宝石の国 Jewel the Land   作:naogran

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赤い物体に飲み込まれたフォスは、物体の中で融けてしまった。物体の内臓が活発に動き始めた。

ダイヤモンド「はっ!」

ツルギ「っ!」

ボルツ「チッ、反応無しか。全く手間の掛かる!」

赤い物体に飛んで行くボルツ。

ダイヤモンド「待って!」

ツルギ「待てボルツ!」

しかしツルギとダイヤモンドがボルツの髪を掴んで止めた。

ダイヤモンド「彼処!ほら!」

ツルギ「彼奴の殻を見ろ!」

赤い物体の殻に、緑色に光る鉱石があった。

ダイヤモンド「フォスが・・・フォスが、何か見付けたんじゃない?」

ツルギ「彼奴、何を見たんだ?」


第3章「メタモルフォス」

すると突然、赤い物体が暴れ始めた。

 

ジェード・ユークレース「っ!?」

 

ダイヤモンド・ボルツ「っ!」

 

ツルギ「なっ!避けろ!」

 

触手がツルギとダイヤモンドとボルツ目掛けて攻撃したが、3人は間一髪避け、柱の壁にくっ付く。

 

ダイヤモンド「フォス・・・」

 

ツルギ・ダイヤモンド「っ!」

 

するとツルギとダイヤモンドが、殻の鉱石を見て何かを感じた。

 

ダイヤモンド「フォス!中に居るの!?」

 

ツルギ「返事をしろ!フォス!」

 

すると赤い物体がまた攻撃し始めた。3人はまた間一髪避けた。3人が柱の壁に着地するが、触手が次々と3人が着地してる柱の壁を攻撃し続ける。3人は着地と同時に避け続ける。触手は誤って、緑色の鉱石に刺してしまった。

 

ツルギ「くっ!このままじゃ・・・」

 

するとダイヤモンドが、赤い物体に向かって走り出した。

 

ボルツ「よせ!下がってろ!」

 

ツルギ「ダイヤモンド!無茶だ!融けるぞ!」

 

ダイヤモンド「でも!」

 

触手が迫って来たが、ダイヤモンドは避けて触手の上を走る。そして赤い物体の殻にキックしてヒビを入れた。しかしヒビの中から別の触手が生え、ダイヤモンドの左足を掴んだ。捕らえたダイヤモンドを飲み込もうとした瞬間。

 

 

 

 

 

 

真横からボルツが現れ、ダイヤモンドを救出した。

 

ツルギ「喰らえ!!!!」

 

そしてツルギが光の刃を放ち、赤い物体に直撃させた。

 

ツルギ「どうだ!?」

 

赤い物体はそのまま池の中へ姿を消した。

 

ボルツ「だから下がってろと言っただろ!!」

 

怒鳴られたダイヤモンドが落ち込んだ。

 

ツルギ「ダイヤモンド、無茶し過ぎだ。」

 

ダイヤモンド「・・・」

 

レッドベリル「もお〜何の騒ぎ〜?」

 

すると学校の上から声がした。

 

アレキサンドライト「何何月人?」

 

スフェン「もう終わったみたい。」

 

アレキサンドライト「見れなかったじゃないの!何で鐘が鳴らなかったのよ!」

 

ダイヤモンド「・・・」

 

ボルツ「所詮はナメクジの類か。塩水で縮むとは。」

 

池の中からナメクジらしき小動物が這い上がって来た。

 

ツルギ「彼奴、さっきの物体か?」

 

ボルツ「余裕があればすぐ分かったものの、あのバカが真っ先に捕まった所為で無駄に消耗した!」

 

ダイヤモンド「で、でも、フォスのお陰で急所が分かったわ。少しは褒めてあげて・・・」

 

ボルツ「誰が褒めるか!戻ったら粉にしてやる。ジェード、ユークレース、クズのクズをさっさと回収するぞ。」

 

ツルギ「ダイヤモンド、大丈夫か?」

 

ダイヤモンド「ツルギ・・・」

 

 

 

 

池に潜って、殻の中を探す。

 

ボルツ「どうだ、居たか?」

 

ジェード「いや。」

 

ユークレース「ダメ、中も空っぽ。」

 

殻の中は何も無かった。

 

 

 

 

学校では、ツルギとダイヤモンドが池の中を見てる。そこにボルツが上がって来た。

 

ツルギ「フォスは居たか?」

 

ボルツ「ダメだ。一片も無い。」

 

ツルギ「無いだと?」

 

ダイヤモンド「そんな・・・」

 

ボルツ「何処まで手間の掛かる奴だ。」

 

するとナメクジらしき小動物が上がって暴れ始めた。

 

ダイヤモンド「めっ!」

 

怒られたナメクジが大人しくなった。

 

ジェード「ほら。」

 

ユークレースを引き上げる。

 

ジェード「殻を叩けたくらいだから、ある程度の姿で残ってるはずだが。」

 

ダイヤモンド「うん・・・何処へ行っちゃったんだろう、フォス・・・」

 

ツルギ「無事で居てくれると、助かるんだが。」

 

ユークレース「もうそいつの中に居る訳にも無いしね。」

 

ダイヤモンド「フォス・・・何処へ行っちゃったんだろう・・・」

 

ナメクジがフォスの言葉を聞くとジャンプした。

 

ダイヤモンド「フォス・・・?」

 

ツルギ「此奴、さっきからどうしたんだ?」

 

ダイヤモンド「フォ、ス・・・?」

 

 

 

 

 

 

その頃ルチルは、棚を整理していた。

 

ルチル「やれやれ。一休み・・・」

 

整理を終えて一休みしようとしたが。

 

ダイヤモンド「急患!急患!!」

 

ルチル「はいはい。さっき誰かがはしゃいで池に落ちたんでしょ?どうせフォスでしょうけど・・・ん?」

 

ダイヤモンド「もう大丈夫よ。ルチルなら何とかしてくれるわ。良かったわねフォス!」

 

ナメクジを見て指を指した。ボルツは知らん振りした。

 

ダイヤモンド「嬉しいのね!」

 

ルチル「さ、流石ダイヤ族・・・冗談も尖ってますね・・・」

 

ダイヤモンド「本当よ!」

 

ジェード「月人が落とした巨大カタツムリに、フォスが確かに吸われた。」

 

ツルギ「けど隈なく探したが、此奴しか残ってなかった。」

 

ジェード「殻は空だった。」

 

ルチル「殻だけに?」

 

ジェード「っ!」

 

ルチル「あなたの冗談は心底つまらな・・・」

 

ジェード「状況説明!」

 

ツルギ「そこまでにしろ。ルチル、此奴をどうする?」

 

ルチル「取り敢えず、バラしますか。」

 

ダイヤモンド「待って!」

 

ナメクジを後ろに隠す。ナメクジがダイヤモンドの背中を登ってる。

 

ルチル「確かにブヨブヨで心許無いですが、まぁこれがフォスなら何とかなるでしょう。」

 

ダイヤモンド「で、でも、動物って、バラバラにしたら戻らないでしょ・・・?」

 

ジェード「動物は砕けると腐るからな。」

 

ツルギ「・・・」

 

ジェード「環境適用の為に代替わりにし、古い物から無くなるように出来ていると先生が仰っていた。」

 

ボルツ「下等な奴らだ。そんな物に成り下がったのか。」

 

ツルギ「・・・」

 

ジェード「ツルギ?」

 

ツルギ「俺は人間だから、死んだら腐るのも当たり前だ。」

 

ユークレース「不便ね。」

 

ルチル「先生がお目覚めになる前に、何とかしたい所ですね。」

 

ボルツ「兎も角、月に連れ去られないなら良い。僕らの仕事はここまでだ。ダイヤ、腕を治したら戻れ。」

 

ダイヤモンド「うん・・・」

 

ユークレース「はい。」

 

折れたダイヤモンドの腕を見せた。

 

ユークレース「飲み込まれる前のフォスが落としたの。もしかしたら、せめてダイヤの腕だけはと思ったのかも。」

 

ダイヤモンド「・・・」

 

ツルギ「フォス・・・」

 

ジェード「フォスに殻を調べろと言った私達にも責任がある。だが解決策が無い以上、一旦医者に預けよう。」

 

そう言って持ち場へ戻って行く。

 

 

 

 

 

 

その後ルチルがダイヤモンドの腕を治す。

 

ルチル「しばらく無茶しないで下さいね。」

 

ツルギ「もしまた無茶したら、俺が助けてやるからな。」

 

ダイヤモンド「ありがとう。じゃあ。」

 

ルチル「ちゃんと預かっておきますよ。」

 

ダイヤモンド「お願い。」

 

ツルギ「じゃあダイヤモンド、行こうか。」

 

ダイヤモンド「うん。」

 

2人がその場を後にした直後。

 

ルチル「フッ。」

 

不敵な笑みを浮かべたルチルがナメクジをバラバラにしようとした。それに気付いたツルギとダイヤモンドが言葉を失った。

 

 

 

 

 

 

ダイヤモンド「大丈夫よ!僕が絶対に戻してあげるからね!」

 

ツルギ「ルチルの奴、バラバラにしか頭は無えのか?」

 

ナメクジを助けて去って行った。

 

ルチル「チッ。」

 

 

 

 

 

 

そしてツルギとダイヤモンドは、学校内を歩く。

 

ツルギ「この先、フォスをどうやって戻すんだ?」

 

ダイヤモンド「ねぇ、こんな姿になったのは、もしかして僕が・・・」

 

あの言葉を思い出した。

 

 

 

ダイヤモンド『すっごく変わってみるのはどう?』

 

 

 

あの言葉が原因だと思い込んだ。

 

ダイヤモンド「なんて、アドバイスしたしたのもちょっと関係あったり、するのかしら・・・」

 

ナメクジが反応した。

 

ダイヤモンド「うぅぅ・・・やっぱりそうよね・・・」

 

悲しんだダイヤモンドが縮こまった。

 

ツルギ「お前、あの時を気にしてるのか?」

 

ダイヤモンド「兎に角・・・皆に聞いてみましょう?」

 

ツルギ「皆って、他の宝石達か?」

 

ダイヤモンド「うん。ツルギ、行きましょ?」

 

ツルギ「あ、ああ。」

 

 

 

 

 

 

最初はレッドベリルに聞いてみる。レッドベリルはツルギの服を治してる。

 

レッドベリル「ええ?フォスが!?」

 

ダイヤモンド「そうなの。フォスが・・・」

 

ツルギ「レッドベリル、何か方法は無いか?」

 

レッドベリル「あ!そうだわ!ほら、良い感じ!」

 

ナメクジに赤いリボンを結んだ。

 

ツルギ「リボンを付けてどうすんだよ・・・」

 

 

 

 

 

 

次はスフェンに聞いてみる。

 

スフェン「え?フォスが!?」

 

ツルギ「ああ。スフェンはどうだ?何か方法は。」

 

スフェン「・・・その前にちょっと机を直しちゃわないと。」

 

ツルギ・ダイヤモンド「・・・」

 

 

 

 

 

 

次はモルガとゴーシェに聞いてみる。

 

ゴーシェ「え!?」

 

モルガ「マジ!?」

 

ダイヤモンド「マジなの。」

 

モルガ「まぁ、ダイヤが冗談言わないか・・・」

 

ツルギ「2人はどうだ?戻す方法は何か無いか?」

 

モルガ「ま、このままで良いんじゃね?キモいけど大人しいし、キモいけど迷惑掛けねえだろ?キモいけど・・・」

 

キモいと言われたナメクジが飛び掛かった。

 

モルガ「うわああ!?寄るな!触るな!ヌルヌルしてる!ヌルヌルしてる!!!」

 

ツルギ「ダメか・・・」

 

 

 

 

 

 

次はベニトアイトとネプチュナイトに聞いてみる。

 

ベニトアイト「ええ!?そんな事ってあるの!?」

 

ツルギ「だからこうしてお前らに聞いてるんだよ。」

 

ベニトアイト「そっか、フォス何も出来なくなっちゃったね・・・元に戻す方法かぁ・・・」

 

ツルギ「少しだけで良い。戻す方法は無いか?」

 

ネプチュナイト「元々何もしてなかったぞ。」

 

ベニトアイト「うん。僕も今それ思った。」

 

ツルギ「直球に言ったな・・・」

 

 

 

 

 

 

次はイエローダイヤモンドとジルコンに聞いてみる。

 

イエローダイヤモンド「おお!思い切ったな!フォス、やるう!」

 

ジルコン「存在感としては、大して変わらない気もしますが。」

 

ダイヤモンド・イエローダイヤモンド「っ・・・」

 

ツルギ「ジルコン、素直だな・・・」

 

 

 

 

 

 

次はヘミモルファイトとウォーターメロン・トルマリンに聞いてみる。

 

ウォーターメロン・トルマリン「ふええ?」

 

ヘミモル「て言うか、寧ろこれなら月人に攫われないんじゃない?」

 

ツルギ「いや、攫われる攫われないかの問題じゃねえよ・・・」

 

 

 

 

 

 

その後浜辺で一休みする。

 

ダイヤモンド「はぁ・・・フォスって人気無いわね・・・」

 

ツルギ「何処まで信頼されてねえんだ彼奴・・・」

 

ダイヤモンド「普段から皆と仲良くしてないと、いざと言う時に助けてもらえないよ?」

 

ツルギ「下手したら孤立されるぞ?」

 

ダイヤモンド「・・・ねえ、聞いてる?」

 

するとナメクジが小さい糞を連射して出した。

 

ツルギ「え?」

 

ダイヤモンド「あ!ダメよ!草なんか食べちゃ野蛮よ!?中が汚れちゃう!きゃっ!」

 

最後の糞がダイヤモンドに当たった。

 

ツルギ「トイレしやがって・・・」

 

ダイヤモンド「全部余計な事かしら・・・?そのくらい全く変わってしまえば、誰にどう見られてたり、気にしないで・・・」

 

今までの事を思い返す。

 

ダイヤモンド「誰と比べたりもせず、嫉妬したり、見栄を張ったりもしなくて済むのかしら?幸せ?」

 

ツルギ「此奴、もう寝てるな。」

 

 

 

 

 

 

外は夜になった。

 

ダイヤモンド「もう少し聞いて回りましょ?きっと、フォスの事を必要としてる誰か居ると思うの。」

 

ツルギ「そうだな。隈なく聞いてみるか。」

 

 

 

 

 

 

虚の岬にある洞窟では、シンシャが月を眺めていた。

 

シンシャ「ああ・・・仕事。」

 

彼は夜の見回りをする。足跡に毒が溢れていた。

 

シンシャ(何度見回りをしても、夜に月人は来ない。俺が必要とされる事など無いのに・・・)

 

 

 

フォス『キミにしか出来ない仕事を!僕が必ず見付けてみせるから!』

 

 

 

シンシャ(何で彼奴に話したんだろう?)

 

 

 

フォス『月に行くなんて言うなよ!』

 

 

 

シンシャ(何も起こる訳も無い。期待なんて・・・)

 

すると前方に1つの光が現れた。シンシャが草陰に身を潜める。すると身体中に毒が溢れ出た。

 

シンシャ(夜に月人が?)

 

身を潜めながら徐々に近付く。そして毒を出して、光の方へ飛ばした。そして光の方へ近付くとそこには。

 

 

 

 

 

 

シンシャ「っ!ダイヤモンド!」

 

 

 

 

 

 

何と寝ていたダイヤモンドを発見した。するとダイヤモンドが目を覚ました。

 

ダイヤモンド「あら、シンシャ・・・?」

 

シンシャ「何故居る!?」

 

ダイヤモンド「あ、暗くて寝ちゃったんだわ・・・」

 

ツルギ「ダイヤモンド、起きたか。」

 

ダイヤモンド「ツルギ。」

 

シンシャ「お前は、あの時の。」

 

ツルギ「ツルギだ。さっき少し周囲を警戒してたんだ。」

 

するとシンシャがダイヤモンドを見て目を閉じた。

 

シンシャ「っ!眩し過ぎるんだお前は・・・」

 

ダイヤモンド「あ、ごめんなさい。あなたの仕事のを邪魔するつもりは・・・」

 

シンシャ「さっさと帰れ。」

 

ダイヤモンド「うん・・・」

 

ツルギ「ダイヤモンド、彼奴は?」

 

ダイヤモンド「・・・はっ!フォスが居ない!フォス!フォス!」

 

ツルギ「彼奴、何処へ行きやがった?」

 

ダイヤモンド「どうしよう・・・」

 

ツルギ「おいフォス!返事しろ!フォス!」

 

ダイヤモンド「どうしよう、困ったわ・・・」

 

シンシャがその場から去ろうとしたが。

 

ダイヤモンド「あーーー!」

 

服を引っ張られた。

 

ダイヤモンド「先読みしちゃ嫌!僕とは同じ年生まれの誼みでしょ?一緒に探して!」

 

シンシャ「嫌だ!彼奴とは2度と関わりたくない!」

 

ツルギ「おいダイヤモンド、シンシャを困らせるな。」

 

すると近くの茂みが動いた。

 

ダイヤモンド「フォス!?」

 

茂みの中を探ると。

 

ダイヤモンド「居たー!良かった・・・もうダメよ?こっちこっち。自分で動いてちょうだい?」

 

シンシャ「俺はもう行くからな!」

 

ダイヤモンド「ほら!」

 

シンシャ「うわ!?」

 

ナメクジを見せた。

 

ダイヤモンド「分かる?」

 

ナメクジが大いに反応した。

 

ダイヤモンド「あらあら嬉しそう。」

 

シンシャ「お前のペットか?全部趣味悪いな・・・あの戦闘狂と言い、ダイヤ族は何考えてるか分からん・・・」

 

ツルギ「シンシャ、此奴はペットじゃない。」

 

シンシャ「何?」

 

ダイヤモンド「そうよ。フォスなの。フォスフォフィライト。この前あなたが助けたあの子よ?ね〜。」

 

シンシャ「説明を・・・」

 

ツルギ「話すと長くなるが。」

 

シンシャ「・・・いや、やっぱり聞きたくない。」

 

 

 

 

 

 

しかしツルギがフォスが何故ナメクジになったのかを話した。

 

シンシャ「つまり、月人が連れて来た巨大カタツムリに食われ、彼奴はそれになったと。」

 

ツルギ「そうだ。」

 

シンシャ「本当に、そんな事があると思うか?」

 

ツルギ「え?」

 

シンシャ「食われる前、カタツムリの殻を傷付けなかったか?」

 

ダイヤモンド「月人が乱暴に落としたし、ボルツが踏ん付けて穴が開いたりしたけど。」

 

何も言わないままシンシャが去る。

 

ツルギ「シンシャ?」

 

ダイヤモンド「ちょっと!俺は戻す方法を知ってる!でしょ?」

 

シンシャ「勝手に決めるな!何も言ってない!」

 

ツルギ「けどお前、この前フォスに色々教えてあげただろ?」

 

シンシャ「あれは・・・」

 

ダイヤモンド「皆フォスはこのままで良いって言うの!シンシャもそうなの!?」

 

シンシャ「・・・いや、一層あんな奴居ない方が良い。煩わしい。面倒臭い、気紛れで、稚拙な思い付きしか持っていない。愚鈍で何も出来ない癖に、騒々しく纏わり付き、此方の迷惑も構わず自分の思い付きを押し付けて来る。大嫌い!」

 

ツルギ「シンシャ、お前・・・」

 

ダイヤモンド「フォスに告白でもされたの?」

 

シンシャ「何でそうなる!!お前のそう言う恋愛返上主義、昔から大嫌いなんだ!」

 

ダイヤモンド「だって、そう言う風にしか聞こえないんだもの。後あなた、ここ百年で1番喋ったわよ?」

 

ツルギ(百年・・・?)

 

シンシャ「フンッ。」

 

ダイヤモンド「好きなの?」

 

ナメクジが嬉しそうに反応した。

 

ダイヤモンド「うんうん。趣味悪いわね〜。」

 

ツルギ「どっちが言うんだが。」

 

シンシャ「おい!大体お前、何者だ?」

 

ダイヤモンド「何者?」

 

シンシャ「そいつは只の謎のカタツムリだ。殻持ちの類は石を食べ、殻を修復したり強化したりする習性がある。見ろ。」

 

草に引っ付いてるカタツムリを見せた。

 

ツルギ「赤いカタツムリ?」

 

シンシャ「そうだ。この辺りの殻持ちは赤い崖を食べるから赤い。一方、浜辺に居る物は浜辺の白だ。あんな五月蝿くて気の利かないマヌケ、池の中でずっと黙っていれば良い。薄荷色の模様で。」

 

ツルギ「殻・・・池の中・・・薄荷色・・・まさか・・・」

 

ダイヤモンド「それって・・・それって、フォスが殻の一部になってるって事よね!?あの子の色の所を削って集めれば、フォスは助かる!」

 

ツルギ「その可能性はある!」

 

ダイヤモンド「そうよ!私達は不死身なんだから!」

 

シンシャ「止めろ!あんな奴、助けても意味無かった!何度蘇っても、無能で役立たずの期待外れだ!」

 

ツルギ「それでも構わない!例え彼奴が役立たずでも、俺は彼奴を失う訳にはいかねえんだ。あの惨劇の繰り替えさせない為に・・・」

 

シンシャ「惨劇?」

 

ツルギ「金剛さんしか話してないけど、俺は5年前、月人達に襲われたんだ。」

 

シンシャ「っ!?」

 

ダイヤモンド「え!?」

 

ツルギ「俺は辛うじて生き延びたんだが、仲間や家族や故郷が奴らに殺されたんだ。そんな惨劇を再び繰り返しちゃいけないんだ・・・」

 

ダイヤモンド「ツルギ・・・」

 

ツルギ「だから俺は、お前達宝石達と共に戦い続ける。月人達を全て倒すまで!ダイヤモンド、行くぞ!」

 

ダイヤモンド「・・・うん!」

 

2人は学校の方へ走り出した。シンシャは何も言わずに見てるだけだった。

 

シンシャ「ただ、嘘吐きと言うのだけは、もう少し待ってやっても良い。」

 

彼の指先から、フォスらしき形に生成した。

 

 

 

 

 

 

その頃ツルギとダイヤモンドは走り続けてる。

 

ダイヤモンド『すっごく変わってみるのはどう?』

 

枯れた森林の中をジャンプして駆ける。

 

ダイヤモンド『何時もやらない事をしてみるとか。』

 

枯れた木々の幹をジャンプで渡る。森林を抜けて再び走り出す。

 

フォス『変わりたいとは、常々思っております・・・』

 

そして学校に着いた。そこにボルツが2人を見付けて、2人の前に着地した。

 

ツルギ「ボルツ。」

 

ダイヤモンド「方法が分かったの!フォスを、助けてあげられそうなの!戻せそうなの!」

 

ボルツ「・・・・行って、早く助けてやれ。」

 

ナメクジをボルツに預けた。

 

ダイヤモンド「ありがとうボルツ!」

 

ツルギ「恩に着る!」

 

ボルツ「お、おい!」

 

 

 

 

 

 

学校内を走って、宝石達を起こす。

 

ダイヤモンド「皆手伝って!殻を池から引き上げるの!」

 

ツルギ「誰でも良い!手伝う奴は志願しろ!」

 

 

 

 

 

 

そして殻を引き上げる仕事に入った。

 

ジェード「夜だが根性出せよ!」

 

ツルギ「行くぞ!せーの!」

 

宝石達「よいしょーーー!!」

 

殻を引き上げて、フォスの塊を削り取る。

 

ジェード「ああ、べっとりがっちりだ・・・ツルギ、そっちは?」

 

ジュエルブレードで塊を削ってるツルギだが。

 

ツルギ「こっちもがっちりしてる!」

 

ジェード「こりゃあ掛かるぞ・・・灯りもっと!」

 

ツルギ「こっちも灯りを頼む!」

 

削り取ったフォスの欠片をルチルに持って行く。

 

ダイヤモンド「色の違う所はこれで全部!」

 

ツルギ「頼むぞルチル。」

 

削り取った欠片を一つ一つ嵌めていく。

 

 

 

 

 

 

そして緑色の空間の中では、緑色の液体が徐々に人型に生成する。足、胴体、手、頭の順に生成した。そして目が開いた。

 

 

 

 

 

 

遂に欠片は全て修復され、フォスフォフィライトが蘇った。

 

ツルギ「フォス!」

 

ダイヤモンド「フォス!」

 

フォス「僕・・・」

 

ツルギ「これで安心だな。」

 

ダイヤモンド「うん。」

 

ダイヤモンドが持ってるナメクジを見詰める。そして。

 

 

 

 

フォス「貴様かーーーーー!!!」

 

ナメクジを捕まえようとしたが、ナメクジが避けた。

 

ルチル「お止めなさい!治したばかり・・・」

 

ツルギ「フォス落ち着け!」

 

ダイヤモンド「今よ!」

 

ナメクジがダイヤモンドの方へジャンプした。

 

ダイヤモンド「さんはい、ごめんなさい。」

 

合図と共にナメクジが頭を下げて謝った。

 

フォス「・・・?」

 

宝石達「おおお!」

 

レッドベリル「フォスより賢い!」

 

ユークレース「フォスより可愛い!」

 

ツルギ「フォスより律儀だな。」

 

フォス「五月蝿え!そんなで済ませられるか!くっそ!!」

 

カゴを持って捕まえようとしたが、また避けられた。ナメクジはダイヤモンドの手元に居た。

 

フォス「お前な・・・お前なんか全然八つ裂かれてしまえ!」

 

ツルギ「おいフォス止めろ。」

 

ジェード「解散。解散!」

 

ユークレース「元気になって良かったね。」

 

ナメクジが何か言った。

 

フォス「あ?」

 

するとフォスに異変が。

 

フォス「良い訳無いでしょ。・・・だからって目の前の物を吸い込んで良いって事ないだろ!・・・絶対ダメーーー!・・・嬉しくない!・・・だーかーらーーー!!!」

 

ナメクジに向かって何故か独り言を言っている。

 

ダイヤモンド「あの・・・フォス。」

 

フォス「あ!?」

 

ダイヤモンド「一体、誰と話してるの・・・?」

 

フォス「え?」

 

ツルギ(どうしたんだフォス?誰と会話してるんだ?)

 

フォス「聞こえてない・・・?」

 

ダイヤモンド「え?あはは・・・」

 

ツルギ(聞こえてない?誰の事を言ってるんだ?)

 

???「ーーーー!」

 

ツルギ(え?)

 

突然ツルギが何かの声を聞いた。

 

???「ーーーー!」

 

ツルギ(まさか・・・)

 

「END」




         キャスト

       ツルギ:岸洋祐

フォスフォフィライト:黒沢ともよ

      シンシャ:小松未可子

    ダイヤモンド:茅野愛衣
       ボルツ:佐倉綾音
    モルガナイト:田村睦心
   ゴーシェナイト:早見沙織
       ルチル:内山夕実
      ジェード:高垣彩陽
    レッドベリル:内田真礼
    ベニトアイト:小澤亜李
      ジルコン:茜屋日海夏
イエローダイヤモンド:皆川純子
    ユークレース:能登麻美子
 アレキサンドライト:釘宮理恵
      スフェン:生天目仁美
   ネプチュナイト:種崎敦美
   オブシディアン:広橋涼
ウォーターメロン・T:原田彩楓
  ヘミモルファイト:上田麗奈

  ウェントリコスス:斎藤千和



ツルギ「フォスを救う事が出来たが、彼はカタツムリの言葉が通じると言う特殊体質を持ってしまった。あのカタツムリは何なのか。カタツムリの目的は一体・・・」

次回「魂・肉・骨」
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