オリ主で振り返る平成仮面ライダー一期(統合版)   作:ぐにょり

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93 王を守る三本のベルト

スマートブレインが、オルフェノクの集団が製造した、王を守る三本のベルト。

ファイズ、カイザ、デルタ。

これらは設計思想に多少の差異こそあれ、基本的な構造や使用する各種システムは共通の規格が利用されている。

ライダーズギア(或いは単純にギアとだけ呼ばれる事も)を使用する事でフォトンブラッドを流動させるための光の骨格を形成し、そこに衛星から戦闘用特殊強化スーツの本体を転送する。

 

実際、これほど個人が密かに運用するに向かないシステムは存在しないのではないだろうか。

地下での変身なども確認されている為に、直接スーツが照射されている訳ではないのだろうが、どちらにせよ、変身する度に座標データは衛星の方で確認されてしまうわけだ。

何らかの理由で衛星をハッキングでもされようものなら少なくとも位置情報は完全に抜かれてしまう。

最悪、衛星を破壊されてしまえばそれだけで変身不可というのも頂けない。

 

もっとも、俺の手に渡った時点で既に衛星からのスーツの転送というシステムは不要になった為、この点は特に気にしなくても良い。

スマブレ自慢のソルメタル生成の手順は既に手中にあるし、態々衛星に管理させるまでもなく、ベルト一本分の中にスーツを収める、或いは変身時に逐次スーツを生成するという方法に変更してしまえばそれほど問題は無い。

実際、俺が潰した時点では未だ構想段階で試作品の設計図が引かれているだけのファイズブラスターを見れば分かる通り、このスーツ転送問題は物質を分子分解してコンパクトに収納する技術が完成していれば、順次アップデートされていたのではないだろうか。

 

未完成だったか意図的に開発を先延ばしにされていたかも分からない部分も含めて、この三本のギアは付随するサポートメカと並んで多くの学びを俺に与えてくれた。

ソルメタルはアーメタルと比べて生成の難しさに難があり、強度の面でも単純に何らかのモンスターと契約してしまえばン級の耐久力を保証してくれるアーメタルに劣るものがあるが……。

それでもこのギアは、とても素晴らしい知見を与えてくれた。

それはフォトンブラッドでも、それを流動させるフォトンストリームでもない。

フォトンブラッドを生成する為の、全てのギアに内臓されている部位、その加工技術にある。

 

現存する三本のギアには、全て自らの意思が、意識がある。

しかし、それはゲントキシン溶液に浸す事でアルタードステート……変性意識状態に意図的に固定され、人のそれとは異なる状態で維持されている。

強い至福感、全能感に満たされたその意識は、何がしたい、という新たな思考を発生させる事もなく、外部刺激にただ反射的に一定の反応を示すのみ。

それこそが、ライダーズギアという外付け制御装置によって行っている事なのだ。

 

なるほど、流石は数十年の経験と技術と知識の蓄積の果てに生み出された装置だ。

小型化、モジュール化、という一点で見て、俺は自らが振るう技術の未熟さを思い知るに至った。

()()()()()()()()()()()()()()()は、極限まで無駄をそぎ落とせばここまで小型化できるのか。

 

そう、薄々予想はしていたが、実物とそれを製造する為の各種研究資料などを手に入れるに辺り、予想は完全に確信に変わった。

ライダーズギアとはつまり、オルフェノクの人間的機能を文字通り限界まで削ぎ落とした真の最小単位をコアとして作られた、一種の生物兵器と呼べなくもない。

呼べなくもないなどと言葉を濁したのにも訳がある。

このライダーズギア、オルフェノクをはっきりと材料にこそしているが、その実、生体パーツの類は一切使用されていない。

つまり、アギト化オルフェノクを利用したヘキサギア、ゾイドへタイムベントを使い培養したアギトの力を移植した先、培養が不可能なゾイドと同じ構造になっているのだ。

 

無論、培養したアギトの力そのものをヘキサギアに組み込む技術は俺にもあるが……。

アギト程に伸びしろのないオルフェノクの力を抽出し、ライダーズギアのような小型のデバイスに組み込む事、そしてなおかつ、恐らくは元のオルフェノクよりも高度な形で利用可能にしたスマートブレインの技術開発陣の発想力、努力は眼を見張るものがある。

極論してしまえば、オルフェノクの力とはマラークの呪い、マラークの力の欠片だ。

そしてオルフェノクへの憑依現象を見ればわかる通り、マラークにとって本体は肉の器ではなく魂そのもの。

つまり、オルフェノクとしての力はアギトの力と同じく脳が無くとも行使可能なのだ

 

ドラゴンオルフェノクは実験中脳みそをいじいじするだけで加速状態に突入していたので勘違いしていたが……。

それは結局、肉の器にある間はそこから発生する意思によって力の矛先を設定していたというだけの話だ。

力そのものはマラーク、天使と同じものなのだから、肉の器を完全に廃する事で純度を上げるというのは良い発想だろう。

フォトンブラッドとは結局、オルフェノクが使徒再生などに用いる質量を持たない半霊的物質を高濃度に圧縮したものなのだろう。

出力を見た中で青や白が中程に来ているのも、それが恐らく本来のオルフェノクの力の色だからか。

 

改めて見れば分かるが、このギア一本の為に、結構な数のオルフェノクが使われている。

オルフェノクから転化したアギトの力一人分でゾイド一体と考えると実に贅沢な使い方をしているではないか。

設計図をみれば分かるが、この純化されたオルフェノクの魂を保管、憑依状態にする為の部位はバックルではなくベルト部分か。

簡易化されている為に核爆の衝撃に耐える程ではないが、ベルト部分にも天使を憑依させておく為のHDDが内臓されている。

戦闘データを保管しておく大容量HDDの方も半分はこれに使われていると見ていいだろう。

こちらを残しているのは……恐らく、オルフェノクとしての力が強かった個体の魂が封じられているからだろう。

風神の主核と補助核のような関係にある。

材料は……何らかの理由で死にかけていたオルフェノクから移植したか。

志願制だったか会社の方針に合わないオルフェノクを始末ついでに使ったかは謎だ。

そこまでのデータは残されていなかった。

 

さて、ここに三本のベルトがある。

ぶっちゃけた話をすると、出力が上なだけのカイザとデルタは改造しても旨味が無いので実験に回す。

そして残りのファイズギアだが。

カイザとデルタでの実験を行った後に、改造を施して行きたい。

現時点ではとても使えたものではないが……。

この世界でならば、より有用な形に改造する事ができる筈だ。

 

いつかいにゅいと会う為にリアクターの中で眠る轟雷。

今もいにゅいの魂と共にある轟雷。

ならば、残りの轟雷もまた、いにゅいと共にあるべきだろう。

 

リアクターを見上げる。

ごぽ、と、内部に発生した水泡と共に、轟雷の瞼が開く。

半覚醒状態。

アギトの力が高まりつつ有る証拠だ。

自然といにゅいに成長を任せた轟雷の魂と比べても、段違いの速度で肉体は活性化しつつある。

フリーエネルギーだけが原因なのか、いや、肉体にすら残された、轟雷そのものであるアギトの力が進化を促している。

いにゅいへの愛故に。

 

「ああ……轟雷は可愛いな」

 

恋する少女は何時でも美しい。

生死の境にあっても途切れぬ思いともなればなおさらだ。

目覚めの時は遠からず、しかし、目覚めるのは間違いなく轟雷ではない。

しかし、それはやはり元の轟雷の持っていた感情に確実に引っ張られた人格を持つ事だろう。

無論、それが如何なる形で表現されるかは未知数ではあるのだが。

それでいにゅいの中のアギトの力の進化が促進されるというのであれば好都合ではないだろうか。

やはり、アギトの力は苦難の中でこそ成長するのだ。

そして、苦難を乗り越えるというのであれば、やはりいにゅいに似合う戦装束の一つも欲しいところで。

それはやはり、共に戦う相棒でもあるべきだろう。

 

―――――――――――――――――――

 

という、シリアスな話は一先ず置いておく。

これから研究や実験を繰り返すにしても即日完成する訳でもないし、何より、もうセンター試験まで一ヶ月も無いのだ。

一ヶ月も無いので流石の難波さんも以前に比べて真面目に勉強をしてくれるし、教科書ノートを開いたまますぐ開いた教科書と関係ない保健体育の勉強を始める事は少なくなった。

もう一週間もしてない! と、半泣きで言われた時はうーんとなってしまった(帰り道の公園で、放課後の学校で、というのはカウントしないらしい)が。

模試A判定というのは確実に合格する、という判定ではない。

これで落ちる人も普通に存在するのだ。

生き残るために修行や研究を積み重ねるのも良いが、それで一般人としての俺が転落人生を送ってしまっては元も子もない。

 

……まぁ、表の顔は適当にそこらにマンションなり建てて其処のオーナーという事で良いのでは無いかと思いついてしまったので、学歴はそれほど気にしなくても良くなってしまったのだが。

人が入らなければFAG入れてFAGに軽いバイトさせてその上で金渡してその金から家賃払わせれば表向きの顔は維持できるというのは革命ではないだろうか。

だがそれはそれとして大学で学ぶ中で新しい気付きとかもあるかもしれないので頑張ろう。

そして頑張る為に必要なことの一つ。

 

「メリークリスマース!」

 

そう、クリスマスパーティーである。

勿論家はそれほど社交的なあれではないので家族で祝う程度なのだが。

家族水入らずでのささやかなパーティーというのはささくれだった心を優しく癒やしてくれる。

いや別に最近はささくれだってはいないのだけど。

 

「でも残念だわぁ……」

 

「お父様のお母様とお父様にご挨拶をと思ったのにぃ……」

 

「お祖母様呼びじゃないのな」

 

頬に手を当て溜息を吐くシロクロに、此処ぞとばかりに父さんの秘蔵のワインを引っ張り出してきた(もうそろそろ全部開封済みになるが減った分は俺が責任を持ってモーフィング補充している)グジルがツッコミ、ジルがグジルの肩を手で掴んで『それ以上いけない』とばかりに首を振っている。

 

「お前ら何でいんの」

 

「家族でパーティーするんでしょう?」

 

「娘をほったらかしはダメよぉ?」

 

何でそんな当たり前の事を聞くの?とばかりにすっとぼけた顔で首を傾げる(口元が笑いを堪えている)シロクロ。

 

「まぁ私が呼んだんだけども」

 

そして並々と中身が注がれたワイングラスを揺らしながら早速白状したグジル。

 

「…………紹介してなくないか?」

 

「いや、この間ジルと一緒に東京行った時に知り合った」

 

「ああ、あの時」

 

少し前の休みにグジルが、『ネズモのカスの親戚みたいな連中が海とか水テーマの遊園地作るとか生意気なんだよなぁ?! 見てきてケチつけてくるわ!』とか言いながらジルを伴って東京のデ○ズニ○シ○に行った事があった。

帰ってきた時には頭に黒い耳型のカチューシャを付けてすっげぇご満悦な顔でデカイぬいぐるみを抱えていたが。

 

「帰り道で人間に紛れて変な気配があったから、これはもしかしてカウント増やせる案件かなって思って、行ってみたらメイドカフェでなぁ」

 

まだメイドカフェではないが。

 

「うちでコーヒー注文して、一口飲んで開口一番『まっず!』って大声で言い出すものだから、ああ、この子も私達と同じ使命を持たされたのかしらって」

 

それは後腐れない場所では好きに振る舞う事があるせいだな。

 

「で、閉店まで待って、よっしゃ話聞いてから殺そ、って」

 

「まぁ妥当だな」

 

「参考になるわぁ……」

 

「交路から貰ったデッキってのも使ってみたかったからそれで変身して待ち伏せてたら」

 

「あの変身システムならお父様の関係者かなって」

 

そうとも限らないが……。

まぁ、破壊者とか来ない限りは俺くらいしか使わないか。

 

「で、分かり合うのに一戦して、その後は普通に……メアドとか交換したり」

 

「轟雷ちゃんも生きてた頃だったけど、休みだったから、メアドの交換はその時でいいかなぁって」

 

「あー、じゃああれか、ジルもグジルも大体の事は知ってるのか」

 

「寂れた喫茶店乗っ取って東京一のメイド喫茶を作るんだろ?」

 

「作らないが?」

 

微妙に伝わってない……。

いや伝わっても伝わらなくてもどっちでも良い話ではあるのだけども。

 

「そもそもなんで呼んだんだよ」

 

「だってお義母さん、お義父さんが帰ってこれないから東京行っちゃったし、ケーキもチキンも食い手が足りない」

 

と、グジルが指差すのは巨大なホールケーキとこんがり焼けた瑞鶴……ではなく七面鳥。

なるほど確かに五人分を想定している為か三人で食べるにはやや多い。

でもこいつらそんな食わないぞ。

そもそもその為だけに東京からこっちに来るほどこいつらも暇ではないのではないだろうか。

お店とかほったらかしなのでは。

 

「私達も、お父様にお渡しするものがあったから、じゃあ丁度いいわねぇ~って」

 

「お渡しするものぉ?」

 

と、シロとクロが揃ってバッグから何か、綺麗にラッピングされた箱を取り出した。

 

「クリスマスプレゼントよぉ」

 

「轟雷ちゃんの事があったから不謹慎かしら、とも思ったのだけど……」

 

「お父様からはたぁっくさん、プレゼント貰っちゃったからぁ……お返し、ね?」

 

たぁっくさん、と言いながらお腹をさすりさすりと撫でるのは意味深だから止めてくれないか。

 

「私らからもあるけど、まぁまずはそっち開けてみ」

 

「まぁ、良いけど……」

 

促され、プレゼントの箱を開ける。

実際、表面上しぶしぶという風に装っているが、俺自身割とワクワクしている。

血縁が有るわけではないが、子供に相当する存在からのプレゼントであると考えると中々のイベント感ではないだろうか。

 

「これは」

 

箱の中から出てきたのは紙束。

一瞬本の類かとも思ったが、本というには縦幅が細すぎて横幅が長すぎる。

それが何冊かある感じ。

 

「全国のお父様垂涎のぉ」

 

「肩たたきとか券よぉ」

 

「はえー、これがあの伝説の」

 

言われてみれば、中々の達筆で『肩たたき券・お父様専用・一枚十分』と書かれている。

しかもただ紙を束ねただけではなく、普通の回数券の様に蛇腹状に畳まれ、一枚一枚に切り取り線が刻まれていて、中々凝った作りになっている。

 

「ん、とか……?」

 

ぴら、と、肩たたき券を広げる。

最初の三枚程が肩たたき券。

 

「デート券・お父様専用・一枚一日」

 

「あー、いけませんお客様!そういうほのぼのするのはいけません!あーお客様!」

 

グジルが両手を前に突き出してニヤニヤとしながらそんな事を言い始めるが、そんな微笑ましいものではない様に見える。

デート券・お父様専用・一枚一泊二日。

デート券・お父様専用・一枚三泊四日。

……これだけでまず二メートルくらいある。

ここまでならまだいい。

 

「シロとクロを好きにして良い券・お父様専用・一枚無制限……?」

 

「ほらぁ、私達だって生活があるものだから」

 

「今後は私達に何かする時は、それを使って貰いたいなぁって」

 

形は普通のチケットなのに、厚みがちょっとした辞書くらいあるのだけど。

 

「使い終わったら、また新しいのをプレゼントさせて貰うわね?」

 

にっこりと邪気無く笑うシロとクロ。

 

「愛が足りてるなぁ」

 

シミジミと呟くグジルに、別の綴を見せる。

喉の奥まで突っ込んで玩具にしていい券・お父様専用・一枚一L。

手足を縛って口だけでご奉仕する券・お父様専用・一枚一L。

上に跨って上下する券・お父様専用・一枚一L。

玩具みたいにしていい券・お父様専用・一枚一L。

 

「………………?」

 

綴を見ながら首を傾げ。

 

「あ、一リットル。…………?」

 

つぶやき。

その自分の言葉も含めて再び首を傾げ、何かに気づいたかの様にはっとした表情で手の平に拳を落とす。

 

「難波のデータとか育成に使ったのか!」

 

「使ったけどそれは別の奴の教材な」

 

なんか知らんが弱虫でもないのに泣き虫になったやつ。

 

「まぁ、プレゼントはプレゼントだし……ありがとうな」

 

大事に締まっておいて、肩たたき券部分だけを見てほんわかする分には無害だろう。

その他の券に関しては見なかったこととする。

 

「どういたしまして」

 

「今、使っても、全然いいのよぉ?」

 

この家は何時からソドムかゴモラの街になったのか。

グジルとジルは、服の襟元を開いて誘惑する風のシロクロを見て……というか、俺の方も見つつ呆れ顔だ。

いや、俺が悪いのか?

俺が悪いか……。

幾ら一般社会の片隅に居れる程度には知識を与えていると言っても、魂自体は生後一年にも満たない様な状態で強烈な経験を与えればそれに影響されないわけがない。

今後FAGに何かする時は、その後の人格にどんな影響が出るかをちゃんと考えてやらなければならないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 




短め

どっかで肩たたき券ネタを見たのでやってみたかったのでクリスマス続行
次回からはライダーっぽい話に戻ると思うけどどうかなぁ


☆ブラッドサーバー何処だよ!
メディアワークスのハイブリッドファイル84ページによるとベルトにフォトンブラッドの発生源であるブラッドサーバーが存在するらしい、ポインターへのフォトンブラッドのチャージもこれを用いて行うと同ページに書いてある
しかし超全集上巻75ページのベルト部分の詳細解説を見るに発生源らしきものは存在しない
だがこの超全集のベルトの各部解説には書かれていない部分がある
ベルトのバックルではない部分……腰に巻くベルトそのもの
つまり、ブラッドサーバーとはベルト状の部分に詰め込まれたオルフェノク達の魂そのものを表していたんだよ!
っていう話
この辺の設定集とかネットのまとめとか見てるとオルフェノクの王を殺そうとするのはオルフェノクだろうみたいに考えられていた(人間はそれを考えたとしても対抗できないだろうみたいにおもわれていた)っぽいし
使徒再生時に発生する青い炎とかもオルフェノクにとって劇薬という話もある(これはソース不明だけど劇中でオルフェノクがオルフェノクを殺す場面結構あるのでそこからか)
じゃあ護衛には無数のオルフェノクを纏めて作り上げた戦士だろう、みたいなのが開発経緯なんやろなって
反逆者が材料なら本来戦力にならない人員も戦力にカウントできる
力は外付けなので中身が死んでもギアが無事なら即時復帰可能
実は設定集に装着者への反動が強くオルフェノクのような強靭な肉体かオルフェノクの因子持ちで無ければ耐えられないと書いているが、カイザですら人間でも数秒は耐えられるらしい
つまりこれは、本来自らの力に耐えきれず自滅するオルフェノクの力を、負担のみ装着者に肩代わりさせる事で優秀なオルフェノクの力を長期に渡って安定して運用する為のシステムなのではないだろうか
劇場版の変身一発でカイザギアが灰になった理由もこれで説明できる
恐らく変身一発はベルトから装着者に伝わる筈のオルフェノクの力の負荷をそのままベルトに返す様な体質にする効果があったのだと思われる
そうすると、肉の器ならぬソルメタルの器を持つオルフェノクであるギアは、込められていた無数のオルフェノクの力の反動で灰になった……オルフェノクとしての本来の死を与えられたのだ
ここまで書いておいてなんだけどどっかにブラッドサーバーはこの部分の事でこういう理屈でフォトンブラッドを形成してるんだよって説明があったらぐにょりは謝るけど訂正はしない
複数ソース参照すると矛盾する事もあるから結局どこかでどの設定を取るか選択する以上、独自設定が挟まったりするのは仕方のないことなのでドラゴンオルフェノクは空を飛ぶしベルトの材料に変なものが混じったりする

☆変な色の液体に満たされたポッドの中に居る全裸美少女の顔面アップからの薄っすら眼が開く演出大好きマン
液体じゃなくてフリーエネルギー
ぶっちゃけオルフェノクの供給が無いから増やせないだと戦力が足りなくなるので無事にアギトの力養殖成功
その余波で当然目覚める魂も記憶も無い轟雷ボディ
だって元ネタのFAの方の轟雷バリエーションの中で好きなのがFAG化されてないから……
今後自由行動ユニットとして出撃して魂とか記憶とか求めたりするかもしれない
そういうキャラいいよね……
コトブキヤは轟雷ボディに綺麗に嵌るマントというかボロボロ外套も制作してるからみんなもチェックだ!

☆厄介な相手と厄介なベルトを与えられそうなまだ当然消沈中のいにゅい
いくら落ち込んでいるからといって休みっぱなしというのも不味いだろうと、しばらく休んでいたバイト先に向かういにゅい
戸を明けて入ると、其処には轟雷と何処か似た、しかしやや無機質な雰囲気を漂わせる少女が出迎える
「いらっしゃいませ、お客様」
「あ、いや、俺は」
困惑するいにゅい
自分が居なくなった後に入ったバイト、あるいはあいつがまた新しいバイトをツレてきたのか
「いいんだ。今のあんたは、少しコーヒーでも飲んで休んだ方が良い」
店の奥からは落ち着いた声
見れば店内に客は居らず(珍しい事ではない)、男性店員の制服に身を包んだ痩身の男が、入れてからやや経ってぬるくなったコーヒーをテーブルに置いている
「なんだ、あんた」
初めて見る、しかし、知っていた通りの、ぶっきらぼうな返答に、痩身の男は笑う
「ただの占い師さ」

いや、お前はホモだ
汝ホモなり、罪ありき!
ホモに罪は無いんだけどね
繁盛さすと花鶏の方のライバルになるけど、この世界線のホモは花鶏と関わりないから別にええやろ

☆肩たたきとか回数券
最後の方に
添い寝してあげる券
とか
手をつないで眠ってあげる券
とか入っててもごまかし切れない

☆一週間もしてない!(ほぼ毎日してる)
たぶん友人に
もう一週間もしてないの……寂しい
とかカミングアウトして
友人はそれをうんうん聞きながら内心で
じゃあ普段はどんな頻度でしてんだ
みたいに呆れてて、話をちゃんと聞いた後だと
小春のやつ、真面目な顔してヤリチンなのかと思ったら、頑張ってたんだな……
みたいにしみじみするやつ
クラスでも人気の彼氏持ち明るい美少女とその友人のぶっきらぼうだけど人の相談とかによく乗るボーイッシュな友人的なあれもいいよねぇ

☆去年開業したネズミーシーを楽しみ尽くす元グロンギとその半身
なんやかや二人共免許持ってるのでバイクで行った
巨大ぬいぐるみとかはサイドカーとかに入れたのでは
同じ階級の雑魚にネズミモチーフが居たのでネズミーランドの楽しさに懐疑的だった
行ってみると別段ネズミ要素は無いので普通に楽しむ
絶叫マシン系は戦闘中の高速機動とかで慣れてるからそれ以外の要素を楽しんでたんじゃないかな
美少女二人がゆったり系のマシンできゃーきゃー言いながら楽しむ良い絵がうまれていたのだと思う
帰り道でクロシロ相手に新装備を利用して2ON2挑んだりもしたけど殺せなかったのでカウントは増えなかったのが残念
カウントを増やすとどうなるのかって?
おまえそれクッキークリッカーを楽しんでいた頃の自分におなじこと言えんの?

☆ネズミーシー
2001年九月開業
この世界においては二度の東京大襲撃に挟まれるという劇的なデビューを果たす
まぁでもミ○キーは剣も魔法も使えるし船も運転できるし、大丈夫やろ

戴き物です!

【挿絵表示】

前回のブラックイクサの色変え
血涙ラインも消えて白い部分も消えたお陰で完全に仕上がりましたね……
これは悪の組織のアジトで仲間の喧々諤々を鼻で笑って注意されても俺は好きにヤラせてもらうとか行ってその場を去る奴
きっと壁とか柱に腕組んだ状態で凭れ掛かってますよ
ODEシステムだ
ODEシステムなのか……?
ODEシステム?
またODEシステムなのか?
ところで悪の組織の新人って言えばもう今季はぐにょりの中では株式会社悪の組織のアイドールちゃんなんですが、ちゃんとローカルヒーロー制作に金かけてくれるところは良いですね……
ドゲンジャーズのOPは何時CD発売されるのか
かつてのテレ朝ヒーローがやるローカルヒーローも増えてきましたよね
ゲキレンのジャンもやってたし、今回はサル顔の一般人が声だけだけどレギュラーっぽいし
明・太・子ぉ!
ナナス様、イラスト投稿ありがとうございます!



ええい、FAGはいい、ライダーを、ライダーを写せ!
という話になりそうなのでどうにかライダー要素を取り戻したい
・敵組完膚無きまでに織壊滅済み
・原作主役のベルト改造中
・サブライダーのベルト解析の為に解体中
・原作主人公特に戦う理由無し
取り戻したい……!
まあオルフェノクの王の入れ物を天涯孤独にした挙げ句にオルフェノク食わせて太らせて殺す作業があるのでシリアスなパートはあると思われるからいいかなって
困ったら途中で切り上げて鬼の技術を学びに行こう!
そういう無計画なSSですが、それでもよろしければ次回を気長にお待ち下さい

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