オリ主で振り返る平成仮面ライダー一期(統合版) 作:ぐにょり
きれいなこころの花は咲かせ続けても争いの種は咲かせない、というのが理想ではあるが、残念な事にこころの花を咲かせるのに必要な聖なる泉は偶に枯れることもあるし俺が見つけた争いの種というのは大体事前の対策が不可能なのではないか、というものが多い。
もっと言えば、現時点で見つけられているのは争いの種というより、それを育てるプランターとか根付く為の土壌である場合が多い。
家族が欠けておらずミュージアムを結成していない園崎家。
古代の錬金術師の痕跡を見つけて研究し成果こそ上げているもののセルメダル関連技術を育てられていない鴻上ファウンデーション。
学園都市にあるわけでは無い何の変哲も無い天ノ川学園高校は2002年にちゃんと設立してるし。
物理学者の笛木はシングルファーザーではあるが親子ともに健康体で元気に過ごしている。
ユグドラシルコーポレーションは国際的なクソデカ企業として存在しているが……海外にあるらしい本社が数年前の災害で大打撃を受けたらしく、怪しい研究をするだけの余裕もなく調べた限りではそれらしい痕跡すらない。
アンドロイドを作る程度の技術力を持たない蛮野天十郎博士が出資者を集められずただただ切れ散らかしているのを確認し、そこからクリム博士の研究(残念ながらコア・ドライビアでは無かった)を盗み出そうとしている姿を確認した為、ひとまず踏切待ちしているところで念動力で血圧を操作しふらつかせて事故死してもらった。
大天空寺は特に謎のモノリスも怪しげな地下施設も無い(少なくとも俺が探索した限りでは無かった)普通のお寺で、天空寺龍は何の変哲も無い憑依合体とオーバーソウルと霊撃と手斧が使えるだけの持霊が宮本武蔵の超有能ゴーストハンターでしか無かった(無数の美味そうな海老の霊が憑いているが何か海老に恨まれる事でも?と聞かれた。霊的視覚能力も抜群だ!)が、天然の霊能力者としての生体データとゴーストハンターとしての修行法を纏めた指南書を写させて貰えたのは有難かった。お礼に現在持ちうる技術力を結集して最高の手斧をお渡ししたので上手いこと使ってもらいたい。
幻夢コーポレーションは独自ハード開発をしていないマイナーなゲーム開発会社で、レトロな雰囲気の低額ゲームを定期的に販売するに留まっている。ついでにバグスターウイルスも確認できていない。
ネビュラガスは噴出のパターンが見えてきて、他惑星での噴出孔掘削も可能となったが、火星探索の中で生命の痕跡や何らかの遺跡遺物を確認することはできなかった。
王は……まぁ、いいじゃないか。今はまだ語るべき時ではない。
とまぁ、これ以外にも怪しい香りだけが漂う種の植えられていない土の詰め込まれた新たな争いのプランターがゴロゴロと転がっている訳だ。
これら争いのプランターは活動初期から存在だけは確認出来ていたが、俺はこれらに対してほぼ何も手を打たずにいた。
種そのものではない連中に対してできるのは観察までで、何事か起きるまでは何もできない。
事態を悪化させる側と対抗する側が同じなので先手を打って潰した場合、種だけ知らんとこに漂着して変な形で芽吹きかねない。
そんな訳で、何時ぞやの確定でオルフェノクの王が生えてくる人間の形した卵を意図的に手元で孵化させた時とは異なり、先回りしておくことが難しいという問題があった。
いや一部明らかに種ぇ……!って奴も居るが、これはタイミングを見計らえば何かやらかす前に停められるし、何なら古代魔法掘り出して物理学で現代再解釈した最新の魔法システムを構築して貰ってから娘さんに再チャージ不要で新たな人格に変わる副作用無しの復活をプレゼントしてやれば労せずして新たな力が手に入るから良いとして。
結局のところ、来るものを来る前にどうにかするよりは、迎え撃つ側であるこちらが頑張るのが一番話が早くはある、というのが表向きの時間で八年くらいやってきた所感。
より強い肉体、より巧緻な身体操作、より幅広く高出力の超能力、より練り込まれた
何が来ても対処できるように手札を限りなく増やしておく。
極論だが、これらはあればあるだけ良いし、増えて困るものではない。
持ちうる手段が多ければ多いほど、鍛えるべき項目が多ければ多いほどに習熟は浅くなる、いざという時の手段の選択に時間を取られる、という意見もあるが。
そんなものははっきりと言えば甘えに過ぎない。
少なくとも、鍛えれば強くなり、学べば覚え、時間を作ろうと思えば無尽蔵に作り出せる者は罷り間違っても口にするべきではない。
いざという時に実用可能レベルまで技術は研いでおくべきだし、判断力もまた然り。
そして、これだけ鍛えれば誰も敵わないだろう無双の強さ、というものは存在しないし、そこにあるように見えても水物でしかない。
時が流れ新たな戦士が生まれ続ける限り、絶対無敵は存在せず何処まで行っても暫定一位が良いところ。
それに、少なくとも武術において鍛えた先に辿り着くのは山の頂ではなく無辺の海原のようなもの。
これが究極、その先は無い、技を究めた、などというのは、鍛え方を見失って伸び悩みの時期に入ってしまっているだけの事を勘違いや言い換えを行なっているに過ぎないのだ。
そうでなければ義経師範だってあの歳まで延々山奥で修行などしていないだろう。
生きている限り修行、研鑽に終わりは無い。
暮らしの中に修行あり、というのは臨獣殿でも常々口にする標語ではあるが、これは暮らし=人生はその終わりまで続く修行そのものでもある、という意味を含んでいる。
もっとも、臨獣殿は人体修復において優れた技術を誇るため、死という終わりはそうそう来ないようにしているが。
そして、暮らしの中に修行がある、ということは、暮らしの中で新たに発見される新技術や新装備を使えるようにするのもまた修行、ということになる。
剣が産まれた時代には剣を扱う為の修行が、銃が産まれた時代には銃を扱う修行が、倍力装甲服が産まれた時代には倍力装甲服を扱う修行が必要になり、産まれてきた。
それは一筋縄ではいかず、究極の一種と言えるほどに統合されることもなく様々な扱い方が広まっている。
だとしても、新たな発明には新たな扱い方が、少なくとも一つ以上は必要になる。
「ハッピバースデー!」
パパパパン、と、連続する破裂音と共に紙吹雪が舞う。
めでたい日である為に、知らせを受けた瞬間にガオウライナーで一週間前に飛んで都内の有名菓子店に特注ケーキを発注しておいた。
先程、ブレインスクラッチ本社ビル社長室宛に届けられた特大ケーキがそれである。
無記名の巨大チョコプレートにパイロキネシスで印字する文字は勿論ファントムリキッド。
祝え!
ブラッド族の到来を待たず、ビルドドライバーやハザードトリガーの発想すら置き去りにこの世に誕生したネビュラガスの発展系、その誕生である!
「何を届けたかと思えば……」
俺の呼び出しに応じてくれた浦賀社長が呆れた顔で応じる。
背後には待機状態の秘書が、足元には二ー君の同族の猫を従えた完全警戒態勢。
普段は交代で休暇を取っているその他社員も今日ばかりは全員本社に出社している。
さもありなん。
ネビュラガスは難波さんの会社でも研究しているし、俺の方でも独自に生物への投与実験を繰り返しているが、少なくとも現時点においてファントムリキッドは正真正銘このブレインスクラッチにしか、世紀の大天才にして野生の千点頭脳である浦賀啓示の下にしか存在しない新物質である。
警戒するに越したことはない。
「大事な事ですよ、節目で祝っておくのは」
この時代だと5年に一度がアニバーサリーくらいの感覚だが、寿命の短いコンテンツが溢れる時代になるにつれ年一アニバーサリーになり、そのうちハーフアニバーサリーなどという概念も生まれる。
ましてこの世界は物騒だ。
新たな変身システムを構築可能な発明品なんて開発した日には、何処からともなく治安の悪い輩が強奪に現れて会社や構成員もろとも皆殺しにされかねない。
まぁ、そうならない様にこの会社には大量の肉盾を配置しているのだけど。
「まだこれを運用する為のシステムすら完成していないというのに」
「まぁまぁ、ここは貴方の部下達を労う意味も込めて」
「それでケーキというのもな……」
「いえ、社員の方々にはカタログギフトをお渡ししてますよ」
全国の美味いものから何品か選べる何かいい感じのやつだ。
調度品とかはギフトで貰っても各々の部屋のデザインに合わなくて困るだろうし、旅行券とかは社長の役に立つのが好きな連中だから意味ないだろうし、妥当なチョイスだろう。
お祝いにでっかいケーキ切り分けて全員に配布しますとか仕事で出勤してる時にやられても困るしな。
「ならこのケーキは……?」
「社長と秘書と猫と俺で四等分で良いんじゃないですかね。お祝いの為のものなのでなんなら喰わなくても良いですし」
あくまでもお祝いの儀式的なものだ。
因みに懐のホルスターに収めている二ー君の分は勘定に入れない。
構造上なんでも食べれるが二ー君の食の好みは猫のそれを大きく逸脱はしていない。
砂糖抜きの生クリームくらいなら食べるんだけど。
社長護衛の為に預けたニャンニャンアーミーにはキングフォーム模倣の為に剣崎の遺伝子を組み込んでいるため味覚もちょい人間寄りだからケーキも食える。
まぁそれなら、と、椅子に座る浦賀社長。
秘書がこちらにぺこりと一礼し、ケーキを切り分け、フォークで一口分掬い取り、社長に差し出す。
浦賀社長は一瞬眉根を寄せながら促されるままに口を開けケーキを受け入れた。
あら。
まぁ。
と、驚く程の事ではない。
いつかの列島大噴火祭りの時以来、寝る間も食事も惜しんで研究を続けていた浦賀社長が倒れないよう、その場にいる社員が社長の生命活動と社会性と人間性を保つ為に強く世話を焼くようになったのだ。
あの災害で焼けたのは社長の顔じゃなくて社長を守ろうとした社員の身体だけど、今焼かれてるのは社長の世話なのである。
麗しい絆で拙僧も安心。
「実際、研究としては一区切り、というのは、気取った言い方でな」
「人体実験……失礼、治験するにも危険な物質ではありますからね」
口の中のケーキを飲み込んだ時点で浦賀社長が語り出す、ファントムリキッドの実用化への壁。
「動物実験が事実上無意味だからな、難儀している」
ファントムリキッドではなくネビュラガス、そして、浦賀啓示には存在を示していなかったトランジェルソリッドでの実験結果なので必ずしもファントムリキッドに適用できる話ではないが。
おおよその動物はネビュラガス投与実験においてかなり初期の段階で肉体が耐え切れずに崩壊する。
これら物質への耐性が地球上で一番高いのは現時点では人間という事になるのだろう。
いや……熊とか象とかさ、スマッシュにできたら絶対強いじゃん!って思ったんだよ。
熊ベースのトライアル、アニマルソルジャーは小回りが利かないサイズになった以外は強かったし。
確か馬は公道を走れる筈なので馬をスマッシュにできれば戦力に幅も出るし。
もちろん、ゴルゴムに居るような古代生物が独自に進化、あるいは改造された怪人などは計測できていないが。
人間派生種族とも言えるオルフェノクなんかも人間並みには耐えるけど、これは現状サンプル数がそんなに無いから宛にもできない。
いつぞやの王飼育の為の餌用オルフェノクなんかは今でも繁殖用サンプルを残しているので増やせるが、あれも正直加工し過ぎて人間派生のオルフェノクのさらなる派生みたいな存在にしてしまって、人体実験でこれを使えなんて言って送ったら離反されかねない。
直近の敵であるファンガイアはそもそもの数が少ないし、これはどちらかといえば別用途があるので実験に使いたくは無い。
そうなると俺が用意できるのは二択。
FAGとその派生、或いは式神用に養殖してるワームくらいのもの。
増やしやすく使い潰しても心が傷まないワーム式神が適合していれば良かったのだが、あれらの擬態能力には限界があり、擬態の前後でネビュラガスへの耐性にも変化は無く人間と比べるべくもない。
となると、当初彼に与えたのと同系列の物を製造し与えるのが一番丸い。
しかし、浦賀啓示は現状社員として与えた娘たちに愛着を抱いてしまっているので、
『実験用の個体を何人か送るよ』
なんてやろうものなら反旗を翻しかねない。
本来開発する予定だったファントムリキッドができたから用済みなのでそれもいい、なんてのは驕った考えだ。
優れた頭脳はちゃんと保護して味方に置きつつ限界まで知識と智慧を絞り取るのが最高なので、使い捨てるつもりは微塵もない。
「俺の方で実験を行います」
「……」
浦賀啓示は俺を見たまま黙っている。
「はっきり言うと、俺の方でならそれなりに当てがあるんですよ」
「それは」
当ての内容を聞こうとしたのだろう。
予測も多少は出来ているのだろう。
浦賀啓示の部下として活躍する、彼の家族として彼の倫理観を繋ぎ止めている彼女達を誰が用意したかというのを、彼が忘れる筈もない。
彼の想像通りの実験だって当然行う。
彼を社長と慕う彼女達の同類。
或いは姉妹と言って良い娘が、端的に言えば使い潰すために生み出される。
浦賀啓示の中に崩れること無く育まれていた倫理観は悲鳴をあげているだろう。
だが。
浦賀啓示を人の世に、友愛と信頼の存在する光り輝く世界に繋ぎ止めている親しき者たちへの想いが、絆が、彼の心に安堵を与えている。
蔑まれることも無く、裏切られることも無く、能力を順当に評価され、部下として与えられた無垢な娘たちに慕われながらここ数年過ごしてきた浦賀啓示は絆を否定するものでは無い。
家族、友、仲間、上司と部下でもいい。
彼は人との絆を確かに実感しながら生きて行けている。
大切に想っている。
「実験で得たデータも全て提供します。貴方で無ければ気付けない箇所もあるかもしれないし、貴方だからこそ思い付く新しい使い方もあるかもしれない」
だからこそ思うのだ。
『あぁ、うちの娘達でなくて良かった』
と。
絆とは、区切りでもある。
どうしても犠牲にできないものと、仕方ないと目を背けられるものを仕分けるタグになる。
「だから、そうですね、暫くはお休みを取られては如何でしょうか。何分、正確なデータを取るために、それなりの時間を必要としますので……」
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そんなわけでファントムリキッドの一応の実用化は済んだ。
浦賀社長が実用化の寸前で一息ついて難儀していたのは人道に配慮する良心があったからなので、人道に配慮しなければこんなものはすぐに実用化可能なのである。
一応、俺も可能な限り配慮はした。
まず、取り回しの問題でフルボトル相当の容器に入れる。
これを、正義の味方が反応しない外惑星人(海老)で試して、人権のないFAGで試して、充分データが取れてから、臨獣殿の中でも上達の遅い拳士に志願制で試して、最後に俺がファントムリキッドを直で飲む。
実験に使用した順番は換えが効く順。
そりゃこんだけ人体実験すれば完成するって話。
「最後の工程いる?」
「実は絶対必要なんだなこれが」
柔らかく煮た饂飩の入った土鍋を持ってきてくれたグジルに断言する。
ファントムリキッドを利用した変身システムを使えば、ネビュラガス式のライダーの変身を無効化できる装備が作成可能だ。
今はネビュラガス式のライダーシステムのお世話になっていない俺だが、将来的に火力の増大を狙うならネビュラガス式の導入とハザードレベルの上昇は必須。
ファントムリキッドがこの地球上で精製できる再現性のある物質である以上、あらかじめファントムリキッドを摂取しておく事で耐性を付けておく事も必須と言えるだろう。
お腹壊して熱出してちょっと寝込むくらいならコストの内にも含まれない。
「つうかさぁ、お前の肉体でそんだけ負荷かかるならこれまでの実験に使った奴等はどうなってんだよ」
ふぅふぅとうどんを冷ましてこちらに差し出してくる。
差し出されたうどんを食べながら、少し考え。
「人間で実験する段階では大きな被害は出てないぞ。あっちは変身システム経由だからな」
ガイアメモリをドライバー経由で使うかコネクタ無しで直挿しするかの違いのようなものだ。
FAGの段階では即時消滅とかは無く、一部で肉体がファントムクラッシャー化しきらず崩壊というアクシデントもあったが、肉体をロストした機体もメモリーは無事に回収できている。
臨獣殿での実験は、まぁちょっと地獄の苦しみを味わいながら生死の境を彷徨う者もちょくちょく出たが、最終的に死んでないので実害は無いと言えるだろう。
なんなら死に臨む事でさらなる力の境地に近付いたのだから、臨獣殿の方針にも即した修行だった。
後々に超神水みたいな扱いにして臨獣殿の修行に正式に組み込む事になるかもしれない。
それに、単純に毒素を無効化する形で免疫を働かせていれば一回下痢になるかくらいで済むところを、今回はファントムリキッドに適応する形での進化を目指してわざと毒素を体内に留めている。
ハザードレベルが高いだけの生身人間でも生死の境をさまよう程度で済むのだから分の悪い賭けでは無かった。
最悪、食道含む消化器官を自壊させて重要箇所を逃がせばリカバリーは効くし。
「あと感覚的にどういう侵食のされかたをするかも体感した方が分かりやすい」
「何に使うんだよ……」
「体感だから確定ではないが、硬い相手の体内に流し込めば逆転狙えるぞ」
うへぇ、という顔をするグジル。
お前の同族だって酸使いとか居ただろうがよ何引いてんだ。
デバフは大事だぞ。
五代さんだってデバフ食らって心停止するし、大体のライダーは強くなり過ぎると変なデバフを貰ってバランス調整される訳だし。
今年の強敵枠もデバフ食らって負けたりするからな。
「毒性に打ち勝ってる感はあるし、おかげでちょっと新しいやり方に目覚めつつある」
そして、デバフのつき具合を体感しながら新しい力にも目覚められるんだから、安全性をある程度担保できるタイミングなら諸々の毒物薬物劇物の摂取はマストと言える。
新たな力に関しては、直近で使う事になるとは思わないが。
「前々から欲しかったってのもあるしな、強めの常用できる毒物」
場面によっては毒を撒き散らして相手の不利な状況を作り出しても良いし、外皮が貫けないほど固くてもこの惑星上で相対する以上は何らかの呼吸器官を持ってる筈なので、そこから毒を流し込む形で勝機を見出だせるようになりたい。
「向上心があるのは良いけど、ジルに心配かけんなよ」
「それに関してはあいつの感受性を甘く見ていた俺の落ち度だ、すまん、あやまる、ごめん」
事前に、『これからちょっと強い毒を呑んで肉体改造するから停止中は諸々よろしく』と伝えてはいた。
寝込む前提でパジャマに着替え、倒れ込む前提でベッドに腰掛け、サイドテーブルにおいたジョッキになみなみと注いだファントムリキッドを飲み……。
「お前が『グェーッ!』とか叫んでそのまま白目剥いてベッドに倒れ込むもんだから錯乱して大変だったんだぞ」
どうも、事前に想定していたよりもリアクションがデカくて驚いたらしく、一時はモーフィングパワーで肉体を繋げて魔石の戦士二人分の免疫での治療を敢行しようとしたのだとか。
冷静に事態を見ていたグジルがジルに同化し肉体の主導権を奪う事で阻止してくれたようだが。
藤子作品のギャグ卒倒描写くらい勢い良くぶっ倒れていたというから、まぁ驚きはするか……申し訳ない話だ。
「とはいえ、こういう小さな積み重ねが明日の勝利に近付けてくれる訳だし、欠かすわけにもいかん」
「私もお前のその方針は嫌いじゃ無いけど」
他にやりようはないのか、というジト目を向けられるも、こればっかりは譲れない。
近年はそうでもない年もあるし、正直ファンガイアに関しても今はまだ勝てない、という程の脅威でもない。
だが、想定外の跳ね方をする脅威というものはいくつも見てきたし、その被害の一つは危うくこの地球すら砕きかけた訳で。
とはいえ、現時点でできる備えにも限界はある。
これでおそらくは勝てるが……。
おそらく勝てる、というレベルには毎年至っていた訳で。
それでも、被害を少なくして堅実に勝てた、と胸を張って言える年ばかりだったかというとそうでもない。
目に見える中で、確実に存在する最後の脅威となる種族だ。
気を付けて族滅しよう。
☆争いの種
今のところ発芽するかは不明
発芽するかは不明な争いの種が腐ることなく枯れることなく静かにそこにあり続けているんだから
つまり理屈はわからないけどたぶん芽吹く
でも現状悪いことしてないからここで潰すとこっちが加害者なんだよな……
と思いながら密かに牙を研ぐ
この赤子は将来的に恐らく必ず邪悪になるから殺さないといけないけど邪悪になるまでは社会通念上の問題で殺すわけにはいかない、と言いながら赤子の頭の上でバットを素振りしているようなもの
あるかもしれないじゃん、子供を捨てない世のため人の為に科学者をしている綺麗な蛮野天十郎も!
だって、信じたいじゃない
☆なんなら浦賀社長は世話だけでなく身を捨てても自らを守ろうとする社員に脳もほんのり焼かれてる
浦賀啓示ならぬ浦賀給餌っつってなガハハ
社長と社員で疑似家族したり世話焼く焼かれるで相互依存させたりで絆で雁字搦めにしておくのが悪落ち科学者には丁度いい立ち位置
☆お前の火力で硬いと感じる相手にダメージが入るレベルのものを飲んだの?マジで?
こいつ成長しても変わんねぇなぁと呆れている
☆そういえばこの夏アギト展今更行ったんですよ
仙台のやつね
ゾンサガのポップアップストア行ったら偶然タイミング被ってて
行った事がこのSSに何か還元される事は全く無いんすけど
マシントルネイダーが入り口からもう飾られてるわキック直前の腰溜めに構えた等身大アギト立像の足元に紋章が現れて吸収されてくとことか最高の演出だったしアンノウンどもの実物大武器間近で見れるわで最高でした
あとG3からG7までの立像が並べられてるの見て作中技術の進歩というか現実における仮面ライダースーツのデザインの流行とかに想いが馳せられて滅茶苦茶良かったです
美杉家の居間フォトスポットの籠の中にワインと一緒に2002年の月マガが入っててげ、芸細〜!ってなると同時に、じゃあこのフォトスポットは本編最終回からエピローグの間らへんの居間なんやなって妄想が捗って良かった
あの月マガ、他の土地でアギト展してた時も同じ月マガだったのかなぁ
投稿して無かった時期は学マスとジージェネとトリッカルをして過ごしていたので何一つ申し開きは無いです
投稿間隔がずっと開きっぱなしで投稿する度にリハビリみたいな回になるのはマジで良くないのでそろそろ話を進めたい気持ちもある
いやせっかくスピリッツ完結した(続編は出た)からそっちやっても良いんだけど
とりあえず書けた話から投稿してく感じになるかも
相変わらずの無計画と不定期になりますが、それでもよろしければ次回も気長にお待ちください