宝石の国 Jewel the Land   作:naogran

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アメシスト84・33「すっごーーい!」

今の戦いを見たアメシストがフォスに抱き付いた。

フォス「ちょ・・・割れる!割れちゃ・・・」

アメシスト84・33「あの動けなかったフォスとは思えなーい!」



ダイヤモンド「凄い・・・あれがフォス?」



しかし、ボルツだけはフォスを睨んでる。


第10章「しろ」

その日の夜。フォスがアレキサンドライトに今日の月人の事を話した。

 

フォス「旧式五閃中型。構成はえっと・・・普通の月人の事何つったっけ?」

 

アレキサンドライト「雑。」

 

フォス「あーそうだ。雑が32体。器は平型。後光は平円で縁に波の装飾。貌は5重の透かし布が掛かってて断面は穴4つ。」

 

アレキサンドライト「悔しいけどよく見てるわね。」

 

フォス「ゆっくりしか動けないから見えるだけだよ。」

 

アレキサンドライト「・・・あんた性格まで変わったのね。」

 

フォス「そう?」

 

アレキサンドライト「前は1を100にする物言いしか出来なかったじゃない。」

 

フォス「ああーそうだったっけ・・・」

 

ツルギ「記憶が曖昧になったか。」

 

アレキサンドライト「欠けた体を別の素材で補うと、新しい体質に合わせて自分を作り直すのかしら?興味深いわ。」

 

ツルギ「でも本当に変わったもんだなフォスは。前より完全に別人になってる。」

 

フォス「そう?」

 

アレキサンドライト「よし!出来た。どうよ?」

 

フォス「バッチリ。夜中までご苦労さん。」

 

アレキサンドライト「次も宜しく。よしさっさと報告纏めて寝よー。」

 

その場から去って行く。すると今度は。

 

ジェード「フォス。ツルギ。」

 

フォス「ジェード。」

 

ツルギ「どうした?」

 

ジェード「本当に寝ないのか?」

 

ツルギ「俺はそろそろ寝る。フォスは?」

 

フォス「ウトウトはするよ。」

 

ジェード「そうか。お前の事理解しきれないままで悪いのだが、明日も巡回を頼みたい。出来ればしばらく。」

 

フォス「オッケー。先生が起きるまで休み無しでいくよ。」

 

ジェード「頼む。」

 

フォス「うん、頑張るよ。お疲れ様。」

 

ジェードは寝室へ戻って行く。

 

ツルギ「おいフォス、不眠症になるぞ?」

 

フォス「大丈夫大丈夫。ジェードは真面目だなぁ・・・」

 

 

 

???「真面目と言うか。」

 

 

 

フォス「うわあ!びっくりした・・・」

 

ツルギ「ルチル。」

 

後ろからルチルが声を掛けて来た。

 

ルチル「ちょっと思う所あって。もう一度手を診せて貰えますか?医学の発展と公共の利益および個人的研究にご協力下さい。」

 

フォス「個人的研究・・・」

 

右手をルチルに見せる。

 

ルチル「ふむ・・・フフフ。ありがとうございました。」

 

満足して去って行った。

 

ツルギ「隠れてないで出て来い。」

 

影に隠れていた人物が来た。

 

 

 

ツルギ「ボルツか。」

 

 

 

ボルツ「フォスフォフィライト。僕と組め。」

 

フォス「はい?」

 

ツルギ「何?」

 

ボルツ「僕と組め。」

 

ツルギ「唐突に何言ってんだお前?」

 

ボルツ「僕と組めば、お前の欠点をカバーし新しくより効率的な戦闘に出来る。それに!剣の振り方も無駄が多い。入りは軽く薄く、中は重みで自然に。出は慎重に速く引く。器は縦に裂かねば内容物の確認と旧型新型の判別が遅れ次の回避行動へスムーズに移行出来ない!」

 

フォス「今考えてるんだから静かにしろ!」

 

ボルツ「判断が遅過ぎる!」

 

フォス「そうすぐ決まるか!何だ?やるか?前程怖くねぇぞ!」

 

ボルツ「あぁ?」

 

フォス「あ、ウッソー!時間下さい!」

 

ツルギ(性格の一部は変わってねえな。)

 

逃げるフォスを追い掛ける。

 

 

 

 

ツルギ「お前はどうすんだ?ボルツと組むか、拒否するか。」

 

フォス「こうなったら最後の手段だ。ボルツと組むべきだと思うクラゲー。」

 

すると2匹のクラゲが飛び跳ねた。

 

フォス「2・2か・・・ダメだ何度考えても面倒臭さしかない。ボルツの洞察は当たってる・・・問題は彼奴が戦闘以外イカれてる事だ。仮に組んでも上手くいく気がしない・・・」

 

ツルギ「まあ彼奴は戦闘狂だしな。」

 

フォス「いやしかしやる前から・・・うーん。何か新しいやり方で破片の回収が早まったり先生と皆が楽出来たり・・・でもダイヤと話つけるの僕だろー?ダメ無理!聞かなかった事にしよう・・・」

 

ツルギ「話を無しにしやがったか・・・一応ダイヤモンドと話した方が良いぞ。」

 

フォス「・・・言いに行くか。」

 

 

 

 

その後2人はダイヤモンドの寝室へ行って、先程の事を話した。

 

フォス「と言う訳で・・・ボルツと組もうかなあ・・・」

 

ツルギ「ダイヤモンド、お前はどう思うんだ?」

 

ダイヤモンド「ああ・・・」

 

その話を聞いたダイヤモンドがフラフラした。倒れるかと思いきや、ツルギが受け止めた。

 

ツルギ「大丈夫か?」

 

ダイヤモンドはすぐに布団に入った。

 

フォス「あ・・・なーんちゃって。」

 

ツルギ「いじけたか。」

 

フォス「では・・・」

 

ツルギ「おいフォス。」

 

 

 

ダイヤモンド「ボルツを宜しくね。」

 

 

 

フォス「えっ?」

 

ツルギ「良いのか?」

 

ダイヤモンド「そうよね・・・あなたの今の輝きをあの子が見逃す訳ない。それにフォスに変わってみろと言ったのは僕なのだから仕方無いわ。ちょっと変わってる弟だけどお願いね。」

 

ツルギ「でも良いのか?お前1人になるぞ。」

 

ダイヤモンド「良いの。」

 

フォス「うん彼奴変だもん。どうせ上手くいかないよ・・・」

 

ツルギ「厄介になりそうだったら俺を使っても良いぞ。」

 

フォス「うん。」

 

ダイヤモンド「こら!弟の悪口言わないでよ!そこに座りなさい!」

 

フォス「えっえっ・・・」

 

ダイヤモンド「座りなさい!」

 

フォス「ええー・・・」

 

ダイヤモンド「ツルギも座りなさい!」

 

ツルギ「俺もかよ・・・」

 

2人はダイヤモンドの前に座った。

 

ダイヤモンド「良い?あの子はぶっきらぼうだから誤解されがちだけど、でも本当は・・・本当はね・・・」

 

 

 

 

その後ダイヤモンドの説教から解放されたツルギは、寝室へ向かった。

 

ツルギ「ダイヤモンド、急に母性が芽生えたのか?ん?」

 

寝室へ向かってる途中に外を見ると、ランサとアルタが夜空を見上げていた。

 

ツルギ「ランサにアルタ?」

 

 

 

 

2人を見付けたツルギが2人の所へ向かった。

 

ツルギ「ランサ、アルタ。」

 

ランサ「ツルギ?」

 

ツルギ「お前らどうした?眠れないのか?」

 

アルタ「ええ。」

 

ツルギ「そうか。・・・なあ、2人は何故月人を裏切ったんだ?」

 

ランサ「え?」

 

ツルギ「俺知りたいんだ。お前達2人が何故奴隷になったか、何故裏切ったのかを。」

 

ランサ「・・・俺達兄妹は、月の王子に仕えてたんだ。」

 

ツルギ「王子に仕えていた?」

 

アルタ「はい。私達の家族は代々王に仕えていたました。」

 

ランサ「けど、後に俺達の両親は亡くなり、王子の妹の王女が俺達を奴隷として扱っていた。」

 

ツルギ「何故?」

 

ランサ「王女は元々我儘な性格だ。王女は俺達だけじゃなく、他の使用人達を奴隷として扱い、短い時間しか睡眠を許さず、失敗したら強制的に鞭で叩かれるばかりだったんだ。」

 

アルタ「私達が奴隷として扱われ、2年が経ちました。」

 

ツルギ「2年間も!?奴らは酷い事をするもんだ・・・奴隷にされた理由は何だ?」

 

アルタ「王女は私達を気に入らなかったと言う理由でした。それを知った国王は王女を幽閉しました。王女はその後も自分の我儘を認めずに居ます。」

 

ツルギ「酷いな・・・それで2人はこっそりと逃げ出したのか?」

 

ランサ「ああ。皆が寝静まった後に、奴らが使ってる船を使って逃げ出したんだ。この地球に着いたと同時に餓え状態になって眠ってしまった。そこでアテナ達に助けられたんだ。」

 

ツルギ「飯は食ってなかったのか?」

 

ランサ「食料は少数しか与えてくれなかった。」

 

ツルギ「お前達は、シンシャよりも辛い日々を送ってたんだな。」

 

ランサ「ああ。けど俺達はアテナ達のお陰で今の人間の姿を得る事が出来た。そして、この手に入れた宝石の武器を使って、月人達を駆逐する。それが俺達の使命だ。」

 

ツルギ「そうか。お前達の過去を知って改めて理解した。月人は残忍な奴らだって事を。俺も5年前、奴らによって家族や仲間や故郷を滅ぼされた。だから俺は皆の仇を取る為に彼奴らと戦う。」

 

ランサ「そうか。改めて宜しくな。ツルギ。」

 

アルタ「宜しくお願いします。ツルギ。」

 

ツルギ「ああ。」

 

3人に絆が深まった。

 

 

 

 

 

 

翌朝。ボルツが学校内を歩いてると、前方にフォスが現れた。2人はお互いを見る。するとボルツがフォスを通り過ぎた。

 

フォス「あっちょっ・・・髪危っ!組んですぐこれだもん。」

 

ユークレース「え?組んで?」

 

影から覗いてたユークレースが驚いた。

 

 

 

 

一方ダイヤモンドは、外の花を摘んでいた。

 

ダイヤモンド「っ!・・・」

 

彼は、フォスと一緒に巡回しに向かうボルツを見て悲しくなった。

 

 

 

 

ボルツは何かの気配を感じて後ろを見た。

 

フォス「どうした?」

 

ボルツ「いや。」

 

 

 

 

ダイヤモンドは巡回へ行くボルツを見詰めている。

 

???「ダイヤモンド。」

 

そこにツルギがダイヤモンドに歩み寄った。

 

ダイヤモンド「ツルギ・・・ランサ・・・アルタ・・・」

 

悲しくなったダイヤモンドが縮こまった。

 

ツルギ・ランサ・アルタ「・・・・」

 

 

 

 

ユークレース「ルチル、ジェード!もしかしてボルツとフォスに組む許可を?」

 

ルチル「ええ。ただ例によって、先生のお休み中のみ有効です。」

 

ジェード「飽く迄仮の決定だ。先生なら新しい試みは必要と仰ると意見が一致した。」

 

ユークレース「ダイヤは何て?」

 

ダイヤモンド「大丈夫。」

 

3人「っ!?」

 

そこにダイヤモンドが花が入った花瓶を持って来た。その後ろからツルギとランサとアルタが来た。

 

ダイヤモンド「ボルツは決して間違わない。あの子の判断は何時も正しくて・・・ホント・・・嫌になるわ。」

 

ツルギ「ダイヤモンド・・・」

 

 

 

 

3人が巡回しに向かって行く途中。

 

アテナ「ツルギ。」

 

アプロディーテー「ランサ。」

 

アルテミス「アルタ!」

 

3人の女神達が声を掛けて来た。

 

ツルギ「アテナ達か。俺達巡回しに行く。」

 

ランサ「学校内の巡回を頼む。」

 

アテナ「はい。お任せ下さい。」

 

アルタ「お願いします。」

 

 

 

 

 

 

一方フォスとボルツは。

 

ボルツ「お前の危うさは、放たれた矢にしか反応しない事だ。弦の音がしてからでは遅い。月人全体を塊として意識し、矢を取る予備動作から発射までの一連を波のように捉えろ。それが掴めれば金の膜を厚く集中すべき瞬間はある程度予測出来、体力の消耗を抑えられるだろう。」

 

フォス「随分僕の事考えてくれたんだなぁ。」

 

ボルツ「お前はそう捉えるか・・・ダイヤには嫌がられた趣味だ。」

 

フォス「へぇ〜。・・・え?」

 

すると2人がある物を発見した。

 

 

 

 

フォス「序でに・・・二重の黒点についてどう思う?」

 

 

 

 

空に黒点が出現した。

 

ボルツ「新しいな。」

 

すると空に小さな裂け目が開き、中から巨大な手が出現した。

 

フォス「来る。」

 

しかし巨大な手は、出ようとも出られない状態になった。

 

フォス「もしかして・・・引っ掛かってる?」

 

 

 

 

 

 

巨大な手は、引っ掛かって出られなかった。

 

フォス「ど・・・どうする?今のうちにやっちまうか?卑怯かな?」

 

ボルツ「卑怯だが・・・援護しろ!」

 

フォス「よし!」

 

巨大な手に向かって走り出して、大ジャンプした。そして剣を振り下ろして手を斬った。しかしその時、空に無数の裂け目が現れた。

 

ボルツ「っ!?」

 

その裂け目から3つの手が現れ、ボルツを拘束した。残りの手達は、強引に裂け目を作り出した。その裂け目から、巨大な月人が姿を現した。この無数の手は、その巨大月人の一部だった。巨大月人はボルツをギロリと見る。

 

するとその時。

 

 

 

 

ツルギ「はあああああ!!!」

 

 

 

 

駆け付けたツルギによって、ボルツが解放された。

 

ツルギ「ボルツ!」

 

すると巨大月人がツルギを捕まえようとしたその時。

 

アルタ「はぁっ!!」

 

ジュエルアローを持ったアルタが、地上から光の矢を放ち、ツルギを捕まえようとしてる手を弾いた。

 

ツルギ「大丈夫か?」

 

ボルツ「問題無い。」

 

2人の横にジュエルスピアを持ったランサが着地した。

 

ランサ「お前ら、手伝うぞ。」

 

ツルギ「ああ。」

 

ボルツ「っ。」

 

3人は一斉に走り出した。巨大月人の攻撃を掻い潜りながら全力で走る。そして腕に乗って走り出し、巨大月人にジュエルブレードとジュエルスピアと剣を振り下ろす。

 

フォス「ボルツ!!ツルギ!!ランサ!!」

 

右腕を伸ばして、3人の方へ向かった。

 

 

 

ツルギとランサとボルツは、巨大月人の攻撃を弾き返しながら走る。そして、顔を攻撃しようとしたが、防がれてしまった。

 

ランサ「此奴、俊敏過ぎる!」

 

ツルギ「今までのより手強いぞ!」

 

ボルツ「っ!?」

 

すると巨大月人が、ボルツを払い除けた。

 

ツルギ・ランサ「ボルツ!!」

 

ボルツはフォスの横に着地した。ツルギとランサも着地した。

 

アルタ「はぁっ!!」

 

光の矢を放つが、それも弾き返された。

 

アルタ「防がれた!?」

 

フォス「どうやって戦う・・・彼奴、もう全部出そうだけど・・・」

 

するとボルツが、フォスを掴んだ。

 

フォス「え!?」

 

そのまま地上に着地してその場を離れた。

 

ツルギ「ボルツ!?」

 

ランサ「追うぞ!」

 

2人はボルツとフォスを追う。

 

アルタ「ツルギ!?お兄様!?」

 

ツルギ「アルタ!追うぞ!」

 

アルタ「は、はい!」

 

 

 

フォス「ど、何処へ!?」

 

ツルギ「おいボルツ!何してる!?」

 

ボルツ「一時撤退だ。」

 

アルタ「撤退!?」

 

ボルツ「勝てる見込みが無い。」

 

フォス「ハッキリ言うね!」

 

 

 

 

巨大月人は、船に乗ってツルギ達を追う。

 

 

 

 

ボルツ「無謀は無能がやる事だ。」

 

学校の近くに来た。

 

フォス「え?」

 

ボルツ「鐘を6度鳴らせ!!」

 

そう言ってフォスを鐘の方へ投げた。

 

フォス「ええええええ!?」

 

そして鐘にしがみ付いた。

 

フォス「ろ、6回?」

 

ボルツ「早く!」

 

フォス「せーの!!」

 

 

 

 

鐘を6回鳴らした。アテナとアルテミスとアプロディーテーと宝石達が鐘の音を聞いてる。

 

 

 

 

フォス「そうだね皆を集めて力を合わせれば何とか・・・」

 

アルタ「心強くなりますね。」

 

ボルツ「ん?何を言ってる。6度の鐘はその場で待機の合図だ。」

 

アルタ・フォス「え?」

 

ボルツ「僕らで奴を引き付けつつ先生を起こしに行く。」

 

ツルギ「それが目的か。」

 

ボルツ「来るぞ!」

 

遂に巨大月人が学校まで襲って来た。5人は巨大月人から逃げる。

 

ツルギ「しつこい奴だ!」

 

フォス「ちょ、身体が重くて・・・」

 

ボルツ「急げ!」

 

階段に登ろうとしたが。

 

フォス「来て・・・っ!?」

 

ボルツ「っ!?」

 

ツルギ「なっ!?」

 

ランサ「何っ!?」

 

アルタ「えっ!?」

 

 

 

 

巨大月人が姿を消した。

 

 

 

 

フォス「消えた・・・?」

 

ボルツ「いや、校内に入ったな。」

 

ランサ「何?」

 

ボルツ「先生お昼寝シフトで全員出てる事を前提とした作戦だったが・・・」

 

フォス「もし誰か残ってたら・・・」

 

ボルツ「まずい・・・!」

 

ツルギ「捜すぞ!」

 

ランサ「おう!」

 

アルタ「はい!」

 

 

 

 

 

 

校内には、アテナとアルテミスとアプロディーテーとダイヤモンドが残ってた。

 

ダイヤモンド「はぁ・・・」

 

アテナ「ダイヤモンド。」

 

ダイヤモンド「アテナ、アルテミス、アプロディーテー。」

 

アルテミス「どうしたの?暗く沈んちゃって。」

 

アプロディーテー「何時ものダイヤモンドらしくないわよ。」

 

ダイヤモンド「・・・ううん、何でもない。」

 

 

 

 

”ドォォン”

 

 

 

 

ダイヤモンド「ん?」

 

突然、謎の足音が聞こえた。

 

アテナ「これは?」

 

その足音は次第に近付いて来る。

 

アルテミス「ねぇ、あれ何?」

 

正面を見ると、霧が蔓延していた。

 

ダイヤモンド「あ・・・」

 

すると霧が、円形になった。

 

アプロディーテー「来る。」

 

 

 

 

 

 

消えた巨大月人が姿を現した。

 

 

 

 

 

 

アルテミス「何あれ!?月人!?」

 

アテナ「皆さん!逃げましょう!」

 

ダイヤモンド「あ・・・あああああああ!!」

 

4人は巨大月人から全速力で逃げる。そして、オブシディアンが何時も居る武器制作の机の裏に隠れた。

 

ダイヤモンド「はぁ・・・はぁ・・・っ!?」

 

アテナ「静かに。」

 

恐る恐る見ると、巨大月人が居た。こっちに向くと、すぐに顔を下げた。

 

アテナ「気付かれないように離れましょう。」

 

アプロディーテー「ダイヤモンド、これを。」

 

近くにあった剣をダイヤモンドに渡して、気付かれないように離れる。

 

ダイヤモンド(ねぇアテナ・・・あれって月人!?)

 

アテナ(見た所、そのようです。)

 

アルテミス(あんなゴッツイ月人聞いた事無いよ!?)

 

アプロディーテー(恐らく、奴らが送り込んだ新型だろう。)

 

 

 

 

しかしすぐに気付かれてしまった。

 

 

 

 

ダイヤモンド「あっ・・・!」

 

アルテミス「見付かった!?」

 

アテナ「逃げましょう!!」

 

ダイヤモンド「うそぉぉぉぉ!!!」

 

巨大月人から全速力で逃げる。

 

 

 

 

 

 

一方その頃アレキサンドライトは。

 

アレキサンドライト「結局月人報告纏めるのに朝まで掛かっちゃった・・・外出るのちょっと寝てからで良いよね、さっきの鐘待機の合図だったし・・・」

 

今から寝ようとした時。

 

アテナ「早く逃げましょう!!」

 

ダイヤモンド「いやぁぁぁ!!」

 

アルテミス「来ないでぇぇ!!」

 

アプロディーテー「しつこい奴ね!!」

 

アテナ達が通り過ぎた。今度は巨大月人も通り過ぎた。それを見たアレキサンドライトが唖然とした。今度はフォスとボルツが来た。

 

フォス「アレキ!?」

 

アレキサンドライト「何あれ!?」

 

ボルツ「見たな!?興奮するな月人マニアめ!奴は!?」

 

アレキサンドライト「向こう!」

 

ボルツ「ちっ!フォスとアレキは奴に見付からないように校内を捜せ!」

 

フォス「ボルツは!?」

 

ボルツ「僕は外から奴を捜す!」

 

アレキサンドライト「あっ、ねえ!ダイヤとアテナ達が追われてるのはボルツの作戦?」

 

ボルツ「なっ!?」

 

 

 

 

 

 

その頃アテナ達は、巨大月人から隠れた。

 

アテナ「ダイヤモンド、興奮せずに冷静に保って下さい。奴に見付かってしまいます。」

 

ダイヤモンド「う、うん・・・」

 

アプロディーテー「こっち。」

 

気付かれないようにもう1つの物陰に隠れる。

 

ダイヤモンド「ど・・・どうしようあんな月人見た事ない変な月人・・・誰か・・・」

 

すると巨大月人がアテナ達を見付けた。

 

アテナ「見付かった!?」

 

巨大月人が手を振り下ろす。

 

アテナ「はぁっ!!」

 

バリアの魔法で間一髪防いだ。

 

アテナ「ダイヤモンドに指一本触れさせません!!」

 

しかし巨大月人は、何度も叩き付ける。バリアに罅が入った。

 

アテナ「っ!!」

 

するとその時。

 

 

 

 

 

 

ツルギ・ランサ「うおおおおおおおおお!!!!」

 

 

 

 

 

 

真横からツルギとランサが現れ、ジュエルブレードとジュエルスピアで巨大月人を斬り裂いた。

 

アテナ「ツルギ!!」

 

アプロディーテー「ランサ!!」

 

ツルギ「お前ら、大丈夫か?」

 

ランサ「怪我は?」

 

ダイヤモンド「だ、大丈夫・・・」

 

巨大月人が拳を振り掛かるが、横から光の矢が現れ、巨大月人の手に刺さった。

 

アルタ「危ない所でしたね。」

 

アルテミス「アルタ!!」

 

ツルギ「ここは俺達に任せろ。アテナ達はダイヤモンドと共に逃げろ!」

 

アテナ「はい!」

 

ダイヤモンドを連れて逃げる。

 

ツルギ「行くぞ!!」

 

ランサ「おう!!」

 

アルタ「はい!!」

 

 

 

 

 

 

逃げたアテナ達は、外へ避難した。

 

アテナ「あの月人はツルギ達に任せましょう。」

 

アルテミス「アテナ、アプロディーテー、私達も戦おう?」

 

アプロディーテー「ダメよ、私達はダイヤモンドの保護が優先よ。」

 

ダイヤモンド「・・・アテナ、アルテミス、アプロディーテー。」

 

アテナ「どうしました?」

 

ダイヤモンド「僕・・・行って来る!」

 

アルテミス「え、ちょっと!」

 

行こうとしたが、アプロディーテーに止められた。

 

アプロディーテー「ダメよ!行ったらあなたがやられる!ツルギ達に任せておきなさい!」

 

ダイヤモンド「でも、僕だけ何も出来ないなんて嫌!だから僕、行って来る!」

 

そう言ってアプロディーテーを振り払って、巨大月人の方へ向かった。

 

アプロディーテー「ダイヤモンド!!」

 

 

 

 

 

 

その頃ツルギ達は、巨大月人と戦っていた。

 

ツルギ「うおおおおおお!!!」

 

ジュエルブレードを振り下ろす。

 

ランサ「でやあああああ!!!」

 

ジュエルスピアで突き刺す。

 

アルタ「はぁっ!!!」

 

ジュエルアローで光の矢を放つ。しかし巨大月人は無傷だった。

 

ツルギ「くそ、ビクともしねえ・・・!!」

 

ランサ「きりが無え・・・!!」

 

アルタ「どうすれば・・・!!」

 

ツルギ「っ!?」

 

 

 

 

 

 

そこにダイヤモンドが駆け付けた。

 

 

 

 

 

 

ツルギ「ダイヤモンド!?」

 

ランサ「何!?」

 

アルタ「え!?」

 

ダイヤモンドは、巨大月人の前に立って剣を構える。

 

ツルギ「ダイヤモンド!何故戻って来た!?」

 

ダイヤモンド「僕も戦う!」

 

ランサ「無茶だ!止めろ!」

 

アルタ「早く逃げて下さい!!」

 

すると巨大月人がダイヤモンドに拳を振り下ろすが、ダイヤモンドが剣で防いだ。

 

ダイヤモンド「きゃっ!やっぱダメかも!きゃあ!」

 

巨大月人のデコピンで吹き飛ばされた。ダイヤモンドは天井に叩き付けられた。

 

ダイヤモンド「あっ!」

 

落ちる途中に巨大月人に殴られ、壁に叩き付けられた。

 

ツルギ「ダイヤモンド!!!」

 

落ちていくダイヤモンドをアルタが受け止めた。

 

アルタ「ダイヤモンド!しっかり!」

 

ダイヤモンド「っ・・・!」

 

フラフラしながら立ち上がる。巨大月人の攻撃を避けて走る。ジャンプして剣を振り下ろすが、防がれた。

 

ダイヤモンド「きゃあ!!」

 

そのまま飛ばされ、壁に激突して足が取れてしまった。落ちるが、金網に掴んだ。

 

ランサ「ダイヤモンド!!もう止めろ!!」

 

ツルギ「早く逃げろ!!」

 

ダイヤモンド「っ!!」

 

巨大月人がダイヤモンドを襲う。しかし間一髪避けた。

 

ダイヤモンド「引っ掛かった!よし・・・そのまま!」

 

地面に着地して走り出す。そして隙を見付けてジャンプするが、巨大月人がそれに気付いてダイヤモンドを飛ばした。天井に激突して両腕が取れてしまった。

 

アルタ「ダイヤモンド!!もう止めて下さい!!」

 

しかしダイヤモンドは止めなかった。再び走り出してジャンプした。そして。

 

ダイヤモンド「おりゃあああああああああ!!!!!」

 

尖った腕を大きく振って、巨大月人を霧散させた。霧散させたと同時に飛ばされてしまった。外からボルツがその光景を見て叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボルツ「兄ちゃん!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイヤモンドはそのまま地面に落ちた。ボルツがすぐに駆け付ける。ダイヤモンドの両腕と両足が取れてしまっていた。

 

ボルツ「っ・・・!」

 

ダイヤモンド「無駄が多い・・・でしょ?別れて良かった・・・遠くに居るボルツは大事に見える・・・」

 

ボルツ「・・・僕もだ・・・」

 

ツルギ「くそ、まだ生きてるのか!」

 

ボルツ「っ!」

 

霧散させたはずの巨大月人が2体に分裂していた。

 

ダイヤモンド「逃げて・・・ボルツ・・・」

 

そこにアテナ達が駆け付けた。

 

アテナ「ダイヤモンド。」

 

ダイヤモンドを安全な場所に置いた。

 

アテナ「ツルギ、お手伝いします。」

 

アルテミス「アルタ、私も戦うよ。」

 

アプロディーテー「ランサ、行くぞ。」

 

アルタ「アルテミス、ありがとうございます。」

 

ランサ「助かるぞアプロディーテー。」

 

ツルギ「よし。行くぞ!」

 

果たして、巨大月人に勝てるのか。

 

「END」




         キャスト

       ツルギ:岸洋祐

       ランサ:山本涼介

       アルタ:富田美憂

フォスフォフィライト:黒沢ともよ

    ダイヤモンド:茅野愛衣
       ボルツ:佐倉綾音
       ルチル:内山夕実
      ジェード:高垣彩陽
     アメシスト:伊藤かな恵
    ユークレース:能登麻美子
 アレキサンドライト:釘宮理恵

       アテナ;川澄綾子
     アルテミス:田口宏子
  アプロディーテー:丹下桜



ツルギ「突如現れた巨大月人。俺達は応戦をしたのだが全く歯が立たなかった。そこにダイヤモンドが応戦したのだが、巨大月人によってバラバラにされてしまった。彼奴は一体何者なのだろうか・・・」

次回「秘密」
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