、痛みの無い死では無かった筈だ。
星の崩壊、それも目に見えて爆砕する過程が確認できるようなものに巻き込まれての死。
ディザスタームービーのオチを誰も助からないものにしたような厄災が一つの星のすべての人に降り掛かった。
関係者各位の御冥福をお祈りする。
お祈りする、と言ったが。
お祈りして、死んだ人のことを覚えていようね、で済まないのがこの世界の理である。
死んだ生き物の魂はおおよそ揮発して意識らしいもの、自我らしきものは存在できなくなるが、例外が存在する。
例外というのも見積もりとしては少ない。
血液型がA、B、O、ABとある中で、ABのRh−くらいの割合で存在する、所謂強い魂魄は死んではいおしまいと消え去ることも出来ない。
ちなみにこの割合はアギトショックの前の地球の推定で、テオスが隠れた後の地球だと更に割合は増す。
いわんや、支配階層が霊的存在を戦力運用までしているクライシス帝国でその割合が低い訳もなく……。
これが、まだ怪魔界が残っていれば問題はゆっくりと解決させることができたのだろう。
だが、彼等の死因は怪魔界の崩壊にある。
爆発に巻き込まれて、炎に巻かれて、地形や建造物に押し潰され、有毒なガスに喘ぎ、そして、その亡骸は宇宙の暗黒へと放り出されたのだ。
自我を有した魂魄と共に。
上も下もない宇宙空間、自我があり、宇宙に関する常識があればこそ、肉体に縛られない筈の魂魄は受ける筈のない宇宙の真空に、苦しみ、藻掻けど藻掻けどどこにも辿り着けず。
緩やかに発狂し、魂魄の強度の順に揮発して消えて行った。
誰も居ない廃墟で人知れず佇む亡霊が極楽に見える程の死後である。
何の変哲もない一般人なら、その苦しみは短く済む。
意志力の強い人間なら少しだけ長く、エスパーなどは更に、呪術的に改造された、或いは特異な力を持つ種族であれば、更に、更に、更に永く……。
狂い、苦しみ、自我も曖昧になりながら苦痛だけが空間に焼き付くようにして残り続ける。
悪の組織が支配する星の悲惨な末路の一例だ。
霊的位階を上げることは永久的に得をする訳ではなく、ただ苦しみを長引かせる事にもなりかねない。
だからこの失敗例を糧に、地球においては全人類生前から宇宙空間での生存能力を身に着けておくか、霊体化した上での宇宙遊泳訓練、五感を奪われて年単位で放置される疑似体験を義務化しておくべきだと思うのだが、それは人類がもっと大規模な宇宙開発を始めるまで置いておくとして。
二十年近く前に滅びたであろう惑星の残骸が、それと分かる程度に狭い空間内に残留している、というのは珍しい話で、そしてその珍しさは何らかの幸運や不運によるものではない。
宇宙探査用ドローンを生成して確認したところ、何らかの大規模な重力偏向術の形跡が見られた。
恐らく、怪魔界の破壊で即死出来なかった一部の連中が、デブリをかき集めて生存圏を作ろうとした名残りだろう。
その術を行使した連中がその後にどうなったかは定かではないが……。
そのおかげなのかどうなのか、この空間には奇跡的に、クライシスの尖兵が複数体、霊魂の残骸という形で残留していた。
ガイナニンポー、スカル魔スター、キュルキュルテン、ズノー陣、アントロント、メタヘビー、エレギトロン、ガイナカマキル。
栄光あるクライシス帝国の誇る有象無象。
いや、本当に、有象無象としか言いようがない。
このラインナップ、おそらくクライシス帝国の四大隊長の一人、マリバロン(sexy)が霊界より呼び出して使役していた霊界怪人だろう。
霊界怪人は基本的にマリバロンが操る羽飾りを貼り付けてから殺さない限り無限に復活する。
からくりは簡単で、奴らは霊的存在である為に物理的な肉体を持たない。
殴ったり殴られたりはポルターガイストによるものであり、生前の肉体動作のイメージに合わせて発生する攻撃判定部位が当たり判定として機能していたに過ぎない。
基本的に霊体への攻撃手段を持たない相手にはゾンビ戦法が可能である為に使い方次第では有用ではあるのだが、デメリットもそれなりにある。
作中、この霊界怪人の使役者であるマリバロンはよせばいいのにわざわざライダー達の眼の前に姿を見せ、霊界怪人の種明かしと倒す方法にまで言及していた。
言わずもがな、これは術の一部である。
当世風の言い方をするなら、術式の開示、というものと捉えてもらっていい。
古い例えで言えば丑の刻参りの手順のようなものだ。
儀式は複雑で達成の難しい手順を経ることでより強力な作用を齎すことが可能になる。
日本式のやり方でも、術の原理やら弱点やらを相手に説明する場合、相手に大まかにでも術の構造を認識させることで脳の無意識領域を勝手に利用し、処理を一部肩代わりさせて出力を上げる或いは負担を軽減する、という方法が想定できる。
羽飾りはキョンシーにおける御札、というよりは、霊的存在と化した、死んだ怪人の魂魄を安定化する為の依代と思われる。
より強固な術を以ってすれば完全な再生怪人として運用できたところを、あえて不完全な蘇生にすることで擬似的な不死性を与えていたのだろう。
依代である羽飾りと魂魄が直接的に接触した状態が精神まで制御した安定した状態であり、依代から魂魄が離れると怪人の精神は制御下から離れて物理作用を備えた悪霊、実体化したかと勘違いするレベルの騒霊として動き出すのだ。
死してなお帝国に忠誠を誓う怪人達だからこそできる運用だが、これを思いついた術者は発想力からしてレベルが違う。
生きていればお近づきになりたかったなマリバロン。
できれば脳味噌だけでも欲しかった。
怪魔妖術の秘伝書とかがあればそれでも良い。
まぁ、恐らくライダーと協力関係にあったと思われるゴルゴムには霊能力者を媒介にして霊を復活させて操る類似の術を使う平怪人のハエ怪人なども居るので普通に祓われて終わってしまった可能性もあるのだけど。
因みにメタヘビーとエレギトロン、怪魔ロボット大隊所属のロボットまでもが霊体になっている点は気にしなくて良い。
ヘキサギア、ゾイド連中を作っているからわかるが、機械に魂を封入して性能向上を目指すのは魂魄関連技術が存在する世界なら誰もが思い付く事だし、場合によっては勝手に魂が宿ることもある。
そういう点で見れば、霊界怪人が有象無象で構成されているのは仕方の無い話なのかもしれない。
強固な目的意識、ポリシーを持った怪人は得てして組織全体の方針からは離れがちで、強い怪人ほどその傾向は強い。
あと終盤登場する強豪怪人はダスマダーによる手柄の横取り(?)やらで変な死に方をしているので死後の忠誠心が怪しかったりするので、忠誠心頼りで運用しているこの術には向かないのだろう。
少なくともゲドルリドルとガイナジャグラム辺りは恨みから忠誠心が揺らいでいても文句は言えない。
大隊ごとの横の繋がりも怪しいので、そこら辺を気にしない平怪人しか呼べない疑惑もある。
あと死に方によってはまともに機能しないくらい魂魄が破損している、という可能性もある。
デスガロンやシュライジンの例を考えるに、俺の知るタイミングで死ねなかった奴らも居るかも知れないが……。
恐らく、そういう連中は何らかの組織に鹵獲されたりしているのだろう。
デスガロンの出どころもゴルゴムかとも思うが、それにしては人工知能は修復不完全だったし、現代的アップデートもされていなかった。
ゴルゴムが誇るトップレスの多腕お姉さん怪人が率いていたシュライジンは整然と活動していたので、修復にテクノロジーが足りないという事はないだろう。
木端組織に設計図なり残骸が流れたか、天王寺の様な独立した元ゴルゴムの仕業か。
ともかく、彼等の資源的価値も脅威度も実のところを言えばそれほどでもない。
もちろん、RXと殴り合えるだけの基礎能力は凄いと思う。
事実として当時日本に集結した十人ライダーは不死身の霊界怪人を相手に攻めあぐねていた。
基礎スペックだけで見れば過去のライダー達がたやすく勝てないだけのパワーはある。
が、十人ライダーを翻弄出来たのは霊界怪人の不死性と、不完全なネクロマンシーによる実体化の不安定さにある。
霊体に対する攻撃判定が存在し、なおかつ現時点では普通にスペック差も無い、というか、単純なスペックで上回っているので、量産型グランザイラスだの量産型ジャークミドラだのをお出しされない限りは容易く殴り殺せるので何の問題も無い。
そもそもRXにしても怖いのは適応能力とキングストーンフラッシュ、あと彼が仮面ライダーだという事実くらいだし。
一応、ズノー陣とガイナニンポーに擬態した式神の脳味噌から記憶を映像化して抽出し、メタヘビーとエレギトロンに擬態したボディを分解していく。
術や機能ならば再現性があるから自己強化の参考にしやすい。
生き物としての機能が戦闘力の主軸になっている奴等は肉体を解剖しながら記録、魂魄を別の形に鋳潰していく。
ディスクアニマル技術、雑霊を特定の生き物の魂魄であると思い込ませる技術の応用だ。
怪魔妖術が彼等の魂魄そのものを無条件で呼び出せたとしても、呼び出した先にある本人の霊が自分を小鳥の群れとでも認識していれば呼び出すことはできない。
霊体から再生怪人を作るタイプの組織と敵対する場合に備えて考えていたやり方だ。
さて。
怪魔界の跡地で俺が見つけられたのはこの程度のものだ。
クライシス帝国の一部怪人の魂魄に、何らかの重力変動技術の発動した痕跡。
こんだけ。
そもそも星が跡形もなくなるレベルの爆発なので、実体を伴った遺物を探すなど文字通り雲を掴むような話だ。
技術者の魂魄でもあればなお良かったのだけど、有用な技術者は密かに地球に回収されてる可能性が極めて高いので、探し回るだけ無駄だろう。
少なくともゴルゴムが健在で、なおかつRXが問題なくクライシス帝国を打倒しているのだ。
ワールド博士くらいはゴルゴムに招かれていると見るのが妥当だ。
ゴルゴムのなんてこと無いように見える公用車がすべてライドロンの系譜に置き換わっていてもおかしくない。
必須と思われる聖なる海の洞窟もそもそもがゴルゴムの所有地だし、製造において何の障害も無いどころか、RXはこの世界ではライドロン制作にあたりゴルゴムを頼った可能性すらある。
バトルホッパーと違って創世王専用マシンみたいな権威に絡まないただのマシンなのでロードセクターと同じく量産に何の問題も無いのだ。
だが、逆に考えて、これは良い発見だとも思う。
人類相当の生物群が生きていた実績のある地球型惑星が存在したハビタブルゾーンが、丸々空いているのだ。
これで怪魔界が健在であれば色々と気遣う事もあっただろうし、大気汚染や自然環境の破壊が進んだ惑星などは移住先としては今ひとつ。
だが、ここは規模こそ少し大きいがただの空き地だ。
月の土地は人類に認識されているので金で買えたりするが、ここは地球人類に認識されていないので、土地の所有権を主張するものも居ない。
そして、有用な知識人なども回収済みというのであれば、地球を治めるゴルゴムがこんなスペースデブリしかないような空間を改めて確認しにくることも無い。
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そうして、幾度かの未完惑星の崩壊の末に俺が辿り着いた結論として。
クロックアップシステムとかを搭載した地球大の機械惑星は強度の関係で時期尚早だということ。
環境管理のために星そのものにわかりやすい自意識を封入すると神を自称し始めるのでやめたほうがいいこと。
管理しやすい生き物で生態系を纏めても決まって管理から飛び出すイレギュラーが生まれること。
こんなところか。
馬鹿め、創世初心者だって自覚があるのに欲をかいて便利なものを作ろうとするからこうなるのだ。
やっぱり星と言えば土塊から始めるのがマスト。
一軒家とプラントアンデッドを参考にしたちょっとした植生、管理人ロボ、農地、すべて併せて地方の寂れた球場くらいのサイズ感だ。
イレギュラーが起きにくい手頃なサイズ感で纏めるために少し強めの重力になってしまったが、現時点ではこの重力で潰れる生き物は連れ込む予定が無いので、習作としてはこんなものだろう。
エレギトロンとメタヘビーの構造を参考に、この高重力惑星で活動可能な農作業ロボットも完成した。
密かに遺伝子組換えの練習台として作り上げていた、ジャイアントヘビー級不思議模様滋養強壮上質甘味舌でとろけるふしぎな形絶妙隠し味うっとり芳香野菜ブルースな元じゃがいもも、この土地なら他の植生を汚染せず、なおかつ保管場所にも困らずに栽培できる。
すぐに同じ様な事は起こらないとは思うが、また未曾有の大災害とか起きた時に備えて地球外に食料生産拠点を備えておくのは重要だからな。
この場でやれるのはこれくらいか。
霊界怪人を小分けにして作った非稼働モデルのディスクアニマルをケースに納める。
もしもの時の自爆装置を兼用した土地埋込み型ゼクターだけマントルにあたる部分に埋め込み、地球に帰還。
怪魔界の跡地。
その言葉だけ見れば曰く付きの土地として申し分の無い場所ではあるのだが。
結局のところ跡地は跡地だ。
コスモビュー怪魔界(跡)〜♪
大迫力のスペースデブリに!
コスモビューベンチも(後付人工小惑星にある)!
そう、その戦略的価値は実在の佐和山城跡と大差ないレベルと言って差し支えない。
猿島の地下にショッカーの残り香すら無かったように、世界征服を企んでライダーと戦った連中が後世にこれとわかる形で遺産を残しているなんて事は殆ど無い。
遺産を残し、人員を避難させて再起を図る。
そんな建設的な行動ができる余力があるのなら、彼等はそれをライダー打倒に注ぎ込む。
そうした方が再起の可能性が高いためでもあるし、そんな後ろ向きな計画ができるならそもそも世界征服を企んだりはしないのである。
現実的に考える事ができたのなら彼等は既存の社会組織に潜り込み、ライダーが介入しようのない、法的な問題を無視できる立場で暗躍する道を選んだだろう。
ライダーは悪の組織の基地は破壊できても、警察署や自衛隊駐屯地に突入して破壊の限りを尽くすことは出来ないからだ。
だが、彼等はそれをしない。
それが既存の権威に対する恨みや見縊りなどからくるものかどうかはさておきとして。
どの様な形であれ、彼等は宵越しの銭を持たない。
今回の霊界怪人の発見、そこからのリバースエンジニアリングは、その規模は兎も角として、発見そのものが望外の幸運と言って良い。
佐和山城跡を跡形もなくなるまで掘り返しても、歴史資料の一つも出てくれば世紀の大発見。
これはそのレベルの幸運で、そんな幸運はそう頻繁に起きるものではない。
やはり、技術や資源を簒奪する相手は、現在進行系で活動している非合法組織に限る。
自宅への道すがら、元霊界怪人の欠片が入ったディスクアニマルを手で圧し折りながら、そんな事を考えるのであった。
モノローグだけの回
☆クライシス帝国について語る上でついて回る虐殺問題
今更改めてそれを言うのか、という話ではあるけど一応、感想でも言及されてたし、という話
RX無実の話であると同時にその能力の限界値の話でもある
端的に言えば本人の認識範囲内でクソ強い後出しジャンケンができる、相手のズルは無効化する、なおかつ本人は普通に強いし中々死なないので最終的に勝つ、というのがRXの強さ
なので認識の外で人が死ぬのはそれが無関係であれ親しい人であれ関係無く無力なのだ
が、相手のズルは認識すればキングストーンフラッシュで消せるので怪魔界救済ルートがあったかどうかで言えば理屈の上ではあった
でもクライシス皇帝って居るじゃん?
あいつは身分を隠した状態でも無意味に部下の上前をはねようとする自意識が極限まで強いアホなので命乞いとかはしないので怪魔界との命のリンクは暴露されるルートが存在しないので事実上救済ルートは存在できない
☆頑丈だと星が滅んだあと大変
不老不死の生き物は真空中での活動がてきないと惑星の崩壊で積むって話は良く言われてる
ので、最終的に地球人の平均値がフリーザみたいになるのがいいんではないかな
ならなくても良いけど本人は真空中かつ無重力での活動訓練は積んでる
宇宙遊泳で遊んでるとも言う
☆取りこぼされた遺産と回収済みの遺産
ぶっちゃけ怪魔ロボットなんて怪魔界の高名な博士を予め誘拐しておけば回収する必要無いので……
見た目殆ど人間なので恐らく怪魔界の知識人で地球人に恭順した連中は何食わぬ顔で地球を闊歩してる
恭順しなかった知識人達?
まぁそれなりのあれになってる
☆霊界怪人の怪魔ロボット
スーツの状態で選出されたにしても雑多
作劇の話をするならあの場面で下手に強豪怪人を出すとそれはそれで本筋から離れるのでノイズになるから、丁度いい雑魚を引っ張ってきたという事情があるのではないだろうかなとも
メタヘビーはともかくエレギトロンは地味にストロンガーの劣化バージョンみたいな能力を備えてるので、石垣が少し残ってるだけの城跡から名刀が発掘された、くらいの奇跡ではある
幕間何書こうとか考えてたら本筋の方のアイデアがそれなりに蓄積されたので次回から電王編が始まるのです
電王編は桜井侑斗周りの話とかやりだすとややこしくなるので、この世界ならではのイマジンの話になるかなと
たぶん短め?
この世界に来たイマジンの話、イマジンの居た未来の話、そこら辺を多少の敵を出しながらやっていく感じ
相変わらず原作に触れたり触れなかったり
振り返るとは、みたいなツッコミは、もういいんではないでしょうか
人は前を見て生きる物なので振り返らないのが自然なんですよたぶん
そんな話になりますが、次回も気長にお待ち下さい