宝石の国 Jewel the Land   作:naogran

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作者「中々面白そうな作品だったので、先行で序章を投稿します。」


序章「ツルギ」

遥か遠い未来。この時代に、人間の存在が僅かに残っていた。人間達の住む国はとても平和だった。

 

しかし、平和はすぐに地獄と化した。月から舞い降りた謎の狩人『月人』が突如現れた。国の人間達は月人達に反撃を開始した。

 

少年「くっ・・・!!あああああ!!」

 

1人の青年が月人の攻撃で遠くにある森林まで吹き飛ばされ、地面に倒れ気を失った。

 

 

 

 

 

 

青年「う・・・ん?」

 

気を失った青年が目を覚ました。

 

青年「俺は今まで何を・・・確か、奴らの攻撃で気を失って・・・そうだ!皆はどうしたんだ?」

 

フラフラしながら歩いて、街へ向かう。

 

 

 

 

 

 

青年「っ!?」

 

街に到着した少年の前には、街や城が全滅していた。更に、磔にされた死体、斬り裂かれたバラバラ死体、黒く焼かれた焼死体が無数にあった。青年以外の生存者は誰1人も居なかった。青年はその残酷な光景を見て、言葉を失った。

 

青年「う・・・う・・・うわああああああああああああ!!!!!」

 

彼の叫びは空まで響いた。

 

 

 

 

 

 

青年は家宝の剣と残ってる食料を持って、月人に滅ぼされた故郷を離れて旅に出た。

 

 

 

 

 

 

あの惨劇から6ヶ月の月日が流れ、青年は今も旅を続けてる。

 

青年「旅をしてどれ程歩いたのか・・・どれ程時間が経ったのか分からない・・・」

 

彼はどれ程旅をしてるのか分からなかった。途中で休んで食料を食べ、水を飲む。

 

青年「ふぅ・・・途中で狩りとかやって来たから問題無いだろうけど、後1日分しか無いな。しかし、彼奴らは一体何者なんだ?何故俺達を襲撃したのか?」

 

彼は、月人の事を知らないままだった。

 

 

 

 

 

 

するとその時。

 

青年「!?」

 

空から、数多の仏像が舞い降りた。月人だった。

 

青年「彼奴ら!!」

 

剣を持って構える青年。月人が青年を見付け、弓矢を構える。

 

青年「っ!」

 

そして月人達が矢を放った。

 

青年「はっ!!」

 

矢を側転で避け続ける。

 

青年「くっ!!」

 

飛んで来る矢を剣で全て払い退ける。すると月人達が刺又と槍を構えた。

 

青年「来い!」

 

月人達が一斉に青年の方へ襲い掛かる。青年は剣を駆使して、刺又と槍を全て払い退ける。そしてジャンプして1人の月人の槍と鍔競り合う。

 

青年「お前らは何者なんだ!?」

 

月人は何も答えない。すると青年の剣が一気に砕かれてしまった。

 

青年「何!?」

 

着地してバク転して避ける。

 

青年「どんだけ強いんだ彼奴ら・・・!」

 

手には、刃が砕かれた剣を持ってる。

 

青年(もう武器は無い・・・どうすれば・・・!!)

 

彼の頭の中はどうすれば良いから分からない事でいっぱいだった。すると月人達が一斉に矢を放った。

 

青年「くそっ!!」

 

大量の矢を月々と避ける。しかし。

 

青年(しまった!!)

 

足を挫いてしまって倒れてしまった。目の前に複数の矢が迫って来た。青年は放心状態になった。

 

青年(もう・・・俺は死ぬのか・・・)

 

 

 

 

 

 

しかし、彼の目の前に1つの光が現れて、複数の矢を全て消滅させた。

 

青年「え・・・?」

 

光は徐々に大きくなり、中から1人の白ドレス姿の女性が現れた。

 

女性「あなたはまだ死にません。」

 

青年「あ、あんたは?」

 

女性「私はアテナ。女神です。」

 

青年「アテナ・・・?戦いと知恵を司る女神か。でも何故女神が俺を?」

 

アテナ「あなたの心の中に、特別な力を感じます。」

 

青年「特別な、力?」

 

アテナ「はい。私はあなたの特別な力を感じ、あなたに月人を絶つ力を授けに来ました。」

 

青年「月人?」

 

アテナ「奴らです。」

 

青年「月人・・・俺の故郷を滅ぼした奴の名前か・・・」

 

すると月人達が再び矢を放った。

 

アテナ「ハッ!!」

 

しかしアテナがバリアを張って、矢を全て消滅させた。

 

アテナ「あなたに、この力を授けて下さい。」

 

右手から、1つの小さな光を出した。

 

アテナ「あなたのお名前は?」

 

青年「あ、俺は、ツルギだ。」

 

アテナ「ではツルギ、その光に、砕かれた剣を持って翳して下さい。」

 

そう言われたツルギが、砕かれた家宝の剣を恐る恐る光に近付ける。すると。

 

ツルギ「っ!!」

 

突如光が強く輝き始めた。しばらくして、光の輝きが収まった。

 

ツルギ「っ!?」

 

突然ツルギが驚いた。砕かれた剣が光輝く剣へと変貌していた。

 

ツルギ「これは・・・」

 

アテナ「全てが宝石で作られた『ジュエルブレード』です。」

 

ツルギ「ジュエルブレード・・・」

 

アテナ「その剣は、全てがダイヤモンドで作られた剣です。硬度は三百まであります。巨大な岩を一振りで斬れる程の威力を持っています。そして如何なる時でも砕かれる事はありません。」

 

ツルギ「この形、確かアーサー王物語に登場する騎士ランスロットが持ってたアロンダイトか・・・」

 

アテナ「ツルギ、ボーッとしてる場合ではありません。」

 

月人達が槍と刺又を持って襲い掛かる。

 

ツルギ「来る!!」

 

ジュエルブレードを持って、月人達に立ち向かう。

 

ツルギ「うおおおおおおお!!!」

 

ジュエルブレードで月人達を次々と斬り裂く。

 

ツルギ(凄え・・・こんなに強いのか・・・?)

 

斬り裂かれた月人達が次々と消滅した。

 

ツルギ「残りは彼奴か!」

 

上を見ると、月人が1人残っていた。

 

アテナ「ツルギ、あなたの力を解き放って下さい。」

 

ツルギ「どうやるんだ?」

 

アテナ「ジュエルブレードを天に掲げて下さい。」

 

ツルギ「分かった。」

 

ジュエルブレードを天に掲げると、身体中が光り輝いた。

 

ツルギ「力が・・・漲る・・・!」

 

アマテ「今です!力いっぱい振り下ろして下さい!」

 

ツルギ「うおおおおおおおおお!!!!」

 

力強く振り下ろすと、光の刃が放たれた。月人が光の刃を受けて消滅した。

 

ツルギ「はぁ・・・はぁ・・・勝ったか・・・?」

 

 

 

 

 

 

月人に勝利した後。

 

アテナ「ではツルギ、私はこれでお別れします。」

 

ツルギ「ああ。俺の為に色々ありがとう。」

 

アテナ「ツルギ、あなたにはある国へ行く必要があります。」

 

ツルギ「ある国?」

 

アテナ「その国では、28人の生きてる宝石達が存在する国です。」

 

ツルギ「28人の生きてる宝石達?」

 

アテナ「先程あなたが戦った月人達の本来の目的は、その国に存在する生きてる宝石達を襲撃して、自分達の装飾品にしようとしています。あなたの使命は、その国に存在する宝石達と共に月人に立ち向かって行く事です。国の方角はここから東に存在します。」

 

ツルギ「・・・ああ。分かった。この力を使って、宝石達と共に月人を倒して、俺の家族や仲間達、更に故郷の仇を全て取る。」

 

アテナ「あなたの決心、とても立派です。ではツルギ、武運を祈ります。」

 

ツルギ「なあ、質問があるんだ。」

 

アテナ「何でしょう?」

 

ツルギ「このジュエルブレードはダイヤモンドで出来てる奴だろ?あんた言ってた宝石達の奴らから作られたのか?」

 

アテナ「いえ、そのジュエルブレードのダイヤモンドは私自身が生成した宝石です。あなたの仰っている宝石達とは無関係です。」

 

ツルギ「そうか。」

 

するとジュエルブレードがリングに変わり、右手の薬指に嵌った。

 

ツルギ「リング?」

 

アテナ「ジュエルリングです。ジュエルブレードを収納出来るリングです。右手を差し伸べば出現可能です。ジュエルリングはあなたしか外す事が出来ません。あなたが今向かう宝石の国の場所を光が教えてくれます。」

 

すると今度はツルギに魔法を掛けた。

 

ツルギ「今何を?」

 

アテナ「宝石の国には食料が存在しません。先程の魔法を浴びたお陰で空腹を満たす事が出来ます。それと、水の中でも呼吸が出来る魔法も掛けておきました。」

 

ツルギ「そうか。ありがたい。」

 

アテナ「ではツルギ、武運を祈ります。」

 

そう言い残して、アテナが消え去った。

 

ツルギ「行くか。」

 

こうしてツルギは、宝石達が存在する国へ向かったのだった。

 

「END」




         キャスト

       ツルギ:岸洋祐

       アテナ:川澄綾子

ツルギ「謎の存在『月人』によって俺の故郷と仲間と家族が全て滅ぼされた。俺を救った女神アテナは宝石達が存在する国へ赴くよう命じられた。そこで待ち受ける出会いと戦いとは・・・」

次回「フォスフォフィライト」
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