IS〜蒼き鬼神ケンプファー〜   作:種電

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やはり、一話のみにしました。
そして、かなりのやっつけ感。

あ、バトオペでイフリートが出ました!
いょっしゃぁぁぁぁ!
あ、ちなみにゼッフィーも手に入りました…いらね


閑話?

「だぁ〜、疲れたぁ〜」

 

俺は織斑一夏、女性しから扱えないISを世界で二番目に動かした男で、現在IS学園に通っているごく普通の男子高校生だ……いや、女子学校であるIS学園に通っていたり、ISを動かせる時点で普通ではないな。

 

先程まで、世界で初めてISを動かした男で友人でルームメイトでクラスメイトであり、俺の師匠でもある神楽坂幸とファースト幼馴染でISを造った篠ノ之束の妹でもある篠ノ之箒と一緒に朝の訓練をし、先程終わったばかりだ、その訓練も今から二週間前に行われたクラス代表決定戦で俺が一勝も出来なかったことを理由に訓練が倍になった。

それでも、化け物体力の二人は訓練が終わった後にシャワーを浴び、着替えて、さっさと食堂に向かった。

体力が平均的な俺は先程まで、男子更衣室でダウンしていたが、シャワーを浴び、着替えてから、現在はコウ達の後を追うように食堂に向かう。

 

「飯、どうしようかな〜」

 

正直、かなり悩んでいる。

選択肢は二つだ、食堂にある食事を食べるか、食堂で自分で作るかのどちらかだ。

だが、考えてみれば、訓練後に朝食など作る気力無いし、そもそも食材もない……これ、コウにバレてたら、また「アホぅがぁ」と馬鹿にされたに違いない。

いや、あの神楽坂幸のことだから、さらに「頭まで雑魚になって、どうする気だ、雑魚?」と言うに違いない、確証はある。何せ、似た状況で何回も言われたことがあるからだ。

 

「はぁ……もう、ちょっと優しくしてくれてもいいよな〜」

 

はっきり言って、訓練中のコウはさらに優しくない。普段もそこまで優しくはしてくれない、基本お前がやれ。と言われるしな。

まぁ、正論なんですけど。

 

「はぁあ〜、うん?」

 

深いため息を吐くと、窓に何かが張り付いているのに俺は気付いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー教室ー

 

「で、答えは?」

 

「アインシュタインがビームマグナムを構え、織田信長にお前だけは落とす!と叫んだ!」

 

「ちげぇよ、馬鹿」

 

スパッンと俺は丸めた教科書で箒の頭を叩いた。

箒は俺が叩いた場所を痛そうに涙目で摩っていた。

 

「な、何故だ⁉」

 

「何故もかかしもあるか!なんで、数学を教えてんのにアインシュタインと織田信長が出るんだよ!」

 

「ハッ!まさか、中の人的にアインシュタインは一夏で、織田信長はロリコンホモ野郎がよかったのか⁉」

 

「そーいう、意味じゃねぇよ、この馬鹿‼」

 

「シュタインズゲート⁉」

 

「何で世界線の話になるんだよ⁉」

 

「エンドレスワルツ!」

 

「なんで⁉」

 

「王菜学園生徒会会長!」

 

「違うよ、色々と違うよ、つか、漢字がちげぇよ!

後、それ、お前の中の人の叫び代弁キャラだから!」

 

キリがなさそうなので、再び箒の頭を丸めた教科書で、今度は連続で二度叩く。すると、箒はまた涙目で叩かれた場所を抑え、大人しくなった。

 

はぁ…とため息を吐くとオルコットが複雑そうな顔で近づいて来た。

 

「あの神楽坂さん、やりすぎでは?」

 

「大丈夫、死ななきゃ安い」

 

「私が馬鹿になったら、どうする⁉」

 

「安心しろ、お前は最初から馬鹿だ、だから、プラマイゼロだ」

 

「なら、大丈夫か」

 

「え?」

 

それでいいのか?みたいな顔をしたら、ダメだぞ、オルコット。

せっかく、自分が馬鹿だからと納得してんだから、さ。これ以上馬鹿に付き合いたくないんだよ、俺は。

 

「む、一夏はどうした?」

 

「へ、箒も知らんのか?」

 

「イカんのか?」

 

「イカんでしょ」

 

お前、仮にも一緒に訓練をしている仲で幼馴染だろ?

少しは気にかけてやりなさいよ。

と考えていると教室のドアが開き、何かを抱えた一夏が教室に入ってきた。

 

「おー、一夏、遅かったな」

 

「ごめん、なんか変な生き物を捕まえてさ」

 

「は?」

 

これと一夏は抱えていたモノを俺達に近付き、見せた。

人間のようなフォルムをし、全裸。黒い髪に緑のリボンをつけ、髪型はポニーテール。目はまるで漢字の三が二つなんだような目をしており、顔つきは箒そっくりだった。

 

「なんだ、その箒に似た生物は?」

 

「待て、何処が私に似ている⁉」

 

「この馬鹿面」

 

「え?」

 

え、似てない?

この馬鹿面と異様に腹が立つドヤ顔、箒のドヤ顔って、意外と腹が立つだよな……シャアのドヤ顔よりマシだが、アイツのは気付いてたら、顔面アザだらけにするほどムカつくドヤ顔だからな。

 

「オルコットもそう思うよな?」

 

「ふぇ、へ、え?」

 

「セシリアはコレが私似だとは思わないよな⁉」

 

「え、あの、その?」

 

「しょーじきに言え、オルコット」

 

「セシリアァ!」

 

「……黙秘しますわ」

 

「ーーー」

 

コラ、オルコットさん、ここで黙秘なんてしたら、箒似の生物が箒に似ていると認めたと言っていることと同じだぞ?

ほら、見ろ、箒は今にも泣きそうな顔をしてるじゃないか。

 

「んー、確かに箒に似てるな」

 

あ、一夏、おま。

 

「ーーー死ねぇ‼」

 

「グフぅ⁉」

 

箒の見事な蹴りは一夏の腹を正確に捉え、一夏は椅子や机などを巻き込み、壁に叩きつけられた、合掌。

と、そんな心中で合掌をしていると先程まで一夏が抱えていた生物が箒の蹴りによって、吹き飛ばされた一夏の手から離れ、宙に舞う……これ、キャッチした方がええんかな〜。

仕方ない、キャッチしよう。

 

「よっ、と」

 

「モッピー知ってるよ」

 

「うわぁ、喋った⁉」

 

「神楽坂が毎日朝早く教室に来て、皆の机や椅子とかを綺麗に掃除してる事」

 

「「「え?」」」

 

……は、なんで知ってんの、このホウキモドキは。

 

「モッピー知ってるよ、神楽坂は鬼畜でドSで口が悪いこと」

 

「失敬な」

 

失礼なホウキモドキだな、おい。

俺は優しいぞ、超優しい、毎日の模擬戦で一夏に顔面零距離ショットガンを決めているだけじゃないか、至近距離バズより優しいぞ。とコウが考えいると、蹴飛ばされた一夏とホウキモドキを見ている箒は、お前は鬼畜でドSだよと心の中で呟いた。

 

「で、どうすんの、このホウキモドキ?」

 

コウはホウキモドキ?を自分の机の上に置き、頭を悩ませる。

コウが頭を悩ませていると先程箒に蹴りを入れられた腹を摩りながら、一夏は自分の椅子に横に座り、ホウキモドキとコウを見た。

 

「というか、こいつの名前はモッピーでいいじゃないか?」

 

「なんで?」

 

「そんなヒトモドキみたいな名前より、いいだろ?」

 

「そういや、さっき自分のことをモッピーって言ってたな」

 

それじゃ、ますます箒じゃねぇかとコウは思った。何故なら、のほほんこと、布仏本音が箒につけたあだ名が”モッピー”だからだ。

二人はこの”モッピー”をどうするかで悩んだ。正直、こんな意味のわからない生物を手元に置きたくないというのが本音である。

 

「何処が私に似ているのだ?」

 

「全部」

 

「失敬な!」

 

箒がモッピーの脇を持ち、持ち上げる。すると、再びモッピーが口を開く。

 

「モッピー知ってるよ、実は篠ノ之は少女しゅ「なんとぉぉぉぉ‼」ってこと」

 

「は?」

 

モッピーが箒に関して、何かを言おうとした瞬間、箒は大声をあげながら、モッピーを凄い勢いでコウの机の上に戻した。

そして、箒は走って、自分の席に戻った。

 

「なんだ、アレ?」

 

「さぁ?」

 

コウと一夏にセシリアの三人を含め、先程から一部始終を見ていた生徒達は箒の行動に首を傾げた。

箒の突然の行動が気になったセシリアは自分もモッピーを持ち上げてみた。

 

「意外と軽いですわ」

 

「モッピー知ってるよ」

 

「?」

 

「セシリアは実はドMだってこと」

 

「ーーー」

 

ピシッ。

確かにそう聞こえるほどに場、教室の空気が固まった。皆の視線はモッピーとモッピーを持ち上げているセシリアに注がれた。

 

「モッピー知ってるよ、セシリアはおし「きゃぁぁぁぁぁぁ!」わいってこと」

 

真っ赤な顔になったセシリアの絶叫がモッピーの言葉を途中で遮る。セシリアは先程の箒と同様に凄い勢いでモッピーをコウの机の上に戻し、走って自分の席に座り、顔を覆い隠すように机にうつ伏せになった。

 

「……とにかく、どうすんのさ」

 

「知らんがな」

 

二人はセシリアを気にしないようにした。箒はセシリアの席まで行き、肩を叩き、セシリアとお互いに慰め合った。

慰め合う二人と悩む二人を尻目にチャイムが鳴り響き、山田先生がペットボトル片手に慌ただしく教室に入ってきた。

すると、余程慌ていたのか、いつものようにコケ、手からペットボトルが離れる。そして、栓が緩かったのか、ペットボトルの中身が全てモッピーに降り注いだ。

ちなみに、コウと箒が忘れている教科書やノートにペットボトルの

中身が降り注いだ。

 

「う〜、また転んだぁ……あれ、ペットボトルは?」

 

「ここに」

 

「あ、ありがとう、神楽坂、君……」

 

山田先生は頭を打ったのか、額を摩りながら、立ち上がり、先程まで手に持っていたペットボトルを探すとコウが栓が開いて、中身がないペットボトルを山田先生にわざわざ立ち上がり、手渡した。

山田先生は中身がないペットボトルを見て、一瞬キョトン?としたが、濡れているコウの机に気付いた。

 

「ごごごご、ごめんね、神楽坂君⁉」

 

「イイっすよ、別に。先生のこと、恨みますけど、どうかお気になさらず」

 

「すっごい、気にするよ⁉」

 

満面の笑みを浮かべるコウだが、目がまったく笑っておらず、むしろ、山田先生を睨んでいた。

山田先生は蛇に睨まれた蛙のように動けず、ガタガタと震えるしかなかった。

 

「ははは……」

 

そんな二人を苦笑いで見守ることしかできない一夏は気付いた……モッピーの様子がおかしいことに、それはまるで某ポケットの中のモンスターの進化する瞬間のように、ピカピカと光出す。

 

「な、なんだ⁉」

 

「うぉ、まぶし」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーそして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「モッピー知ってるよ!」」」」

 

モッピーが増殖した。

圧倒的に増えた。

 

「「「……なんか、増えたぁぁあ⁉」」」

 

「「「モッピー‼」」」

 

そして、コウと一夏、箒が叫んだ瞬間にモッピー軍団が一斉に動き出し、その波が次々に生徒達を飲み込み、山田先生やセシリアも波に飲み込まれる。

一夏は必死に抗うが……。

 

「「「モッピー知ってるよ!モッピー知ってるよ!」」」

 

「ぎゃぁぁぁぁぁ⁉」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!……夢か」

 

一夏は起きた。

そして、先程の出来事が夢だったことに安堵して、隣にまだ寝ているコウに気付いた。一夏は時計を見ると、時間的にそろそろ起きてもおかしくない時間だったので、コウを起こそうと布団を捲る。

 

「コウ、おは」

 

だが、そこにいたのは……。

 

「モッピー知ってるよ」

 

「へ?」

 

「これが夢オチじゃないってこと」

 

モッピーだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁ‼」

 

 

 

完?

 

 

 

 

 




きっと、この話を見た貴方はこう、思うだろう。
モッピーかよ、と。
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