人間達の最後の生き残りの青年ツルギは、女神アテナから授かった宝石の剣「ジュエルブレード」を用いて宝石達が存在する国で、月人達と戦う日々を送っている。
ある日の朝、彼は近くにある湖で水浴びをしている。
ツルギ「ふぅ・・・」
上がって服に着替えて、ジュエルブレードを持って剣術をする。
ツルギ(必ず彼奴らを倒して、皆の仇を取ってやる・・・)
???「ツルギ。」
ツルギ「ん?」
誰かの声を聞いたツルギが剣術を止める。
ツルギ「ベニトアイトか。」
ジュエルブレードをジュエルリングに仕舞う。
ベニトアイト「こんな朝早く何やってるの?」
ツルギ「剣術をやってたんだ。鍛える為に。」
ベニトアイト「そっかぁ。ジェードが呼んでるよ。ツルギをミーティングに参加させたいって。」
ツルギ「ジェードが俺を?」
ベニトアイト「うん。」
ツルギ「分かった。」
宝石達が住む館。宝石達がミーティングをしていた。ツルギも参加している。
ジェード「では以上だ。各自解散。」
ベニトアイト「さあ行くぞーネプちー。」
ネプチュナイト「うん。」
ジルコン「イエロー先輩、ご報告します。」
宝石達がそれぞれ解散する。
ユークレース「議長今日もお疲れ様。」
ジェード「ありがとうユークレース。ツルギもありがとう。」
ツルギ「こっちこそありがとな。参加させてくれて。」
ユークレース「先生に会議の報告を・・・」
ジェード「いや後で良い。先ほど瞑想に入られた。」
ツルギ「もうぐっすり寝ている。」
ジェード「眠りに入った先生を起こすのは・・・」
数分前、ツルギとジェードが金剛先生が寝ている部屋に入った。
ジェード「せ、先生・・・」
ツルギ「金剛さん?」
しかし金剛先生の反応は無し。
ジェード「あの先生?先生・・・先・・・せい!せいっ!」
ツルギ「おいそれ以上叩いたら・・・」
叩き過ぎてジェードの右手が折れてしまった。
ジェード「あぁぁぁぁ!手がぁぁぁ!」
ツルギ「はぁ・・・」
そして現在に至る。
ジェード「月人と戦うより大変だ。夜にでも伝えておくよ。」
ツルギ「夜に起きれば良いのだが。」
外に出ると、フォスが池を眺めていた。
ツルギ「フォス、何してんだ?」
ジェード「クラゲの観察か?博物誌頑張ってるな。」
フォス「いや~、水に映る僕も可愛いと思って。」
ツルギ「違うのか。」
フォス「なーんてな!」
突然振り向いてジェードの足に抱き付いた。
フォス「見りゃ分かんだろ途方に暮れてんだよ・・・」
ジェード「バカ!止めろ!」
フォス「やべぇ何も思い付かねえよジェード議長さんよ!」
ツルギ「おいフォス止めろ!」
バランスを崩したジェードが尻餅付いた。
フォス「アイデア待ってます・・・」
ジェード「何のだ?」
フォス「それは言えない。」
ツルギ「それじゃ分かんねえだろ。」
フォス「あーもう考え過ぎて可笑しくなりそう・・・」
ジェード「だから何のだ!」
フォス「言わなきゃ良かった・・・」
ツルギ「何をだ?」
あの時を思い出した。
フォス『手伝って、欲しいんだ・・・夜の見回りよりずっと楽しくてキミにしか出来ない仕事を僕が必ず見付けてみせるから!月に行くなんて言うなよ!なあ!』
ツルギ「お前、彼奴の事を・・・」
フォス「先日の件ですが、どうにか白紙に戻して頂けませんでしょうか・・・」
ジェード「だからそれじゃ分からん・・・」
フォス「あぁぁぁもう!これ以上考えたら嫌いになっちゃうよー!」
ツルギ「おい落ち着けフォス!」
金剛先生「発見への道は継続だ。」
目を覚ました金剛先生が来た。
フォス・ジェード・ユークレース「先生。」
ツルギ「金剛さん。」
金剛先生「少し本堂に居る。何かあったらすぐ知らせるように。」
ジェード「はい!」
ツルギ「ああ。」
フォス「へへっ、先生昼寝っすかあ?」
ツルギ「おい!」
金剛先生「瞑想と言いなさい。くれぐれも無茶はしないように。良いな?」
忠告してフォスを撫でた。
フォス「へーい。」
その後金剛先生は本堂へ向かう。
ジェード「さあ仕事に戻れ。」
しかしフォスはモジモジしてる。
ジェード「何だ?」
ツルギ「言いたい事があったらはっきり言え。」
フォス「・・・・・・」
ジェード「だから何だ!」
ツルギ「何か言えよ!」
フォス「・・・・・・」
ジェード「要するにアイデアが出なくて困ってるのだな。」
フォス「うん!」
”ガンッ!”
誰かがトンカチでジェードの腕を叩いた。ルチルだった。ジェードは叩かれて固まってしまってる。
ジェード「き・・・たぁ・・・」
ツルギ「ルチル何時の間に。」
ジェード「ル、チル・・・何のつもりだ?」
ルチル「衝撃テストです。」
怒ったジェードがルチルを襲うが、ルチルがジェードを押し返す。
ルチル「百年に一度の靭性再調査を行っています。」
ツルギ「そんな調査があるのか?」
ルチル「はい。硬さを示す硬度は触れれば分かりますが、割れ難さを示す靭性は結晶構造や劈開など、要素が複雑で慎重に体系化しておりまして。ジェードには硬基準値として。」
ジェード「断りぐらい入れろ!」
ルチル「ああ失礼。」
ツルギ(ルチルはマッドサイエンティスト?)
フォス「よく分からんけど。」
ルチル「ご協力を。」
するとまたトンカチでジェードを叩く。ジェードがまた固まった。
ルチル「流石“堅牢のジェード”音が違う。やはり一級ですね。」
ツルギ「堅牢・・・硬くて丈夫と言う意味だな。」
ジェード「ヤブ医者め・・・う、うわあぁぁ!!」
しかし今度は関節技を喰らった。
ジェード「ギ、ギブ・・・」
ルチル「やはり一級ですね。」
ツルギ(ルチルはヤブの言葉を嫌ってるのか?)
フォスがルチルに腕を見せた。しかし。
ルチル「ああ、あなたは結構です。断トツ最下位なので。」
この言葉で片付けられた。
ユークレース「大丈夫?」
ツルギ「宝石達も大変なんだな。」
ジェード「クッソ何なんだ・・・そうだ思い出した。アイデアと言えば、最近ダイアモンドが新しい戦い方をしてたな。良くあんな事を思い付くものだ。」
ツルギ「ダイヤモンドが?」
ジェード「ああ。」
フォス「新しい戦い方!叩けば出て来るもんだな!」
ジェード「それで思い出した訳ではない!」
フォス「やっぱそこそこのジェードよりダイヤだね!聞く相手間違えてたサンキュー!」
ジェード「言っておくが私は壊れ難さでは2番目だぞ。」
フォス「でもやっぱ耐久性より、攻撃力高い方が格好良いしさ。」
ツルギ「攻撃だけじゃなく、耐久性や質、更に知性を持つのも大事だぞ。攻撃力ばかり考えると力に溺れて闇落ちする。それを覚えとけ。」
ジェード「そうだ。ツルギの言う通りだ。兎に角、ダイヤ組は昼の見回り中だ。邪魔するなよ。ツルギ、此奴が何かバカな事をやらせないように同行しろ。」
ツルギ「勿論俺もそのつもりだ。」
海が見える草原。ダイヤモンドが海を眺めていた。
フォス「ダーイヤ!」
ダイヤモンド「きゃっ!」
足を掴まれたダイヤモンドが倒れた。
ツルギ「おいフォス!」
ダイヤモンド「何よフォス・・・」
ツルギ「おいダイヤモンド、大丈夫か?」
倒れたダイヤモンドに手を差し伸べる。
ダイヤモンド「ありがとうツルギ・・・」
ツルギの手を握って体を起こす。
ダイヤモンド「フォス、危ないでしょ?」
するとフォスがダイヤモンドを見て見惚れた。そして両目を塞いだ。
ダイヤモンド「フォス?」
ツルギ「どうした?」
フォス「存在が・・・眩しい・・・アイデアが無くて苦しくて砕けそうなのです・・・どうか示唆をお与え下さい・・・」
ダイヤモンド「何のアイデア?」
フォス「それは言えない。兎に角アイデアの出し方出せや・・・」
ツルギ「頼みながらダイヤモンドに抱き付くの止めろ。」
ダイヤモンド「あらまあ難しい。んーそうねえ・・・すっごく変わってみるのはどう?何時もやらない事をしてみると良いんじゃない?」
足を見て、ダイヤモンドのニーソを少し下げたフォス。
フォス「変わりたいとは常々思っております。もう~!早々無理だからお手軽な方法聞いてんじゃんかよ。何年ブラブラしたと思ってんだよ~硬度十はやっぱな~上から上からだわ・・・」
怒っていじけてしまった。
ツルギ「その言い方は何だお前?」
ダイヤモンド「フォス・・・」
フォス「がっかりだよダイヤ話になんない全然ダメじゃん・・・」
ダイヤモンド「うん・・・ダメなのごめんね。ほら今もフォスを怒らせちゃったし、ダメな所沢山あるの。ねえ許して?」
ツルギ「フォス、許してやれ。」
フォス「・・・・」
ツルギ「はぁ・・・」
ダイヤモンド「フォス、お願い。」
いじけてるフォスを軽々と持ち上げてお願いする。
フォス「仕方無ぇ今回だけだぞ・・・」
ダイヤモンド「所でボルツ見なかった?」
フォス「ボルツ?」
ツルギ「ボルツ・・・彼奴か。」
フォス「あっ、そう言や1人珍しいじゃん。どっか行っちゃったの?全く~勝手な奴だなあ。」
ダイヤモンド「僕がボルツに付いて行けないだけよ。」
フォス「まーたそんな事言って甘やかして!おんなじダイヤ属でんな訳あるかい!僕が言ってやろうかガツーンと!」
ダイヤモンド「そうね。」
腰にある剣を抜く。
フォス「そっそれはやり過ぎでは・・・」
ツルギ「ダイヤモンドどうした?」
剣を抜いてフォスを通り過ぎた。
フォス「っ!!」
空を見ると、黒点が見えた。
ツルギ「あれは!」
ジュエルブレードを握ってダイヤモンドの隣に立つ。
ツルギ「ダイヤモンド、手伝うぞ。」
ダイヤモンド「ありがとう。」
黒点が大きくなり、月人達が現れた。ダイヤモンドに向けて矢を放つ。ダイヤモンドが剣で防いで、月人に向けて矢を跳ね返した。矢を受けた月人達が霧散した。
ツルギ「凄え・・・!」
別の月人がツルギに向けて矢を放つ。
ツルギ「はっ!!」
ジュエルブレードで矢を斬り裂く。
フォス「す、凄え!はね返すなんてさっすがダイヤモンド!!」
ダイヤモンド「ううん・・・まだよ。」
ツルギ「ダイヤモンド、油断するなよ?」
ダイヤモンド「うん。」
今度は槍を一斉に投げた。
ツルギ「はっ!!」
ジュエルブレードで槍を斬り裂く。ダイヤモンドは槍を防いで跳ね返した。月人達が霧散した。しかしツルギとフォスがダイヤモンドに違和感を感じた。
フォス「何して・・・」
ツルギ「ダイヤモンド?」
別の月人達はダイヤモンドに向けて一斉に槍を投げた。
ダイヤモンド「後ちょっと・・・」
しかしこれも防いで跳ね返した。これを何度も繰り返す。
フォス「ダイヤ何?この音・・・」
ツルギ「お前、まさか・・・」
ダイヤモンド「大丈夫よ。何時ものやり方が壊れてるだけ。何も心配いらないわ。」
しかし剣の刃がボロボロになっている。1人の月人が槍を投げた。ダイヤモンドが剣で防いだが、手が滑って手放してしまった。
ツルギ「なっ!!」
飛ばされた剣はフォスの後ろに飛ばされてしまった。
フォス「え!?」
突然ダイヤモンドがツルギとフォスを掴んで遠くへ投げた。
フォス「ダイヤ!?」
ツルギ「お前何を!?」
ダイヤモンド「逃げて!」
フォス「ダイヤ!!」
ツルギ「ダイヤモンド!!なっ!!」
ダイヤモンドは逃げる事もなく佇む。
ツルギ「くっ!!」
高速ダッシュでダイヤモンドに向かって走る。
フォス「ダイヤーーーーー!!!」
ダイヤモンドを助ける為、全力で走る。月人達が一斉に矢と槍を放った。
ツルギ「はっ!!」
しかし間一髪でツルギに助けられた。矢と槍がジュエルブレードで防がれた。
ダイヤモンド「ツルギ・・・?」
ツルギ「お前が死ぬなんて俺が許さねえ!」
しかし月人達が再び矢と槍を一斉に放った。
ツルギ「マズい・・・!!」
もう防ぎ切れないと思ったその時。何者かが剣で矢と槍を防いだ。
ツルギ「何だ!?」
そこに現れたのは、黒いロングヘアーの宝石だった。
その正体は「ボルツ」である。ダイヤモンドを睨む。高くジャンプして巨大な月人を一刀両断した。
ボルツ「っ!?」
しかし別の月人が弓矢を構える。
ツルギ「させるか!!」
地上からツルギがジュエルブレードを投げた。ピンポイントでボルツを狙ってる月人に命中した。月人がジュエルブレードを喰らったと同時に矢を放つ。ボルツが体を捻って避けた。こうして月人達が一斉に霧散して消滅した。ボルツが地上に向かって落下する。ジュエルブレードがブーメランのようにツルギの方に戻って行き、ツルギがキャッチする。ボルツが着地する。
ツルギ「ボルツ・・・」
ダイヤモンド「凄いでしょ?何時もこうなの。最近益々強くて僕なんか戦わせてもらえないの。」
ツルギ「何故だ?」
ダイヤモンド「僕らダイヤモンド属は最も硬い硬度十。でもタフさを示す靱性は二級。硬くても衝撃で割れ易い方向があるから脆いの。でもボルツは特別。単一結晶の僕とは違って、微細な結晶が集合した結晶体。弱点の角度に衝撃が来ても、体全体に影響が及ばないから靱性もただ一人の特級、最も硬くて最高の性質よ。変わりたいのは僕。あんな風になりたいの。」
フォス「ボルツみたいに?やだやだ!幾ら強くてもあんなおっかないの。優しいダイヤの方が良いよー!」
ツルギ「俺も同感だ。ダイヤモンドは何時ものままで十分だ。」
ダイヤモンド「でもね・・・強くなければダイヤモンドではない。」
地面に突き刺さってる剣を頑張って抜いた。
ダイヤモンド「だから、ボルツだけが本物のダイヤモンドよ。そう、でもたまにほんの一瞬・・・ボルツさえ居なければ・・・」
ツルギ・フォス「え?」
ダイヤモンド「何てね思っちゃうの。とっても愛してるのに・・・ダメね・・・」
ツルギ「ダイヤモンド・・・」
フォス「居ても居なくても苦しい・・・」
シンシャの事を思い出した。
ツルギ「・・・」
家族や仲間や故郷を思い出した。
ダイヤモンド「フォスとツルギにも分かるの?」
フォス「え?いや・・・」
ツルギ「まあ、分からない気もしないな・・・」
ダイヤモンド「じゃあこの気持ちに名前を付けて!」
フォス「えっ!?何で!?」
ツルギ「何故俺達が!?」
ダイヤモンド「名前が分かれば少し安心でしょ?だって博物誌はあらゆるものを分類するって・・・」
するとボルツがダイヤモンドの腕を掴んだ。ボルツはダイヤモンドを強く睨み付ける。
フォス「ボルツ・・・?」
ツルギ「何してるんだ?」
するとボルツがダイヤモンドのフィンガーレスグローブを引っ張った。
ダイヤモンド「嫌!」
右腕が強く光り輝いてる。右手が取れてしまっているのだった。
フォス「さっきの音それだったの?」
ツルギ「お前、無茶してたのか?」
ダイヤモンド「ごめんねフォス、ツルギ。危ない目に遭わせて。上手くいくと思ったんだけど・・・」
ボルツ「お前は!どっか行ったと思ったらまたあの妙な戦い方試してたのか!お前には負担が大きい無理な芸当だと言ったはずだ何を考えている!」
ダイヤモンド「だって、何時もボルツに守られてるだけなんてやっぱり変だよ!僕だってダイヤモンドなのになんの役にも立ってないなら・・・居ても居なくても同じでしょ・・・?」
ボルツ「下らん事を!!」
フォス「ボルツ貴様!ダイヤいじめてんじゃないよ!」
隠れていたフォスがダイヤモンドの両足の間から顔を出した。
ダイヤモンド「えっ?」
フォス「ガツーン。」
ダイヤモンド「あ・・・あのね、たまたまフォスとツルギとここで会って相談に乗ってたの。何のかは言えないけど、良いアイデアの出し方が分からなくて困ってるんだって・・・ボルツなら助けてあげられる?」
ボルツ「ああ。」
フォス「嘘〜!」
するとボルツが剣の鞘でフォスのネクタイに引っ掛けて持ち上げた。
ボルツ「気まぐれで一度くらい助けてもキリがない。」
地面にフォスを落として剣を抜いた。
ボルツ「悩みごと粉にしてやる。」
剣を振り上げた。
ダイヤモンド「ボルツ!!」
振り下ろしたが、ツルギがジュエルブレードで防いだ。
ツルギ「止めろ!」
ボルツ「お前、邪魔をするな。」
ツルギ「同じダイヤ族だろ?」
ボルツ「・・・っ!?」
ツルギ「っ!?」
するとツルギとボルツが何かの気配を感じた。するとフォスとダイヤモンドを通り過ぎて走り出した。持ってる手袋をダイヤモンドに返した。
気配の正体は月人達だった。
ツルギ「まだ居たのか・・・」
しかし月人達はツルギ達を無視して何処かへ進む。
ツルギ「無視した!?」
その月人達が向かっている方向には、宝石達の館だった。
ボルツ「無視した・・・ダイヤにクズに人間も居るのに。」
ダイヤモンド「あれ何かしら?後光にしては大きいわ。でも学校の真上だものね。きっともう先生が見付けて・・・」
フォス「あっ!先生昼寝中・・・」
ダイヤモンド「え!?」
ボルツ「何!?それは・・・まずい!」
ツルギ「くそっ!!」
学校の方へ走り出すツルギ。
フォス「ツルギ!?」
ツルギ「先に行ってる!」
金剛先生は瞑想中だった。その学校の外では、月人達が巨大な物体を動かした。
その事に気付いてない宝石達は。
ジェード「やれやれフォスには困ったもんだ。先生から授かった画板すらもう持っていなかった。」
ユークレース「あらあら。」
ジェード「思わずダイヤの事を言ってしまったが、また余計な事してないだろうか・・・だがツルギが同行してる。」
ユークレース「せめて先生がお休みの間は、大人しくしてくれるとね。」
ジェード「ああ。でないとまた私が・・・」
起こそうと叩いて腕が折れたあの時を思い出した。
ユークレース「ま、まあそう心配しないで?幾らフォスでもそう毎日毎日・・・」
???「ジェード!!!ユークレース!!!」
ジェード・ユークレース「?」
そこにツルギが戻って来た。
ユークレース「どうしたのツルギ?」
ジェード「フォスはどうした?逸れたのか?」
ツルギ「それ所じゃねえ!ここから離れろ!!」
ジェード「どう言う事だ?」
すると巨大な影が地面に現れた。
ジェード・ユークレース「?」
ツルギ「来る!」
上空から巨大なカタツムリの殻が落ちて来た。巨大な殻は学校の廊下に乗り上げた。
そこにダイヤモンドが到着した。
ダイヤモンド「ジェード!ユーク!上!!」
上を見ると、先程の月人達が浮遊していた。
ジェード「何時の間に!!」
するとボルツが大ジャンプして月人達に立ち向かう。
ジェード「ああ、ボルツが来たのか。ならもうやる事は無いな。」
ユークレース「ジェード。」
ジェード「あ、すまない。」
ツルギ「ダイヤモンド!フォスは?」
ダイヤモンド「ここに居るよ。」
後ろにフォスが不安気な顔をしていた。
ダイヤモンド「フォス。」
フォス「ん?」
ダイヤモンド「ごめん!!」
折れた腕をフォスに託して投げた。
フォス「うわあああああ!!!」
そしてジェードにしがみついた。
ジェード「またお前か!」
フォス「僕のせいでは!」
ツルギ「ダイヤモンド、何する気だ?」
するとダイヤモンドが、ジャンプして壁を駆け上がる。
ツルギ「ダイヤモンド!!」
ジュエルブレードを持ってダイヤモンドの後を追う。
ダイヤモンドが大ジャンプして月人達の近くまで到達した。
ボルツ「下がってろ。」
しかしボルツから忠告を聞かされた。ボルツは月人達の矢を斬り裂く。
ダイヤモンド「でも!僕にも出来る事が・・・」
そこにツルギも到着した。
ボルツ「お前に出来る事など・・・無い。」
巨大な月人を一刀両断した。すると周囲の月人達も一斉に霧散して消滅した。
ダイヤモンド「うん・・・分かってる。でも・・・」
ツルギ「ダイヤモンド・・・」
その頃学校では。
ジェード「あの2人はややこしいんだ。邪魔するなと言ったろ。それで?ダイヤに聞いたのか?博物誌は進んでるのか?」
ユークレース「学者さん良い所に。」
フォス「何かな?」
ユークレース「これ調べて下さいな。」
巨大なカタツムリの殻を調べて欲しいと頼む。
フォス「あっ。僕忙しいんだった。」
ユークレース「月人が霧散しても残ったって事は、きっと月の物じゃないのよ?大発見かもよ?」
フォス「よーしその可能性ユークにあげちゃう!」
ユークレース「そんなー恐れ多い。」
フォス「レースにあげちゃう。」
ユークレース「私には無理です。」
そこにツルギが着地した。
ジェード「どうだ?」
ツルギ「ボルツが全部片付けた。」
シェーン「そうか。良いか?地道に真面目にやるんだぞ。」
ユークレース「終わったら教えてね。」
フォス「えっ?マジで言ってんの?いやホントそんな事してる暇ないんだって!」
すると巨大な殻が微かに動いた。
ツルギ「っ!?」
フォス「おーーい!!僕には可及的速やかな問題が!!」
ツルギ「フォス!後ろ!」
フォス「え?」
カタツムリの殻から赤い物体が出て来て、フォスを飲み込もうとした時。
ツルギ「はっ!!」
ジュエルブレードで物体を斬り裂いた。しかし物体が元の形に再生した。
ツルギ「カタツムリか・・・フォス!逃げろ!」
フォス「う、うん!」
物体から逃げる。
ツルギ「おい!食いたいなら俺を食え!」
すると物体から触手が生え、フォスに向かって伸びた。
ツルギ「触手だと!?」
フォス「うわっ!!」
触手がフォスの両足を捕まえて引き寄せる。
ツルギ「させるか!!」
ジュエルブレードで触手を斬ろうとしたが。
ツルギ「ぐあっ!!」
別の触手がツルギを飛ばした。
ツルギ「くっ・・・!!フォス!!!」
引き寄せられたフォスが、赤い物体に飲み込まれてしまった。
フォス(熱い・・・)
ダイヤモンド「え!?」
ボルツ「っ!?」
ジェード・ユークレース「あっ!!」
フォス(動けない・・・)
ユークレース「嘘・・・」
剣を持って赤い物体に立ち向かう。
ツルギ「ユークレース!無茶だ!」
そして剣を振って赤い物体を斬ったが、物体は無傷だった。
ユークレース「っ!折れ・・・違う!」
剣の刃が融けてしまってた。
ツルギ「彼奴、まさかフォスを・・・!?」
するとジェードがユークレースを抱いてその場から離す。
ジェード「なっ!?」
ユークレース「ジェード足が・・・足が融けてる!」
右足が融けてしまってる。
ツルギ「ならば!!」
ジュエルブレードを天に掲げて光を集める。
ツルギ「喰らえええええええ!!!!」
勢い良く振り下ろして光の刃を放った。光の刃が赤い物体に直撃して爆発した。
ダイヤモンド・ボルツ「っ!!」
ユークレース「凄い・・・」
ジェード「やったか!?」
しかし赤い物体は無傷だった。
ツルギ「何だ此奴・・・!?」
そして物体に飲み込まれたフォスは。
フォス(誰か・・・助けて・・・あっ・・・)
液状になり、完全に融けてしまった。
外では、ツルギがジュエルブレードで物体を斬ってる。ジュエルブレードは硬度三百ある為融ける事は無い。しかし飛び散った液体がツルギの服を融かす。ダイヤモンドとボルツも赤い物体を斬る。しかし剣が融けてしまった。
ツルギ「フォス!!返事しろ!!」
ボルツ「おいクズ何処に居る!僕が呼んでるんだ!返事くらいしろ!!」
髪を使って物体を斬るが、髪が融けてしまった。
ユークレース「ボルツが・・・」
ツルギ「ボルツの髪が・・・」
ダイヤモンド「融けた・・・?」
ボルツ「バカな!熱か?酸か?僕らを融かして月へ持ち帰る新兵器か・・・?よりによって捕まったのが、あのひ弱バカとは・・・」
ダイヤモンド「僕らって、融けても元に戻る事が出来るのかしら?」
ボルツ「おいクズ!中はどうなってる!?・・・幸運を待つだけなら、そのまま消える方が幸せだ。」
フォス(ダメ・・・助けて・・・僕が・・・ないと・・・シンシャずっとあのまま・・・)
完全に融けてしまったフォス。一体どうなってしまうのか。
「END」
キャスト
ツルギ:岸洋祐
フォスフォフィライト:黒沢ともよ
ダイヤモンド:茅野愛衣
ボルツ:佐倉綾音
ルチル:内山夕実
ジェード:高垣彩陽
ベニトアイト:小澤亜李
ジルコン:茜屋日海夏
ユークレース:能登麻美子
ネプチュナイト:種崎敦美
金剛先生:中田譲治
ツルギ「カタツムリに飲み込まれてしまったフォス。彼を救う方法は無いのだろうか。俺とダイヤモンドはフォスを救う為奔走を始めたのだった。救う手掛かりはあるのだろうか・・・」
次回「メタモルフォス」