オリ主で振り返る平成仮面ライダー一期(統合版) 作:ぐにょり
49 鏡の世界
休みは終わった。
終わったのだ。
だが、実の所を言えば完全に休んでいた訳でもひたすら遊び呆けていた訳でもない。
この三ヶ月くらいは貴重な比較的平和な時期ではあった。
別段古代種族が殺人ゲームを繰り広げたりもしなければ、神の遣いの天使が超能力者狩りをしたりはしないけれど、世界には潜在的な危機が多く存在している、なんてのは言うまでもない。
それに対する備えをしておくのも、この末世を生きるのに必要な知恵と言える。
今から十何年も前に騒動を起こして人間体も変身体も目撃情報があるにも関わらずこれから数年間放置される可能性があるファンガイアなどという謎の組織力を持つ厄介な連中もその一つだが……。
実際、生きるためにライフエナジーを得る必要があるだけの連中である為、実は隠れ潜んでコソコソ生きるのは得意だったりするのかもしれない。
なにせ、この狭い日本ですら年間数万人が行方不明になっているのだ。
しかも届け出がある分だけで、である。
彼らに特有の拘りと何処から来たか分からない奇妙な傲慢さが無ければ、案外と共存も難しくないと考える楽観主義者も出てくるかもしれない。
会話ができて外観の似ている生物を殺して食らう事に一切の忌避感が無い様な連中と共存……。
しかも殺して食らうというが、実は生きたまま調理もせずに虚空から出現させた半透明の牙を突き刺して跡形も残さず食らうというのだから実に悍ましい。
制度を整えれば、とか、代替食料を作れれば、というのは明らかに楽観だとわかるだろう。
人間並みの知性のある人の味を覚えたヒグマと同じ空間で生活する事ができるか、くらいの馬鹿らしい話だ。
そんな可能であれば混血や亜種含め最後の一匹まで残らず滅ぼしてやりたい様な危険な連中と比べると、直接的な危険度で言えば今年の出来事に関わる連中は安全な方とも言える。
勿論、一般的な非戦闘員からすれば十分に危険な生命体である。
鏡の中にある異世界に住まい、鏡やそれに類するものからこちらの世界に侵入して人間を餌として捕らえ、鏡の世界に引きずり込む。
捕らえられた時点で食い殺されるのはほぼ確定だが、運良く逃れたとしても鏡の世界に引きずり込まれた時点で殆ど間を置かずに消滅してしまう。
そのサイズは人に似たものから大型の重機程のものも居て、更に人と同程度のサイズにも関わらず繁殖力は昆虫並、なんていう厄介な連中すら居る。
挙句の果てに、それらと相対するライダー達の攻撃力から推察するに、下手なグロンギやマラークよりもその身体は余程頑強に作られていると見ていい。
彼らに対して殆ど無力と言っていいブランク体ですら、基本的な能力の面で言えばG3-Xに匹敵するのだ。
勿論、G3-Xの真髄は肉弾戦に無いが、少なくとも警察に配備され、最近では国会を大紛糾させている装甲服部隊にミラーワールドでの活動を可能とする機能を搭載したとして、太刀打ちできるかと言えば難しいだろう。
あれら量産装甲服をパイロットスーツとして見立てて、3から4メートル級の大型の搭乗式装甲服を作りでもすれば話は別になるが、無理を通して特殊装甲服部隊を組織した警察にそれを量産する体力があるか、と言えば……。
一度死んだかと思われたが光を浴びて奇跡の生還を果たした、恐らくは今も療養の名目で検査漬けを受けている彼らを正式に戦力としてカウントする方がまだしも現実的ではないだろうか。
組織立って運用されるアギト或いはアギト
組織立った運用を続ける事ができれば、という話ではあるが。
それはさておき。
未来の話やもしもの話は都合よく、或いは都合悪く捻じ曲げて考えがちなので、今は今ある材料だけで考えよう。
今も鏡の中でうごめく怪物ども……ミラーモンスター。
彼ら、或いは、ミラーワールドに関わろうというのは、何も危機感からばかりではない。
が、使命感だとか正義感からかと言うとそれも違う。
彼らが、あるいは、あれらが、利用する価値のある存在だから、というのが、表現としては近いか。
勿論、引き続き東京で頑張っている父さんに累が及ぶ事のない様に色々と手を回す必要はあるが、基本的にミラーワールドとミラーモンスターに警察が積極的に関わる場面は少ない。
勿論、油断をするつもりはない。
俺の知らない危険なミラーモンスターの存在を否定する事はできないだろう。
そして、容赦もするつもりはない。
ミラーモンスターもだが、仮に相手が
今年の出来事は、放っておけば最後には全てチャラになる話だ。
凶悪な殺人犯であった浅倉ですら、歴史を改変した後ではちょっとガラの悪いチンピラ犯罪者予備軍程度になるほど、都合よく事は収束する。
では、何故備えたのか。
無かったことになるからとしても、それで死ぬのも傷つくのも嫌だから、というのもある。
が、真の目的はそこにはない。
確かに、今年の出来事は問題なく終わるだろう。
だが、来年は、再来年は、その次は。
或いは、この国の外は?
確かに今の俺には力がある。
大げさでもなんでもなく、今年に暴れる連中が纏めて統率された状態で連携を組んでやってきても、腕の一振り程度の労力で薙ぎ払う事は難しくないだろう。
だが、それがどこまで通用するかは未知数だ。
ある日突然……そう、あえて明言してしまえば。
ある日突然、デルザー軍団の様な連中が。
ある日突然、BADANを名乗る連中が。
ある日突然、ゴルゴムという秘密結社が。
ある日突然、大ショッカーなる迷惑な連中が。
現れたとしたなら、俺は少し抵抗できるだけの、一戦士に成り下がってしまうだろう。
それはダメだ。
それはいけない。
このままではいけないのだ。
猶予があるのであれば。
食らう餌があるのであれば。
備えて。
食らって。
この総身にさらなる力を、さらなる智慧を得なければならない。
初志を貫徹する。
生き抜くのだ。
生きて幸せに。
幸せに生きるのだ。
人生を謳歌する。
それを邪魔させてはいけない。
誰にでも生まれつき存在する権利なのだ。
俺にだってそれは勿論ある。
人の幸せを奪う理不尽があるのであれば。
その理不尽すら、理不尽に踏み躙り消し飛ばさなければ。
理不尽を理不尽に叩き潰す。
大理不尽とも言える力を得なければならない。
つまりはそういうことだ。
巻き戻し、時間遡行、歴史改変。
これに対抗する手段を手に入れる。
或いは。
これを凌駕する権能を励起させる。
そして、最後に無くなる筈のミラーワールドと、仮面ライダーの技術を全て頂戴する。
残らず俺の力とする。
今年は、攻める年になる。
本格的に奪う側に回るのだ。
―――――――――――――――――――
……という意気込みがどれほど実を結ぶかはまた別の話になる。
とりあえず、最初に確保するべき重要なファクターが存在する。
一番の危険物、事態の中心、あらゆるミラーワールド関連技術の根本にある存在だ。
バトルジャンキーの犯罪者も異常増殖するミラーモンスターも鏡の世界の反転ライダーも問題にならない危険物。
恐らく、アギトの様に強制的に覚醒させられた超人とは異なる天然物。
魔石の戦士の様に強制的に進化したものとも異なる奇跡の産物。
現状、
これを確保する。
そして、それも難しい話ではない。
所在が割れている相手だ。
まずは軽く接触を行う。
お体に触りますよ……。
いや、触る必要はないのだが。
…………嘘だ。
実のところを言えば触るどころか人体実験に付き合ってほしいし可能であれば解剖もしたい。
が、それをするのは流石に非人道的なので、協力を仰ぐ、という程度に済ませる。
非常に惜しいとは思うのだが……。
そこを押して、特に何かの罪がある訳でもない人間に危害を加えるのは多少なり気が引ける。
ただし罪がある人間は除外するものとする。
罪もない平穏に生きたい人間を犠牲にするのが悪いのであって、非人道的である点に関しては司法機関にバレなければ特に問題はないのだ。
ああ、何処かに都合よく人間扱いしなくても何処からも文句が出ずに良心も傷まない、技術的進歩を促すことの出来る特異体質持ちは居ないだろうか。
そういう点で、これから接触する人間は落第点だ。
本人の生き方そのものは特に問題もない善良な一市民に過ぎない。
逆に、その生まれと育ちに関しては同情の余地すらあり、よく今の今までまっとうな人間として成長できたものだと感心するレベルだと思う。
少し……というか、多分にがさつかつ適当な面も見られるが、それも個性の内にカウントできる程度でしかない。
カレンダーの日付を見る。
2002年一月二十六日。
事が始まるまであと一週間だが、バトル自体は始まっている筈だ。
なんならこの時点で脱落しているライダーも居るかもしれない。
所在の割れているライダーがまだ脱落していなければ話は早いのだが。
荷物を確認。
ハンカチ良し。
ポケットティッシュ良し。
財布良し。
免許証良し。
試作簡易強化服良し。
二十二号でなく、ライダーバトルの事を知った一般謎の戦士として考えればこれで問題はないだろう。
マシントルネイダー……ではなくなりつつあるものも今回は使わないし。
普通にバイクで移動するなら免許証も必要になる。
免許不携帯で捕まったりしたら警察官の息子として恥ずかしいからな。
ちらりと鏡を見る。
今、この部屋には俺一人だ。
だが、鏡の中を覗けば、部屋には居ない筈の謎の格好いい怪物が。
新しいペットだ。
餌は主にオルフェノク。
魔化魍もいけます。
同族喰いできます。
つまり実質無料。
……?
何かおかしい気もしたが、まあ、必要なものだから仕方がない。
同族喰いさせておけば手間も掛からない辺りもリーズナブルだ。
何を疑問に思う必要があるのだろうか。
どうも、もしかしたら魔石による変身を縛らなければならない可能性を考えて、柄にもなく緊張しているらしい。
だが、それでいい。
いざとなればゴリ押しできるとはいえ、新たな道の戦地に向かうようなものなのだ。
適度な緊張は油断を防ぐ。
「行くか」
―――――――――――――――――――
東京都新宿区のとある一画。
喫茶店『
人の入りはそれほど無く、近場で評判のお店、という程でもないらしい。
いや、評判自体は良いのだが、定期的に長期休業に入る上、そのタイミングもまちまちなのが問題なのだとか。
問題があるとすれば。
お店が開いていた事だろうか。
神崎沙奈子氏が既に居て、お店を開いていたのである。
それだけなら、色々と変わってしまった状況から来る変化と取ることもできるだろう。
むしろ、治安は良いが突発的に怪人が現れる日本に何故早めに帰ってくるのか、それほど海外は危ないのか、それでも何故海外旅行に向かうのか、という疑問はあるが……。
そんな問題を吹き飛ばす程の大問題がある。
写真だ。
カウンターの奥、小さなまだ可愛らしい少女と、活発そうな少年が写る写真が飾られている。
ライダーバトルは、開催されなかったのだ。
―――――――――――――――――――
いや、開催しなかった、というのは語弊がある。
正確に表現するのなら、開催しない歴史に書き換えられたのだ。
例えば、清明院大学でのミラーワールドに関する実験。
俺はその隠蔽工作に関わる証拠を手にしていたし、耳にしていた。
だが、改めて確認すればそんなデータは何処にも無くなっていた。
香川教授の持つミラーワールドに関する研究資料もだ。
俺の頭の中には確かに残っているが、物理的な資料としては消滅し、改めてドローンを忍ばせて見れば、疑似デッキを製造する為の実験も行っている様子は一切見られない。
極めつけは、浅倉威だろう。
彼は無差別殺人その他の罪で警察に捕まっている筈だったが……。
彼に関する情報が一切存在しない。
ほんの数日前までは、彼の凶悪な事件を取り扱った新聞や雑誌が図書館で閲覧できたにも関わらず、だ。
「ふぅむ」
時既に時間切れ、というものらしい。
いや、これこそが歴史改変の恐ろしさ、という事だろうか。
だが、全く収穫が無い訳ではない。
家を出る前に感じていた違和感がそれだ。
まず、デッキ。
これは確実に、消された筈の歴史から、何故か引き継いだ代物だろう。
数日前の時点では、俺は研究資料を元に独自開発したミラーワールドへの出入りと消滅現象を抑えるグランメイルの展開だけが可能な簡易デッキしか製造出来ていなかった。
が、今俺が手にしているデッキはミラーワールドで戦う為に必要な全ての機能を完全に有しており、これの製造に必要な理論も既に頭の中に存在している。
この知識を元に設計図を引けば、適当な町工場ですらデッキの製造が可能になるだろう。
次に、契約済みミラーモンスター。
非常に大人しく従順である。
勿論、こんなものとは数日前まで無縁だった。
ミラーモンスターとの接触が無かったわけではないが、大概は俺が視線を向けると野生の勘かなにかでジリジリと鏡の奥、見えない位置まで引いていく為、出てきたところを捕らえる事すらできなかったのだ。
ミラーワールドへの侵入実験で交戦した際も、未だ契約カードの製造に至らず、脳直で突き刺すタイプの洗脳装置を使える様な良いモンスターも見当たらなかったので、どの程度の攻撃で損傷するか、どれほど破損すれば機能が停止するか、体組織を剥がして再利用できるかどうか、死亡後のエネルギーがこちらで回収可能か、蓄積するためにはどうすればよいかなどの実験にしか使わなかった。
が、何故か俺はこのモンスターがどの程度の能力を保有しているかを完全に把握している。
ライダーバトルは起こっていた。
そして俺はそれに何らかの形で参戦し、恐らく、唯一ライダーバトルの世界で作られた技術を回収した。
更に言えば……。
これこそ一番重要なのだが。
無数の記憶、思い出そうと思えば思い出すこともできる、失われた未来の記憶だ。
判断が難しい。
これは、歴史改変に対しての対抗手段が出来た、と、考えていいのだろうか。
この場合、歴史が書き換えられた場合、俺だけが改変前の状態を維持するという形になってしまうのだが……。
それは、最低限の保証でしかない。
例えば、一昨年の事件が起きなければジルもグジルも消滅してしまう。
去年の出来事が無ければ難波さんと親密になれたかも怪しい。
現状、歴史改変が起きた場合、保証されるのは俺の命と力と記憶だけだ。
いや、変えられたくないものを変えない手段もあるのか?
未来の記憶は参照できるが、量が膨大過ぎて必要な情報を即座に参照できない。
「そこのあんた」
「ぬ」
声を掛けられる。
振り返れば、赤いジャケットを着た優男が、前に小さな箱を置き、小さな椅子に座り込んでいた。
見覚えのある顔だ。
画面越しに、それほど長い間では無かったが見ていた記憶。
そして、未来の記憶の中でも。
その男が突き出した握りこぶしの親指の上には、三枚のコイン。
ぴん、と弾かれ飛んだコインが、箱の上に敷かれた白いマットの上に落ちた。
「混迷……」
「ふむ」
「今日はもう、あんたの望むものは見つからない」
「そう?」
「時間が解決する。既に、望むものは手の中にある」
「なるほど」
確かに。
必要な物品はあり、貴重なサンプルは既に従え、諸々のデータは頭の中にある。
最も抑えておきたかったものは既に損なわれてしまったが……。
無いものを嘆いても仕方がない。
何事が起きたのか、それを確認する方法は、俺がこの膨大な量の記憶を洗い直す事だけ。
何しろ、全ては無かったことになっているのだから。
「参考になった。お代は如何程?」
「信じるのか」
「あんたの占いは当たる。そんな気がする」
俺の言葉に、赤いジャケットの占い師は、に、と、口元に笑みを浮かべた。
「外れる時もある」
「今回は当たるよ。そうだろう?」
「ああ」
鷹揚に頷くと、占い師はコインを回収し、白いマットを折りたたみ、椅子と箱を纏め、俺の来た方に歩き出した。
「お代は?」
「もう貰っている」
「そうなのか」
「そうだ」
「では、俺はこれで」
「ああ、健闘を祈ってる」
祈られてしまった。
占い師は未来を見るだけで、何かに祈るのは専門外だと思うのだが。
さて。
一戦二戦と交えるつもりで来たのだが、結果的には無駄足になってしまった。
戦って叩き潰す準備も、話し合いの場に出して説き伏せたり言いくるめたりする準備もあったのだが。
だが、無駄になるまでには、必要な工程だったのだろう。
暫くは、この結果に至るまでの記憶を洗い直す必要があるが……。
「めでたい日だ」
結果的に、必要ないくつかは確実に手に入った。
勝利したと断言しても良いだろう。
こういう日は、少しばかり自分へのご褒美をくれてやってもいい筈だ。
せっかく東京に来たのだし、何かお土産でも買って父さんに会いに行くか。
カフェ・マル・ダムールに行って犬を愛でるのもいいかもしれない。
あの犬、俺が行くと小屋の中に引きこもってマナーモードになるのだが、呼びかければびくびくとしながらも出てきて初手で野生敗北負け犬のポーズを取るから撫でるだけなら簡単なのだ。
イクサのお姉さんが居る時は怖がらせるなと怒られてしまうが、そうそう遭遇することもあるまい。
或いは、デッキの変身機能だけを資料に纏めて、変身した状態で小沢さんのところに叩きつけてくるのも楽しいかもしれない。
期せずして暇になった休日、何をしてはいけない、ということもあるまい。
「さて、何処に向かうか」
思索に入る前の自由時間だ。
少しばかり羽目を外してしまおう。
―――――――――――――――――――
「大丈夫、もう行ったよ」
一人の女性が、魘される一人の青年に優しく声を掛ける。
そこは何処か。
どこでもないのか。
無数の、優しげな絵が四方に貼り付けられた小部屋の中。
絵を描いていた少年と少女が顔を上げ、怪訝な顔で魘される青年を見つめて首をかしげる。
光で透かす様に輝く無数の絵。
その絵の中では皆が楽しく笑って過ごし、それは少年と少女が今描いている絵もまた同様。
────いや。
楽しげな絵の中に、異質な絵が紛れ込んでいる。
それは少年少女が描いたのか。
それが何であるかを知った上で描いているのか。
その白い紙を塗りつぶすように描かれていたものは……。
短めながら龍騎編導入にして諸問題解決済みエピローグでした
くぅつか
龍騎編は強敵でしたね……
まさかゼイビアックスがあれほどの隠し玉を用意していたとは
特にリュウガの存在を認めた真司がペルソナと化したリュウガを呼び出しての一人ダブルライダーキックで巨大化した二十二号に立ち向かう展開は胸熱だったのではないでしょうか
勝利の鍵はライダー全員での共闘を提案した綺麗な王蛇の存在でしたね
結果として東京はこれまでで最大の被害にあって焼け野原ですが、これもコラテラルダメージというものでしょう
東京は焼かれるものですし
きっと一週間もしたら復興してますよ
もちろんそんな展開は無いのですが
☆危機への抵抗者から戦士を経て王に至り遂に侵略と略奪を決意した一般通過アギトクウガ(テオスパワー融合済み)マン
どうしてこんなになるまで放っておいたんだ
みんな!契約済みのカードデッキは持ったな!
その辺に自生していたのを採取して装備しました!
よぉし行くぞ行くぞ行くぞ!
とか思ってたら既に行って帰ってきていたという事実に気付いてしまった
しかも作った覚えが無いデッキと契約した覚えのないモンスターまで
あ、でも作った覚えあるし契約した記憶もあるわ
なあんだ安心!
だってみんな、どうせこいつが出てきたら勝って解決するんだろ、みたいな予想をするもんだから……
だから逆に先に勝たせておいたぜ!(アマノジャック)
龍騎編で手に入るものは全て持たせておいたぜ!(間違った逆張り)
どうせ手に入るものだものなぁ!(やけくそ)
一般大学の一研究室に隠された資料なんて盗もうと思えば盗めるし一年以内に擬似デッキができるなら不完全版程度は作れるしそうなるともうゴリ押しで全て解決できるというのは事実なので仕方がない
じゃあ龍騎編はこれで終わりなのかって?
んなわきゃ無い
当然ではあるがここからが本番なのだ
☆謎の赤いジャケットを着た占い師
いったい何ホモなんだ……
この世界線はTV版及びその派生であるスペシャルやら映画版やらがメインなので、いくら本編でホモ臭い描写があっても決定的なホモにされた後のライダー時間とは関わりなくノーマルでイクと思います
なんかいきなり出てきたと思ったら意味深なやり取りをして帰っていった
出番が多めになる可能性がある可愛そうな子
的中する占いとかいう予知能力持ってる方が悪い
みんなわかっていると思うが、この時点でどういう扱いをするかは一切決まっていない
大丈夫大丈夫最後にざっくり辻褄合わせればなんとかなるのかSSってものなので!
辻褄を合わせれば辻褄は合うのだと過去の経験が言っている
☆浅倉ぁ!
イライラしてない
でもバイクは蹴るし
蹴ったあとはバイクの持ち主にイライラさせないように注意もする
浅倉というかあしゃくらなのでは
☆神埼兄弟
巻き戻しで妹が死ぬのはわかるけど、ミラワの妹の力を借りないルートなら兄貴は生き残るのでは……?
巻き戻しでも直せないレベルで肉体がどうにかなってしまったのか
それとも寂しい思いをさせないためになのか
原作の最終回は今見ても結構泣く
音楽が良いんだ音楽が
☆カードデッキ
オリジナルの備えていた機能は全部乗ってる
逆説的にミラワライダーの機能は全て解析済みって事になるんだけど、設定を改めて見直すとホントこの時代のライダーは性能がヤバイ
主人公が今まで持ってなかった未知の架空素材まで手に入ってしまった
神崎士郎天才なのでは
警察に来い、協力者にしてやる(恫喝)
☆謎のミラモン
まだどうするかは勿論決めてないので描写は最低限
色々考えてるけどどうなるかは未定
決まってないとこをアドリブでどうにかしていくのが楽しいから仕方がない
☆今日のイクサの人
ドチャクソ怯えているブルマンを楽しそうに撫で回す主人公を見て少しギャップ萌えを感じる
感じたけど怯える犬が可愛そうだから止めなさいと叱りもする
お姉さん風を吹かせていくのだ
☆アギト編までのヒロイン達
今から龍騎編やぞ!
出番なぞ無いわ!
オリキャラとの絡みとかわけわからんことやってないで本編進めろみたいな意見もあるし
出したくなったら出すけどね
あ、ホモの人はヒロインではないので悪しからず
そんなわけで見切り発車で始まった龍騎編
実質全て解決済みではあるのだが、手に入れたブツの詳細を調べるため、主人公は無数の記憶を一つ一つ思い出していく事に
という形式でRTAしようとする主人公の足跡を追っていきます
一つ一つの記憶にはさほど話数を掛けずに行きます
タイムベントまでを一周とし、一周ごとに最短一話、長くて2~3話くらいでまとめる
ネタが切れたら最終回を挟み込むという形式でエタも防げる
完璧、勝ったな風呂食って飯入ってくる
さてここで問題です
この文章の中にエタフラグや打ち切りフラグや凍結フラグはいくつ紛れいてるでしょうか
私にもわからん
それでも書かねば先に進まないのだ
それでも宜しければ、次回からのエピローグに至るまでの龍騎本編も、気長にお待ち下さい