オリ主で振り返る平成仮面ライダー一期(統合版)   作:ぐにょり

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53 廃刊!創刊!新周刊ライダーバトル!

悲しい、悲しい話をしよう。

人が死んでしまった。

別段悪の組織に改造された訳でもなく、実は殺人ゲームが種族的競技として行われているという訳でもない、現代日本で生まれた現代人が、だ。

明文化された現代の法律で守られるべき人間が、社会の闇の中に吸い込まれるようにして命を落としてしまった。

悲しい話だ。

法の監視も守りも届かない、鏡の世界の殺し合いになど参加したばっかりに……。

 

だが悲しみを乗り越えて人は強くなるのだという。

競合相手で遅かれ早かれ殺す事になった相手なので俺個人としては悲しくないのだが、乗り越える事で成長できるというのであれば、記憶の外に放り出すのではなく、彼ら彼女らの死から何かしらのプラスを得ることで成長としよう。

何ら意味のない犬死よりは多少なりましになるかもしれない。

 

まず、仮面ライダーファム。

能力的には仮面ライダーナイトの互換。

下位互換……と、言われる可能性が無いでもない。

独自の機能としてガードベントに羽根を使った目くらましの機能が存在する。

が、冷静にミラーワールドのライダーとしての機能を駆使すれば、羽根を撒き散らす程度の目くらましは通用しない。

それでいてトリックベントとナスティベントが無い。

つまりナイトの下位互換だ。

因みにファイナルベントが明らかに複数人を対象にした低威力攻撃でしか無い為、勝ち筋はかなり薄い。

このデッキで勝ち抜こうと思うなら盤外戦術が重要になるだろう。

適当な強いデッキを奪うまでの繋ぎには使えるかもしれない。

 

死因はデッキ破壊によるグランメイル喪失からの消滅である。

基本的に、ミラーワールドで消滅した人間から生命エネルギーが出てくる事は無いので、勿体無いと思ったなら消滅前にモンスターに食べさせる必要が出てくる。

今回は、ミラーワールドでのオルフェノクではない通常の人間の消滅プロセス観察に使用させて貰った。

消滅寸前に彼女の契約モンスターであるブランウイングが彼女を食い殺そうとしたので、こちらはロードインパルスに食わせた。

ブランウイングはミラーモンスターを吹き飛ばす威力の風を巻き起こせるが、飛行速度は時速400キロと非常に遅く、実はスピードタイプではなくパワータイプ寄りの飛行型のようだ。

 

すでに彼女の死からはミラーワールドでの人間の消滅プロセスという貴重なデータが得られているのだが、あえて彼女の戦いと死から何かを得るとしたら……。

寄らば大樹の影というが、すり寄る先がちゃんとした大樹かは考えたほうが良い、という点か。

彼女のバトルへの参加理由からすれば、最終的にはどのライダーとも反目すると思うのだが、冷凍保存の為の金でも出して貰っていたのだろう。

同盟を組むにしても、せめて戦闘力はそれなりにある相手を選ぶべきだろう。

 

次に仮面ライダーベルデ。

戦いを挑まれた以上は戦わなければならないと考えたのか、逃げるにしても逃げ切れないと判断したのか、トリッキーなデッキ構成と弱い地力で正面戦闘に応じたのは不味かった。

ああいう場合は、せめて交渉から入るべきではないだろうか。

俺は高見沢グループの資本でしてもらいたい事なぞ一つもないので、結局交渉には応じられなかったが。

せめて、逃げるための肉盾を複数常に侍らせておくべきだろう。

 

そして、これは二人共に言える話なのだが。

強い敵や複数の敵に立ち向かうために同盟を組むのは賢い選択だし、どちらか片方の願いを諦めて生存のみを目指すのであれば、最後まで共に戦うというのは全然問題ない。

が、同盟を組むのであれば各個撃破されるなんてのは論外だし、各個撃破される様な生活をしてはならない。

常に共にいるくらいの状態がベストだろう。

 

更に言えば、少しづつ同盟を増やすにしても、最初に組む相手は無理をしてでも強い相手を選ぶべきだ。

三本の矢は一本の矢よりも折れにくい。

しかし、折ろうと思えば折られてしまう事が多い。

より強い力が相手であれば、生半な同盟では意味がない。

基本的に神崎士郎が作ったデッキは余程ミラーモンスターの力に差がない限りはまあまあ戦いになる程度にはバランスを考えて作られているのだから、うっかり弱めのライダー同士が組んでしまったのは仕方がないことなのかもしれない。

 

同盟を組むなら連携を密に。

契約モンスターは良く考えて。

同盟相手もしっかり考えよう。

といったところが彼らの死から得られた結論だ。

 

更に、デッキは残骸となり死体は消滅してしまったファムと違い、ベルデにはまだ使い道がある。

燃え残った建材を蹴り飛ばし、瓦礫の中に吸い込まれていったベルデの死体を探す。

燃え盛る元高見沢邸にロードインパルスのグレランから消火弾を発射し消火、適当に瓦礫をどかしていくと、それは直ぐに見つかった。

ベルデの抜け殻だ。

正確に言えば、喉元を切り裂かれた仮面ライダーベルデの外側、強化服の部分と、それを展開しているデッキだ。

 

緑のフレーム、カメレオンの刻印。

よし、壊れてもいないし、まだ契約が残っている。

デッキが壊れない様に取れかけの首を狙って蹴ったから、胴体への衝撃は少なかったのだろう。

切り裂かれた喉の部分から蹴りの衝撃で後ろまで亀裂が広がっているが、完全に千切れていない為に空の頭部装甲がくっついている様子は、この仮面ライダーシステムの安全性の高さを物語っているといえるだろう。

抜け殻からデッキを外し回収。

消滅する抜け殻から視線を外し、周囲を見回す。

なるほど、さすがカメレオンのミラーモンスター、視覚的には見事に隠蔽されていて見つけられそうに無い。

だが、当然その身体は音を反射しているし、風を割いているし、足音も消しきれていないし、背景の映像を肉体に投影するまでに僅かな誤差がある。

どくどくと意味があるかもわからない鼓動を打つ音は先刻よりも大分激しくなっており、バイオグリーザは強い恐怖と共にこの場から離れようとしているのだと理解できる。

 

太腿装甲内部の短刀を取り出し、スイッチオン。

じゃ、という音と共に長剣程の長さに刀身が伸び、それを忍び足で逃げるバイオグリーザに向けて軽く振る。

刀身に亀裂が入り、白く細いクモ糸状のワイヤーを軸に蛇腹状に伸びた刀身がバイオグリーザの首に絡まるのを確認し、引き戻す。

ぼど、と、スイカより小さめの水気の有る物体が地面に落ちる音。

 

「さ、追加のエサだ。食べて良いぞ」

 

俺が促すと、くぉん、と、嬉しそうな声をあげて、ビークル形態のまま控えていたロードインパルスがバイオグリーザの居た位置に飛びかかり、消えかけのバイオグリーザの残骸と光る球体に口元を寄せ、ぼりぼりとどこが立てているかわからない音を立てながら生命エネルギーを捕食していく。

うむ。

グジルも悪くはないが、こういう普通の動物系ペットもいいものだ。

餌の捕食シーンが実に愛らしい。

しかし、注目するべきはそこではない。

手元のデッキを確認する。

カラーリングは元の……といっても、俺はまだ実物は目にしたことの無かった、無地のブランクデッキに戻っている。

契約したモンスターが死んだ以上はそれは当たり前の事なのだが……。

デッキからカードを全部引き抜き、確認。

 

「……流石にそう上手くはいかんか」

 

基本の基本、ソードベントくらいしか無く、契約の証でもあった筈のアドベントカードは無い。

カードが無傷な状態で契約モンスターが死亡した以上、コントラクトのカードとして復活する可能性もあるか、と思ったのだが。

そうは問屋が卸さない。

まさしく問屋、神崎士郎が望むところではない状態なのだろう。

モンスターを殺害しての再契約というのは、何かしら都合が悪いのかもしれない。

或いは、モンスターを殺されて無防備なブランク体になったのなら逆転の目もなく大人しく死ね、という話なのかもしれない。

容赦の無い……しかし、無駄のないやり方だ。

 

とはいえ、これも無駄という訳ではない。

この方法では契約のカード付きブランクデッキを手に入れる事はできないという事がはっきりしたのだ。

今度から、中身を無力化した上でモンスターを撃破しデッキを奪う、という徒労をせずに済む。

そして、分解もしていない使用済みのデッキを一つ手に入れた訳だ。

これはこれで使いようがあるし、神崎士郎もモンスターとの契約が切れたデッキが二つも同じ場所に集まっていれば、何かしらのリアクションを起こすだろう。

今日のところは赤心寺地下の研究所に泊まり、ヤツからの接触があるか確認してみることにしよう。

 

「……帰るには少し早いかな」

 

兄弟子ズと義経師範に、そして母さんとジルにお土産を買うにしてもまだ早い。

カフェ・マル・ダムールにでも行って、戦いの後のコーヒー牛乳とでも洒落込む事にしよう。

 

―――――――――――――――――――

 

契約者の居なくなったデッキの反応を追って神崎士郎が訪れた場所は、異様な空間であった。

一見して、何処かの大掛かりな研究施設。

しかし、窓が無いのは勿論、異様な程に鏡面が存在しない。

磨けば鏡面の生まれそうな金属類は全てマット加工が施されており、今、神崎士郎が使用した姿見の様な鏡面しか存在しなかった。

それこそまさしく、ミラーワールドを知る人間が作ったとしか思えない。

鏡から脚を踏み出し、部屋に入り込む。

空気はある。

換気口は見えないが何処かに設置されているのだろう。

足音がよく響くのは、ここの主が自分以外の足音を良く聞けるようにという事か。

 

「ようこそ! 神崎士郎さん!」

 

突然の声に振り返ると、そこには自分の知らない仮面ライダーが。

自らが作り上げたデッキを渡した相手ではない。

仮面ライダーの名前の元としてモデルにさせてもらった()()()でもない。

そして、仮面ライダーになるかもしれない、未確認生命体四号とも、アギトと呼ばれたものたちとも違う。

機械的な、それこそ自分の作ったライダーシステムに近い、狼の様な意匠の戦士。

 

「お前が、新たなライダーか」

 

「正確には、ライダー志望者ですけどね。これは……まぁ、間に合わせって事で」

 

鎧に包まれた指先で頭部の縦に伸びた犬の様な耳をなぞる。

その動作にも声にも、突然現れた士郎を警戒する様子はない。

尤も、先の言葉から考えれば、来る事を予期した上で待ち構えていたのだから当然と言えば当然だが……。

 

「一応、この戦いがどういうものかは一通り伝え聞いてるんでね。正式なデッキを貰って、正式に参戦させて貰えれば、健全な形で運行してみせますよ?」

 

「なるほど、やる気はあるようだ」

 

「勿論、しかも……」

 

ぴん、と、伸ばした人差し指を顔の前で振って見せる。

 

「一番強い」

 

「………………言うだけの力はあるか」

 

「沈黙長くないですかぁ?」

 

言葉は軽いが、士郎が来る事を予期して変身を済ませ、素性を明かさない慎重さ。

恐らく独自に作り上げたと思われる不完全なデッキで、すでに二人のライダーを正面から打倒している戦闘力の高さ。

そしてなにより、ライダーバトルを、殺人を一切忌避感なく行えるその精神性。

遅々として進まないライダーバトルに投じる一石としては十分過ぎるだろう。

 

「良いだろう。ライダーバトルはお前の参戦を歓迎する」

 

そう告げながら、士郎はブランクのデッキを渡そうとし、ふと、なんと呼ぶか決まっていない事を思い出した。

そもそも、あの契約モンスターからして覚えがない。

似たようなモンスターも居たような気はするが……。

 

影狼(かげろう)……いや、陽炎(かげろう)かな。選手登録名はそれでお願いね」

 

「ならば、陽炎。お前が勝ち上がってくるのを、楽しみに待っている」

 

振り返り、戻ろうとすれば、入ってきた鏡はいつの間にか何も映さない程に曇りきっていた。

 

「何のつもりだ」

 

「肉の器をなくして自由になったつもりでも、閉じ込める手段はあるから気をつけな、って話。それと、内々に一つ話しておこうと思ったんだけど……」

 

パチン、と、陽炎が指を鳴らすと、姿見の曇りが取れ、元の綺麗な鏡面が現れた。

 

「勝った後の事をこんな最初に言うのもね。最終戦の前にでも、もっかい顔だしてよ。耳寄りな話を、あなただけに、ってやつだから」

 

半分笑っている様な胡散臭い口調で告げる陽炎を尻目に、士郎は鏡の中へと帰っていく。

鏡の中に士郎が消えたのを見届け、気配が無くなったのを確認し、陽炎がポツリと呟く。

 

「ま、そうそう上手くは回らんだろうが……。冷静な判断ってやつを期待してみるか」

 

―――――――――――――――――――

 

さぁ。

さぁさぁさぁ。

 

「やったー! デッキだー!」

 

周囲の鏡面を自分の瞳以外全て封じ、周辺のミラーワールドをロードインパルス達で封鎖した上で、机の上に置かれたブランクのデッキを前に飛び上がったりしつつひとしきりはしゃぐ。

そして落ち着く。

落ち着こう、と思えば、余程の事が無い限り直ぐ様落ち着く事ができるというのは、戦士には必須の技能なのだ。

ではおちつくのだ。

すごくおちついた。

 

よし。

 

さて、冷静に考えて、これで正式にライダーバトルの参加者としての資格を得たわけだが。

ここでロードインパルスとの契約をこのデッキを使って行う……なんて真似は、当然しない。

デッキのカード構成を見たのだが、どうにもこれは後々に王蛇になるデッキではないようで、契約のカードが一枚しかない。

まぁ、それはあのデッキがテコ入れの為に作られたものだから仕方がないのかもしれないし、むしろ、今の疑似デッキで参戦していいぞ、とか言われてデッキを渡されない可能性もあった事を考えれば上等ではないだろうか。

できれば、契約のカードは複製を作れるようにしたいのだが、逆にオーディンを倒した際にゴルトフェニックスとの契約を行う為に取っておくというのも当然ありだ。

ありだが……。

そもそも通常の契約のカードで契約できるのか、という問題もある。

しかも、オーディンは広く知られているのがサバイブを使用した形態であり、或いはゴルトフェニックスとの契約だけでは時間制御技術は手に入らない可能性もある。

 

ライダーバトルに参加する為の道筋は整った。

疑似デッキを使用した状態でも、神崎はライダーバトルを行うのであれば文句を行って来るでもなく素直に新しい正式なデッキを配布してくれる事も理解した。

……逆説的に、必ずしも正式なデッキを使用したライダーがライダーを殺さなければ成り立たないタイプの儀式ではない、という事も、だ。

 

考えてみればそうだ。

記憶にあるだけでもライダーの脱落方法は千差万別。

変身前に子供を庇って大怪我を負って死に、デッキは完全に無事という代表的なパターン。

ミラーワールドでの戦闘中にガードベントとして使用されてファイナルベントの直撃を喰らい、ライダーのまま死ぬパターン。

ミラーワールドでデッキを破壊されての消滅(これは先日確認したし、これについて咎められる事も無かった)。

ミラーワールドでのダメージ蓄積により、元の空間に戻った後に密やかに死ぬパターン。

最後に残ったライダーとモンスターに参加者全ての生命エネルギーが蓄積されるなんて都合の良い状況は、余程狙わない限り訪れる事はないだろう。

 

単純に、神崎優衣の延命、という目的を果たすのであれば、実は必要な魂はそう多くないのかもしれない。

……それもそうか。

力があるせいで殆ど軟禁みたいな生活を送っていたのだから、力を含めてもとに戻す必要は無い。

無論、手持ちのミラーモンスターの餌を節約する、という観点から見れば、対戦相手のミラーモンスターを捕食させない理由など存在しないのだが。

少なくとも、対戦相手のライダーの倒し方で文句を言われることはそうそう無いと見ていい。

最悪、適当なオルフェノクを複数攫ってきて、生命エネルギーを抜き出す実験を行えば、ライダーバトルの結果とは関係なく延命を図る事も難しくはないだろう。

 

所謂、私は命を二つ持ってきたルートも見えてくる。

一つはイングラマン、君のものだ。

そしてもう一つは……私のものだ。

そんな感じ。

少なくとも、うちのロードインパルスはオルフェノクを捕食した後はちゃんと満腹そうにしていたので、人間に生命エネルギーで劣るという事も無い筈だ。

劣るなら劣るで、ついでに人類滅亡ルートの鍵になりかねない何処ぞの薔薇を始めとした最初から明らかに人類の敵と思われるオルフェノクを大量に攫ってきて搾り取って、足りる量まで継ぎ足してしまえば良い。

 

これは交渉による時間制御技術の譲渡が成立しなかった場合でも応用が効くかもしれない技術だ。

今はベルトの力とギルスの力が進化した事で安定している難波さんだが、何かの拍子で暴走した場合を考えて、アギトの力の譲渡以外で助ける方法を考えておくのも無駄ではない。

 

恐ろしく話が逸れた。

ともかく、ブランクデッキはとりあえずなるべく壊さないようにしながら契約のカードの研究に使い、疑似デッキを使ったり仲間割れを誘ったり契約モンスターではないロードインパルスやボルトレックス、アビスクロウラー、その他随時生産中の機体を群れを成してけしかけるなどして戦っていくのが良いだろう。

先のベルデ及びファム戦では中身と外側のどちらも性能で他のライダーよりも劣っていた為に碌な実戦データが取れなかったので、幾らかの保険を掛けながら性能実証実験を続けるのもありか。

 

少なくとも、急ぐ必要はあるまい。

神崎優衣の消滅は来年の一月。

どれだけのんびり進めたとしても、そこまで時間が掛かる事はない。

確実に他のライダーを倒すため、と言って、建造中のジ・アースやアグニを見せれば納得する筈だ。

あれらに万が一神崎が怖気付けば、全知識の譲渡に関する交渉も可能になってくるかもしれない。

今回ばかりは、ミラーワールドという特殊な空間に、そこに戦力を備えておける今回の構造に、神崎士郎と神崎優衣に感謝しよう。

これらのお蔭で、父さんにしっかりとした護衛を付けてあげる事もできた。

今年は、実に良い年だ。

 

良い年だが、少しだけ不安が残る。

父さんにつけている数体のヘキサギアだが、これはデッキを持った人間であればモンスター同様普通に視認する事が可能だ。

仮に、何処ぞの悪徳警官が父さんと接触などしようものなら、父さんに何らかの疑いが掛かりかねない。

基本的に社会的地位の低い、証言が信じられにくいその他ライダーと異なり、あの悪徳警官であれば正体を明かすまではそれなりに信用されている可能性がある。

 

「……どうにかするか」

 

あれの契約モンスターも、人の味を覚えてしまっているので放置できない。

安全面で考えて、こちらの準備が整った今、何事か起こす前にさぱっと始末してしまおう。

 

―――――――――――――――――――

 

東京都、大森中央病院にて。

仮面ライダーシザースこと須藤雅史は、同僚である筈の警察官達から逃げる為に疾走していた。

状況としては既に詰みに近い。

彼を追う刑事たちは、事件被害者である桃井令子から事情を聞き、須藤の行った幾つもの不審な行動を本部に報告した上で追跡している。

大家族体質で身内の恥を隠しがちと言われる警察ではあるが、今度ばかりは疑われる余罪が多すぎた。

捕まったとしたなら少なくとも刑事職は追われ、罪人として捕まったとすれば当然ライダーの証であるカードデッキは没収。

契約モンスターに餌を与える事が出来なくなれば彼自身がモンスターに食い殺される事になる。

 

須藤雅史は善人ではない。

はっきりと言えば悪人に分類される。

しかし、それは彼が愚かな、頭の回らない人間である、という訳ではない。

彼は既に今の身分を捨てる事を前提に動いていた。

 

逃げる、身を隠す、行方を晦ますことは難しい話ではない。

彼の事を捜査している部署の人間を全てボルキャンサーの餌にしてしまえば、直ぐ様彼を追いかけてくる者は居なくなる。

その間に顔を整形で変えるなり、新しい身分を金で買うなりすることは、警察官という職を隠れ蓑に悪党とつるんで細々と悪事を働いてきた彼にはそう難しい話ではない。

いや、ライダーバトルに勝ち残る事を目的とするのならば、刑事という職を捨てるのは決して悪い選択ではない。

二十四時間の全てをライダーとしての活動に注ぎ込む事ができたのなら確実に有利になる。

生活資金などは、このカードデッキが、ライダーの力があれば幾らでも工面できる。

 

息を切らし、ボルキャンサーが出てこれるだけのサイズの鏡面のある位置まで追手を誘導するために走りながら、その内心は驚くほどに前向きだった。

彼の中に失敗のイメージは無い。

これまでも刑事としての仕事を熟しながら、自由に小銭を稼ぐ事に成功してきた。

ちょっとした諍いから殺してしまった相手の事も、既にボルキャンサーで行方不明者を増やす事で印象を薄くする事にも成功している。

去年に起きた二度の襲撃事件も、運良く旅行中であった為に逃れる事ができた。

俺は頭がよく、しかも運がある!

それを否定する事ができる者は居なかった。

彼の真実と心中を知る人間など居ない以上、それを過ちであると指摘できる人間など存在しない。

追手をボルキャンサーで消して、本庁に戻って同僚連中を消して、ボルキャンサーを強くして、ライダーバトルに勝ち残り、願いを叶える権利を手に入れる。

 

()()()()()()()()()()

 

鏡張りの壁面を持つビルを目の前にして、須藤はニタリと笑みを浮かべ──鏡から飛び出した白い糸に巻き取られ、刑事たちの目の前でその姿を消した。

 

―――――――――――――――――――

 

「ぐぁ」

 

首を締められながら勢いよくビルの屋上まで引きずりあげられた須藤は、自らの身体が泡のように消え始めている事に気がつく。

刑事たちは追ってこない。

当然だ。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「クソっ」

 

懐からデッキを取り出し、ビルの屋上に何故か備え付けられた鏡に向け、Vバックルを出現させ、ポーズすら無く装填。

グランメイルとアーマーによって装着者を守る仮面ライダーの外装が現れ、肉体の消滅が収まる。

 

『ストライクベント』

 

次いで必死の思いでドローしたカードを甲召鋏シザースバイザーに装填。

腕に装着されたシザースピンチにより首に絡まった蜘蛛の糸を切断。

咳き込みながら立ち上がるシザースの耳に、笑い声が届いた。

 

「はっはっはっは……いや、面白いなぁ、お前。そっちの……元から付いてるハサミは飾りか?」

 

その言葉にシザースがシザースバイザーに視線を向ける。

確かに、モンスターの出したクモ糸を斬る程度ならば、態々カードを使う意味も無かったか。

と、そんな思考を断ち切る様にシザースの身体に衝撃が走った。

シザースの胸部装甲ボルチェストに火花が走り煙が上がる。

攻撃の主はシザースの眼の前に居る、狼の意匠を施された装甲の戦士、陽炎だ。

手にした蛇腹剣を一振りし、元の長剣に戻しながら、頷く。

 

「流石に正面装甲は頑丈だな」

 

「舐めるな!」

 

起き上がり、シザースピンチで斬りかかる。

いや、掴み掛かる動きだ。

さながら柔道のそれに近いだろうか。

シザースこと須藤雅史は、奇妙な程に自信過剰な部分があるものの、いざという時の選択は非常に堅実であった。

行動の取捨選択が上手いのである。

それは、かつて刑事としての使命に未だ燃えていた頃の名残か、或いは道を踏み外し悪事を働くスリルに身を投じたが故の割り切りの良さか。

 

殺人の隠蔽の為に半ば巻き込まれるようにしてデッキを神崎士郎から受け取ったシザースではあったが、彼は自分の契約モンスターであるボルキャンサーがさほど強くない事を理解していた。

更に剣でも槍でも銃でもなくハサミという一般的でない武器。

これを以って普通の武器と打ち合う事の愚かさを自覚した上で、有効活用するための手段を幾つも考えていた。

モンスターを相手にするのでなく無力な人間を餌とする方法もだが、それは対ライダーをいつか行う上での戦法も含まれる。

幾らか自分の変身した姿で試した結果、ライダーの身体が打撃や斬撃に非常に強く、そして、ある種の攻撃には耐性が低い事を発見したのだ。

 

あらゆる衝撃を打ち消すとされるグランメイル(須藤はこの名前を知らないが)は、人体の可動部を覆い、隆起する筋肉を包む関係上、緩やかな動きには追従する。

つまり、ライダーの非装甲部分は絞め技に弱いのだ。

そして、その弱点を突くのならば、このハサミは他には無い強みになる。

そう、シザースピンチを展開した上で、懐に潜り込み絞め技の体勢に入れば、高確率でライダーの防御を貫いて内部の人間を殺害する事ができる!

 

天啓染みた閃きだった。

それはライダーバトルが本格的な最初の暴力行為でない、普段から死亡事件も含む多くの暴力事件に関わる刑事である須藤だからこそ思い浮かんだものかもしれない。

ライダー同士の戦い、という表面上の状況に捉われず、内部の人間を殺害する事で勝利を得る。

明確な叶えたい願いも無く、巻き込まれる形でありながら、明確に勝利を収めるための道筋を描いたという点では、須藤もまた、ミラーワールドの仮面ライダーとしての適性が高いと言えるのかもしれない。

 

問題があるとすれば……。

 

『ホイールベント』

 

『アドベント』

 

シザースの眼の前で、陽炎が指に挟んだカードを二枚連続で腕甲のスリットに滑らせる。

金属の擦れる高音を鳴らしながら、陽炎の背後から巨大な細いタイヤが近づき、手に収まる。

いや、それはタイヤなどではない。

身の丈程はあろうかという巨大な金属輪の外周には、唸りを上げる電動ノコギリめいた刃が。

そして、その背後には小型のトラックほどはありそうな巨大な四足の獣、ロードインパルス。

二つの巨大な殺人フープ──グラインドサークルを手に、機械の猛獣を従えるその姿は、何処か戯画めいた雰囲気を醸し出す。

だが、その視線は決して冗談で済まされる様なものではない。

仮面の奥に隠されていても、ハッキリと分かる。

かつて、運悪く一度だけ遭遇した未確認生命体!

相手を命として見ていない!

獲物としか見ていない怪物の視線!

 

須藤雅史という男は、刑事としては一般的な腕前の持ち主だった。

多少の悪事を仕事の合間にこなす程度の小器用な面もある。

しかし。

対等に殺し合う、自分を殺し得る相手と相対することは、これまでの人生で殆ど無かった。

自分が相手を殺す術を考える様に。

相手もまた自分を殺す術を考えている事を、心の底から理解していた訳ではないのだ。

これは、殺人の忌避感を持たず、一方的に弱者を食い物にしてきたからこその弊害だろう。

仮に殺人に忌避感を持つまっとうな人間であれば逆に、自分が相手よりも考えている為に手札が多い、裏をかける、裏技を知っている、などと驕ることは無かった。

 

ぎゃりん、ぎゃりん。

グラインドサークルが周囲の地面ごと、オブジェごと彼を追い詰める。

シザースピンチでそれを受け流してはいるものの、その巨大な威容はそれだけでプレッシャーを与えてくる。

巨大な武器なだけに懐に潜り込めばまだチャンスはあるだろう。

だが、それはギロチンの穴に首を差し込みに行くが如き勇気を必要とする。

更に、背後からこの戦いを見守る相手の契約モンスターも不気味だ。

その頭部の脇から除く砲身は常に自分を狙っているようにも思えた。

 

認めたくはない。

だが、相手は格上であるようにも見える。

認めたくはない話ではあるが……。

 

『ファイナルベント』

 

切り札を切る。

アドベントで援護させるという手も一瞬だけ浮かんだが直ぐに捨てた。

彼の契約モンスターはそういう事ができるほどに多芸ではない。

防戦一方の状態から、相手の武器を破壊しながら一撃必殺を狙う。

今まで無数の人間を食らわせてきたボルキャンサーの力は間違いなく強く、得物のリーチなどはともかく、単純な威力であれば劣ることは無い筈だ。

思考は一瞬。

背後から浮かび上がってきたボルキャンサーを察知し、飛び上がる。

跳躍したシザースを、ボルキャンサーがバレーボールの様に上空へと打ち上げ、その身体を勢いよく回転させ、突撃。

シザースのファイナルベント、シザースアタック。

正真正銘、仮面ライダーの必殺技と言っても過言ではない一撃だ。

 

回転する視界の中、シザースは飛来するグラインドサークルを視認する。

だが、これを気にしない。

いかなる術理を以ってしてか、ライダーとしての、或いは契約モンスターの最大攻撃力を乗せられた今のシザースは、その身体の回転だけで投げつけられたグラインドサークルを粉砕し、陽炎へと迫る。

対する陽炎は残ったグラインドサークルの内側に脚を掛け、そのまま地面を削る代わりに高速でその場から回避を試みる。

今のシザースの山なりの軌道からすれば、陽炎は見事にファイナルベントを回避したと見ていいだろう。

 

だが。

回転したシザースの軌道が不自然に捻じ曲がり、殺人タイヤで回避した陽炎へと迫る。

弱小ミラーモンスターのそれとはいえ、曲がりなりにも仮面ライダーの必殺技。

回転の軌道を変化させることで目標を追尾する程度の事は、難しい話ではない。

 

そして、回転するシザースの肉体は、陽炎の乗るグラインドサークルを粉砕し──

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

仮面ライダーシザース、決死のファイナルベントは。

 

「おおっ、凄い威力だ。ビリビリする」

 

何一つカードの効果を発動していない陽炎の手のひらで、いとも容易く受け止められた。

着弾と同時に振り抜かれた蹴り足を片手で掴まれ、空中に固定されるシザース。

逃れようともがくシザースを、陽炎はゴムボールでも投げる様に気軽に遠投。

 

「だが、死ね」

 

小さく呟く陽炎に応じる様に、ロードインパルスが動く。

内部機構に組み込まれた疑似デッキからカードがドローされ、自動装填装置により内部のカード読み取り機構に装填。

 

『アドベント』

 

『アドベント』

 

『アドベント』

 

『アドベント』

 

『アドベント』

 

『アドベント』

 

内部に組み込まれた複数の疑似デッキから、狂ったように同じカードが使用されていく。

呼び出されるのは、各地のミラーワールドを徘徊する非人間型疑似ライダーであるヘキサギアにして彼の子機。

近隣から、遠方から、地面を走り、空を飛び、無数の機獣が現れる。

その意思は命を得たロードインパルスの元に統一され、彼の主の意向の実現をスムーズに果たす。

各々が備える銃口、砲口が未だ宙を舞うシザースに向けられ、拘束用に用意されたクモ糸が射出され、空中に固定される。

 

『ファイナルベント』

 

陽炎が跨ったビーストモードのロードインパルスが駆け、シザースへと接近していく。

跳躍。

時速1000キロを軽々と超える速度から天に登るが如く駆け上がったロードインパルスが、シザースの真上から、尾部の多関節可動肢トリックブレードの先端に乗せた陽炎を、全身を撓らせる様に、地面に向けて叩き落とす。

尋常ではない運動エネルギーを一身に受けた陽炎が、縦回転と共に脚を伸ばし──全エネルギーの込められた踵を、シザースの胸部、ボルチェストに叩き込む。

 

ぞん、と、とても金属を力任せに蹴る音とは思えない切断音。

頑強な胸部プレートを、まるで工業用のプラズマカッターか何かで切り裂いたかの如く、中身ごと()()裂いたのだ。

宙を舞う、真っ二つになったシザース。

彼を空中に固定していた無数のクモ糸すら引きちぎり、その下に控えていたボルキャンサーへと、着弾!

 

横に裂けた主とは裏腹に、縦に割られたボルキャンサーが、爆発と共に光の玉になって天に昇っていく。

着地と共に顔を上げた陽炎の眼の前で、ロードインパルスがその生命エネルギーへと食らいつく。

 

仮面ライダーシザース、脱落。

 

そして、その光景を眺めるライダーが三人。

呆然と両断されたシザースを見つめる赤いライダー、仮面ライダー龍騎。

剣を構え油断なく陽炎を見つめる黒いライダー、仮面ライダーナイト。

電磁ムチを構えながらしかし、何処か訝しげに陽炎を見る赤いライダー、仮面ライダーライア。

 

「ふふん」

 

ざり、と、足元を擦りながら振り返る陽炎が笑う。

 

「漁夫の利狙いが三匹も……なかなかライダーバトルらしくなってきた」

 

楽しげですらある声。

とても直前に人を一人蹴り殺したとは思えない朗らかさ。

その様子に、龍騎が声を荒げる。

 

「なんでだ……なんで……殺した!」

 

「なんでも何も、逆に、あなたは彼をどうしたかったので?」

 

「どう、って」

 

「手間ですよ? ライダーを生きたまま脱落させるのって。やりたいのなら、契約のモンスターを殺して、デッキを壊して、生きたままミラーワールドから連れ帰る。できます?」

 

「それは……」

 

「少なくとも、俺ぁああいう輩の為にそんな手間は掛けたく無いですね」

 

肩をすくめて、やれやれと大げさに首を振る。

仮面越しである為に感情が伝わりにくいが為のオーバーなリアクションではあるのだが、龍騎の目にはそのおどける様な仕草が、嫌に恐ろしく映った。

 

「で、どうです。そろそろこちらは活動時間一杯なんですが」

 

「…………弱っているのなら好都合だ」

 

「とは、言えないか」

 

陽炎の契約モンスターの召喚した無数の機獣が、一斉に三人のライダーへと視線を向ける。

明らかに統率された無数のミラーモンスターの群れ。

少なくとも、ミラーワールドから彼が出るのを邪魔しようとすれば、これらが一斉に襲いかかってくるのは間違いない。

彼を追い、時間切れでの脱落を狙うのは難しいだろう。

尤も、この三人の誰もが、本気でそれを狙う事ができるかは別の話になるが。

 

「それじゃ、今日はこのへんで御暇させていただきますね。──チャオ♪」

 

ぐっぱぐっぱと手を開閉させて見せながら、ロードインパルスに跨がり遠ざかっていく陽炎。

三人のライダーは、新たなるライダーの名前すら知る事無く、その退散を見守る事しか──

 

―――――――――――――――――――

 

「んぁ」

 

……ふと、目を覚ます。

硬い机の感触。

マットに仕上げられたテーブルはしかし、素材特有の冷たさで瞬時に俺の脳味噌を冷やし覚醒させた。

どうやら、研究所で眠ってしまっていたらしい。

ようやく、疑似デッキとモンスターとのリンクを成立させるのに成功したのだが、変身に影響されるかを確認する前に眠りについてしまったらしい。

 

「んむ……」

 

時刻は、午前三時。

日付は……。

日付は………………。

なんだ、二週間前じゃないか。

ならもう少し眠って、それから、ジルを仮想ミラーモンスターとして………………。

 

「二週間前?!」

 

身体を勢いよく起こす。

ボディチェック。

体内時計確認。

……二週間前だ。

テレビチェック。

……二週間前だ。

 

「何だ、何でだ?」

 

間違いなく巻き戻りが起こっている。

記憶が残っているのはありがたいが、装備は?

 

「ロードインパルス!」

 

叫ぶ。

無理矢理に接続した脳波リンクの先に……居る。

良し。

だが、デッキが無い。

ブランクのデッキだ。

奪ったナイトのデッキしかない。

あとは組み立てたタイガのデッキ。

改善した疑似デッキもあるが……。

これは、ロードインパルスとの契約が成されていない。

 

「来い」

 

呼びかけに応じ、ロードインパルスが鏡から窮屈そうに顔を出す。

顎を撫でると、ゴロゴロと駆動音を立てる。

カメラアイの光を薄く細めるロードインパルスの頭部をモーフィングパワーを駆使して開き、内部機構を露出させる。

ミラーモンスターと強制的にデッキをリンクさせる機械装置を頭部に組み込む。

……良し。

これで、条件としては元通りだ。

だが。

何故?

何処かで神崎士郎が時を巻き戻すような出来事が起きたのか?

 

……もしかして、あれか?

須藤雅史が神崎優衣を攫ったあの時。

参戦したばかりの俺が居たから、監視の為に見ていたら、偶然、神崎優衣に危害が加えられたのを確認してしまった、とか。

本編では監視対象みたいのは居ないから、見逃しただけかもしれんけど、今回は偶然確認しちゃったから、みたいな?

 

つまり、だ。

ライダーバトルを順当に勝ち抜き、仮面ライダーオーディンと戦うのであれば。

その過程で起きる、神崎優衣への露骨な被害を、神崎士郎に確認させないように立ち回らなければならない?

 

「嘘だろ」

 

なんだその……その、クソゲー……というか、バカゲー。

やれない事は無いが。

難しいだけで、面倒なだけで、命の危機に陥る訳でもないけれど。

 

……わかったよ、やるよ。

やれば良いんだろ。

見せてやるよ。

本当のRTAってやつをな。

 

 

 

 

 

 

 




次回
身も蓋もない仮面ライダー龍騎編、はじまるよー

☆人死にが出るのは一般論として悲しいマン
でも直接は知らんやつだし殺し合いに自分から参加してるから手をかけても別段悲しくはない
ブランクデッキを手に入れた直後にカニを道楽しに行ったのでブランクデッキと契約のカードは解析できていないまま巻き戻し
記憶はごくスムーズに引き継ぎ
でもこれは時間制御技術に勝っているわけではなく、このままだと歴史改変に巻き込まれた時に自分だけ改変前の記憶を持ち越すだけの孤独ルートになるので救いはない
次ルートではカニが何かするより先に始末しに行く所存
次ルートよりカニ絶対早急に抹殺するマン、つまり
Rライダーの類を
Tとにかく早く
A殺める
走者と化した

☆龍騎編ヒロインロードインパルスくん
喋ったり擬人化したりする獣マスコットは邪道で外道
鳴き声とちょっとした仕草で魅せるのが真の獣
体内に擬似カードデッキを搭載している
ということは当然カードを使用できる
契約モンスターは主人公
双方向でつながっているので主人公の力の影響を受け巻き戻りに対応している
複数同じデッキを持っているので同じカードを鬼のように連続使用できる
とてもつよい
契約モンスターにして実質十四人目の隠しライダーなのだ

☆神崎士郎
主人公は見どころのあるヤツだと思っている
正体は別にいいかな、と
ライダーバトルを進めるかどうかが重要なんじゃい!
最後にはオーディンで時止めて殺すからへーきへーき
さぁ新しいライダーの活躍を……優衣?!優衣ぃぃぃぃ!!!!
ナイトにお姫様抱っこを、救出はされているが……
薬を嗅がされた?!
着衣に乱れが……!(錯乱からの目の錯覚)
修正が必よっ、修正が必要だ!
という事になった
地震とかで昔の家に貼った絵が剥がれるだけでも巻き戻ししたりするクソクソクソ運営くん
主人公に願いを聞いてそれを受け入れると最短で優衣ちゃんの延命が叶う事を今はまだ知らない

☆黄金のカニの餌
監督インタビューに依ると警察官の実際の仕事がイメージからズレてて使命感が不完全燃焼を起こしていた所を悪事を犯すスリルに取り憑かれて、みたいな感じで、元々正義感はある人間みたいな感じらしい
でも人間、見られるのは本質ではなく実際に取った行動なのだ
警察官として柔道や剣道の経験があるから弱いわけはない
せめてハサミじゃなくて剣なら……
弱い弱いと言われているがナイトを倒す寸前まで行った
ナイト殺してデッキ奪って乗り換えてたらワンチャンあったのでは?
だがこの周を境に彼がまともに活躍する場面は二度と来ないのだ

☆三人のライダー
放送当時から中盤までいつも一緒に行動していた主人公三人組、みんなよく知ってるよね!
カニの行動を占っていち早く攫われた優衣ちゃんを助けに走ったのも占い師の人だったのをよく覚えています!
当時はやっぱりノンケなのかと騒がれていたものです……(異世界の視聴者感)
ループ位置がデッキ返却の少し前なので、デッキをホモ経由で返す関係上今後はこのパーティーは固定になるぞ!
で、デッキを返すのと未来を読める関係で接触の機会が増えるのは当然ライア事ホモになる
ホモの占い師は出番を無意識に獲得する卑怯者なのだ
なおホモ扱いしているがスペシャル版などの別世界線では蓮の恋人が元恋人という複雑な恋愛事情を見せたりしている
実は恵利経由で蓮を狙っていた可能性なんて考えてはいけない
初登場の視線が怪しかったことと絡めてはいけない
……偽装恋愛? 或いは有る種女同士の友情みたいな形の延長で付き合ってたとか……?



よかったな、記憶はループしても受け継ぐぞ!
当然クソみたいな理由で起こったループの記憶も引き継ぐぞ!
重要なデータは頭の中にしか残らないぞ!
研究中でも容赦なく巻き戻されて実物をロストしたりするぞ!
怒りをダークサイドのフォースに変えてより強力になった主人公が色々するのが龍騎編なのだ
それでも読み続ける覚悟があるという方は、次回のRTAも気長にお待ち下さい
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