オリ主で振り返る平成仮面ライダー一期(統合版)   作:ぐにょり

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91 プレゼント交換会

何十年という時を、仲間達の保護に費やしてきた。

会社を起こし、その財力を使い仲間への援助を行い、やがてその仲間達が力を貸してくれるようになり、保護は助け合いになった。

共存共栄。

表向きは一般的な会社として、裏では仲間を助け、増やし。

会社は大きく、仲間は多く、差別や迫害などから仲間を守る傘はどんどんと大きくなっていった。

少なくとも、この日本という国で、彼等へと一番に手を差し伸べる事ができるのは我々だった。

 

誰もが同じ方向を向いて努力をしていた訳ではない。

主義思想はそれぞれあって、派閥もあり、トップに立っていたとはいえ、一枚岩の組織にはできなかった。

だが、仲間達が人を害すること無く、人の中で穏やかに生きていきたい、という気持ちも、より多くの仲間を増やしていきたい、という気持ちも、どちらも無下にしたことはない。

我々は、私は、ただ。

仲間に、同胞に。

()並みな、平穏な生活を送ってほしかっただけなのに。

 

私は、間違っていたのだろうか。

子供たちの死を知らされ、彼等が何に使われたのかを知らされ──

しかし、それでも。

より、多くの仲間達が生き延びる事が出来るのであれば。

そう思えてしまうのは、子供たちの多くが、我々の積み上げてきた技術により、蘇る事ができてしまったからか。

 

『良い頃合いかと思ってね』

 

王の問いが脳裏を過る。

我々を、私を試すかの様な問い。

或いは何もかもを見透かしていたのか。

それに怒りを覚える事はできない。

王もまた、未だ我らの進むべき道を定めていない。

 

今の今まで、この国の同胞たちは、私が導いてきた。

全てが、私の行ってきた延長線上にある。

ならば、私は──

 

―――――――――――――――――――

 

十二月二十三日。

スマートブレイン本社、社長室にて、花形は一体の異形と向かい合っていた。

白い、今まで花形が見てきたどの同胞よりも白いそれは、一般には未確認生命体二十二号と呼ばれている。

花形が無数の資料と証言の中から見つけた、この時代に現れたオルフェノクの希望。

 

「それで、答えは決まったのかな?」

 

向かい合う花形は、確認の様な、質問の様な、裏にある意図を読ませない、いっそ子供の問いかけの様な言葉に、頷く。

 

「私は……」

 

脳裏に浮かぶのは、手術台に乗せられた流星塾の子供達の姿。

社員がオルフェノクとしてどういう生き方をするか、それは自由、という今まで掲げてきた方針が生み出した悲劇。

そして、最後の判断を下すまで、配下のオルフェノクを一人も殺してはいけない、という王の指示で、未だ処断できていない、事件の黒幕である過激派達。

仲間を集めながら会社を大きくしていき、その過程でさらなる仲間を増やしていた青年期の記憶……。

自分を長と慕う多くの部下達。

見つめる先を同じく出来ず、袂を分った仲間達。

時にぶつかり合い、そして、相容れる事もできず、敵として殺してしまった同胞達。

 

「私は……それでも、生きていて欲しい。仲間達が、我々が、生きていける未来が、手に入ると言うのであれば」

 

その時は、オルフェノクが持つ多くの至らない点すら、解決する道を見つける事ができるかもしれない。

そう信じるが故に、仲間の暴走も飲み込み。

白い王の、黄金の瞳を真っ直ぐに見つめ、断言する。

 

「私達に、生き残る道を、お示し下さい」

 

頭を下げる事はあえてしない。

頭を下げて願うという事は、下げる頭が相手にとって価値がある時にのみ、初めて意味を持つのだと、長く組織を運営してきた花形は理解していた。

決断するのは君であるべきだと思う、と、王は言った。

であるならば、自分が見せるのは自分の意思であり決断だけだろう。

 

「なるほど、それが君の答えなんだね」

 

す、と、王が金の装飾で飾られた白い腕を上げた。

 

「今、このビルの中には、スマートブレインに所属する全てのオルフェノクが集められている。そうだね?」

 

花形が無言で頷く。

それもまた王の伝えた命令──お願い、だった。

生き延びるにせよ、道を閉ざすにせよ、それは君に着いてきた全てのオルフェノクに平等に与えられるべき結論だ、という。

故に、少なくとも花形の知りうる限りのスマートブレイン社員は、仲間であるオルフェノクは、この本社のどこかしらに集められていた。

 

「なら、答えを示そう」

 

掲げた王の手から、いや、空間全体から滲み出る様に、赤い霧が現れる。

それは社長室からモニターできる本社ビルのどの部屋も同じであり、また、社長すら把握できていない、反社長派とも言える派閥が隠れ潜む部屋も、何一つ例外無く。

赤く、そして、眼を焼かんばかりに輝く霧、煙に、社内の誰もが飲み込まれていく。

花形とて例外ではない。

その煙が口から、鼻から、いや、物理的に穴の無い筈の部分から身体に侵食していく。

 

嫌悪感、多幸感。

そのどちらでもありどちらでもない。

気をやる程の極端な感覚が絶え間なく交互に神経を焼くのは、身体を無理矢理に作り変えられているからか。

身体の頑丈さで耐える事はできないだろう。

痛みや快楽を感じる神経そのものを作り変えられている以上、これに耐えるには精神的な素養が必要になるのか。

しかし、気が狂う程の神経刺激を与えられながら、同時に決して狂うことも許されない。

それはやはり、身体を作り変えている何かに、自分の神経の全てを掌握されているからか。

 

「どうかな」

 

無限に続く天国と地獄の様な時間が終わっていたのを、掛けられた声で初めて気づく。

先までの感覚がまるで嘘だったかの様に、頭も、身体も、澄み渡っている。

文字通り、身体の全細胞が生まれ変わったかの様な感覚。

 

「これが」

 

別物。

変わってしまったからこそ分かる。

今の自分に比べて、かつての自分の身体のなんと不完全だった事か!

オルフェノクとしては頂点と言っていい力を持っていた花形ですらそう感じてしまうのを止められない、有る種の万能感。

灰に染まっていた体色は、生命の躍動を感じさせる鮮やかなクリーム色に。

鮮やかに色づいた変身態は、死を乗り越えた確かな証なのだろう。

 

「そうとも」

 

王が指し示す先に、無数のモニタが現れる。

それは社内のあらゆる場所を写す画面で、其処には、オルフェノクの死の運命を乗り越え、新たなステップへと踏み出した部下たちの、同胞たちの姿で溢れかえっていた。

 

「これが未来だ」

 

歓声。

画面が映すのはあくまでも社内の映像に過ぎない。

だが、防音である筈の社長室に届く程、社内の仲間達が声を上げている。

死の運命すら知らず、自らを超越者と信じていた者たちすら、自らの変化に喜びの感情を爆発させているのだ。

 

画面に映るのは残らず人の姿でなく、化け物の如きオルフェノクの姿。

しかし、そこには確かに、何の憂いも無く笑う姿があった。

 

祝福は成った。

王が現れ、死の運命は退けられ、自分たちには新たなる未来が開けたのだ。

 

「どうかな、俺からの少し早めのクリスマスプレゼントは」

 

「は……」

 

頭を垂れ、しかし、言葉に詰まる。

涙腺の無い身体でありながら喉の奥から嗚咽が溢れてくるようだ。

数十年。

人間に迫害され、それでも人間を信じ、仲間を集め、時に裏切られ。

幾度となく倒れ、それと同じだけ立ち上がってきた人生が。

今日この日、初めて、完全な形で報われたのだ。

この感動を、感謝を、如何にして言葉として形にするか、花形はどれだけ知恵を尽くしても足りる言葉を見つける事ができなかった。

 

「そうかそうか、では」

 

頭を垂れ、溢れる筈のない涙で瞳が揺れていたからか。

掲げられた腕の先で、くい、と、手首が何かを引き寄せる様に曲げられる瞬間を、花形は眼にする事も出来なかった。

 

「──プレゼント交換と行こう」

 

―――――――――――――――――――

 

ぼ、ぼ、と、スマートブレイン本社の至るところから、重い水音が響く。

それは全て、かつてオルフェノクであったスマートブレイン社員の、アギトの力と魔石生成の煙を浴び、死の運命を超越し新たな生命体へと進化した筈の彼等の腹部から聞こえている。

それは、魔石ゲブロンとも霊石アマダムとも呼ばれる、体内に生成された人間の可能性の結晶体。

宿主の全身に侵食した強化神経と共に、何か恐ろしい力でもって体外に引きずり出されたそれは、やはり先の赤い煙と共に、虚空へと消えていく。

 

「あ、あ、あ……」

 

それだけでは終わらない。

全てのオルフェノクのモチーフに被さる様に表出していた、頭部に頂く大きな複眼が消えていき、超越生命で彩られていた体色が抜け落ち、体色は死を連想させる灰のそれへと戻っていく。

だが、完全に元のままとは行かない。

全身に根を張る様に伸ばされた強化神経を引き抜かれる過程でその身体はまるで体内で爆薬でも炸裂したかの様に花開いている。

立ち尽くす、元人間の、元オルフェノクの、元魔石の戦士の、元アギトの、成れの果てである生きているだけの灰のオブジェ、人型の怪物を蕾として咲き誇る異形の花々。

花開いた被害者達の身体から、まるで花粉の様に、花粉を全身に纏わり付かせ、花の蜜をたっぷりに含んだミツバチの様に、力の塊である輝きが、アギトの力が飛び立って行き──

 

―――――――――――――――――――

 

その全てが、俺の体内へと飲み込まれていく。

なるほど、さすが大企業だけあり、結構な人数が居たようだ。

オルフェノクとしての力の大半を飲み込んだアギトの力は、与えた時よりも更に規模を増している様に思える。

無論、全体の規模から考えれば誤差レベルではあるが……。

それでも、ロードインパルス並のモンスターを数体作る程度には増幅する事ができた。

魔石の数も相当のものだ。

今頃、転移させた魔石の洗浄が基地で行われている筈だ。

これなら魔石搭載の新型ゾイドの研究も進めやすくなる。

 

「な、にを」

 

目の前で蹲る花形社長──ゴートオルフェノク。

大きく消耗したにも関わらず人間態になるでもなく灰になるでも無く、壊れた怪人態のままなのは、アギトの力の副作用か、魔石の力の残滓によるものか。

だが、先は短いだろう。

今、社内に溢れかえるオルフェノクの身体を使ったオブジェと同じく、このオルフェノクの身体もまた、引き抜かれる寸前に魔石の力によりギリギリの延命が施されたところだ。

全身を引き裂く様な裂傷と、それを無理矢理に生かす程の細胞分裂。

その後に魔石の移植などが無い以上、彼等の身体は一気に数年分細胞が老化している筈だ。

無論、すぐさま死ぬ訳ではないが……。

 

「君の意見は聞いた。願いも叶えた。未来が見えたかな? 仲間と共に栄える未来は」

 

「だが」

 

()()、君達は滅ぶべきだと思う」

 

―――――――――――――――――――

 

「こんな風に」

 

社長室に残されたモニターの中で、もはや死を待つばかりとなった無数のオルフェノク達が、鏡に、鏡の中から現れた巨大な顎門に、次々と噛み砕かれ、飲み込まれていく。

そう大きな音も無い筈だ。

社長室は防音の筈だ。

なのに、

 

ぼり

 

 めき

 

ばきん

 

     ごり

 

 くちゃ

 くちゃ

 

ごくん

 

まるで目の前で、耳元でそれが行われているかの如く。

幻聴だろうか。

全身の神経を引き裂かれた今のゴートオルフェノクであればありえない話ではない。

やめろ、と、逃げろ、と、なぜ、と、声を振り絞る事すら苦痛を伴う。

 

だが。

ゴートオルフェノクは、引き裂かれた身体で、勢いよく走り出す。

ドラゴンオルフェノクの龍人態すら凌駕する超加速。

社長室の扉を、いや、外に繋がるガラスを突き破り、外へ。

 

命が惜しい訳ではない。

既に己の寿命は視えている。

何事もなくとも一年は持たなかっただろう。

先の出来事で引き裂かれ無理矢理に繋がれた身体はすぐにも限界を迎えようとしている。

 

だが。

ゴートオルフェノクの、花形の子供達は、流星塾の生徒達は違う。

王が、アレが生きていれば、オルフェノクの記号を備えたあの子供達もまた、自分達と同じ様にされてしまう。

 

それだけは。

それだけは、決して許容してはいけない。

許容できるものではない。

生存の為に、仲間を増やす為に、本能の為に、多くの罪を背負ってきた自分達ならばともかく。

あの子達には、なんの罪も無い。

 

殺さなければならない。

王を殺さなければならない。

 

王を害するものを殺す為に、王を守るために作られたベルトを用いれば。

あるいは、王を殺す事も。

そうでなくとも、子供達が身を守る程度の事も。

可能になるかもしれない。

可能でなければならない。

 

研究所を目指し、ビルの外壁を走り、走り、走り……。

おかしい。

ここで、ゴートオルフェノクは初めて気づいた。

ビルのガラスを破り、外に出て、壁を走り下り。

まだ地面に辿り着けない。

 

そう、ゴートオルフェノクは考えている。

しかし、まず最初に勘違いがある。

ゴートオルフェノクは、社長室の外に出ても居なければ、ガラスを突き破ってすらいない。

無論、ゴートオルフェノクの身体能力と肉体強度を持ってすれば、高層建築の上層階のガラスの壁を突き破る程度は容易い事だ。

だが。

 

「ガラスも鏡面だから」

 

声の方に視線を向ければ。

其処に、スマートブレイン本社から見渡せる東京の街は無く。

奇怪な色彩の樹木が、鈍色の大地が広がっている。

無数の鏡面を備えた機械の街。

人の、生き物気配は無く。

しかし、無数の機械の獣が闊歩する異界。

 

緩やかに傾斜する、壁と思っていた坂を振り向けば、スマートブレイン本社があった筈の場所には、それを遥かに上回る巨大な塔が立っていた。

 

「なんだ、なんなのだ、これは!」

 

「箱庭だよ」

 

こっ、と、足音を立てながら、白い王が──二十二号が姿を表す。

 

君達()を滅ぼす為の、あらゆる力を試すための、実験場で、放牧地で、今は君の処刑台で、あとは」

 

その手の中には、三本の、王を守るために作り出されたベルト。

 

「プレゼント交換会の、会場かも」

 

嗤う二十二号の目の前でゴートオルフェノクが消え、背後、いや、真横に現れる。

尋常の視覚や神経では捉えきれない速度。

王を狙う攻撃ですらなく、ただベルトを奪おうとする動き。

伸ばした腕が掴まれ、ギチギチと音を立てて指が減り込んでいく。

脚を狙うローキック。

膝を曲げ躱される。

もう一本の手が拳を作り、二十二号の脇腹に。

直撃する寸前に透明な何かを突き破り拳が不自然に減速し、二十二号のもう片方の手に持ったベルトで叩き落される。

ならば頭で、と、なりふりを構わずベルトを奪還しようと頭を振り上げたゴートオルフェノクは見た。

二十二号の口、大きく開いたクラッシャーの中に、空の太陽にも劣らぬ輝き、燃え盛る炎の揺らめきを。

 

「メリークリスマス」

 

声と共に、ゴートオルフェノク、スマートブレイン社長にして多くの迷えるオルフェノクを導いてきた指導者の意識は、この世から完全に消えて失せた。

 

―――――――――――――――――――

 

いや、少し早いのだけれども。

本当に、本当に良いクリスマスプレゼントを頂いたものだ。

実に有意義なプレゼント交換会だったのではないだろうか。

俺はオルフェノク達に未来と希望を見せて。

オルフェノク達は増幅したアギトの力、後にアギトの力を再び与えた上で再利用できる死にかけの無数のオルフェノク、人数分の魔石と強化神経。

そしておまけに、脳味噌を焼かれた死にかけのゴートオルフェノクのボディ。

 

ここ一ヶ月近くのドラゴンオルフェノクでの実験により、身体と神経の加速に如何なる電気信号が必要となるかは確認済みだ。

とはいえ、脳味噌……頭の上半分も吹き飛ばしてしまえば、ものの数秒で死に至るのだが。

貴重な魔石を利用して作った、専用の疑似神経発生装置を頭の破損部にパイルダーオンさせれば……。

ビクッ、と、ゴートオルフェノクの身体が痙攣し、独りでにその場で立ち尽くす。

手を離しても倒れる事も無い。

完全に自力でバランスを取っている。

 

「座って」

 

その場で座り込み。

 

「立って」

 

その場で立ち上がる。

良し、良し。

これで、貴重な加速能力持ちをもう一体、実験で使い潰す事ができる。

アギトの力の元となるオルフェノクは貴重だが、それ以上に貴重な加速能力を解析する為ならば完全に消費してしまうのも仕方のない事だろう。

 

そして。

これにてスマートブレインは完全にもぬけの殻となった。

世間的には大事件なのだが、事件性を匂わせる……つまり、オルフェノクの研究施設や資料、監視カメラ等のデータは全て回収・破棄済み。

現状の警察の捜査能力では、あの場で何が起きたかを突き止める事はできないだろう。

後は、資料をアジトに持ち帰ってじっくりと研究を進めれば良い。

 

手の中にある三本のベルト──の模型。

勿論、先んじて強奪……回収していたものは既にアジトにあり、衛星も掌握済だ。

だが、これはこのまま使うにはちと難がある。

オルフェノクのアンチシステムとして設計されているのは、恐らくオルフェノクの王を殺そうとして害を為せるのはオルフェノクの裏切り者しか居ないだろうという考えからなのだろうが、それはこの世界では通用しない。

基本的なシステムは流用しつつ、うまい具合に改造していく事にしよう。

 

いや、しかし、しかしなぁ。

上手いこと行ったものだ。

家に帰る前に、少し祝杯を上げていくのも悪くないかもしれない。

なごみさん……を誘うのは明日か明後日にしたい。

難波さん……には、今回のイベントに関して話す訳にもいかない。

ジルとグジル……は、明日明後日に備えて酒なりなんなり買っていけばいいとして。

 

ううむ。

いにゅいが本調子で、轟雷が死んでいなければ、前のバイト先を貸し切って理由も言わずに祝わせても良かったのだけど。

仕方がない。

 

光学迷彩を施したままミラーワールドから出て、人目の無い場所で変身を解除。

スマブレ本社を見渡せる位置で待機させていた、もこもこに着膨れない程度の防寒着に身を包んだクロとシロに手を振る。

二人共にこにこと笑いながら手を振り替えしくれているが、薄っすら開いた眼が笑っていない。

待たせるだけ待たせて一切出番が無かったのが不服なのだろう。

オルフェノクを嬲れると期待していただろう二人にお詫びと称して高めの飯を奢って、それをとりあえずの祝勝会としてしまおう。

 

 

 

 

 

 

 

 





クリスマス回
次回もクリスマス回かもしれんけども


☆口からなんか吐く系の武器はガチ勢の嗜み
眼からでもいいけどとりあえず両手を組み合って千日戦争状態になっても頭突き以外に相手の頭部に高威力攻撃出せるようにするのは基本
スマブレ関係施設にはミラーワールド側からの監視があるので、当日本社に来てない連中がどれだけ居るかも把握済み
……という形で僅かに残しておく事で555編に行き詰まった時に適当なオルフェノクを出す事でお茶を濁す事ができるという甘い計算
実際ドラゴンとかゴート、ローズを除けば組織の後ろ盾が無ければ唯の野良怪人なので仕留めるべき相手を仕留めてしまえば後はゆっくり刈り取って行けば良いのだ
ミラーワールド側が代わりすぎてミラーじゃない問題は、誰かがミラーワールドに居る間にミラーワールド側で自律移動しない物体を表の世界で動かすとどうなるか問題とリンクしており
鏡合わせの世界と、鏡を通じて到達できる別世界で徐々に分岐しつつある
管理者が神埼兄妹から主人公に変わっている事で更に複雑な異界化が進行している為、デッキ関連技術を持たない者がミラーワールドに行く難易度は更に増した

☆ゴートオルフェノク(任期満了)
王が王ではない事すら知ること無く人格部分死亡
あっさり過ぎるって?
高速戦闘する奴がどんな感じかはドラゴンでもう知ったので真正面から正々堂々とかするわけないんだよなぁ
アギト化魔石の戦士化した後にアギトの力を奪われ魔石と神経を引き抜かれ弱体化
子供達を守るためにベルトを確保しようとするも、無念の内にミラーワールドにて散る
頭の半分くらいから下はしばらく元気で加速実験に参加し続けるぞ!

☆本社に集まっていたオルフェノク達
たぶん人間を襲わない穏健派のオルフェノクも居ただろうにお前ときたら
でも人間を襲う同僚を止める事もありませんでしたよね?
普通の職に着いて援助を受けてるだけの奴とかは来ていなかったかもしれないので
ピザ屋のおやじは生きているかもしれない
それ以外で穏健派がどれくらい居るか知らないので生き残りの数も知らない
ただし最優先抹殺対象のローズが居たのは確認されている
まぁ殺さずに全身ズタズタの状態でアジトに運び込まれたのだけれど
激痛の中でも意識はあるけどヘキサギア達にミラワに連れ込まれる段階で不要部分の切除は開始しているので、或いは意識を保ったまま加工されるなんていう不幸な個体も居るかもしれない

☆ゲブロン搭載疑似神経発生装置ぃ~!
これは魔石搭載の最新型ベルトの、宿主の人格バックアップ機能を応用して作られた、まさに画期的なシステムなんだ!
ダグバ戦で主人公もダグバも脳を破壊されながら行動していたように、ベルトには疑似神経を通して肉体を操る司令塔になる機能も存在しているよね?
これは破損箇所の再生を最低限に、接続箇所から神経を伸ばして壊れた肉体をそのまま脳の代わりに動かして、ラジコンみたいに操れるようにする事ができるんだ!
肉体各部にそのまま指令を遅れるから、脊髄が損傷していても何の問題もなく身体を動かす事ができるんだよ
これさえあれば、殺すと殆ど何も残さず消えてしまう生命体でも、脳味噌以外は殆ど完全な状態で鹵獲できるスグレモノさ!
勿論、生かしておく必要が無くなったら適当に引き抜いてしまえば再利用だってできちゃう!
いやぁ、便利な世の中になったもんだ……

☆シロとクロ
電話でお出かけしようと誘われて、クリスマスのお誘いかしらと思っていたら、オルフェノクを一網打尽にするから運良く逃げ出した奴が居たら死なない程度に好きにしていいよ、と言われて、武装とおめかししてルンルン気分でスマブレ本社近くで張り付いていた
そしたらみんな運が悪かったもんだからもう待ちぼうけよ
なおその後にパパ・ンにいい感じのレストランでごちそうになった上にたぶん銀座とか行って色々買って貰って最終的にウッキウキで帰っていったぞ
買い物中に主人公の腕に両脇から二人で腕絡めてお父様とか言っていたのは無知からのものでなく困る主人公を見ていたいが為なのだ
主人公のお父さんに見られる可能性もあったけど其処は主人公がルート選択をすることでなんとかなった
見られてたら説教だったよ


☆それはそれとしていただきもの


【挿絵表示】


今日は、ナナス様より頂いた陽炎ユナイトベントで、優勝していくっ
狼っぽさ残しつつアルティメットぽさもあり……
ていうか多分第三期(龍騎編)始まった時の新OPとかでラスボスっぽくシルエットが移されてそれに陽炎状態の主人公が立ち向かって行くみたいな映像流れるやつ
ちょっとオーディンぽさもあるのがミスリード感ありますね
まぁラスボスと言えばラスボスだし優勝したと言えば優勝していた訳ですが


【挿絵表示】


でんっ
並べたやつー!
黒い頃の二十二号とこの二形態を知ってる人が居たら関係性を疑われる事間違いない気もする
まぁライダー世界の住人はあんまりライダーの見分けつかないの法則があるから大丈夫かもしれないし大丈夫じゃないかもしれないわね……
ナナス様、イラスト寄贈ありがとうございました!
はい、エドテン(再生怪人並感)




まぁ勢いよくスマブレを壊滅させた訳ですが
次回に回収したベルトの解説をする以外今後の展開は決まっていないぞ!
そもそも王の器はどうするのか
どうなるどうする次回以降!
という無計画なSSでもよろしければ、次回も気長にお待ち下さい

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