巨大月人を切断させたダイヤモンドは、そのまま地面に落ちて負傷してしまった。
ボルツ「っ・・・!」
ダイヤモンド「別れて良かった・・・遠くに居るボルツは大事に見える・・・」
ボルツ「・・・僕もだ・・・」
ツルギ「くそ、まだ生きてるのか!」
ボルツ「っ!」
霧散させたはずの巨大月人が2体に分裂していた。
ダイヤモンド「逃げて・・・ボルツ・・・」
そこにアテナ達が駆け付けた。
アテナ「ダイヤモンド。」
ダイヤモンドを安全な場所に置いた。
アテナ「ツルギ、お手伝いします。」
アルテミス「アルタ、私も戦うよ。」
アプロディーテー「ランサ、行くぞ。」
アルタ「アルテミス、ありがとうございます。」
ランサ「助かるぞアプロディーテー。」
ツルギ「よし。行くぞ!」
巨大月人が2体に分裂した。
ボルツ「ツルギ、もう1体をやれ。」
ツルギ「分かった。」
左の巨大月人をボルツが斬り、右の巨大月人をツルギが斬った。しかし斬ったと同時に巨大月人が分裂した。分裂した1体の巨大月人が逃げた。
ボルツ「チッ!」
ツルギ「待て!」
6人が逃げた巨大月人を追う。ボルツも追うとしたが、立ち止まった。何故なら後ろに謎の形状をした月人が現れたからだった。
一方その頃フォスは、アレキサンドライトと一緒に巨大月人の行方を追っていた。するとその時。
ランサ「でやっ!!」
フォス・アレキサンドライト「うお!?」
巨大月人がランサに飛ばされ、フォスとアレキサンドライトの前に落下した。
フォス「あれ・・・?」
巨大月人は立ち上がって、フォスとアレキサンドライトを見る。
フォス「何か、さっきと雰囲気違くない!?」
ツルギ「フォス!アレキサンドライト!」
フォス「ツルギ!彼奴雰囲気違くない!?」
ツルギ「雰囲気は違うが、奴は月人そのものだ!」
すると巨大月人がフォスとアレキサンドライトを襲った。
アレキサンドライト「うっ!!」
間一髪フォスが受け止め、アレキサンドライトは衝撃で飛ばされた。
アルタ「フォスフォフィライト!」
ジュエルアローで矢を射る。巨大月人に刺さった。
フォス「け・・・剣・・・!」
合金のヒールが伸びて、剣を掴んだが。
フォス「だ、ダメだ!持ち上がんない!合金足りない・・・!アレキ斬って!」
アレキサンドライト「え?む、無理無理無理無理無理無理無理無理!」
フォス「アレキ・・・!!」
アレキサンドライト「私、本当は月人見るのダメって先生に!」
フォス「スーッと引くだけ!簡単だから!はーやーくー!!!」
アレキサンドライト「でも・・・」
フォス「お願い!!」
ツルギ「くそっ!!」
全速力でツルギが駆け付け、ジャンプする。
ツルギ「うおおおおおおおお!!!」
ジュエルブレードを振り下ろすが、巨大月人の腕が1本生え、ジュエルブレードを弾いた。
ツルギ「何!?」
ランサ「生えた!?なら!」
ジュエルスピアを投げたが、それも弾かれた。
アルタ「えいっ!」
ジュエルアローを射るが、弾かれた。
アテナ「はっ!」
アルテミス「喰らえ!」
アプロディーテー「ふっ!」
魔法と矢を放つが、巨大月人の腕が更に生え、全て弾かれてしまった。
アルテミス「嘘!?」
アテナ「腕が生えるなんて・・・」
アプロディーテー「月人め・・・!」
フォス「もう・・・持た・・・ない・・・!!」
アレキサンドライト「し、仕方ない。」
フォスの剣を握ったアレキサンドライトの髪が赤くなった。
ツルギ「アレキサンドライト・・・!?」
フォス「ア、アレキ・・・?」
超高速でダッシュして、巨大月人を斬った。巨大月人が霧散した。
アレキサンドライト「うおおおおおおおおおおおお!!!!」
狼のように雄叫びを上げた。
フォス「あ、アレ、アレキちゃん・・・?」
ランサ「アレキサンドライトが豹変した・・・!?」
アルタ「凄いです・・・!」
フォス「え?」
外を見ると、ボルツが4体に分裂した巨大月人と戦っていた。
フォス「ボルツ!」
ツルギ「フォス!」
フォス「うん!」
するとフォスが両腕を伸ばして、4体の巨大月人を引っ張った。
フォス「おおおおおりゃあああああ!!」
勢いよく引っ張って、ツルギとアレキサンドライトに飛ばした。ツルギとアレキサンドライトが同時に巨大月人を斬って霧散させた。アレキサンドライトは倒れて固まってる。
ボルツ「ああ、赤い方のアレキか。」
フォス「知ってた?」
ボルツ「月人を見るとああなる。相変わらずイカれてるな。」
フォス「あんたが言うな。」
そのままアレキサンドライトは気絶して倒れてしまった。
ランサ「アプロディーテー、アレキサンドライトを頼む。」
アプロディーテー「ええ。」
アレキサンドライトを保護する。
ツルギ「ふぅ・・・フォス、大丈夫か?」
フォス「うん。」
手を差し伸べて、フォスを立ち上がらせる。
フォス「やれやれ・・・」
アルタ「でもこれで解決ですね。」
ボルツ「まだだ。」
アルタ・フォス「え?」
巨大月人の破片が動き始めた。
アテナ「破片が?」
フォス「嘘・・・」
ボルツ「来るぞ!」
ツルギ「くそっ!」
ランサ「っ!」
アルタ「そんな・・・!」
全員が構える。その破片がある姿に変貌した。その姿とは・・・
月人「ハッハッハッハッハッ。」
なんと犬だった。
ツルギ・ランサ・アルタ「え?」
全員が唖然とした。他の破片達も犬に変貌した。すると1匹の犬がボルツに引っ付いて、落ちた。他の犬達もツルギ達に近寄って集った。
ツルギ・ランサ・アルタ・アテナ・アルテミス・アプロディーテー(い、犬?)
フォス「これを、刻むのはちょっとね・・・」
ボルツ「ううっ・・・」
剣を振り上げるボルツだが、斬る事すら出来ない。
ツルギ・フォス「あ、ボルツでも無理なんだ・・・」
すると犬達が一斉に逃げ出した。
フォス「に、逃げた・・・?」
ランサ「彼奴ら、外へ逃げたぞ・・・」
ボルツ「しまった!そう言う作戦か!」
一方草原には、イエローダイヤモンドとジルコンが待機していた。
ジルコン「待機の鐘以降指示がないですね。大丈夫でしょうか?」
イエローダイヤモンド「ふぁぁ・・・そうねえ・・・」
ジルコン「ん?」
足元を見ると、1匹の犬がジルコンの足を舐めてた。
ジルコン「せ・・・先輩!」
イエローダイヤモンド「ん?」
犬を見せた。
ジルコン「これは何でしょう・・・?」
イエローダイヤモンド「おお何これ!可愛い!ふわふわ!」
ジルコン「だ・・・大丈夫ですか?正体不明の物にそんな・・・」
ツルギ「イエローダイヤモンド!」
アテナ「ジルコン!」
そこにツルギとアテナが駆け付けた。
ジルコン「ツルギ、アテナ、どうしました?」
ツルギ「この辺りに白いふわふわした奴が居ないか?」
アテナ「見付けたら教えてくれますか?」
イエローダイヤモンドが犬を見せた。
ツルギ・アテナ「そいつだああ!!」
鐘が鳴り始めた。
学校では。
ジェード「今度は何だ!?」
ユークレース「新型が現れたって!」
医務室ではルチルが解剖した2匹の犬が居た。
ランサ「ルチル、そいつら何処で?」
ルチル「外に居たら寄って来たんで、暇潰しに解剖を試みたら分裂して再生したんですよ。」
ランサ「解剖したのかよ・・・」
フォス「う・・・うん。あの可愛い奴を・・・流石ですね・・・」
アプロディーテー「けど丁度良いわね。」
ランサ「ああ。ルチル、そいつを俺達に渡せ。」
ルチル「はい。」
2匹の犬をランサに渡した。
ランサ「フォスフォフィライト、残りの奴らを探すぞ。」
フォス「へいへい。」
学校内では、アルタとアルテミスと宝石達が犬を追い掛け回していた。
アルタ「数が多いですね!」
アルテミス「もう逃げないでよ〜!」
ジェード「ベニト!そっち行ったぞ!」
ユークレース「南南西に2体!南東にも2体!」
アメシスト84「そっちー!」
アメシスト33「捕まえ・・・」
アメシスト84・33「うわっ!」
ジルコン「うわっ!こんな所にも!」
ベニトアイト「うぉ!」
その日の夜。
フォス「101、102、103、104、105、106、107・・・」
ツルギ「これで全部か。」
フォス「と思いたい・・・」
イエローダイヤモンド「良いでしょう・・・」
フォス「やれやれ・・・」
ランサ「あの巨大月人を倒したお陰で犬に分裂するとは。」
アプロディーテー「それも中々厄介ね。」
アルタ「ん?アレキサンドライト、見ていて大丈夫ですか?」
アレキサンドライト「うーんこれならちょっとは・・・薄目で見れば何とか・・・黒点が二重だったんですって?出現時からの状況纏めたいわ。」
フォス「あーっとね最初は・・・」
ツルギ「嘘だろ!?」
フォス・アレキサンドライト「ん?」
犬に分裂した月人が集合して元の巨大月人に戻った。
フォス「こうね。」
宝石達「うわあああああ!!」
ツルギ「集合して元に戻ったか・・・」
ランサ「なら倒すしかない!」
アルタ「でもどうやって死滅させるんです!?」
3人がジュエルブレード、ジュエルスピア、ジュエルアローを構える。
巨大月人「・・・ワン!」
本堂では。
金剛先生「ん?」
学校内では。
フォス「何か・・・叫んだ?」
ツルギ「吠えた?」
すると巨大月人が腕を振り上げた。
ツルギ「逃げろ!!」
宝石達「うわあああ!!!」
巨大月人が地面を強く叩いた。
フォス「アレキ!変身してもういっちょ・・・伸びてるし!」
気絶してるアレキサンドライト。
イエローダイヤモンド「ハズレの方のアレキだ。」
アルテミス「ハズレとかあるの!?」
ジェード「うわぁぁ・・・」
押し潰されてるジェード。
オブシディアン「ふえぇーエッチー!」
巨大月人につままれてるオブシディアン。
ユークレース「ジェード!しっかり!」
押し潰されてるジェードを引っ張るユークレース。
オブシディアン「いやああああ!!」
ツルギ「行くぞ!」
ランサ「ああ!」
アルタ「はい!」
するとその時。
???「待て!!!」
そこに1つの影が現れた。その影の正体は・・・
金色の謎の宝石が現れたのだった。
謎の宝石「私が相手だ!」
ツルギ・ランサ・アルタ・ベニトアイト・ジルコン「誰?」
謎の宝石「掛かって来い!」
巨大月人に挑発する。巨大月人はオブシディアンを投げ捨てた。
オブシディアン「うわあっ!」
アテナ「オブシディアン!」
飛んでいくオブシディアンをアテナがキャッチした。
アテナ「オブシディアン、ご無事ですか?」
オブシディアン「あ、ありがとうアテナ・・・」
巨大月人が謎の宝石を攻撃するが、謎の宝石はそれを軽々と避け続ける。ジェードが解放された。
アプロディーテー「ジェード!」
ジェードを安全な位置に置いた。巨大月人は謎の宝石に攻撃し続けるが、避けられてばかり。そしてその謎の宝石の正体は・・・
フォス「よーしよしよし。このままフワーッと先生の所まで・・・」
謎の宝石を影から操ってたフォスだった。すると巨大月人がフォスが操ってる謎の宝石を掴んで引っ張った。
フォス「誘・・どう!?出来なそーーー!!」
そしてフォスはそのまま巨大月人に取り込まれてしまった。
アメシスト84・33「フォス!」
巨大月人は宝石達を睨む。
ユークレース「ひっ!」
オブシディアン「うぅ・・・フォスー!」
ジェード「彼奴、また取り込まれた・・・」
イエローダイヤモンド「どうする?」
ボルツ「もう一度バラして隔離する。それしか・・・」
ツルギ「俺達がやる!行くぞ!」
ランサ「ああ!」
アルタ「はい!」
そしてツルギとランサとアルタが走って、巨大月人と戦う。巨大月人は3人と戦う。
ツルギ「フォスを返せ!!」
ジュエルブレードを振り下ろす。
ランサ「この犬野郎!!」
ジュエルスピアで突き刺す。
アルタ「喰らいなさい!!」
ジュエルアローを引いて、光の矢を飛ばす。
しかし巨大月人が全て防いで、回転して3人を飛ばした。
ツルギ「くっ!」
ランサ「っ!」
アルタ「きゃああっ!!」
ジェード「ツルギ!」
ユークレース「ランサ!」
オブシディアン「アルタ!」
飛ばされた3人は着地した。
ツルギ「此奴・・・さっきより強くなってる!」
ランサ「まだだ。彼奴を倒してフォスフォフィライトを救出する!」
アルタ「もう1度行きます!」
3人が再び巨大月人と対峙する。
するとそこに。瞑想していた金剛先生が様子を見に来た。巨大月人は金剛先生の方を向いた。金剛先生は巨大月人を見て唖然としていた。するとツルギとランサとアルタと戦ってた巨大月人が全速力で金剛先生に襲い掛かった。
ジェード・ユークレース「先生!!」
ツルギ「させるか!!」
3人がジュエルブレードとジュエルスピアとジュエルアローを天に掲げて光を集める。
そして巨大月人がジャンプして攻撃しようとした。金剛先生が手を伸ばす。巨大月人が腕を振り上げる。すると・・・
何と巨大月人が金剛先生にお手をした。
その光景を見たツルギとランサとアルタが武器を下ろした。
ツルギ「お、お手?」
金剛先生「お座り。」
すると巨大月人がお座りした。
ランサ「お、お座り?」
金剛先生「伏せ。」
今度は伏せた。
アルタ「ふ、伏せ?」
金剛先生「顎。」
巨大月人の顎を撫でる。
アテナ「あ、顎?」
巨大月人は顎を撫でられて目を細めた。
金剛先生「ん?しろ、お前手はどうした?」
アテナ「し、しろ?」
取り込まれたフォスが顔を出した。
フォス「え?」
するとしろと言う巨大月人が仰向けになった。
アルテミス「あ、仰向け?」
フォス「先生。」
金剛先生「ん?居たのか。」
フォス「ええ、先生『しろ』と言うのは・・・うわっ!」
しろはその場を走り回った。フォスは抜け出せれた。
アプロディーテー「お、お回り?」
ツルギ「一体どう言う事だ・・・?」
その後アテナとアルテミスとアプロディーテーと宝石達は、学校内の壊れた箇所を修復してる。
ツルギとランサとアルタとフォスが金剛先生に質問をする。
フォス「先生、そいつの事ご存知で?」
金剛先生「いや知らん。」
ツルギ「おい金剛さん、知らんって事無いだろ。」
フォス「では『しろ』と言うのは僕の聞き間違いで・・・」
すると金剛先生が寝てしまった。
フォス「先生寝ないで!」
ランサ「しらを切るな!」
金剛先生「っ!すまん。ふわふわでついな。凄いんだこれ・・・ふっわふわで。」
アルタ「あ、本当にふわふわですね〜。」
しろの毛をもふもふしてるアルタ。
ランサ「おいアルタ、お前まで何やってるんだよ・・・」
ジェード「彼奴の名前がそんなに気になるのか?」
フォス「いやそう言う事では・・・」
ルチル「直接聞いてみたらどうです?」
フォス「えっ?」
ルチル「あなたナメクジとも話せたんですから。」
ツルギ「ウェントリコススの事か。」
ランサ「アドミラビリス族の王か。」
早速フォスは、しろと会話を試みる。
フォス「あのぉ・・・もし・・・ちょっとお尋ねしますが・・・」
ルチル「あの子もう無茶苦茶ですね。」
しろ「ワンワンワン。」
フォス「ワンワンとしか・・・」
2人「んっ・・・」
金剛先生はそのまま寝てしまい、アルタはまだもふもふしてる。
その後ツルギとフォスは、夜の草原へ行った。
フォス「しろ、お前、手はどうした?って確かに聞こえたんだけどな。うーん僕、気が変なのかなぁ。あの言い方本当なら・・・ツルギ、先生が言ってた事聞いた?」
ツルギ「ああ、俺も確実に聞いたぞ。」
フォス「そっかぁ・・・僕らより親しいような・・・先生と月人。・・・ツルギ、今とてつもなくいけない事を考え・・・」
ツルギ「どうしたいきなり?ん?シンシャ?」
フォス「え?」
目の前にシンシャの姿があった。彼の近くに残りの1匹の犬が居た。
ツルギ「彼奴、まだ残ってたのか。」
シンシャ「これボルツのだろ。これも。」
ボルツのヒールと犬を投げ渡した。
ツルギ「悪いがシンシャ、この白い奴はボルツのじゃねえぞ。」
シンシャ「何なんだ?そいつは。一緒に落ちてた。」
ツルギ「此奴は今日現れた巨大月人の破片が変貌した姿。そして金剛さんのだ。」
シンシャ「・・・・・」
フォス「シンシャ・・・僕は先生が何か隠し事をしている気がする。」
シンシャ「月人との関係か?」
フォス「知ってたのか!ならどうして・・・」
シンシャ「皆知ってる。」
フォス「っ!?」
ツルギ「なっ!?」
シンシャ「正確には全員が感づいているだけで、本当の事は誰も知らない。暗黙の内にそれがどのような間違いでも先生を信じると決めた訳だ。」
フォス「・・・君も?」
シンシャ「俺は審判中だ。お前達はどうする?」
フォス(僕は・・・僕は・・・本当の事が知りたい。先生に聞くのは勇気がいる。勇気・・・また勇気か。どれだけいるんだ・・・どれだけ・・・僕の・・・最初の願いは何だっけ?)
ツルギ「あ、おい待て!」
フォス「あ、おい。待ってくれよー。」
逃げて行く犬を追い掛ける。
犬を捕まえて学校へ戻った。
フォス「ん?」
ツルギ「どうした?え?」
宝石達がしろの尻尾で寝ていた。
ランサ「ツルギ、フォスフォフィライト。」
ツルギ「彼奴らどうしたんだ?」
アルタ「毛皮がもふもふするからって、しろの尻尾で寝ちゃいました。」
ツルギ「成る程な。アテナ達は?」
ランサ「夜の見回りに行った。」
1匹の犬がしろと融合して戻った。ツルギとフォスは、寝てる金剛先生を見ている。するとしろが起きて、皆が起きないようにそっと移動して、金剛先生を包む。金剛先生はしろを撫でる。
ランサ「懐いてるな。」
するとしろが浄化され始めた。
アルタ「え!?」
フォス「月へ、帰っているのですか?」
ツルギ「そいつの浄化は月へ帰る証拠か?」
金剛先生「いや、もう満足らしい。」
しろは跡形もなく浄化された。
金剛先生「ボルツと組んでみてどうだ?」
フォス「はい。ボルツは僕の想像以上に広い知識と深い思慮を持っていて、何より判断の速さと的確さは誰もが学ぶべき点があると思います。全員一度ボルツと組んでみてはと。」
金剛先生「ふむ・・・お前はどうする?」
フォス「僕はツルギと一緒に調べたい事があります。」
「月人について。」
その後ツルギとフォスは、外へ出て月を見る。
フォス「月人に・・・聞くしかない。」
ツルギ「奴らの秘密を・・・暴いてやる。」
あれから数日後の朝。ルチルが医務室で宝石を削っていた。
一方ツルギとフォスは、青空を見ていた。1羽の蝶がフォスの鼻の上に止まってる。その後も続々と蝶が寄って来て、フォスの顔に止まった。
フォス「今日で一体・・・」
ルチル「10日目です。」
後ろに向くと、ルチルが立って居た。
ツルギ「ルチルか。」
フォス「耳が良い。」
ルチル「超過労働です。」
フォス「待ち構えていると案外来ないもんだね月人。」
ルチル「この前のが異形でしたから。月人側に何か変化があったのかも知れませんね。」
ツルギ「ダイヤモンドは元気してるか?」
ルチル「今朝、最後の微小破片が見付かってすっかり。」
ツルギ「そうか。良かった。」
ルチル「それと。」
今朝の事だった。
ダイヤモンド『ええー!僕ムキムキのしか見てない!』
その後アルタとレッドベリルから犬をもらった。
レッドベリル『この子だよ。』
アルタ『どうですか?』
ダイヤモンド『ふわふわー!』
それが宝石達の間で流行した。
アレキサンドライト『うおっ!?』
ルチル「レッドベリルとアルタがダイヤの為に小型のあれのレプリカを作って、それが流行ってます。」
ツルギ「アルタも手伝ったのかよ。」
ルチル「後で健康診断に来て下さい。」
フォス「何処かへ?」
ルチル「緒の浜。」
フォス「あーパパラチアの部品探しか。」
ツルギ「パパラチア?」
フォス「ん?パパラチアの事忘れてなかった・・・良かった。」
ツルギ「フォス、パパラチアってどんな奴なんだ?」
フォス「うん。パパラチアは格好良くて何でも知ってて・・・そう・・・ルチルと組んで戦ってた。」
ツルギ「ルチルの相棒か?」
フォス「うん。硬度は九靱性は準一級。ボルツの次に強くイエローと同じくらいの年で、生まれ付き体に沢山穴が開いていて・・・ルチルが改造して支えてた。」
ツルギ「そうか。だから今朝、宝石を削ってたのか。」
フォス「それでルチルは医術が上達したけど、最近はずっと動かなくて・・・」
ツルギ「ルチルも悲しい事を抱えてたのか・・・」
一方ルチルは、緒の浜で宝石の破片を見付けて、それを医務室で削る。そして棺桶の中には、穴だらけのパパラチアが眠っていた。ルチルは眠ってるパパラチアを見て悲しんだ。
後日の緒の浜。
フォス「えっと確かこの辺・・・あった。」
砂浜の中から赤い宝石が出て来た。
フォス「冬に見付けて何となく埋めといた。」
ルチル「ルビーですね。ありがたい。」
ツルギ「この前アンタークチサイトとここに来たんだ。」
ルチル「硬度は九。パパラチアとは同属です。これなら起動確率が上がり稼働時間も延びるはず。」
医務室に戻って、ルビーを削る。ツルギは棺桶で眠ってるパパラチアを見る。
ツルギ「あれがパパラチアか。」
ランサ「ツルギ。」
ツルギ「ん?お前達か。」
そこにランサ達が来た。
ランサ「何をしてるんだ?」
ツルギ「ああ、ルチルがパパラチアを起こそうとしてるんだ。」
アルタ「パパラチア?」
アテナ「彼ですか?」
ツルギ「ああ。嘗てルチルと組んでた宝石だ。」
アプロディーテー「身体に穴があるわね。」
ツルギ「ルチルの話によると、生まれ付き穴があってな、それをルチルが長年支え続けてたんだ。でも今は目覚める気配もない。」
アルテミス「可哀想・・・」
ツルギ「どうだルチル?パパラチアは治せそうか?」
ルチル「ええ。ですが、回を増すごとに、彼のパズルは難しくなっているんです。」
ツルギ「要するに、穴の形が微妙に変化してるって事か?」
ルチル「はい。」
最後の穴にルビーを嵌める。全員に緊張が走る。
ツルギ「っ!」
そして遂に、パパラチアが目覚めた。
「END」
キャスト
ツルギ:岸洋祐
ランサ:山本涼介
アルタ:富田美憂
フォスフォフィライト:黒沢ともよ
シンシャ:小松未可子
ダイヤモンド:茅野愛衣
ボルツ:佐倉綾音
ルチル:内山夕実
ジェード:高垣彩陽
レッドベリル:内田真礼
アメシスト:伊藤かな恵
ベニトアイト:小澤亜李
ジルコン:茜屋日海夏
イエローダイヤモンド:皆川純子
ユークレース:能登麻美子
アレキサンドライト:釘宮理恵
オブシディアン:広橋涼
金剛先生:中田譲治
アテナ;川澄綾子
アルテミス:田口宏子
アプロディーテー:丹下桜
ツルギ「巨大月人の正体は犬だった。その犬は金剛さんによく懐いており、光となって消滅した。そしてルチルは今も眠ってるパパラチアを目覚めさせようとしていた。そしてフォスは、シンシャにある仕事を提案したのだった・・・」
次回「新しい仕事」