オリ主で振り返る平成仮面ライダー一期(統合版)   作:ぐにょり

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22 錯綜する思惑

関東医大病院。

患者衣を着てCTスキャンに掛けられている一条。

スキャン結果が映るモニタを見る椿の視線は険しい。

 

「まさかな……」

 

「まさか、とは?」

 

静かに呟く椿に、患者衣から仕事着であるスーツに着替えた一条が問う。

 

「お前が()()()()()を着て五代のマネごとを始めた時は、いよいよ俺も本業でお前の身体を見ることになるのか、と思っていたが」

 

死体の解剖を専門とする椿からしても、一条が使用するG1……第一世代特殊強化装甲服の運用はとても受け入れがたいものだった。

装着員の身体的安全を考慮しない、目的性能を果たすためだけに作られた装甲服は、使用者の健康を、命を、時間を掛けて刈り取るだけの装備にしか思えなかった。

緊急時とはいえその使用を申し出た一条も一条なら、アンノウンの存在を理由に運用の継続を命じる上層部も上層部だ。

遠からぬ未来で、高校時代からの友人が自分の元に運び込まれる事になるのではないか、と、不安に思っていたところで、これだ。

 

「まさかここまで真似る事になるとはな」

 

「やはり、か」

 

「筋肉組織の強化、神経の発達。細かい所を上げていけばまだあるが……、未確認と、初めてここに来た時の五代とほぼ同じだ」

 

モニタに映るスキャン結果は、ほぼ一年前の五代と同じ。

特徴的な腹部の異物に、そこから伸びる神経組織。

発達した筋肉や神経に偏りこそ無いものの、今や一条の肉体は五代や未確認同様、人間の規格から外れかけていた。

 

「ほぼ?」

 

「ああ、どんな目論見があるのかはわからんがな」

 

腹部の異物から伸びる神経組織。

それは複雑に元の神経組織に絡み合いながら、()()に根を張っている。

五代のそれとは明らかに異なる進行速度。

既に脳にまで達している。

にも関わらず、少なくとも、一条の思考に何かしらの変化は起きていない。

事前に受けた精神鑑定もクリアしている。

 

異物から伸びる神経組織が脳にまで達した時、戦うためだけの生物兵器になる。

それがかつて椿が出した推論だった。

勿論、その推論自体が間違っていた可能性もある。

 

「これは一見して脳にまで神経組織が到達しているようにも見える。が」

 

「が?」

 

「数が異常だ。単純に、脳に作用して思考を生物兵器のそれに変えるだけならここまで増やす必要もない」

 

異物から脳へと指令を送るためであれば、五代が最後に検査を受けたときと同じ様にもっと神経の数は少なくて済むだろう。

思考の方向性を操作するだけなら、脳の一部に干渉するだけで良い。

だが、脳の全ての領域に接続せんとばかりに発達した神経はまるで、異物と脳の間で大量の情報を定期的にやり取りでもしようというもの。

 

幾らでも仮説は出てくる。

だが、逆にこの状態は良い方向にも悪い方向にも多くの可能性が見えてしまい、これと断言できる推論を出せない。

椿はがりがりと頭を掻き、

 

「何がしたくてこうなっているかは、それこそ、二十二号に直接聞くしか無いだろうな」

 

「そこまでのものか」

 

「話からすれば、二十二号はお前の為にこれを付けたんだろう。だが、俺たちゃ二十二号が何を持って『人助け』とするかもわからん。仮に本当に善意からのことだとして、良かれと思って何をされてるかわからんぞ」

 

現に、親切心で未確認と同じ様な身体にされてる訳だしな。

そう続ける椿を他所に、一条は、かつて未確認が活動していた頃に、一度だけ交わした二十二号との会話を思い出していた。

 

『命の危機に怯えず、隣人を疑う事無く、穏やかで平穏な生を過ごす事』

 

『なら、何故』

 

『必要な事だからです。全てが』

 

あの言葉は嘘だったのか?

いや、そうではないだろう。

夢見るようなあの口調、実際の行動との乖離はともかく、口にした願いは真実の筈だ。

ならば、何故?

 

(これがお前の、君の平穏に繋がるとでもいうのか)

 

未確認と、五代と、自らと同じ存在を作り上げることが。

ならば、止めなければならない。

四号が、五代が悲しみを抱きながらも拳を振るい続ける姿を、見ている事しかできなかった自分だからこそ。

あの時、力になれなかったからこそ。

たとえそれが、二十二号を、彼を傷つける事に繋がるとしても。

 

一条の決意に呼応し、体内に眠る魔石が、笑うように脈動した。

 

―――――――――――――――――――

 

未確認生命体合同捜査本部専用装備開発室。

未確認が出現せず、アンノウンが活動を開始してからは、半ば第一世代型特殊強化装甲服、G1の整備室と化した部屋にて、小沢澄子は眉間に皺を寄せて一つのデータを参照していた。

 

『すごい! すごいけど、作った人すごいバカじゃないですかこれ?!』

 

戦闘時、アンノウンを圧倒していたらしい部分はいつものように記録出来なかったが、アンノウンが消えた後のやり取りは例外だったのだ。

不鮮明な、男とも女とも、若者とも年寄りともつかない不明瞭な声。

驚愕とも称賛とも呆れともとれ、最終的に罵倒で〆られた言葉。

自らの作品に、その設計者である自分に対するその言葉に、ふん、と、不満げに鼻を鳴らす。

 

「わかってるのよ、それくらい」

 

腹立たしい事に、二十二号の指摘は的を射ている。

それを理解しているのは他ならぬ設計者である小沢澄子その人だ。

G1は、はっきりと言えば欠陥兵器でしかない。

警察と協力体制を取っていた四号、その身体能力を再現する為に僅か数ヶ月の間に製造されたこの装備は、多くの欠陥に目を瞑りながら運用されている。

 

多くのテスターを、一度の運用で病院送りにしてきたという実績は伊達ではない。

天才小沢澄子の持てる技術を詰め込んだこの機体は、生身の人間に四号に匹敵する運動能力を与えることができる。

が、それに生身の人間が耐えきれるかはまた別問題。

少なくとも、現状の技術では、要求性能を満たしながら装着員の身体への負担を軽減することは叶わなかった。

それが、何を間違ったのか、半年以上運用できてしまうような装着員が見つかってしまったのが間違いの始まりだった。

 

当時は、運の良い拾い物をした、程度の考えだったと思う。

同じくらいに頑丈な装着員を探すのは難しく、後の普及を考えて、最終的には開発中のG3に仕事を引き継いで、その後に封印すればいい。

そんな見通しは、アンノウンの出現により脆くも崩れ去った。

 

アンノウンに翻弄され、アギトに絡まれて戦闘不能に陥ったG3を、一条の駆るG1が助け出した事が始まりか。

アンノウン撃破数では、アギトに次いでG1。

装着員が、去年一年を未確認合同捜査本部の最前線で戦い続けた猛者である、という事実を、上がそう重く受け止めていない事も大きい。

現在のG3に課せられた目標は、現状の安全性を保ったまま、G1に匹敵するパフォーマンスを発揮できるようにすること。

 

……G1は、一条薫は、周囲に力を見せつけ過ぎてしまったのだ。

今年の頭、同時多発未確認発生事件での三面六臂の大立ち回り。

ライフルを振り回し、未確認を殴り倒し、ナイフで首を切り飛ばし、炎と瓦礫の中で鬼神の如く暴れまわるG1の性能を。

あれに()()()()()しまった幹部は多い。

故に、アンノウンに対する、警察が現状持ちうる中で最高の戦力を引っ込めるという選択を誰も取れなかった。

 

いや、或いは小沢ですら、G1の性能に、一条の働きに、浮かれていたのかもしれない。

異様な程に頑丈な一条の身体に任せて、青の四号の性能を模倣しようとしたのは、確かに空を飛ぶアンノウンに対応する為だった。

だが、空を飛ぶ相手に対して、必ずしも空を飛んで対応しなければならなかったか?

それこそ、G3が持つ火器の様に、遠距離武器で対応するのが真っ当な方法だった筈だ。

目的を果たすために最適な手段から目を背け、G1の機能を拡張するという手段を優先してしまった。

 

自分が天才である、という自覚はある。

自分の作り出したスーツがどれも優れた作品である事も。

だが、ならばこそ、それを使いこなせる優れた装着員の事も、気にするべきだったのではないか。

使用者の安全を無視したシステム。

それは、結局は今回の二十二号の行いと同じではないか?

 

「……これは、止めておきましょうか」

 

一つの設計図を閉じる。

普及向けのG3の後継ではない。

スペシャルであるG1の発展形。

()()()()()()()とも取れる新システム。

装着員を一条薫警部補として進めるつもりでいた新プロジェクトは、その設計図だけを残し、密かに封印された。

 

―――――――――――――――――――

 

新たなムセギジャジャ、などと言ってはみたが、現状、一条さんのベルトは殆どの機能を封じたままのお試し版に過ぎない。

変身機能すら封じてある、という点では、旧グロンギのべにも劣る可能性がある。

開放されている機能は、ちょっとしたモーフィングパワーと、ズ相当の再生能力程度。

身体能力増幅及び拡張機能搭載個人装着型自己拷問器具、或いは緩慢な処刑装置とも言えるあのG1システムを装備して戦い続けるのであれば、再生能力くらいは必要だろうと思っての配慮だ。

いわゆる小さな親切大きなお世話というもので、無許可かつノータイムで一条さんの肉体を改造したのは倫理的にも道徳的にもアウトだろうという自覚はある。

 

が、仮に俺があのタイミングで一条さんにベルトを巻かなかったならどうなっただろうか、という話だ。

 

誰も不思議に思わなかったのだろうか。

G1システムは、戦闘機動どころか、試験機動の段階で数々の被験者を病院送りにしてきた凶悪なシステムだ。

ここで言う被験者、というのは、当然ながら一般公募で集めた生贄などではない。

厳しい試験をくぐり抜け、警察学校での教練を乗り越え、去年の未確認事件の時には勇敢に未確認、グロンギに立ち向かわんとした選ばれし精鋭である警察官なのである。

当然、生半な肉体の持ち主ではなかった事は想像に難くない。

しかも、設計段階で装着員にそれなりの負荷がかかることを見越して集めたテスターばかりだった筈だ。

そんな彼等、或いは彼女等が尽く病院送りになった凶悪なシステムを、何故、一条薫警部補は運用できたのか、出来てしまっていたのか。

 

その理由とは……。

はっきり言えば俺もわからん。

まったくわからん。

知らんし、知ったことでもない。

だが、推測はできる。

この世界だからこそ、というべきか。

人間には、多くの進化の可能性が秘められている。

 

進化人類であるアギト。

混血天使であるギルス。

或いは鬼。

ぱっと思いつくところならこの程度か。

だが、アギトならずとも超能力者などは俺が生まれる前からちょいちょい確認されているし、先祖の何処かでファンガイアなどを含む魔族の血が混じっていたという可能性もある。

俺の知らない全く未知のルートで進化している、という事もあるだろう。

鬼、猛士の存在を思えば、変身忍者だの化身忍者だのが跋扈していた時代もあったのかもしれない。

 

確かな事は、彼の肉体強度は人類の限界値を越えつつあった、という事だ。

ならばこそ、予めベルトを装着しておくのは悪い事ではない。

アギトや鬼であればまだいいが、ある日唐突に訪れた進化の日、途端に肉体に害を及ぼすような変化が起きてもおかしくはないのだ。

しかし、その時点でベルトを巻いてあれば話は変わってくる。

 

他所のベルトに関しては知らないが、少なくとも俺の作るベルトは制御装置としての側面が強い。

勿論、それは魔石という肉体を強制的に進化、改造するコアがあるからこそ用意したものだけれど、このベルトが齎す肉体を人間の形に留めておく機能は極めて強力だ。

いつの日にか一条さんに訪れるかもしれない進化の日、その進化先が、凄まじき戦士をも遥かに上回る程の荒れ狂う力を備えていたりしなければ、ベルトは確実に一条さんの肉体を人の形に抑え込む事ができる。

或いは、副作用が強く働き人体に害が及ぶ様な場合でも、魔石の齎す強力な再生能力がその身体を守るだろう。

 

「……という、言い訳を思いついたんだ。ふと」

 

対面でおやつを食べているジルが、スプーンを咥えたまま、親指と人差指で丸を作った。

こいつ的にはオッケーな感じの弁明らしい。

まぁ、誰にオッケーと言われても、何処かの誰かに言う機会も無いだろうから関係ないのだけど。

自己弁護を誰かに肯定してもらえるというのは精神的な負荷を和らげる大事な儀式なので疎かにはできない。

 

別に、俺が個人的な感情から一条さんに死んで欲しくない、という訳でもない。

憧れの人物ではあるが、個人的な交友があるわけでもなく、危険な仕事を選んだのは他ならぬ彼自身だ。

だが、彼は()()だ。

大げさに言えば、人類を守る防人である。

もっと直接的な言い方をすれば、人類に敵対的な種族を殺す事のできる戦闘力の持ち主である。

それが、不測の事態でリタイアする可能性は、可能な限り減らしておきたい。

だからこそ、人の形から外れて一条さんが仲間である警察から駆除されてしまうような可能性を排除したのだ。

 

結果的に、一条さんはグロンギと同種になってしまった。

だが、それは彼が望んだわけではなく、二十二号という謎の存在に無理矢理に改造された結果なのだ。

少なくともその情報を持つ人間からは、一条さんは被害者側として映るだろう。

しかも、一条薫の顔はG1装着員として広く知られているとまではいかないまでも、調べれば出てくる程度には認知されている。

即座に実験動物扱いされる、という事も無い筈だ。

 

これで、戦い続ける事のできる戦士が一人増えた。

それが、一条さんにベルトを巻いた理由、の、筈だ。

いまいち、ベルトを即座に巻いた理由も思い出せないが。

彼の身を案じて、というよりは、より、()()()理由だろう。

 

世間的に、未確認生命体二十二号は、怪人を殺す怪人なのだ。

同じく怪人を殺す怪人を増やす機会があるのなら、それを逃すという事もないだろう。

それはたぶん、結果的に俺が戦う機会を減らし、平穏に過ごせる時間を増やす事にも一役買ってくれる事になるだろう。

 

意識の先を目の前のジルに戻す。

おやつを食べ終え、手を合わせて無音のごちそうさまを行っている。

ポケットから、予備のベルトのバックルを取り出す。

視線が向く。

バックルを上に掲げる。

視線がバックルを追い、上に向かう。

右に動かす。

視線がそれを追いかける。

上下に波打たせながら左に動かしていく。

視線は上下に揺れながらバックルを追いかける。

 

「欲しいか?」

 

頷く。

眼が輝いている。

本気の眼だ。

ショーケースの中のトランペットを見つめる少年の様な瞳。

 

「やろうか?」

 

す、と、差し出す。

最近、ふと思った事なのだが。

日常的に俺がこいつに張り付いているのであれば、こいつにベルトを渡してしまうというのも一つの手なのではないか。

最低限の戦闘能力を与えてしまえば、東京にアンノウン狩りに行く場合も、近場の適当な場所に待機させておく必要もなく、手間が省ける。

母さんと二人きりにしてしまう時間も、俺が以前のように急いで家に帰れば殆どなくなる。

危険は無く、手間が省ける。

なら、それをしない理由はない。

と、思う。

 

「…………………………」

 

長い、長い沈黙。

ジルは黙ったままベルトのバックルに手を伸ばし、その手首をもう反対の手で掴んで、下ろした。

いや、抑えられた手がぐぐぐっ、と、力強く持ち上がりベルトのバックルに近づく。

あと少しで指先が届く、というところで、力尽きる様に再び下に降ろされる。

バックルにあと一歩届かなかった手首ががっくりと項垂れるように下がり、完全に膝の上に戻された。

ものすごく、ものすごく名残惜しそうな、お預けを食らった子供の様にぶーたれた顔で、口を開く。

 

『いああい』

 

いらない、と。

 

「滅茶苦茶欲しそうだったけど」

 

ぷー、と、唇を尖らせながら、手を差し出す。

口パクだけでは表現しきれない複雑な理由があるのかと、ポケットを探る。

と、携帯は部屋で充電器に挿しっぱなしにしているのを思い出した。

固定電話の子機の脇に置いてあるメモ帳とペンを渡す。

がりがりと、最近ある程度マシになってきた指先を器用に使い、力強く文章を書き連ねていく。

 

『欲しい』

 

一枚目を丸々使ってデカデカと書かれた欲求。

それを破り捨て、二枚目。

 

『でも、なんとなくで渡されたくない』

 

『力には、与えられるだけの理由が必要』

 

『ベルトを受け取るだけの資格を示していない』

 

べり、と、二枚目を破り捨てる。

 

『──私は難波じゃない』

 

「む」

 

走り書き気味のそれを破り捨て、メモ帳とペンをテーブルの上に置く。

ソファから立ち上がり、ててて、と、此方に歩み寄り、俺の座るソファに腰を下ろすと、俺の膝の上に頭を乗せる形でぼすんと倒れ込んだ。

顔を背け、側頭部を太ももにこすりつける様にぐりぐりと動かし、身体を丸める。

髪を撫で付け、小さな耳をつまみ、顔のラインをなぞるように指を這わせる。

くすぐったいのを堪えるように身動ぎをすると共に、んふー、と、満足げな鼻息と共に、顔をなぞっていた指を噛まれた。

がじがじと甘噛みされながら、ジルの精神的な成長に思いを馳せる。

 

ベルトは欲しい、しかし、意味もなく、何かの代償行為の様な形では受け取りたくない。

降って湧いた幸運に飛びつくだけではない、何かを与えられるだけの理由を示さんとする()()

それは或いはグロンギとしての記憶から来るものなのかもしれないし、学習し、成長する上で得た人間性なのかもしれない。

理由がなんであろうと、その成長は、文章の頭の『──』から強く読み取る事ができるだろう。

力強く、定規で引いたような『──』にこそ、こいつの強い決意が滲み出ているのだ。

俺もまだまだ修行が足りないようだ。

 

だから、次の休みにはツーリングがてら、東京にスマブレのオルフェノク狩りか、地方に魔化魍狩りにでも行って鍛え直して来るとしよう。

いや、別に観光に行こうみたいな話ではなくて。

 

―――――――――――――――――――

 

埼玉県川越市、関越自動車道入間川橋。

人払いすらされていない薄暗い橋の下で、一体の異形が追い詰められていた。

緑色の生体装甲を持つ戦士、ギルスこと葦原涼は、アンノウンとの戦闘中に突如として襲いかかってきた無数の銃撃に困惑した。

襲いかかる銃弾と、煙の向こうに見えるのは警官隊、例えば歴史の授業などで見たことの有る機動隊の様にも見えた。

自分が撃たれる、というのは、まだ理解できた。

自分は四号ではない。

知らない者から見れば、自分はあの人を襲う化物達と対して変わりはしないだろう。

 

だが、それならば何故、自分と戦っていたあの犬に似た化物には目もくれず自分だけを狙うのか。

あの化物は警察と面識がある、四号と同じ様な警察の協力者なのか?

馬鹿な考えだ、今の状況で考える事でもない。

しかし、これまでの人生で警官隊に囲まれて銃撃を一身に受ける状況など一度たりとも想定した事のない葦原にとって、現状を冷静に見据える事は難しい。

 

だが、それは逆説的に、混乱し、益体もない想像を働かせるだけの余裕が涼に存在している事実を示す。

生体装甲越しに断続的に伝わる衝撃、着弾と同時に神経を麻痺させる特殊なガスが撒き散らされる中、何故それほどの余裕があるのか。

それは、今の涼の、ギルスの姿を見れば一目瞭然だろう。

 

夏の緑を思わせる濃い緑の装甲は、今や金属質の銀を帯び、ゴツゴツとした生き物の甲殻にも似たシルエットから、まるで丁寧に鋳造された鎧の如く滑らかな、攻撃をそらす美しい曲線を描いていた。

立ち込める特殊ガスを見通せるだけの特殊な視力の持ち主であれば、その装甲が本体への被弾を減らす為、その面積を広げてすらいる事に気が付けただろう。

呼吸器を奥に潜ませるデモンズファングクラッシャーはその攻撃的機能を排除され、ガスに対する濾過機能を備えた構造へと自動で切り替わっている。

 

(逃げよう)

 

戦闘時、荒れ狂う様な闘争本能に支配されていた嘗てからは想像も出来ない程に、涼は冷静に事態を見つめていた。

自分が変身して戦ったのは亜紀を庇う為、そして、嘗て佐恵子を殺そうとした化物と同種であると思い、撃退しようと思ったからだ。

少なくとも、ここで警官隊の銃弾に無理に耐え続ける事に何の意味もない。

混乱から脚を止めていた時間は十数秒ほどだろうか。

涼、ギルスは降り注ぐ銃弾の嵐から頭部を守りながら、犬に似た化物、ジャッカルロード、スケルス・ファルクスが跳んだ方向を確認し、跳んだ。

河川の近くである事から水中に逃げる、という手も考えたが、亜紀を狙う化物を放っておくのは危険だと、とっさに思い直したのだ。

 

ぐ、と、脚を踏ん張ると同時に、脚部の筋肉が、骨格が、筋が、僅かな放電と共にその性質を変化させていくのを、涼が自覚する事はない。

硬化、そしてモーフィングパワーにより質量すら増加していた装甲は、跳躍と同時にその質量の大半を放棄した。

だが、それはそのまま装甲の脱落を示すものではない。

跳躍の瞬間、余剰質量は即座に気化。

高熱を伴う気体へと変化し、本体の跳躍を助ける様に噴出される。

 

びょう、と、勢いよく警官隊の銃撃の射線上から姿を消し、橋の上へと飛び上がるギルス。

青みを帯びた軽量な装甲に身を包んだギルスは、橋に着地する直前に、その姿を見た。

かつて佐恵子から話を聞き出そうとした時に遭遇した、能天気そうな男。

 

「変身!」

 

その姿が、光に包まれ、現れたのは……。

 

「二十二号?!」

 

かつて、池袋で一度だけ表した、二十二号の本性とも言うべき姿であった。

 

―――――――――――――――――――

 

「ふうん」

 

どうにもややこしい事になっているらしい橋の上に興味は湧くが、今はそちらに気を向ける必要はないだろう。

少なくとも、あのベルトを巻いている葦原さんは、衝動的にジャッカルロードではなくアギトに殴り掛かる、なんていう真似はできない。

現時点ではアギトとの交戦は無い筈だし、榊亜紀を襲っていたのはジャッカルロード。

狙うべきはジャッカルロードだし、アギト──津上翔一の方は本能的に戦うべき相手を理解できる。

 

無念無想の境地で力をコントロール出来ているアギトに、ベルトの力で凶暴性を制御でき、搭載された人工知能との相互バックアップで常に冷静な状態での判断を下せるギルス。

そんなものにサンドイッチにされてしまえば、ジャッカルロードの命など偶数回の残り五分位の様なもの。

問題があるとすれば、だ。

 

「これも公務執行妨害にカウントされちゃうかな?」

 

一人残らず道路に倒れ伏している警官隊の皆様。

武装している方々も、ガスマスクだけ装着して指揮をしていた才能の無駄遣いなスーツの人も、一人残らずだ。

しかも、ただ倒れているだけではない。

彼等は道路から伸びた無数の手により、がっしりと地面に固定されている。

彼等を拘束する手は、元はアスファルトではあるが、現在はタイタンフォームの鎧に迫る程の強度。

生半な力で外す事はできないだろう。

変に葦原さんを追いかけられても困るから、仕方がないと言えば仕方がないのだけど。

これでまた罪に問われてしまうのは、どうにも困る。

 

「貴様、二十二号……!」

 

ガスマスク越しに何か恨めしそうな声が聞こえてくる。

反応する程度に内容の有る声ではないので、無視。

そもそも、捕獲するのにアギトもアンノウンも違いはない、などと抜かしながら、明確に標的を定めて殺そうとしているアンノウンではなく、そのアンノウンを食い止めているギルスを狙う、という辺りで、この男の判断力やモラルは高が知れている。

こういう時、未確認生物対策本部の人員であれば、四号の前例を加味して呼びかけを行うなり、そうでなくても優先順位を間違えずにジャッカルロードに標的を変更する程度の機微は見せてくれたろうに。

 

「警察官もピンキリだな」

 

難しい話だ。

現状、未確認生物対策本部はその活動を終えて解散、とは行っていない。

首魁であるン・ダグバ・ゼバ、第0号の死亡確認すらできず、未確認の大襲撃などという事件を経験したが為に、一部を除き、残党の捜索に当たっていたりするのだろう。

だからこそ、こういうのが前線で指揮を取れてしまうのだ。

 

「おっと」

 

弾丸が側頭部目掛けて飛んでくるのを、摘んで止める。

しかもなんと驚き、この弾丸、神経断裂弾である。

指の間で発生した多段爆発を念動力で丸く押さえ込み、銃撃の主に視線を向ける。

第三世代特殊強化装甲服、G3。

装着員は、確認していないけれど、恐らく氷川誠だろうか。

銃口を向けたまま、距離を詰めて来ないのは、以前にG1のバッテリーを空にしてみせたのを警戒しての事か。

あれは、あくまであのまま無駄に動かし続けて一条さんの身体に負担を掛けないように、という配慮があった気もするので、無闇にやろうとは思わないのだけど。

 

さて、折角装着型のライダーシステムを新たに確認できたから、これも解析してみたい、とは思うのだが……。

一度、G1の方を確認した今だから解かるが、現状のG3にG1に無い新技術は殆ど搭載されていない。

負荷を少なくする為の特殊な機構が、とも思ったが、どうにもこれは全体の倍力機構の出力を下げる事で対応している様に見える。

つまり、相手をする意味がまるでない。

 

「お前の目的は何だ!」

 

「はぁん」

 

一条さんと同じ事を聞くんだなぁ。

俺の長期目的は、勿論、平和で穏やかな暮らしだ。

それは既に説明している。

情報として共有してくれているだろう。

少なくとも、俺はそれに矛盾する様な行動は殆ど取っていない。

同じことを聞くのは馬鹿のやることなので、馬鹿ではない、という想定で答えよう。

まだジャッカルロードが爆発してないから、時間つぶしだ。

声は変えてある。

そもそも変身後は発声方法からして違うのだから、そこを理解さえすれば変声はたやすい。

記録されても痛くも痒くもない。

 

「罪のない一般市民を射殺しようとしていたから、止めてあげたんじゃあないですか」

 

「罪のない一般市民だと……?」

 

「ああ、あの緑色の奴ですよ。まさか由来不明のUMAだとでも思ってましたか? あれはれっきとした人間ですよ。ほら、未確認とか、四号とか、前例はあるでしょう?」

 

「……」

 

沈黙。

銃口が揺らいでいる。

 

「俺と同じく見た目が(あく)いですから、撃たれるのも仕方がない、ってとこはあるんですが、根は良い人ですし、ナイーブなところもあるので、あんまり意地悪はしないであげて下さい」

 

「意地悪って」

 

「警官隊で囲んでガス弾浴びせ撃ちなんて、一般人にやるには意地が悪過ぎますよ」

 

困惑するG3、声からして恐らく氷川さん。

地面に縫い付けられた警官隊の呻き声をバックにしばしの沈黙。

遠くからは、アギトと完全制御ギルスに滅多打ちにされているジャッカルロードの身体が上げる千切れ飛ぶ筋繊維と骨格の悲鳴。

 

風流だ。

まるで夏の夜の田舎の縁側ではないか。

虫の音の代わりに警官隊の呻き声、祭ばやしの太鼓の代わりはジャッカルロードの身体が奏でる肉を激しく打つ打撃音。

近くで戦いが起きていて、自分に攻撃する理由のある相手が目の前に居るのにこれほどゆったりできる日が来るとは。

 

そして鳴り響く爆発音。

お、花火かな?

勿論違う、ジャッカルロードの身体が爆発する音だ。

花火とするには汚すぎる。

肉の器を失った魂の反応を捉えた。

あとは、適当な近場のオルフェノクの身体に憑依するのを確認して、潰すのみ。

 

「それでは、自分はこれから狩猟系と始末系の作業があるので、これで」

 

「あ、待て」

 

勿論待たない。

加減無しで跳躍し、手頃なビルに飛び移る。

前は一条さんの決死(比喩ではない)の跳躍によって驚かされたが、今回はそうはいかない。

何しろ、この現場近くに一条さんが居ない事は、魔石の反応で丸わかりなのだ。

そしてどうやら、G3の方にはあの噴進跳躍機構は搭載していないらしい。

空にヘリが飛んでいたりもしない。

しかし、より高所のビル、他のビルの内部などから近場のビルの屋上を監視している可能性を考えれば、これでも安心できない。

そこで、一度屋上からドアを空けて内部に入り、完全にカメラも人目も無いのを確認し、

 

―――――――――――――――――――

 

瞬間移動である。

瞬間移動の欠点として、移動直後を目撃される事で、二十二号には瞬間移動能力があるという情報が出回り、諸々の冤罪が次々と積み重なりかねないという危険性がある。

しかし、これは直接自室に戻る、という以外でも、予め現地入りしておく事で、回避手段を用意できる。

そう、ホテルを一室借りておくのだ。

転移先をホテルにする事で、飛んでいったマラークの魂が俺の事を見逃す事無く、しかし、その場から完全に離脱する事が可能になる。

留守にしている間に清掃員の人などが入る可能性もあるのだが、これも鍵を掛けたトイレの中から瞬間移動し、戻ってくるのもトイレの中にすれば問題ない。

しかもこのホテル、母さんの知り合いが偉い人をやっているらしく、格安で良い部屋を借りる事ができたのだ。

食事も美味しい。

 

ふらふらと近付いてくるか弱い力の反応を逃さない様にしながら、トイレから出る。

このホテルに来るのにも時間が掛かるだろう。

少しだけ、お土産コーナーを見てこよう。

そう思い、手を洗い、置きっぱなしにしていた財布に携帯などを手に取り、部屋を出る。

 

「あ」

 

そこに、

 

「い?」

 

何故か、めかしこんだ服装の、難波さんが居た。

 

「う、え、えっと、あのー、ど、土偶だねぇ!」

 

「うん、奇遇だ」

 

「あ、あははは」

 

難波さんも混乱しているのか、ユーモアセンスが地獄に落ちているようだ。

唐突なエンカウントに混乱している脳を見事に冷やしてくれた難波さんは、俺の目の前で誤魔化す様に笑ったあと、大きく深呼吸をし、真剣な眼差しを向け、

 

()()()()!」

 

名を呼ばれ、思わず息を呑む。

何故、呼ばれただけでこんな反応が出てしまったのか、自己分析が追いつかない。

 

「はい」

 

しかし、表面上は努めて冷静に。

誤魔化すのは、慣れているのだ。

真っ直ぐに目を見られるのは、慣れていないし、

 

「デート、しよう!」

 

……そういうのも、慣れていないのだけど。

 

 

 

 

 

 

 




( ゚д゚)、ペッ

カーッ(゚Д゚≡゚д゚)、ペッ

☆順調にラスボスムーブを重ねつつも次回ラブコメ勢力の猛攻で即落ちニコマされるマン
でもやってる事は許されざるよ
新ゲゲルはまだルールが手探りなので、独自に外装型ライダーシステムを持ってるムセギジャジャはそれを武装及び変身体としてカウントするべきかどうか悩んでる
理想としては外装型の機能を残しつつ、その外装と身体能力をモーフィングパワーで強化する形にして新しい可能性を見せてほしい
説明が難しいが……破壊魔定光のAJ装備した狗隠みたいな感じと言ってどれくらいの人がわかるというのか
一条さんの身体をあんじて、というのも嘘ではない
戦士が減ると最終的に自分に来る負担が大きくなるからね
絆されていたのと、ちょっと精神的に参ってる部分があって思わずジルにベルトを渡しそうになった
声変えられるじゃん、と気付いて、その場からの離脱も容易になったのでちょっとお喋り多め
ここまでラスボスムーブしているし精神性も順調にラスボス化しつつある
が、ラスボスはラブコメに敵わないという不文律には逆らえない
償いとかは正常化してからな
※償うとは言ってない

G(グレート)1条さん
変身能力は手に入っていないがG1を実質ノーリスクで使用できるようになった
今までの運用はそれはそれは大変だったのだろうけれど、それが人間として積むべき苦労だったんじゃないか?
安易に人間から外してまで安全にすればいいのか?
ン人公「戦士が減らない、という事実こそが重要なので思想的な事は知らない」
というエゴイストの手で改造された戦士は最終的に報いを受けさせたりするのかもしれない
報いを受けさせる展開を思いついてその展開に自然に繋げられるように話を書ければそんな展開もあるかもしれないけどそんな未来の話は知らん!
現状位置情報モロバレなので二十二号との遭遇率は格段に下がる
でも決意を抱くのは大事だって一条さんのお腹の中の魔石は頷いている

☆親友の身体に興味津々椿さん
♂的な意味ではない
これで死体になってやってくる事はなくなるんだろうな、と思ったが、五代が死体になった事があったのを思い出しヒヤヒヤ
でも最終的に復活するしな
何考えてんだ二十二号は
くらいの、実はかなり良心的
G1の運用に関しては悪いこと言わんから止めとけ、くらいの事を一条さんに言ってた
めっちゃいい人だぞ、早く彼女見つけろ

☆悪い悪いと思いつつも必要ならやれちゃう思い切りもある焼き肉の天才
焼き肉(ブースター付近の装着員の肉的な意味で)は流石に不味いと思いつつ、やれるな、やっちゃうか、必要だし、くらいの感覚でやった
しかし人のふり見て我がふり直す
やっぱり装着員の安全も考えないと駄目だよね……
そんな思いから、強化装甲服二十二号モデルとかいう厄ネタの塊は封印されたので安心してくれ、その存在を二十二号が知らないから対策とかできないし当然スパイも来るけど安心してくれ
そして話の裏で更にG1の強化は進むのだ
ちゃんと装着員の身体能力とか再生能力に合わせて思いやりを持って改造してくから安心してくれ
大丈夫大丈夫、一条警部補が二十二号をとっちめられる様にするから
地味に階級が一条さんよりも上なのでもう目も当てられない

☆身体能力増幅及び拡張機能搭載個人装着型自己拷問器具、或いは緩慢な処刑装置その名もG1システム
でもあながち間違った呼び名じゃなくないですか
装着員が頑丈だから成り立ってた
更に頑丈になった上に自力も上がって回復力も上がったので更に性能は向上する
反動だって向上する
いたちごっこねずみごっこ

☆装着者の命と正気だけは守る新グロンギ首魁特性ベルト
新ゲゲルリングにより、段階的に機能を拡張していく事ができる
先代ンとの戦いでの経験を元に、装着員の意識のバックアップ機能を搭載している
あっ! とうぶはかいをねらうガチせんぽうをつかうてきだ!
でもおれはへいきだぞ!
という、頭部潰されてもどうにかなる戦法が使える
実際どれくらい平気でどれくらい完全に元の意識に戻るかは不明
試したいやつおりゅ?
全身に伸びた神経は強力な進化を齎すものではなく、破損を迅速に修復する為のものなのだ
頭部を覆う神経は勿論常時意識のバックアップを取るためのものだぞ
更に、魔石に蓄積された宿主の意識データは、普段は人工知能として戦闘時の冷静な判断を助けてくれるんだ!
これを付けて、君も人類の敵を抹殺しよう!

☆完全制御型ギルス
ベルトの力で生体装甲とか諸々の機能が制御されて副作用に悩まされたりせず、生半な銃撃ではびくともしない身体、高い生存性能を獲得した
しかも変身シーンを目撃したお蔭でアギトと敵対するルートには入らないので速攻で話し合いからの和解の芽が出た
被検体扱いされたりもしたけど、新しいベルトを渡された中では一番原作から良いルートに進んでいる
元の待遇が悪かったから相対的にそう見えるだけだって?
そうだよ(開き直り)


☆地面に縫い付けられたアギト警察の方々
何時間かしたらモーフィングパワーが解けて元に戻ると思うので安心して欲しい

☆ガスマスクの男
優秀だけど抜けが多い
でもあの場面でジャッカルロードじゃなくてギルスを狙う辺りはほんとに擁護のしようがない

☆ショーイチクン!
二十二号と同じ姿になってしまう事に悩んだりしたけどショーイチクンはショーイチクンだよみたいな説得と生来の明るさ前向きさで無事
この人は多分五代さんみたいに曇らされたりしないと思う、展開的に
からむ要素が少ないとも言う
アリバイあるから二十二号本人じゃないのは明らかだしね
でも初見さんには二十二号に間違われる

☆カリ城のルパンがクラリスを抱きしめないシーンくらいの葛藤が内心で繰り広げられてたヒロイン
ベルトは欲しい
ベルトは正直言えばめっちゃ欲しい!
でも施しは受けない!
寂しさを埋めるため、みたいな理由で渡されるのは、なんか違う!
こいつにベルトを付けさせてやりてぇ!
くらいになってから、正々堂々とベルトを授与されたい
でもベルトは欲しかった
めっちゃ欲しかった
だから代わりにめっちゃ構ってもらう事で満足した
よかったね

☆逆襲の難波さん
何故か主人公が取ってたホテルの部屋の前に偶然居た
偶然かーじゃあ仕方ないなーデートするしか無いよね!
実際名前読んだ時点で諸々のフラグが完成したので勝ったも同然
ヽ( ゚∀゚)ノ┌┛)`Д゚)・;'
だからフラグ立ててくめんどいシステムはやらんて言ったろが!
つまりとにかく彼女は勝つ!
そして強くなりすぎて単調になりがちだった戦闘シーンを受け持ったりするかもしれないけどそれは後の話を書いてからじゃないとわからんから未来に期待しよう

☆知り合いにホテル経営者が居るママン
知り合いと書いて昔の舎弟とか部下とか下僕とか信者と読むのかもしれない
勿論何号室を取ったかも把握しているし、それを息子の友人に知らせて現地までの脚を手配するのもやぶさかではない
孫の顔見せろとは言わんけど彼女くらい見せてほしいなぁって母心がある良いママン

☆デッドプール2(映画)
超絶名作
笑いあり涙ありのファミリー映画(断言)
とにかく面白いので近くに上映中の映画館があるなら見に行くのだ
友人と見に行くもよし、一人で行って泣ける場面で思う存分無くもよし
ええい説明などまどろっこしいとにかく見よう
ソフト出たらソッコで買います


そして、以前にナナス様より頂いた挿絵に、カラーが入ったものを頂きました!

【挿絵表示】

金の照り返しが黒の装甲に映って、明らかに主人公がしていい後ろ姿じゃなくなってますね!
こいつ裏切りそう、っていうか、正体表して主人公チーム壊滅させる寸前ぽい(他人事)
こんな残虐超人にも春は来るんやなって……(希望)



どうやってラブ展開にもってこうか、それより先に警察側とか一条さんのリアクション書いとくか、タイミング的にギルスが狙われるからそれも書いとくか
とかやってたらラブ展開は殆ど入れられなかった
予告が嘘になってしまったなぁ、よくあるよくある
何も考えずに予告書いたからね、こうもなる
運営に私生活の知り合いが突撃、までは予告通りだから
残りの展開は次回でやるからユルシテユルシテ
そんな感じでよろしければ次回も気長にお待ち下さい


※ギルスがジャンプした橋の上で変身してたのは主人公でなくでショーイチクン!です
詳しくは原作のアギト捕獲作戦回ね
芦原さんが撃たれてるのが橋の下で、その橋の上にショーイチクン!が居てジャッカルロードを待ち構えて変身してます
冷静に考えると銃声ガン無視でジャッカルロードに冷静に対応したショーイチクンちょっと怖い

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