イデア9942 彼は如何にして命を語るか   作:M002

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音声記録Bの展開たどり着けるかどうか不安になってきた


文書55.document

「こんのおおおおお!」

 

 64Bが吠え、両手に持った大刀を振り回す。

 谷底で立ち尽くしている9Sはまだ健在だが、そろそろそちらに気をやる余裕もなくなってきた。樹木を押し倒し、戦車型の機械生命体が茂みを踏み潰して現れる。巨体で体当たりを仕掛けてきたが、64Bはとっさに横へ跳ぶことでコレを回避。

 戦車型が通り抜けたと同時に、砲身を64Bに合わせて来た。着地の瞬間を狙われるが、64Bは近くにいた機械生命体を大刀で引っ掛けて足場にし、急いで離脱。多くの仲間を巻き込みながら、砲弾がはじけ飛び、地形を大きくえぐり取った。

 

 圧倒的物量に歯ぎしりする。ジリ貧だ。

 64Bは武器を鞘に収め、腰だめに構えると、戦車型の手前にステップを踏んで間合いに入る。そのまま一息に二度斬りつけると、戦車型の履帯が破壊されたことで行動不能になった。だが、砲身は生きている。それを理解しているからこそ、後退の跳躍とともに腰から下げていた爆弾のうちの一つを砲身に入るよう投げ込み、大木を盾にして身を潜めた。

 

 爆発音。炎の柱が上がり、飛び散った装甲板が不快な金属音を立てて落ちてくる。

 

「これで一段落! ――ちっ、まだこんなに居やがるか!」

 

 木の陰から飛び出した64Bは、絶えず投下されてくる敵性機械生命体の群れを見て、内心冷や汗を垂らす。先程の戦車型の対処に当てた時間で、かなり敵の数は増えている。一体一体はヨルハにとっては大したことはないかもしれないが、「一発も被弾しないこと」が前提条件。数が増えれば増えるほど、ヨルハとて押しつぶされていくのが必定だった。

 

「……わりぃな、22B。隊長。まさかこんなところでなんてよ」

 

 パスカルからの指示はない、というよりも妨害電波のせいだろうか。

 通信システムを開こうとしてもノイズが走るばかりで、常にオープンであるはずのパスカルのチャンネルにはつながらない。これまで敵を運んできていた飛行型はこれで打ち止めなのだろうか、戦線に参加し始めた。

 

「一応、減らすだけ減らしてみっけど……さぁて」

 

 せめてもの抵抗として口角を釣り上げる。

 死地に飛び込むのだ。あんまりにも突然な話だが、まぁ危険地帯に飛び込める性能を持つヨルハにとっては、こういう状況に陥って破壊されたやつも数知れないだろう。もっとも、すでにバンカーと手を切って、そしてバンカー自体も無くなった現状、ここで破壊されれば本当の死が訪れるだろう。

 

 覚悟を決めた64Bが、大刀を構えて全ての武器を展開する。

 斥力リングが四〇式拳鍔を浮かび上がらせる。彼女の周囲を交差するように飛び交う拳鍔を演算するため、ポッドの無い64Bにはそれなりの負荷がかかる。戦闘終了後にはしばらくメンテナンスが必要だろう。

 最も、此処で果てるつもりの彼女にとって、後の心配など無いからこそ奥の手を使ったのだが。

 

「行くぞぉぉぉらあぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 決死の覚悟で飛び込んだ64B。

 敵の群れをまっすぐと、斥力を用いて射出した四〇式拳鍔が貫いて、出来た隙間へ横に大きく突き出された大刀が差し込まれる。鳥が羽ばたくように、その大刀は横に振られて大勢の機械生命体の胴体を泣き別れにさせた。

 何度も叩かなければ切ることも難しい敵装甲を、一気に切り裂く膂力。その代償は64Bの筋繊維を幾つも破損させ、修復用ナノマシンが治癒にあたるが、断裂した繊維が結合するよりも早く64Bは次なる一手を繰り出した。

 

 いずれはこうなる運命だった。それが少し長くなっただけ。

 本当なら、脱走した時点で終わっていたはずの命をここまで続けられた。単なる脱走者ではなく、村を守る大義のために死ねるというのなら、本望だ。知らなかった機械生命体の一面、パスカルたちと過ごす中で生まれた思い出。

 

 脳裏にそれらの光景が流れていって、演算と思考が加速する。

 キャパシティを越えた機械類が体内で高熱を発し、排熱機構に近い腰回りの表皮が焼け付くような痛みに襲われる。だが、知った事か。

 

 9Sのことも気がかりだが、こいつらの一部だけでも倒しきっておかないと、村に被害が及ぶ。それは避けなければならない。無垢な子供の機械生命体を、これからたくましく生きようとする教団の連中を、発展することで未来が見えた、新しい幸せを歩み始めている村を。

 破壊させるわけには、いかない。

 

「ぐっ!?」

 

 無理な負荷を掛け続けた代償。

 ブチブチと耳に届くほど不快な音が聞こえた途端、足がガクンと曲がって64Bの体は草むらの上に投げ出された。囲い込むように、ゆっくりとした足取りで機械生命体たちが近づいてくる。

 意識を剥奪され、ネットワークに接続されているこいつらには分からないだろう。あの温かな村で過ごすことの大切さが。無機質な暗闇を振り払う、心やわらかな金属の手が。自分は知っている。だからこそ、最後まで抵抗してやる。

 

 64Bの頭上に、彼女の手に握られていたヨルハ正式鋼刀が、銅色の鈍い輝きを携えゆっくりと浮かび上がる。二手一対の武具が、合計4つ。斥力リングを中心に横回転を始めた武装たちに、64Bは最後の指令を与える。

 

「全武装、射出!!!」

 

 目の前の視界120°に展開する敵軍へ、64Bは最後の力を振り絞って秘技を叩き込む。回転した武器は辺りを巻き込みながら、そして武器としての使用方法から外れているがために、敵を破壊するたびに自壊し前進して行く。

 

 爆風と爆発の火の手。二次被害に巻き込まれた敵部隊が、煙を振り払いながら歩み寄る。最初見かけた時に比べれば数は減ったが、それでもまだ数十機の影が見える。

 

「…ここまで減らせば、上等か」

 

 振り上げられた武器が64Bの視界に映る。

 それが最後の光景になるだろうと、せめて死に顔だけでも安らかに逝ってやろう。そう思って目を閉じた64B。自分は、ここで終わりだ。

 

 

 

 

「……はっ」

 

 痛みは来なかった。

 代わりに、寝転がっていた地面が大きく揺れる。

 

「おせぇよ。ったく」

 

 残っていた機械生命体が、ほぼ同時に破壊される。

 爆発すら起きない、無駄のない一閃がそれら全てを切り裂いたのだ。

 

 そんな芸当が出来る者は限られている。そして、それほどの戦闘力を持つ者が此処に現れるとすれば、それは一人しか居なかった。

 

「文句言うなら助けないよ」

「そりゃカンベンだ。手ぇ貸してくれよ」

「仕方ないなー」

 

 11Bが三式戦術刀についた鉄片を払いながら、反対の手で64Bを助け起こす。

 右足の筋繊維が完全に切れている以上、修復用ナノマシンでは時間がかかりすぎる。ここは一旦、64Bを村に戻すべきだろうと11Bは判断した。

 

「パスカル、64Bは確保したよ! 谷底に9Sの姿もまだあるし、一度そっちに送り届けて……」

『11Bさん! あぁ、助けてください! 村が! 私達の村が!!』

「……くそっ!!!」

 

 64Bを抱きかかえたまま、11Bが地面を蹴ってパスカルの村の方へと向かう。この場所に投下されていた機械生命体が突然絶えたこと、そして失踪した9Sの姿があったこと。そして64Bの元に村の方から援軍が来なかったこと。

 

「おい、何が起こってるんだ!?」

「ワタシだってわかんないよ! ねぇ、イデア9942!」

 

 駆け抜けながら、11Bが尋ねる。

 強化された回線は妨害電波をものともせず、イデア9942とのチャンネルを開いた。だが、パスカル側とは再度繋がりそうにはない。外から村の方には、強力な妨害電波が未だに展開されているようだった。

 

『囮らしいな。だが奴らめ、一体なんのために……狙いが分からんな』

「言ってる場合じゃないよイデア9942」

『11B、パスカルの村についたら最優先でパスカルとキェルケゴールを救出してくれ。現地で8Bと22Bに合流したら64Bを預け、脱出させるんだ』

「一緒に助けないの?」

『先程から嫌な予感が止まらん。……知識が現実にならないよう、手は打ッてあるはずだが、内面で操れないとなると、別の方向性で攻めてくる可能性が高いな』

 

 あくまで冷静に務めるイデア9942だが、その内心では焦っていた。あくまで自分が関与し、支配できるのは機械の内面のみ。例えば、何の意思も絡まずに倒れてきた鉄材に押しつぶされるなど、直接的な暴力に訴えられれば、彼は何の対処もできずに破壊される。

 例えば、動物などハッキングのしようもない相手が目の前にあっても、イデア9942は何も干渉できない。

 

 例えば……ただ単に暴れまわるよう、超物量で機械生命体が攻めてくれば、一体一体の対処をしている間に次の手を打たれる。

 

「つい、た……」

「村が……燃えてやがる……」

 

 イデア9942が焦燥の雨に打たれている間に、11Bと64Bが見たのは、炎上しているパスカルの村。彼女らがいた場所からは木々に阻まれ見えなかったが、集落の中心となっていた大樹は燃え盛り、ぱちぱちと木片を飛び散らせながら焦げ臭さを撒き散らしていた。

 そして村人たちは。

 

「11B、誰かいるか?」

「村人たちの姿は……無いね」

 

 見渡す限り、彼女らの視界に村人らしき姿はない。

 だが村人とは違い、先程64Bを襲っていた口元らしき場所が裂けた機械生命体が徘徊している。

 

『……11B、あいつらを殲滅してくれ。一体だけ残すように』

「わかった」

 

 イデア9942の指示は少し不可解だったが、彼女は64Bを一旦その場に降ろし、目に見える機械生命体を排除するため背中の銃を取り出すと、腕二本分の太さはあるそれを左手で構え、引き金を絞る。

 光弾が射出され、一体の機械生命体が弾け飛ぶ。あとはその作業の繰り返し。彼女がトリガーを引き絞るたびに、視界の端で動いていた機械生命体は、ただの金属片と成り果てて爆発すらさせること無く地に伏していく。

 

「そして、こいつだね」

 

 右手でもった三式戦術刀で切り払うと、目下を歩いて寄ってきていた機械生命体の足を切断。そして腕部パーツも胴体と泣き別れさせた彼女は、その首元の装甲板に指を突っ込み、5つの穴を空けて無理やり掴み上げた。

 

「イデア9942、これでいいの?」

『ああ、少し待て』

 

 手足は無いが、必死に抵抗しようと暴れる機械生命体だったが、彼の声が聞こえた2秒後には何の抵抗もなく機能を停止させ、ただの鉄塊へ成り下がった。一秒もかからぬ遠隔ハッキングにより情報を丸裸にされ、そして彼の判断で回路を焼き切られたのである。

 

『こいつらは村人じャないな。映像データを見るに、村人たちはすでに此処を脱したらしいな』

「そ、か。よかった」

 

 安堵の息を吐き、胸元を抑える64B。

 よくよく思い返してみれば、断片的に掛かってきたパスカルからの通信には、村人たちがどうこうという内容は含まれていなかった。物的被害で済んだことを喜ぶべきか、はたまた災難が訪れてしまったことを嘆くべきか、その判断は未だにつけられないが。

 

「城の方、っていうと前にA2と戦った方だね」

『あぁ。だが無駄ではなかッたか。今破壊した奴らの中に元村人だッた個体は居ない。N2め、現時点ではこの手で施した防壁を突破できなかッたようだな』

「アナタが突破されたらそれこそ手がつけられなくなると思うけど」

「と、とにかくパスカル達がどこに行ったのか調べてくれよ。アイツラが今も無事なんて保証は無いんだ。死んでないまでも、怪我してるやつも居るかもしれないし」

 

 64Bの提案に頷くと、イデア9942は工房でパスカルの識別信号を検索し始める。程なくして、森林地帯のマップデータにパスカルのコアの場所が表示される。

 

『……城の上の方、だな。64Bならアクセスポイントから王座の広場まで飛べるはずだ』

「おい、11Bは行けないのかよ?」

「あはは、ワタシはほら、イデア9942特別製だから。アクセスポイントのヨルハ機体再現機能が認識してくれないんだ。64Bは特別なパーツ入れたわけじゃないし、いじられてるのはシステム面だけだから普通に使えると思うよ」

 

 11Bは名称と見た目こそ変わらないが、その内面は関わった者皆が知っての通り、最高品質のチューンナップを施されている。だが同時に、正規のヨルハ規格からは大きくハズレてしまっているため、アクセスポイントに収容された再生義体に彼女のスペックは反映させることが出来ないのである。

 64Bは迷ったように11Bを見たが、彼女は曖昧に笑って64Bをアクセスポイントに押し込んだ。

 

「ワタシは9Sの事を追跡するから、アナタはパスカルたちをお願い」

『今、アクセスポイントを通じてベースからヨルハが出撃するよう要請を送った。……む、返事が早いな。B型が3機、H型が2機、S型が1機か。戦力面においては安心してよさそうだ』

「一応、脱走兵なんだけどなぁ」

『11Bも許された。今のヨルハ、いやホワイトに期待しろ』

「ヨルハすらも、変えたのか。あんた」

 

 疲れたように笑って、64Bはパスカル達の元に転送される。

 閉められたアクセスポイントを一瞥した11Bは、再び9Sの姿があった場所への移動を開始したのだった。

 

 

 

 

「待って!」

 

 2Bの呼びかけにも答えず、彼女が認識した9Sは遊園地の城の中へと消えていった。次に彼女が取る行動は決まっている。彼を追いかけ、彼が本物であるか――あるいは似姿でしか無い敵であるのかをハッキリさせることだ。

 

 彼女は目の前にあるジェットコースターのレールに飛び乗ると、進行方向とは反対側に向かって駆け始めた。ジェットコースターの始まり側には位置エネルギーをつけるための大きな傾斜があるため、彼女の身体能力では登れないからである。

 

 そして逆走する中で、2Bは特に敵性機械生命体との接触もなく、彼が消えた元はホテルであろう遊園地の城の入り口を見つける。ハート型に崩れた場所から入りたかったが、生憎と彼女の身体能力ではジャンプしたところで届かない距離にあったためである。

 

「邪魔!」

 

 入り口のガラスを蹴り破ると、飛び散ったガラス片を踏みしめながらあたりを見回す。

 探すのは階段か、エレベーター。残念ながらエレベーターは稼働していなかったが、その隣にある扉を蹴破ると非常階段が現れた。そこの手すりに手をかけると、2Bは息を切らしながら必死に階段を登っていく。

 

 4階、5階、6階。

 人を遥かに超える脚力でも、曲がり角の多く狭い非常階段ではどうしても時間がかかる。そのたびに、先程捉えた9Sの姿が遠ざかるようなイメージを抱いて、2Bは押しつぶされそうな不安に襲われる。

 

「……大丈夫、大丈夫、だから」

 

 言い聞かせるようにつぶやき、やっとの思いで、目的の8階にたどり着く。

 以前来た時は用事もないためにこの城の探索はしていなかったが、機械生命体もアンドロイドも、それどころか自分しか動く者が居ないのではないか、という疑念に駆られるほどこのホテルは静かに過ぎた。

 

「9S、居ないのか! 9S! お願い、どこに居るの!?」

 

 万が一があったときを考え、その右手に白の契約(ぶき)を握りながら2Bが叫ぶ。だが、帰ってくる言葉はない。正常な9Sであれば、彼女の声に答えて返事をするか、朗らかに笑いながら「ここですよ」と姿を現すだろう。

 だが、返事も何もない。それはつまり、あの時論理ウィルスに犯されていた9Sが、正常に動作できていないということ。

 

 悔しさからギリッ、と歯を食いしばる。

 きつく閉じられた唇は歪み、顕になっている2Bの瞳は後悔に揺れる。

 

 あの時、もっと強く抱きしめていれば。

 あの時、ポッドの反対を早く押し切っていれば。

 あの時、論理ウィルスが直っていれば。

 

「う……ぅっ……9S…」

 

 今更後には引けない後悔がぐるぐると渦巻き、2Bはたまらず近くの壁に寄りかかる。

 目元が熱くなり、涙が目尻を濡らし始めた。

 

 零れた涙が、廊下の向こう側に居る彼の姿を反射した。

 

「ッ! 9S!!」

 

 見逃す2Bではない。

 バッと上体を起こし、すぐさま像を反射した方向に身体を向ける。

 

 彼女の視界は、ようやく手の届く範囲に彼の姿を収めることが出来た。

 

「ああ、9S……よか」

 

 心底安堵したと、胸元に左手を当てて息をついた2Bだったが、生憎とその言葉を最後まで言い切ることはできなかった。いいようのない、不快な感覚が襲ってきたのだ。目の前の視覚情報が全く違わぬ9Sの姿を捉えているというのに、心の奥底が否定の警鐘をガンガンと掻き鳴らしている。

 

 どこまでも無機質で人形のようで、戦闘用ゴーグルを顔に巻いた9Sは、彫像のようにその場に突っ立っているだけだ。

 

「……9Sじゃ、ない」

 

 もう分かってしまった。

 これは、敵が乱造した9Sの似姿だ。

 厄介なのは、敵はバンカーのデータから9Sと寸分たがわぬ状態を再現したと言うことだろうか。だが、こうして敵の証拠が目の前に現れてくれたのは、2Bにとっても幸運でしかない。

 

 生きた情報が目の前にあれば、それを必ず突き止める電脳の支配者を、2Bは知っているのだから。

 

「ごめん、9S。今から君の姿を切る」

 

 ぶん、と切っ先を右下に向け、彼女は両手で白の契約を握り直す。

 

「でも、断ち切れない君との絆を追って……どこまででも、探しに行くから!」

 

 9Sの似姿……複製された9Sは、背負っていた四〇式戦術槍を浮かび上がらせ、戦闘態勢を取る。その姿を視認した瞬間、2Bはカーペットをズタズタにするほど踏み込んで、複製9Sへと凶刃を閃かせた。

 

「うああああああああああああ!!」

 


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