オリ主で振り返る平成仮面ライダー一期(統合版)   作:ぐにょり

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197 強襲!神の路線寝台特急同時多発殺人事件!

今年の大目標は二つ。

イマジンによる歴史改変の阻止。

そして神の列車、ガオウライナーの回収だ。

 

イマジンによる歴史改変、というか、カイの一派による歴史侵略はカイが出てくるまでは尖兵を虱潰しに殺していくしかない。

しかし、ガオウライナーは埋められている場所も時間も比較的はっきりしている。

考えたことは無いだろうか。

人の記憶をチケットとして必要としない、安全性を度外視すれば何処までも行ける時間移動手段があれば、ガオウライナーを取りに行くのは容易なのではないか、と。

 

しかし、それもまた誤解だ。

デンライナーは人の記憶による時間移動なので遠い過去に行けない、というのは建前上の事であり、機能的には不可能ではない。

そしてそれが建前なのは、電王世界の作者側も想定済みであると思われる。

人の記憶の範囲にしか行けないというのなら、飛んだ過去でその時代の人間を捕まえてそいつの記憶を元に更に過去に遡って行けばいい。

つまりは乗り換えだ。

デンライナーがそれをしないのはあくまでも運用上必要ないからだろう。

イマジンがそれをしないのは分岐点の鍵の居る年代がある程度絞れている為だ。

ただ遠い過去にあるだけのオブジェクトであれば、時の列車や時間系能力者であれば回収は容易い。

 

ざっくり江戸時代、真田幸村が手勢を使って発掘を手伝える場所、山間部、というところまで分かっていれば発掘は比較的容易だ。

当然、神崎式航時機理論とハイパーゼクターの組み合わせで作られた独自のタイムマシーンが完成した時点で俺も発掘に向かった。

だが、ガオウライナーの発掘は遂に成し得なかった。

何故か。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()為だ。

 

ガオウライナーの出自ははっきりしない。

ガオウライナーを祀る遺跡に居た連中の衣装を詳しく見ればおおよその文明圏はわかるかもしれないが、それを探っても詮無きこと。

人の記憶に縛られない時間移動が可能なガオウライナーが開発された時点で、その開発元がいつの時代にあったかを特定するのは不可能に近い。

 

ガオウライナーのもっとも古い時系列で存在した、ガオウライナーを開発したと言われる古代の王。

こいつはガオウライナーを神として崇め奉っていた。

自分、或いは自分の臣下の開発した、世界を支配するための道具を神と崇めるだろうか。

そして古代の王はこの世界を支配もできていない。

公式の記述に騙されがちだが、ガオウライナーもまた、その他の時の列車と同じく出自不明使用方法不明のオーパーツ。

その現在地はただの時間移動で辿り着ける場所には無い。

 

神の路線とは、遠い未来、遠い過去に行ける長距離路線のことを言っている訳では無い。

神の路線は遥か『遠い時代』へと繋がる路線だ。

 

インフィニティチケットによって出現した神の路線。

これに時の列車で乗り入れる事によりガオウライナーの存在する時代に辿り着く。

人の記憶に頼らない時間移動手段である神の路線。

時の流れの中に生きる人間の記憶では成し得ない、世界を俯瞰する神か何かの記憶を元に敷かれているのか。

 

ガオウライナーは過去の時間を喰らい消滅させる機能を持つ。

人間から見た歴史は過去から未来に流れる以上、過去を消された世界はその先の未来も失う。

そして、消された過去よりも以前から、消されなかった場合の時間が流れ始める。

分岐点の鍵というややこしい要素を無視し、指定した時間から歴史をやり直し別の歴史を作ることが可能になる。

 

言うなれば無数に分岐する枝葉の並行世界を剪定する鋏。

それはとりも直さず、無数の時の分岐点を自在に切り替え、並行世界への移動を可能とする装置である。

取りに行くのに並行世界移動が必要な理由もそれだ。

木の剪定で自分が体を預ける枝まで切る間抜けに鋏を預ける事はできない。

 

ガオウライナーへ辿り着くだけで問題なく動かせるのは、ガオウライナーの元へ辿り着ける能力があるものこそがガオウライナーを運用すべき、という製作者の思想。

置き場所こそが最大にして唯一のセキュリティ、という訳だ。

 

そういう意味で言えば、牙王はまさにガオウライナーに相応しい持ち主だったのだろう。

無数の時の列車を襲い、インフィニティチケットを手に入れ、オーナーからマスターパスを奪い、ガオウライナーの存在する世界を特定し辿り着いた。

まぁ時間に飽き飽きしているから歴史を消します!とかいう、顔に似合わぬ超弩級メンヘラ拗らせているという欠点はあるが……。

辿り着くまでの過程で多くの人に迷惑を掛けた、という点を差し引いても優秀な、神の力を振るうに足る人物と言えるだろう。

 

そんな人権すら無い悪党一人の命と引き換えにガオウライナーを手に入れる事ができる人間が居たとしたら、被害の少なさから考えて相対的にそっちの方がガオウライナーに相応しいという事になる。

むしろ悪党をこの世から減らすという善行を行いながらガオウライナーに辿り着いているのだからガオウライナーの持ち主としての相応しさは比べるべくもない。

当然の帰結である。

 

当然の帰結であるが。

割とシャレにならない大問題がある。

なぜ野上良太郎はよりにもよってこの年に産まれたのだろうか。

 

―――――――――――――――――――

 

1988年12月26日。

 

記憶を取り戻した野上良太郎がデンオウベルトを構え、変身の態勢に入る。

当然、牙王の配下であるイマジン達はそれを妨害する為に掴みかかるが……。

突如として良太郎の身体から吹き出した大量のオーラにより、粉々の肉片へと変じた。

 

「うわっ、なに?」

 

『うおぉっ?!』

 

良太郎も憑依したモモタロスも驚愕する。

変身を妨害されかけた事が吹き飛ぶほどの衝撃映像。

だが、戸惑いながらもベルトを巻き、パスを当て変身を済ませる良太郎。

大災害や大襲撃により大量の死人が定期的に出る平成の時代を駆け抜けた人間の一人である野上良太郎にとって、怪人の死に様は稀に見る程度のものだ。

死に様の勢いに驚きこそすれ嫌悪にすら値しないのである。

 

「変身」

 

《ソードフォーム》

 

胸の動悸を自覚しながら変身を済ませ、デンガッシャーを剣に組み替える電王。

モモタロスが肉体操作の主導となる形態、しかし、良太郎は普段のそれとも異なる一体感を得ていた。

身体を動かされているのはそのままに、身体の動かし方の意図が最初から知っていたかの様に理解できる。

 

「なるほど、イマジンとの憑依に慣れているからこそ目覚めた力か」

 

「えっ、だ、うおぁぁぁぁ!」

 

今にも駆け出さんとした電王ソードフォームの肩を叩きながら、一つの影が現れる。

誰何の声を良太郎の意識が声に出しかけたところを、モモタロスの絶叫が中断する。

電王の肩を掴んでいたのは一見して甲虫にも似た衣装の鎧武者。

その実態はハイパーゼクターの機能を組み込まれたムラマサゼクターを装着し、その下で鬼へ変身した状態で疑似デッキにより陽炎へと変じユナイトを使用してアギトの力と魔石の戦士の力を融合させた、2007年最新形態。

手にはマイクとスピーカーと円筒形の回転ユニットと無数の機械昆虫と刃物と猫が無理矢理に剣の形に押し込められた異形の大剣。

自らの肩に担いでいた大剣を自然な動きで電王の肩に乗せ、眼前に構える。

 

「音撃刃鬼神覚声!」

 

《マキシマムハイパーサイクロン》

 

──ロイヤルストレートフラッシュファイナルベント

 

パーフェクトアームドケルベロス猫セイバーゼクターとでも言うべき過剰複合兵装が、封印エネルギーとアギトの力と臨気と呪詛と清めの音と猫の鳴き声が入り混じった指向性破壊音波を電王の肩越しに解き放つ。

同時に引かれた引き金が電子音声と共に破壊的タキオン粒子の竜巻を解き放ち、猫の鳴き声に似たガイド音声と共に5枚のカード状エネルギーを切り裂きながら光刃が飛翔する。

 

発射位置を起点に扇状の空間が尽く破砕された。

着弾よりも早く牙王が配下のイマジンを盾にした判断は決して愚かとは言えないだろう。

逃げるだけの時間は無く、牙王に取れる防御手段はそれしかなかった。

完全な不意打ちに反応できただけ優れた戦士だったと言ってもいい。

惜しむらくは、仮面ライダーガオウのオーラアーマーには空間を破断させるだけの範囲攻撃を防ぐ強度が無かった事だろうか。

 

人体に影響のあるレベルの清めの音はイマジン達を貫通しガオウの神経を貫き、封印エネルギーはその場から逃走するという未来に繋がる行動を抑制し、アギトの力含む諸々の生体エネルギーが純粋破壊力として物理的、霊的にガオウの存在を分解消滅させていく。

破壊力の嵐が過ぎ去った跡、そこにはガオウの形にくり抜かれた空間、時の砂漠とも宇宙ともつかない異次元を映す穴。

それも瞬く間に収縮し通常の空間へと戻っていく。

特異点の記憶に異次元の景色は存在しない。

無数の時の列車を襲い続けた強盗犯牙王は、魂魄の欠片すら残さずこの次元から消滅した。

 

「いい力だ。これからも仲間とともに磨いていくといい」

 

そう言いながら肩をポンポンと叩き、ハッハッハと高笑いしながらガオウライナーに向けて去っていく2007最新版陽炎。

 

「えっ、あの、えぇー……?」

 

去っていく背と破壊跡を交互に見つめ、良太郎とモモタロスは同口同音に気の抜けた声を放つ。

時をかける一つの大悪事は、拍子抜けする程に呆気なく終わりを迎えた。

 

―――――――――――――――――――

 

終わりを迎えたじゃないんだよ早く終わらせないとヤバいんだよ!

その場の雰囲気の流れでガオウライナーに乗り込み、内部の機械装置を片端から分解しミラーワールドに叩き込んでいく。

ミラーワールドにはハイパーゼクター式の大型輸送タイムマシーンが控えており、必要なパーツを回収した瞬間に未来に飛ぶように手配している。

牙王がわざわざ野上良太郎を消滅させるために元の時間軸の過去にやってきてくれたからこそできる輸送手段だ。

時間が嫌なばかりに相手を消滅させるための手段として歴史を消しにかかる倒錯した趣味人だったからこその幸運。

 

普段俺は努めて相手と戦いになる程度には火力を抑えて戦っている。

それは高火力の飛び道具は市街地に被害を与え、市民を巻き込み、それにより正義の戦士の逆鱗に触れる危険性がある為だ。

基準はわからんが世の中には無辜の民の流した血と涙の総量が一定を越えると殺しにかかってくる奴らがいるのである。

更に言えば高火力で押し切る作業に慣れると戦いの勘が鈍る危険性もある為、可能な限り殺し合いとして成立する形でやり合うよう心掛けている。

 

今回は歴史そのものが一度消され街が壊滅しているから誤射の心配が無かった。

お陰で時間の短縮になった、というか今回ばかりは時間をかけるわけにはいかなかった。

歴史が一時的に消滅し、動く人型の存在がこの場以外にほぼ居なくなっている以上、元凶を潰しに、

 

うわ、うわ、うわうわうわ!

う、うわわうわ!

来てる来て来てる!

ライドロン!

赤と銀と黒の三台お揃いのライドロン!

わぁー地獄のモーターショーみたいだぁー(感嘆)

仲良し金持ちヤンキーじゃねーんだからそういうのやめろよ!

時系列的にライドロン手に入れたの先月だろ!

そうだよねゴルゴム全面協力なら製作者も連れてきて潤沢な資源と技術力で量産できるよね!

使い捨ての仮想標的のダミーブラック残して強化して戦力運用する様な采配取る創世王が海系怪人見捨ててむざむざ回復スポットでもあり貴重資源取れる聖なる海の洞窟潰すわけ無いから気軽に作れるよね!

ゴルゴム残ってるなら事実上世界一金持ちでもあるよね!

おバカ!資本力おバカ!技術力おバカ!1台ください!

 

「言ってる場合か!」

 

「ウワーッ!カブトムシのオバケ!」

 

「その下りはもうやってんだよ!急げ急げ!」

 

ムラマサゼクターを着込んだ俺だ。

過去に飛ぶ前の日付から見て1週間後の日付がラベリングされている。

見れば2週間後の俺と3週間後の俺がガオウライナーから取り外した装置を改めて設置し直している。

複製が間に合ったか!

 

あああでもライドロンから赤黒銀の見慣れた(内二人初見)姿が!

いや、まだ手はある!

今回の時間移動の為に野上良太郎の体内に埋め込んでおいたビーコン、これ目掛けて元の時代で量産していた滅茶苦茶人懐っこく調整した大量の知性猫を投下!

こいつらには俺が遭遇した創世王と創世王の姿を元に想定したRXとシャドームーンの姿を脳に刷り込み、めっちゃ甘やかして可愛がってくれるしなんなら美味い餌とかもくれると教え込んでいる!

 

変身を解いた野上良太郎が立ったまま埋もれるほどに降り注いだ猫が三人目掛けてまっしぐらに迫る!

創世王がどうなのかはわからんが、一般的に人は虫や敵は暴力的に排除できても可愛くて無害で無邪気に戯れてくる物に即座に暴力的な対応ができない!

そしてそういう真似ができるタイプの人格なら多分俺の時代に日本はもうちょい露骨にゴルゴムが支配する体制になってる筈なので……。

 

よし、よしよしよし!

世紀の大発見!創世王とRXは猫派だった!

しゃがんで猫の一匹を持ち上げたりし始めたぞ!

推定シャドームーンは危ない突起がある足にじゃれつかれてちょっと困ってるふうに立ち止まった!

完璧な足止めだ!

褒美のちゅーると高めのカリカリはお前らの親玉のニーくんに渡しておく!

 

一通りガオウライナーの内部も元に戻した!

ガオウストライカーにはオートパイロット装置(式神ワーム)をセット完了!

爆薬と時限起爆装置よし!

ミラーワールドへの退避完了!

野上良太郎に通信開始!

 

「良太郎くん良太郎くん、聞こえているか。こちらガオウライナー。これより当車両は歴史への干渉能力の危険性を鑑みて自爆する。君も歴史修正が済み次第寄り道も程々にまんじりともせず元の時代に帰還せよ」

 

ガオウライナー内部でジャスティスを自爆させる!

 

「はい、でもデンライナーがまだ……あっ、ゼロライナー」

 

ゼロライナー、ゼロライナーか。

あっちは移動にそんなに制限無いけど、ハナの進言も無ければオーナーの様に粋過ぎて粋グセついちゃいそうな粋な計らいもできまい。

そっちに乗った場合は現代野上良太郎は両親の姿を拝むことはできなくなるが……。

そういうイベントが無ければ無いで強く生きていける人間ではあるんだよな。

面倒が無くて良い。

 

「すぐにデンライナーも来るから好きな方に乗るといい。ところで改めて、この時代の人間とは接触を控えるように。特に今猫に集られてる三人は現代でも余裕で生きてるしそれなりに影響力のある人物だ。最悪致命的な歴史改変が起こりかねない」

 

「はい、ありがとうございます。ところで、そっちは大丈夫なんですか、自爆とかして」

 

「もうガオウライナーからは降りた。あとは自家用車で帰るから安心してくれ。ではまた現代で」

 

そうこうしている内にガオウライナーが発進する。

ミラーワールドから鏡越しではあるが、ゴルゴム後継者三人組のヘイトはガオウライナーに向かってくれている。

幸いにしてこのタイミングでのRXには飛び道具が存在しないので撃破にはそれなりに時間が……。

 

わぁ。

見る間にガオウライナーがバラバラに。

デンライナーとの空中戦程にも持たなかった。

 

サタンサーベルに、シャドーセイバー、リボルケイン。

それぞれの得物から見覚えのある怪光線が出た。

そりゃそうだよな、サタンサーベルの正当な使い方を知ってる創世王が居るんだもん。

シャドーセイバーはサタンサーベルと遜色ない性能を持つとされ、シャドーセイバーはリボルケインと同系統の武器と推測されている。

そりゃ怪光線くらい出るよ。

仮面ライダーブラックRXが三人に増えたようなもので、それはシャドームーンが三人に増えたようなもので、すなわち創世王が三人に増えてるようなものだもんな。

 

でもRXさん、その怪光線、敵幹部が放って雑兵を蹴散らすタイプの技じゃないですか?

ビワーッ!って音とともにジグザクの発光が広がって地面がバチュンバチュン弾けて食らった側がうわーっ!って言いながら吹っ飛ぶタイプの。

ゴルゴムの神官とかが使ってたタイプの技では?

いや、なんか合間に鏃みたいな形の光弾も出てるけど……。

見た目、昭和メカゴジラの一斉発射みたいになってるし。

 

シャドームーンと創世王はともかく仮面ライダーブラックRXが出して良い技なんですか?

そりゃ、俺だって雑魚散らし用の怪光線くらい出せるけどさ。

貴方もしかして仮面ライダーブラックRXじゃなくて、ブラックサンRXだったりします?

その方がライダーじゃない分ギリギリ倒せそうな空気は出てくるけど……。

 

なんか、なんか。

うまく離脱できたけど、あっぶねー助かったぁ、とか、フハハさらばだ明智くん!とか言えるようなテンションじゃ無くなっちゃったよ。

いや、こんな気持ちになるのも失礼な話ではあるんだ。

それらしい戦い方をしてほしい、そうであってほしいというのはこっちの勝手な思いでしかない。

仮面ライダーらしさ、なんてのは固定観念に過ぎない。

それに囚われて人の戦い方を非難するなんてのはナンセンス。

彼も仮面ライダーである前に一人の戦士だった、という事だろう。

詮無きこと。

 

戦いの場に出るなら誰だって頑丈な鎧が欲しいし、素早く思い通りに動きたいし、最適な動きがしたいし、強力な武器が欲しいし、便利な飛び道具だって欲しい。

それを否定してしまったら終わりなのだ。

 

―――――――――――――――――――

 

それから暫く。

喫茶壽にて。

 

「なるほど、イマジンとの契約が切れそうと」

 

モヤモヤを振り払うようにガオウライナーの解析に没頭していたある日、野上良太郎から連絡が来た。

何で俺に相談を?

とも思ったが、デンライナー未使用で時間移動できて色々な呪いに精通しているので、他に頼る相手が居ないのであればベターな選択肢なのかもしれない。

というかデンライナー関係者が親身なようで割と突き放してくる相手か、それほど技術的にも頼りにならない相手しか居ないから外部に相談できる相手が居ると自然とそっちに行くのか。

 

で、これは所謂全部載せフォームの為のお話として作られている訳だが、現実として捉えてみた場合完全に若桜井侑斗のやらかしである。

作品としてみた場合はコミカルさの表現とか映画のネタバレに対する配慮として説明できるのだが、対牙王の為に過去に野上良太郎を連れて行くという作戦、野上良太郎が寝ている間にやる必要がない。

起きてる時に事態を説明して連れていけば良くない?

野上良太郎が断る理由も無いし、ゼロライナーの運行は時の列車運行側の都合に縛られないから規則でそうなってるという理由もない。

野上良太郎が同じ時間で何度も戦う連続した記憶を持ってても誰も困らない。

なぜ意識が曖昧な場面ばかり拉致した桜井侑斗……。

 

何で桜井侑斗はそんな馬鹿な真似をしたのか。

これを理屈で説明することはできない。

なぜかと言えば、別段全ての人間が最適な行動を取ろうとはしない為である。

年相応の無鉄砲さとでも言えばいいのだろうか。

そういう無鉄砲さが無ければ顔も見たことのない未来の婚約者を助けるために命がけの戦いに身を投じたりはしないので、一概にただ愚かなだけとは言い切れない美徳の一種とも言えるのだけど……。

 

当たり前の話だが、社会人というのは暇ではない。

高校卒業後に自立し、やや正気を失っている姉の様子を見ながら働き、その合間にライダー活動をしている野上良太郎に暇な時間というのはそれほど存在しない。

過去につれてきた野上良太郎の意識と記憶が曖昧なのは、兎にも角にも暇そうなタイミングの野上良太郎をポンポンと連れて行った結果でしかない。

それでイマジンとの契約が切れていたら世話は無い訳だが。

 

「居なければ楽、だとは思うんですけど、でも……」

 

ぎゅぅ、と、膝の上で拳を握りしめる野上良太郎。

 

「ふぅむ」

 

皆まで言うな、という話ではある。

切れそう、切ってもいいというなら相談はしない。

切れそうだという相談は切りたくないという相談なのだ。

この世界でもイマジンとの関係は良好そうで良かった。

まぁ、正直この世界ならイマジンフルメンバーは必ずしも必要ではない。

仮面ライダーガオウなどを見ればわかると思うが、プラットフォームが弱いのはあくまでも野上良太郎の精神性の問題でしかなく、明確な攻撃性を備えた人格になればイマジン無しでも戦える性能、戦えるフォームが発現するだろうことは目に見えている。

 

で、実のところを言えばこの世界の野上良太郎のプラットフォーム、完全に産廃という訳ではない。

原作を知るものでなければわからない程度ではあるが攻撃性能、防御性能共に優れている。

というか元々野上良太郎の性格は心優しくはあるが明確な敵が相手であれば普通に攻撃性を持てる程度のものではあるのだ。

この世界では俺が消し飛ばしたが、イマジンではない人間である牙王の殺害に対しても何か気に病んだ風も無い。

今はホームセンターで人間一人失神させる電圧のスタンガンくらいは買える時代だ、野上良太郎の精神的箍も元の世界程しっかりしていないというのもある。

 

今は必要不必要の話ではない。

とはいえ……ここで解決策を与える必要性も無い。

というか、ケータロス周りはちょっと、通常時空の理屈で説明できる事象なのか?

イマジンから発生する砂状霊的物質に特異点がなんやかんや思念を込めて、そうすることで、こう、契約がなんかこう……、どうなったんだあれは結局。

俺にはわからん。

つまり、何の役にもたてん。

 

単純に式神契約でも結んでしまえば野上良太郎に縛り付けておく事くらいはできるが、変な影響出ても困るし。

消えたら消えたでなんとかなるだろう。

こいつ精神力強いし、電王の変身システムは精神力依存だ。

ここで本当の別離になったらそれはそれで新たなフォームを手に入れてなんとか戦ってくれる。

なので、

 

「わかった。特訓しよう」

 

せっかく薬物投与で臨気に目覚めた被検体第一号なのだから、サービスで気弾の一つも撃てるようにしてやろう。

男の子は少なからずかめはめ波とか使いたいものだからな。

修行ではなく特訓だから素人でも安心だ。

一時的に死ぬほどの目に遭うだけで死にはせん。

特訓が終わったら遺体、じゃ無かった検体をデンライナーまで担ぎ込んでケータロス発生の瞬間確認できるかもしれんし。

一つの人助けで恩は売れるわ珍しい現象も観測できるわでお得感が強いのも良い。

 

「はい。……あの、それは契約と何か関係が」

 

「詳しくはてんとう虫コミックスのドラえもん六巻を読むといい。図書館にあるから」

 

どうなるかはわからんが、相手をひとまず安心させておくのは大事だからな。

 

 

 

 




ひどい更新速度だ
でも少しづつ電王も終わりに近づいている

☆ガオウライナーを駆るに相応しい男牙王
あの顔でほうぼうを探し回って行ったり来たりのお使いクエストゲーみたいな列車強盗を繰り返して地道にガオウライナーへの道を拓いた開拓者なんだよね
列車強盗の癖に不意打ちで殺されるような武力をしている方が悪い
強化形態も無しに負けるのも悪い
この歴史の人間でないから経験値が原作と変わってないのも悪い
変身後のデザインはすこぶる良いけど電王の変身システムってアイテム依存じゃなくて変身者依存だから剥ぎ取りもできない
跡形も残す必要がないのも悪くないですか?
現状最大火力の3歩手前くらいで消し飛ばされた

☆STGでいうボムが追加された特異点
精神力最強の呼び声高いので精神力由来の力を火力に変えられるスキルツリーと相性が良い
投薬はきっかけに過ぎないのだ

☆どれだけ鎧を着ようとも
RX✕3が敵対してくる危険性がある時代に居たいと思いますか貴方
なおシャドームーンとRXはゴルゴムが古から蓄えてきた諸々の世紀王としての知識を正式に継承してるので原作よりも小器用
三神官とかがやってくる変な術は大体使いこなすので変なビームも出るしフワーッと空も飛べる(そんなに速くはない)
ゴルゴムの経済基盤技術基盤もそのまま継承してるので異世界由来の技術も現物があれば再現は容易い
そんな三人がそろう時代が突如として空白化した!
そこに現れた悪そうな顔の電車!
怪しい!つまりクライシスの仕業だな!行くぞライドロン✕3!
死ぬので必死に逃げた

☆猫派のブラックサンと創世王
別に犬でも同じリアクションをした
なおこのタイミングだとブラックサンは居候だし創世王は小さな子供が居るのでペットは飼えない、悲しい

☆猫がじゃれついてきて危ないシャドームーン
常に振動してなんでも切り裂くレッグトリガー!
侍女怪人が常にどちらか自宅に居るので一部猫は引き取り残りは里親に出した
ゴルゴム活動時代に変に侍女とか作っちゃったせいで恋人とは少し疎遠
妹はなんやかんや理解を示してくれているが

☆ライダー解釈違いを起こすだけの心がまだあった自分自身に驚きと恥じらいを隠しきれないのであった
隠しきれないので手頃な迷える子羊を武の力で導く
仮面ライダーは両手からビロビロ破壊光線出して雑兵を蹴散らすような戦いをするべきじゃないんじゃないか?
ライダーバトルするなら重火器で相手の屋敷を薙ぎ払っても良いだろうけど……
たからお前も臨獣殿の一員だ!
こういう細々とした体験会を警察監修のもと全国でちょいちょい行っている
麻薬撲滅キャンペーンとか防災訓練的なノリ
成績優秀者には記念品のキーホルダー(マーカー)が贈呈されるぞ!
お前も立派な気弾とか出せる戦士にしてやるからな……!
なお修行が進むと手からビロビロ出る雑魚散らし光線も習得できる
頑張ればちょっと飛べるようにもなる
すごく頑張れば核爆発も出せる
カラテあるのみ!
実際臨獣殿は手厚い肉体修復サービスがあるので心折れないタイプは向いてる
臨獣殿の拳士野上グッド太郎になれ!
ならない(鋼の意志)
死なせる理由がないのでちゃんとイマジンは生存すると思う


☆投稿が遅れると
話したかったことが山のようにあるけど、最新のものだけ
ぷにるはかわいいスライム、アニメ2期最終回、みんな見ようね!
今季はこれとミルキーサブウェイだった気もする
あとパペットスンスン


そんな訳で進んでないようで原作話数的には電王編は折り返し
介入するとこも無いのでそんなに話数はかからない、と思います
やっぱり投稿は遅くなると思いますが、それでもよろしければ次回も気長にお待ち下さい
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