「私はどこに連れていかれるんだァ!」
「さぁね、少なくとも安心なんて出来ない場所よ」
男が必死に叫ぶ、
「キラークイーンこいつらを爆破しろー!」
キラークイーンと呼ばれたスタンド(ショッキングピンク色の筋骨隆々な人型)が、出現するも、虚しく呑み込まれていく
男とキラークイーンは、小さなブラックホールから現れる無数の手に呑み込まれる、そいつらを爆破しては、また出てくる。しかし、そのスタンドも身動きが取れず、呑み込まれる。
「私のスタンドが、飲み込まれてしまった!?まずい、これはまずいぞ!」
「クソカスがぁー!シアハートアタック!」
「これもダメかクソ、あの広瀬とかいうちっぽけなクソガキのせいで始まったんだ。クソカスがッ!」
悪態をつきながらもずぶずぶと、無数の手首に呑み込まれていく。
男の爪はうっすらと血が滲んでいた。
異様な程噛み続け、ぐしゃぐしゃになった爪をまだ噛み続ける。
男の意識は薄れていく。
「裁いてもらうといいわ[吉良吉影]ッ!」
吉良吉影と呼ばれたその男はショッキングピンクのスタンドと共に奇妙な出来事に巻き込まれていく。
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「ここは、どこだッ!」
吉良吉影が、起きた場所は地獄と言うにふさわしい、赤々しく、黒々とした場所だった。
「吉良吉影33歳、性別は男、生前は独身か。ほぉー自分の性癖のために48人、その他余罪含めて116人か、ありえねぇ数だぜ」
なかなかひょうきんな声でつぶやくイギリス人のような風貌のチンピラがいた。
「君は誰だ?これは君のスタンドか?少し用事があるんだ元の場所に帰してくれないか?」
吉良はスタンドを出しつつそう聞いた。
「だが断る。俺は誰だって聞いたんで答えさせてもらうがよ。俺はお節介焼きのスピードワゴン。ジョースターさんの子孫さんに言われて、テメーを裁くものさ。」
スピードワゴンと名乗ったその男は帽子を少し後ろに下げた。
イギリス人らしくもキリッとした顔が見える。
「私を裁く?何を言っているんだ君は、あいにく、君のようなヤツに構っている暇は私には無い。これは君のスタンドなんだろう?帰してくれと言っているんだ。」
「フッ、テメーはまだ自分の置かれている環境が分かってねぇようだなッ!」
そう言って吉良に、回し蹴りを喰らわせようとする。
「クッ、キラークイーンッ!」
スタンドがそのケリを難なく受け止める。そして、右手でスピードワゴンの服をつまむ。
「キラークイーン第一の爆弾!」
「君を始末させてもらうよ。」
しかし、爆弾は発動しない。
吉良の顔がみるみる青ざめる。爪を噛もうとするが、口先に触れただけで指に激痛が走る。
「何故?私のスタンドが発動しないッ?貴様何かしたのか?それが能力か?」
驚きのあまりブツブツと呟くようにしか話せなくなった吉良に、
「俺のスタンドの名は、バットアウトオブヘル。能力は、地獄を創り、普通の法で裁けない罪人を集めて裁く」
と、ニヤつきながら話しかけるスピードワゴン。
(クソカスがッ意味がわからない。このチンピラ、地獄がほんとにあると思っているのか?せいぜい1人の能力無効化が精一杯な精神力しかない奴め。)
「シアハートアタックッ」
「キラークイーン第一の爆弾」
(同時に使えばよかろうなのだッ!)
シアハートアタック、それは、爆弾戦車というのにふさわしい、キャタピラの付いた戦車が相手をどこまでも追いかけ、爆発する。その威力は小さな建物を半壊させ、一般人を死に追いやる。
更に、スタープラチナというほぼ無敵に近いパワーでも破壊されることは無い。
スピードワゴンのスタンドは、破壊力が低いため防御のすべはない。
「フッ、アウトッ!今のお前の行動はアウトだ。今テメーがやったことは、バットアウトオブヘルが、決めたアウトの行動だ、よって、テメーに、反撃させてもらう。」
全くわけがわからないというような顔の吉良とは対照的に、相手が策に物の見事にハマってくれたスピードワゴンは、とても嬉しそうだ。
そして、吉良が、数十メートルほど、吹っ飛んだ。
「ガッ!?私は今何をされたッ!殴られたのか?蹴られたのか?ストレイキャットのような空気弾か?痛い痛いぞ、クソッふざけやがって、」
どんどん口が悪くなっていく吉良に対しスピードワゴンは、説明する。
「お前にある呪いをかけた。それは、お前が殺意を持った時、発動する。今の殺意はお前自身をフッ飛ばした。それぐらいの殺意だったって訳だ。大きな殺意を持てばその分強い試練や、苦痛が起こる。ただし、虫をはねとばす時のような弱い殺意に反応しねぇから、安心しろ。つまり、お前は最初俺を殺そうとした時、虫と同レベルの殺意しかなかったわけか。ムカつく野郎だぜ。」
そのセリフを聞き、吉良が、不敵に笑う。
「フフフッフハハッ、おあいにくさま、私は、何人も殺してきた。殺人鬼としてはその辺に居るような、一人二人殺して、それを自慢しているようなガキとは違う。殺意無き殺人など、簡単なんだよ。」
「キラークイーン第一の爆弾」
そう言って自分のシャツのボタンを投げた。
ドンと、重い音が響いた。
「フフフッ勝った」
しかし、そういったセリフをいう時は大抵相手は生きている。
「こいつはちとお仕置きが必要かな?」
笑いながらそう言い放ち立ち上がるそいつを見て、吉良は、勝てるのか?と思った。しかし、そのスタンドは、最強だと自負するが故認めなかった。それが仇となった。
「テメーの罪は、スタンド悪用と、それに伴いスタンドを使った殺人だ!」
「バットアウトオブヘルッ!」
「ギルティorノットギルティ!?(有罪か無罪か)」
スピードワゴンが叫んだ。地獄の番人のような牙を持つ鬼のような骸骨。下半身は背骨しかなく、そこから直接肩のない腕や手の骨が生えているようなおぞましい形のスタンドが現れた。
「ギルティ」
重く響いた声で、スタンドが話した。
「うわぁぁぁぁシアハートアタックッ!」
キラークイーンでは爆破しきれないと思い、シアハートアタックを出した。が、少し走って止まってしまった。
「お前はもう有罪なんだぜ?」
バットアウトオブヘルに捕まってしまい、地獄に引きずり込まれる。
直感的にまたどこかへ連れていかれるんだと思い、
「次こそ平穏のある場所へ連れていかれるんだそうじゃなければおかしい。そうなるはずなんだハハハッハハッ」
と乾いた笑いが漏れた、そして壊れた。
これは、吉良吉影の吉良吉影による吉良吉影のための冒険譚。
<吉良吉影の奇妙な冒険第一部>
バットアウトオブヘル
破壊力C
スピードA
射程距離呪いはAスタンドそのものはB(地獄の中しか動けない)
持続力A呪いはスタンドがノットギルティ扱いの時に消えてギルティ状態で死んでもここに戻るだけ
精密動作性A()
成長性E(死んでいるため成長しない)
地獄を創り、スタンド使いを裁く。吉良にかけたのは殺意をトリガーとしているが、基本ばらばらの呪い例えば罪そのものに反応したり、とある人物を考えただけで、ダメージを受けたりする